ガン完全克服マニュアル

当ブログはガンを克服するための最新治療法を全て掲載しています。
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2009年1月28日より、新しく掲示板と、病院評価ランキングを追加しました。 どんどん活用して下さい。


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2008年07月30日 (11:29)

癌(がん)転移のメカニズムに新たな手掛かり

癌(がん)が身体のある部位から別の部位へと拡がるメカニズムについて、新たな手掛かりが発見され、米医学誌「American Journal of Pathology(病理学)」7月号に掲載された。

 米ノースカロライナ大学Lineberger統合癌センター(チャペルヒル)助教授Hendrik van Deventer博士によると、線維細胞と呼ばれる細胞(体内を移動し、損傷部位に集まり治癒を助ける細胞)が「前転移ニッチ(すき間)」を作り出し、それによって癌細胞が正常な臓器に侵入できるようになるのだという。

 今回の研究は、CCR5(生体内の細胞の移動を制御する細胞受容体)を欠損したマウスを用いたもの。このマウスに正常なマウスから採取したすべての種類の細胞を注入し、メラノーマ(黒色腫)の転移を形成させようと試みた結果、唯一、線維細胞だけにその作用が認められたという。マウスに6万個の線維細胞を注入すると、転移率が約2倍となった。これは、細胞数の少なさに比較すると大きな効果だという。

 van Deventer氏はこのほか、線維細胞の注入により、癌を促進させる酵素MMP9が誘導されることも突き止めた。「今回の研究で、線維細胞が前転移ニッチを形成する可能性が示された。しかし、確実な裏付けを得るまでには至っていない」と、同氏は述べている。

(HealthDay News 7月30日)
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2008年07月26日 (13:49)

がん患者と歩くイベント:協力スタッフを募集--来年9月計画 /静岡

がん患者と共に24時間歩き、がん制圧の寄付金を集める支援イベント「リレーフォーライフ」(RFL)を、県内の患者の家族らが来年9月に計画。協力してくれるスタッフを募集する。

 患者の家族や遺族、医療従事者が4月に発足させた「静岡リレーフォーライフを広める会」(松田一男会長)が企画。長泉町内のグラウンドで、患者を交えた10~20人がチームになり、たすきリレーで24時間、トラックを歩いて周回する計画だ。会場ではステージを設け、演奏会なども開く。

 「がんは24時間眠らない」と患者の痛みや思いを共有し、連帯するイベント。参加者らが寄付金を拠出し、「日本対がん協会」に寄託する。RFLは85年に米国で始まり、国内では06年から茨城県つくば市や兵庫県芦屋市などで開催された。

 スタッフ募集説明会は27日午前10時、沼津市三枚橋町の市立図書館4階▽同日午後2時、静岡市葵区駿府町、県教育会館4階。問い合わせは神波さん(090・5104・6322)。【安味伸一】

毎日新聞 2008年7月26日 地方版

2008年07月26日 (13:48)

ヘルシーリポート:ピロリ菌 胃がんの「主犯」、悪性度強く

 日本人に多い胃がん。その主犯がヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)だということが研究でほぼ分かってきた。ピロリ菌が胃がんを引き起こすメカニズムも解明され、日本人の胃にいるピロリ菌は欧米人に比べて、胃がんを引き起こす力が強いことも明らかになってきた。ピロリ菌の最新情報をお届けする。【小島正美】

 ◇乳酸菌に感染予防効果
 ■欧米とは異なる型

 日本のがんによる死亡者は約32万人(06年)。そのうち約5万人が胃がんで死亡している。人口10万人あたりの胃がん発生率は約60人だが、欧米では約5~6人と日本の10分の1程度。中国など東南アジアの発生率は日本と欧米の中間くらいだ。

 なぜ、日本で胃がんが多いのか。ピロリ菌が胃がんを引き起こすメカニズムを解明し、昨年、科学誌「ネイチャー」に発表した畠山昌則・北海道大学教授(分子腫瘍(しゅよう)学)は「日本人の胃にいるピロリ菌は、欧米とは型がやや異なり、悪性度が強い」と話す。

 ■胃の粘膜で浮遊

 ピロリ菌はらせん状の細菌で、胃の粘膜上の粘液の中でふわふわ浮いて生きている。

 特徴的なのは、体の表面に4型分泌装置というトゲトゲの注射針を持っていることだ。このトゲトゲの針を胃の粘膜の上皮細胞に刺し込み、CagA(キャグエー)というたんぱく質を注入する。胃の細胞に侵入したCagAは「PAR1」と「SHP-2」という酵素と結合する。すると、きれいに並んでいた上皮細胞がばらばらになる。これがピロリ菌が胃炎や胃潰瘍(かいよう)を引き起こすメカニズムだ。ばらばらになった上皮細胞はがん化しやすいことも分かってきた。

 ■小腸や血液でも

 一方、遺伝子組み換え技術でCagAたんぱく質を全身の細胞に作らせるようにした組み換えマウスの実験では、CagAと「SHP-2」との結合によって、胃ばかりでなく小腸や血液にもがんが起きることが畠山教授らの研究で分かった。つまり、ピロリ菌はがんを引き起こす力を持っているのだ。

 畠山教授によると、同じピロリ菌でも、日本人のピロリ菌は欧米人のピロリ菌に比べて、「SHP-2」との結合力が強いため、がんを起こす力がより強いという。

 ピロリ菌と胃がんの関係については8年前、国立国際医療センターの上村直実氏らが医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に興味深い研究結果を発表している。ピロリ菌に感染した1246人と感染していない280人を8年間追跡した結果、感染者では約3%に胃がんが発生したのに対し、非感染者ではゼロだった。

 ■感染症の一種

 こうした過去の研究報告や自らの実験から、畠山教授は「日本人の胃がんの真の原因はピロリ菌だという認識をもつ必要がある。胃がんは、細菌が引き起こす感染症の一種と考えてもよい」と述べる。

 遺伝性のスキルス胃がんなど一部の胃がんを除き、日本人の胃がんはほぼすべてがピロリ菌によって引き起こされるというのが畠山教授の考えだ。

 現在、日本の約6000万人がピロリ菌に感染している。50歳以上では約7割が感染者だ。

 ピロリ菌をもっていると、1000人のうち、年間1~3人が胃がんになるが、除菌すると発生率は約10分の1になる。ピロリ菌を減らす方法としては、抗生物質の使用とプロバイオティクス(善玉の腸内細菌を増やして細菌バランスを整える微生物)の活用などがある。

 ■LG21で3割除菌

 プロバイオティクスの効果を調べるため、古賀泰裕・東海大学医学部教授と桑原健太郎・日本医科大学小児科講師らは06~07年、タイの子どもたち約420人を対象に乳酸菌の一種のLG21を加えた乳製品を食べてもらう試験を行った。

 タイを選んだのは、3~6歳の子どもたちのピロリ菌感染率が約3割と高いからだ。

 感染していた子ども約130人にLG21入り乳製品を1年間、食べてもらった結果、約3割の子どもでピロリ菌がなくなった。

 一方、感染していなかった約290人は、LG21入り乳製品を食べたグループとプラセボ(LG21を含まない乳製品)を食べたグループに分けて追跡調査した結果、プラセボのグループは1年後に約8%が感染したのに対し、LG21入り乳製品のグループの感染率は約4%と、LG21が感染予防にも効果があると考えられることが分かった。

 ■10~20代で十数%

 一般に子どものピロリ菌感染は5歳ごろまでに起きる。親が口でかんだものを離乳食として与えるときに感染しやすいからだ。日本での感染率は若い世代で低く、10~20代の感染率は十数%という。若い人ほど除菌による胃がん防止効果は高い。

 抗生物質を使った除菌治療は病院で行うが、胃潰瘍と十二指腸潰瘍の人以外は健康保険が適用されないため、費用は約2万円かかる。畠山教授は「胃がんになってから高額な費用を負担するよりは、事前に除菌した方が費用対効果は高い」と除菌を勧める。

 ただ、抗生物質でも除菌の成功率は約7~8割と100%ではない。古賀教授は「若い時期は、抗生物質かプロバイオティクスの併用、乳幼児期はプロバイオティクスで対応するのがよいのでは」と話している。

毎日新聞 2008年7月26日 東京朝刊

2008年07月24日 (11:57)

岡山大、がん遺伝子治療の学内審査開始 /岡山

2008年07月23日 (12:00)

植物由来のがんワクチン開発、免疫反応を活性化 スタンフォード大

腫瘍(しゅよう)に対する免疫反応を活性化する植物由来のがんワクチンを開発したと、スタンフォード大学医療センター(Stanford University Medical Center)の研究チームが21日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表した。このワクチンは、患者の腫瘍のタイプに合わせて作製することが可能だという。

 チームは、不治の病とされるB細胞性の濾胞性リンパ腫と診断された患者16人にこのワクチンを投与した。すると、深刻な副作用を呈した患者は1人もおらず、免疫反応が活性化された患者は70%以上にのぼった。

 このワクチンがネズミのがん細胞を破壊することは既に確認されている。チームは、ヒトのがん細胞をも破壊するかは不明としながらも、こうした技術を応用して、一部の悪性腫瘍に対する治療につなげたいとしている。

 植物由来のがんワクチンの臨床試験が行われたのは今回が初めて。動物またはヒトの細胞を使用したがんワクチンの臨床試験では、一定した結果は得られていなかった。

2008年07月18日 (07:58)

乳癌を予測する「分子時計」

メチル化という遺伝子の化学反応は,細胞分裂が何回起こっているかを示す生物学的な時計に例えられるが,これはどうやら乳癌の危険性の推測にも役立ちそうだ。乳癌患者では,正常に見える細胞においても癌の発生を抑制する遺伝子のメチル化が増えていた。そこで女性164人の細胞を調べると,癌抑制遺伝子のメチル化の程度が高い人の方が,過去に乳癌の疑いで生検を受けたか,乳癌の診断を受けていた可能性が高かった。また,出産や閉経に近づくことで乳癌の危険性は低くなるが,これらによりメチル化は減少,すなわち時計が後戻りしていた。(吉田素子)

2008年07月18日 (07:55)

告知は治療は学校生活は…

小児がんケア研究NPOあす初会合
県内の小児がん患者や家族を支援するNPO法人「がんの子どものトータルケア研究会静岡」が設立され、初の研究会が19日に長泉町の県立静岡がんセンターで開かれる。小児がん治療の専門家だけでなく、当事者や家族、学校生活を支える教員らにも参加を呼びかけ、幅広い支援のあり方を研究していく。

 小児がんは国内で年間3000~4000人が新たに発症するとされる。県内でも年100人前後の新規患者がいるとみられる。

 小児がんについては、病気への理解不足に加え、成長過程にある患者が将来を悲観することをおもんぱかって告知されない場合もあり、患者本人や家族、医療関係者など狭い範囲の問題と考えられがちだった。

 治療技術の進歩から現在では8割程度が治るようになったが、これに伴い、患者が学校や地域に復帰した際、治療の影響による脱毛や肥満など容姿の変化からいじめや不登校につながったり、病気への偏見から就職を断られたりするなど、小児がん特有の問題も認識されるようになっている。

 研究会は、1993年に設立され、年2回の研究発表会を続けてきた専門家らの任意団体を母体に、今年6月にNPO法人としてスタートした。小児がんの告知や治療の中身、治療後の家庭や学校生活、後遺症や副作用への悩み、子供を亡くした親の心のケアまで、小児がんを巡るあらゆる問題をテーマにする。

 磐田市立総合病院の本郷輝明・小児科部長が理事長を務めるほか、主に浜松医大、県立こども病院、県立静岡がんセンターなど小児がんの治療実績が多い病院のスタッフが参加する。小児がん当事者の会、子どもをがんで亡くした親、教員など、様々な立場の人に参加を呼びかけている。

 小児がん治療後の患者の学校への復帰支援を続けている研究会副理事長の大見サキエ・浜松医大看護学科教授は、「患者が何に苦悩し、どんな解決法や支援を求めているのかは、医療関係者は気づかないことも多い。当事者や家族、生活にかかわる人にも参加してもらい、支援のあり方を考えたい」と話している。

 19日の研究会は午後2時から。在宅ケアや、告知、外国人患者の家族支援などがテーマで、一般の参加も呼びかけている。参加費1000円で学生は無料。事前の申し込みは不要。

(2008年7月18日 読売新聞)

2008年07月17日 (11:58)

治療法に決め手ない再燃前立腺がんに有望新薬

前立腺がんは肺がんや胃がんに比べて、“おとなしいがん”といわれる。がんの成長が遅く、天寿を全うするまで悪さをしないことも多いからだ。
 それでも2004年には8840人が亡くなっているのは、再燃前立腺がんの基本治療法であるホルモン療法(内分泌療法)が、平均2~3年で効かなくなり、再びがんが活発に成長し始める再燃後は、決め手となる治療法がないことにある。
 今回のASCOでは、その再燃前立腺がんに対する有望な新薬が紹介された。その名はアビラテロン。前立腺がんの発育を促す男性ホルモンを阻害する新たな薬だ。
 これまでのホルモン薬は脳下垂体の受容体をブロックして男性ホルモンの産出を止めたが、この薬はホルモンの代謝にかかわる遺伝子「CYP17」の働きを阻害することで、精巣・副腎から出る男性ホルモンを止める。まったく新しい薬だ。東京慈恵会医科大学泌尿器科の穎川晋教授が言う。
「アビラテロンは、従来のホルモン薬と併用し平均寿命を2~3カ月延ばすことに成功したドセタキセル(商品名タキソテール)以来の期待できる薬です。従来のホルモン療法が効かない再燃前立腺がん患者への臨床試験では34人中22人、ドセタキセルが効かない再々燃前立腺がん患者でも、28人中10人が前立腺がんマーカーであるPSA値が50%以上低下したと報告されています。第三相試験も開始されました」

 今回のASCOではほかにも注目された報告があった。例えば、手術ができない高齢者の大腸がん患者に安全で有効とされる抗がん剤(カペシタビン+オキサリプラチン+ベバシズマブ)を投与。上乗せ効果が期待されるセツキシマブを投与したところ、遺伝子異常のある人には無効だった。東京医科歯科大学消化代謝病学腫瘍外科の杉原健一教授が言う。
「上皮増殖因子受容体を阻害するセツキシマブは、日本で承認予定。理論的には血管新生阻害剤のベバシズマブとの併用は有効と考えられていたので、意外でした。この結果からセツキシマブの併用は遺伝子を調べて治療効果のある人だけ選ぶことになるでしょう」
 もうひとつ、手術後の卵巣がんもパクリタキセルという薬を少量・多数回投与すれば、従来の標準治療を上回る効果があることが確認された。
「今回のASCOのトピックスのひとつは個別化治療です。単純に同じ臓器にできたがんだから同じ治療をする、というのではなく、がんの発生・増殖にかかわる遺伝子変異のパターンによって治療法を変えるのです。今後もこの考え方は変わらず、分子標的薬の役割がより重要になっていくはずです」(慶応大学包括先端医療センターの久保田哲朗教授)
 がん治療は日進月歩。がんを胃がん、肺がんなどと臓器別に呼ぶのは過去の話、という日が近いのかもしれない。


2008年07月17日 (07:54)

若い乳癌(がん)患者の悪性度が高いのは遺伝子活性が原因

乳癌(がん)は患者が若年であるほど侵襲性が高く、放射線療法、外科手術、化学療法などの既存の治療への応答性も低い上、再発率が高く生存率が低い傾向にある。その理由は、癌細胞の遺伝子活性によって説明できることが米デューク大学(ノースカロライナ州)のKimberly Blackwell氏らの研究で示され、医学誌「Journal of Clinical Oncology」7月10日号に掲載された。

 今回の研究では、45歳以下および65歳以上の2つの集団から採取した早期乳癌の検体約800例を分析。その結果、若年女性にのみ活性のみられる遺伝子セットが350以上あることが判明。この遺伝子セットは、免疫機能、BRCA1などの乳癌関連遺伝子、幹細胞の生態、細胞死、さまざまな癌のシグナル伝達経路などを制御するものであった。

 このほか、若年女性では、エストロゲン受容体(ER)陽性乳癌の比率が低い(若年群71%、高齢群80%)、HER2/neu蛋白(たんぱく)の過剰発現の比率が高い(同52%、26%)、悪性度の高い腫瘍が多い(同56%、26%)、腫瘍サイズが大きい、リンパ節陽性の比率が高い(同38%、25%)、再発率が高いことなどが判明した。40歳未満は40~45歳に比べて再発率が高かったが、40歳未満のサブグループ間では差はみられなかった。

 現在、若年患者の治療に有望性のある薬剤の開発が進んでいるが、実際に利用できるようになるのは数年先だという。今回の研究は、現在すでに乳癌に罹患している若年女性にとっては意味のないものだが、5年、10年先にはこのような研究が意味をもち、HER2/neuを過剰発現する癌を標的とするハーセプチン(一般名トラスツズマブ)のような新薬がもっと登場するはずだと専門家は述べている。

2008年07月16日 (13:51)

癌(がん)の生存率は住む国や地域に左右される

癌(がん)の生存率は住んでいる国に左右され、さらに米国では白人と黒人で異なるとの研究結果が、英医学誌「Lancet Oncology」オンライン版7月17日号で報告された。国の経済差やヘルスケアへのアクセス、癌治療を受けられる可能性が、生存率に差をもたらすという。

CONCORD(コンコルド)研究と呼ばれる今回の研究は、31カ国の癌患者190万人が対象。英ロンドン大学衛生熱帯医学部疫学教授のMichel Coleman氏らは、各国の癌レジストリー(登録)を用いて、乳癌、結腸(大腸)癌、直腸癌、前立腺癌の5年生存率を比較した。

その結果、乳癌および前立腺癌の生存率は米国が最も高く、結腸・直腸癌の生存率は男性では日本、女性ではフランスが最も高かった。カナダとオーストラリアでもほとんどの癌の生存率が非常に高く、最も低かったのは男女ともアルジェリアであった。

米国内では、ニューヨークが女性の直腸癌を除き癌生存率が最も低く、最も生存率が高いのはハワイであった。アイダホ州は直腸癌、シアトルは前立腺癌の生存率が高かった。ただし、大きな人種差がみられ、白人の生存率は黒人に比べてはるかに高く、その差は最小で前立腺癌の7%、最大で乳癌の14%であった。研究者らは診断時の癌の病期(ステージ)の差がこの原因だとしている。

また、米国の乳癌、前立腺癌の生存率は欧州に比べて、それぞれ10%、34%有意に高かった。欧州内では、結腸・直腸癌の生存率はフランス、乳癌はスウェーデン、前立腺癌はオーストリアが最も高く、全体的にみて最下位はポーランドとスロバキアであった。Coleman氏は「この差はヘルスケアへのアクセスに直結しており、医療サービスの全体的な有効性の問題にある。政治的主導者に今回の知見を役立てて欲しい」と述べている。

米国癌協会(ACS)のElmer Huerta博士は「癌は死因の第2位を占める。癌の予防や診断、治療をもっと重視すべきであり、癌は予防可能で、早期発見により治癒する可能性があるという認識が必要である」としている。

2008年07月16日 (07:59)

がんワクチン臨床研究、6割に効果 膵臓・大腸がんなど

膵臓(すいぞう)がんなどを対象に全国10カ所以上の大学病院で行われている、がんワクチン臨床研究の中間的な解析が明らかになった。従来の治療が効かなかった患者約80人の6割強で、がんの縮小や、一定期間悪化しないなどの効果があった。

 札幌市で開催中の日本消化器外科学会で17日、東大医科学研究所ヒトゲノム解析センターの中村祐輔教授が発表する。

 対象は食道がん、膵臓がん、大腸がん、膀胱(ぼうこう)がんなど10種以上で、国内過去最大規模。研究を重ね、新薬の承認申請を目指した治験に入る。

 がんワクチンを注射した82人について解析。進行・再発で標準的な治療法が無効だった大腸がんで、27人中15人にがんの縮小やそれ以上進行しない効果があった。膀胱がんでは6人中3人でがんの縮小が認められた。膵臓がんでは抗がん剤との併用で利用したが、患者27人中18人で何らかの効果がみられた。

 82人の経過をみると50人でがんの縮小や、進行しない効果が認められた。注射した部分が腫れたり硬くなったりする副作用はあったが、重い副作用はなかったという。

 がんワクチンは、がんに対する免疫反応を特に強め、やっつけるのが狙い。中村教授らが人の全遺伝情報を調べ、がん細胞で活動しながら、正常細胞ではほとんど働いていない遺伝子をみつけた。その中から強い免疫反応を引き起こす17の抗原を特定し、複数のがんワクチンを作った。

 がんワクチンは副作用が少なく通院治療ができるうえ、最近の抗がん剤より費用が低いと期待されている。開発は米国などが先行し、前立腺がんでは年内にも承認される見通し。(小西宏)

2008年07月15日 (16:00)

医療ナビ:がん患者の心のケア 落ち込みや不安、どうすればいいの。


 がん患者の心のケア 落ち込みや不安、どうすればいいの。

 ◇希望取り戻す過程見守る--治療にも影響、専門医の育成急務
 「がん」と告知されたら、どんな気持ちになるだろうか。今なお「死」を意識させるため、患者が受ける衝撃は計り知れない。心の不安は、がんの治療にも影響を与えるため、精神的に患者をどう支えるべきか関心は高い。国内で数少ない、がん患者専門の精神腫瘍(しゅよう)科外来を訪ねた。

 ■最期、穏やかに

 腎臓がんの男性患者は、転移が見つかると、自分や家族の将来を心配し、わき上がる不安に苦しめられた。

 埼玉医科大国際医療センター(埼玉県日高市)の精神腫瘍科医長、大西秀樹教授はこの男性の病室に通った。大西さんは聞き役に徹する。男性は仕事や家族への思いを打ち明け、徐々に落ち着きを取り戻した。「先生、ありがとう」。穏やかな最期を迎えた。

 落ち込んでいた女性患者には、自宅で稲を育てることを提案した。女性は一時帰宅のたびに稲を慈しむように育てた。実ったコメをおかゆにして、一緒に食べた。女性は「雑草まで、いとおしく感じるようになった」と笑顔を見せた。

 精神腫瘍科は06年春に発足した。毎日約20人の患者が訪れている。だが、心の異変を指摘されて初めて受診する患者が大半で、患者の間では精神科への敷居はまだ高い。

 医療機関の体制も遅れている。がん患者専門の精神科医が常勤しているのは、埼玉医科大や国立がんセンター東病院(千葉県柏市)などごく少ない。

 ■2~4割が抑うつ

 国内外の調査では、がん患者の2~4割が不安や抑うつに苦しむ。生涯でうつ病になる日本人は3~5%と推定されているが、がん患者ではその割合が数倍高い。

 「死」を考える病気と向き合う患者の心の負担は大きい。仕事や家庭にも影響を及ぼす。悩みが悩みを生む悪循環に陥り、重症化しやすい。

 心の不安は、診断や治療を難しくする。食欲低下や意欲減退などの症状は、がんの症状と重なるからだ。患者も体の状態を的確に判断できない。体力が落ち、精神科が処方する薬剤の使用にも細心の注意が必要だ。

 精神腫瘍医は、患者が失った自尊心や生きる希望を取り戻す過程を支える。積極的に励ますのではなく、一緒に悩みを探り、患者の中で問題点が徐々に整理されるのを見守る。

 国内では、「がん告知」が一般的になった80年代から、精神科医らががん患者の心のケアに取り組み始めた。この問題を研究する日本サイコオンコロジー学会には、医師や看護師ら約800人が所属する。政府も昨年6月、精神腫瘍医の育成の必要性を盛り込んだ「がん対策推進基本計画」を策定した。だが、医師が「がんが進行したので患者の調子が悪い」と考えたり、精神科の受診を遠慮する患者が依然多いという。

 大西さんが精神科医として、がん患者を中心に診察を始めて約10年。家族や遺族の外来も受け付けてきた。最近、その経験をもとに「がん患者の心を救う 精神腫瘍医の現場から」(河出書房新社、1680円)を出版した。「心の異変に、医師や周囲が気付くことが第一歩。今後も、患者だけではなく家族や遺族が訪れやすい環境を整えたい」と話す。【永山悦子】

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 ■埼玉医科大精神腫瘍科が扱う主な症状

 <がん患者>

・気分がめいる

・不安で仕方がない

・何ごとにも興味が持てない

・食欲がない

・眠れない

・身体がだるく感じられる

・以前ほど集中できない

・自分には価値がないと考えてしまう

・自責の念にかられる

・消えてなくなりたい

 <がん患者の家族>

・介護の疲れが出ている

・不安で眠れない

・食欲がない

・肩がこる

・涙が止まらず、介護に支障が出ている

 <がん患者の遺族>

・眠れない

・悲しみから立ち直れない

・涙が止まらない

・食欲がない

・気分がめいる

毎日新聞 2008年7月15日 東京朝刊

2008年07月13日 (22:47)

複数薬剤:動きを体内で同時画像化 理研など開発

複数の薬剤の動きを動物の体内で一度に画像化する手法を、理化学研究所などが開発した。現在、がんの診断などに使われているPET(陽電子放射断層撮影)は単一の薬剤しか追跡できないが、複数の薬剤の動きを同時に見ることで、がんと潰瘍(かいよう)を見分けるなど、より精密な診断が可能になるという。

 PETは、薬剤に含まれる陽電子が出すガンマ線を検出し、体内での薬剤の場所を画像化する。理研の榎本秀一ユニットリーダーらは、さまざまな放射性同位元素から放射されるガンマ線を元素ごとに識別できる装置を開発。ヨウ素、亜鉛、ストロンチウムの放射性同位体で標識をつけた3種類の薬剤をマウスに投与し、それぞれの場所を画像化することに成功した。

 榎本さんは「5年後をめどに、人間に使える試作機を作りたい」と話している。【西川拓】

毎日新聞 2008年7月13日 東京朝刊

2008年07月13日 (22:37)

がん予防、運動が効果 男性最大13%・女性16%低下

日常生活でこまめに体を動かしている人ほど、がんにかかりにくいことが厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の大規模疫学調査で分かり、10日までに発表された。男性の場合、がんのリスクが最大13%、女性は同16%低かった。特に消化器系のがんは体を動かすことによる予防効果が期待できるという。

 研究班の井上真奈美・国立がんセンター室長が、全国の45―74歳の男女約8万人を対象に約8年にわたって追跡調査した。アンケートをもとに、通勤や仕事などで1日に体を動かしている量を算出して男女別に4グループに分類。がんになるリスクとの関係を調べた。期間中に約4300人が何らかのがんと診断された。

 身体活動量の算出には「メッツ時」という単位を使った。例えば筋肉労働や激しいスポーツは4.5メッツで、1時間続けたときの活動量が4.5メッツ時になる。歩いたり立ったりしているときは2メッツ

2008年07月11日 (22:38)

子宮頸がんの最新治療(中) 光線力学療法(PDT)

「もうすぐ結婚する予定で子どもも産みたい。婚約者とも話し合い、たとえ子宮の一部であっても切除せずに済めばありがたいと考えた」

 東京都内の会社員女性(30)は六月、子宮頸(けい)がんの前がん状態(高度異形成)の治療のため、佐々木研究所付属杏雲(きょううん)堂病院(東京都千代田区)で光線力学療法(PDT)を受けた。

 PDTは(1)がんに集まる(2)光に反応する-という二つの性質を持った光感受性物質「フォトフリン」を注射し、同物質ががんに集まったところでレーザー光を照射し、活性酸素を発生させてがん細胞を死滅させる治療法だ。

 早期の肺がんや食道がんなどにも用いられているが、子宮頸がんの場合、高度異形成や妊娠・出産を希望する初期がん患者、他の持病などがあるために手術を受けられない患者らの選択肢となる。

 治療には約三週間の入院が必要。女性は入院翌日に同物質の注射を受け、四十八時間後にレーザー照射を受けた。膣(ちつ)の入り口から光を当てる方法と、細い棒状のプローブ(探触子)を膣から子宮頸部に入れて直近から照射する方法を併用し、計約二時間半かかった。痛みや熱は感じなかったという。治療は一回で終わるが、同物質が体内にとどまる間は副作用の「光過敏症」で全身の皮膚の腫れやかゆみなどが起こりやすいため、注射を受けた日から約三週間、遮光生活を送る。

 女性の病室ではカーテンを引き、蛍光灯を紙で覆って明るさを抑えていた。テレビやパソコンもしばらく禁止。黒か紺色の衣類を重ね着し、廊下に出る場合、頭と顔を覆う手作りの帽子にサングラスをかけ、手袋をはめる。退院後も一-二カ月は注意が必要だという。「暗いところで約三週間を過ごすのは耐えられないと思ったが、将来安心して子どもを産めることを最優先に考えた」と女性は話す。

     ◇

 「体にメスを入れずにがん細胞だけをたたくため、外科手術よりも患者の負担が軽い」。PDTのメリットを同病院婦人科部長の坂本優・東京慈恵会医科大准教授はそう説明する。「子宮頸部円錐(すい)切除術」などでは妊娠時に子宮を支える子宮頸部の一部を切り取るために早産率が高まるが、PDTでは「頸部がそのまま残るため、妊娠・出産への影響がない」。

 同病院は一九八九年から約五百三十例を実施、97%の患者の病変が一回の照射で消失した。消失後、再発が起きたのは1%弱。このほか子宮頸部を切除して病変の組織検査を行わないため、「担当医の正確な診断力が求められる」と坂本部長は指摘する。治療には健康保険が適用され、入院・治療費は三割の自己負担で約三十万円だ。

 PDTを受けられる施設は全国で約二十施設。神奈川県立がんセンター(横浜市)や浜松医科大医学部付属病院(静岡県)などでも受けられる。 (杉戸祐子)

2008年07月10日 (07:56)

食道がんには“手術前”の抗がん剤投与の方が延命効果高い

副作用がつらい抗がん剤は、食道がん手術の前に使うべきか、それとも後か――。
 明確な答えのないまま、医師の経験則で選択されてきた問題に決着をつけたことも、今回のASCOの大きな成果だ。
 国立がんセンター中央病院食道外科グループ医長の井垣弘康氏らが、抗がん剤を手術前に使う群と手術後の群とに分けた無作為の大規模比較試験を行った結果、“食道がんは、手術前の抗がん治療が延命につながる”と報告したのだ。国立がんセンター東病院臨床開発センター長の大津敦氏が言う。
「食道がんは再発率が高いがんです。画像診断で発見されたがんを手術で切除しても、目に見えない微小がん細胞はリンパ液や血液などを通じて全身に転移している可能性があります。日本を含めて世界には“がんを切除した後に、抗がん剤投与で微小がん細胞を叩く方がいい”と考える医師も少なくありません。その意味で今回の報告は重要なのです」
 報告では、抗がん剤(5―FU+シスプラチン)を投与した患者330人を、「手術前投与」と「手術後投与」の群に分けたところ、5年生存率が後者38.4%に対して前者は60.1%。はっきりと延命効果が高いことが証明されたのだ。2期と3期の食道がん患者を比べると、とくに2期の患者に効果があったという。
「手術前投与のメリットは3つ考えられます。それは(1)手術後の場合に比べて患者に体力が残っていて、抗がん剤の副作用が少ない(2)投与した抗がん剤が効いているかどうか、がん細胞の縮小などで知ることができる(3)人によっては抗がん剤の効果で病期が下がり、手術で完全切除できる割合が増える――という3つです」(大津センター長)
 ただ、今回の報告には異論もある。実際、発表後のディスカッションでも、「海外での試験結果との違いや、同じ薬を使いながら、投与の順番を変えただけでそんな差が出るのか」との声も上がった。
「今回は効果が明らかだというので、中間の解析で研究結果を報告したものです。もう少し長期の追跡調査が必要です。しかし、手術前の抗がん剤投与の方が手術後の投与より完遂率が高く、生存が良好です。この報告を受け、切除可能な食道がんは、手術前の抗がん剤投与が標準的治療になるでしょう」(大津センター長)


2008年07月09日 (12:02)

乳房温存術後の左右乳房の不均整に多く女性が失望感

乳房を温存する乳癌(がん)手術を選択した女性の3分の1が、左右の乳房の不均整(asymmetry)により生活の質(QOL)に著しい影響があると訴えていることが新しい研究で示され、医学誌「Journal of Clinical Oncology」7月10日号に掲載された。

 米ミシガン大学統合癌センター(アナーバー)の研究グループによると、術後の乳房の外見的な変化が顕著であった女性には、変化が少なかった女性の2倍の比率で癌の再発に対する恐怖心およびうつ症状が認められたという。「術後のQOLおよび満足度を決める最も重要な因子の1つは、手術後の乳房の均整ないし審美性であることがわかった」と、研究著者である同大学医学部一般外科のJennifer Waljee博士は述べている。

 乳癌と診断された女性の多くが、腫瘍とその周辺の組織のみ切除する乳房温存術(lumpectomy)か、乳房全体を切除する乳房切除術(mastectomy)のいずれかを選択することができる。いずれも後に乳房再建術を受けることが可能である。「患者が手術について決める時点で、このような問題について考慮する必要がある。乳房温存術は乳房切除術に比べれば外見的変化が少ないものの、術後はある程度の不均整が生じてQOLに影響を及ぼす可能性もあるという現実を理解しておくことが重要である」とWaljee氏はいう。

 医師は通常、乳房切除術の前には術後の外見的変化について患者と話し合うが、乳房温存術を受ける患者には同レベルのカウンセリングが実施されておらず、「患者が術後の乳房の外観について誤った期待を抱いてしまう可能性がある」と研究グループは述べている。「乳腺外科医は患者と率直な話し合いをもち、手術前に患者の期待することを理解し、術後の回復に関するニーズにできる限り対応できるようにする必要がある」とWaljee氏は指摘している。

(HealthDay News 7月9日)

2008年07月09日 (09:49)

膵臓に効く抗がん物質 金大・向田教授ら開発 新薬に期待

肝臓や膵臓(すいぞう)などのがん細胞を増殖、不死化させる遺伝子「Pim―3」を抑制し、がんの治療効果がある新たな化合物の開発に、金大がん研究所の向田直史教授と医薬保健研究域薬学系の石橋弘行教授らが成功した。従来の抗がん剤より効果が強く、治療が困難な膵臓がんにも有効であることを実験で確認した。八日までに特許を出願しており、新たな抗がん剤の開発が期待される。
 向田教授らは二〇〇三年、マウスの肝臓がん細胞で活性化している「Pim―3」を発見した。人間の肝臓がんや膵臓がん、大腸がんでも発現し、がん細胞の生存と増殖に作用していることが分かり、「Pim―3の抑制ががん治療に応用できる可能性がある」(同教授)とみて研究を進めてきた。

 新しい化合物は、石橋教授と医薬保健研究域薬学系の谷口剛史助教が合成した。試験管内で増殖させた人間の膵臓がんや肝臓がんなどの細胞にこの化合物を加える実験では、Pim―3の働きが抑えられ、がん細胞が死滅することを確認した。

 現在使われている抗がん剤にPim―3を標的にしたものはないため、この化合物が治療薬になれば、膵臓がんなどこれまでの化学療法が効きにくい種類のがんにも効果が期待できるという。

 向田教授らは「マウス実験で化合物の安全性や有効濃度を確かめた後、臨床試験を経てなるべく早く新薬として製品化したい」と話している。この成果は十月、名古屋市で開かれる日本癌(がん)学会の学術総会で発表される。



2008年07月09日 (09:48)

〈みんなの健康Q&A〉 C型慢性肝炎㊦-症状と最新治療

最大の武器、インターフェロモン

 Q:自覚症状はないけれど、招来の肝硬変・肝ガンを避けるためにインターフェロンで治療するということですが、治療方法についてもう少し詳しく教えてください。

 A:インターフェロン治療の方法は、HCVのタイプ(遺伝子型)と血中のウイルス量によって決まります。遺伝子型1bは日本で最も多く、インターフェロン治療の効果が低いのですが、他の遺伝子型としては2a、2bがあります。HCVは血清1ml当たり10万個以上を高ウイルス量、それ未満を低ウイルス量とします。当然高ウイルス量のほうがインターフェロン治療に抵抗性です。したがってインターフェロン効果が低いのは遺伝子型1bかつ高ウイルス量(難治例)ですが、実はこの組み合わせの患者さんが全体の70%を占めるといわれています。残りの30%はインターフェロンの効果が高い方たちです。治療薬は、1週間に1回の皮下注射で効果が持続するペグインターフェロンと、リバビリンという内服薬の併用です。1bで高ウイルス量の難治例では48週間かそれ以上の期間でこれらの併用を、難治例以外は24週間の併用またはインターフェロン単独投与が普通です。

 Q:患者さんが多いという難治例の治療効果について教えてください。

 A:遺伝子型1bで高ウイルス量の難治例では、48週間のペグインターフェロン/リバビリン併用療法ウイルス排除効果は、50%前後です。HCVが残るものの、肝機能が正常化する場合が20~30%でみられます。全く効果が得られない患者さんは全体の20%です。一方、遺伝子型1b、高ウイルス量以外ではHCV排除効果は70~80%と見込まれます。

 Q:遺伝子型1bで高ウイルス量の場合はウイルス駆除効果が約50%とのことですが、さらに治療効果を高める工夫はありますか?

 A:患者さん一人ひとりの病状に応じたテイラーメイドの治療が効果を高めるカギです。

 インターフェロンの効果を左右する3つの要素を十分考慮し治療を進めることが重要です。3要素とは、①患者さんの条件とその病状(性別、年齢、肥満の有無、インシュリン抵抗性、肝線維化の進行程度と血小板数)、②HCVの状態(遺伝子型、血中ウイルス量、インターフェロン効果に関連する変異)、③治療経過です。治療開始後の血中HCV量の減り方に応じた治療期間の延長、副作用とその対策、治療に対する患者さんの持続的な意思と医療者の支援などが挙げられるでしょう。

 インターフェロンの効果を下げる、肥満、インシュリン抵抗性は食餌療法や運動で治療前に改善が可能ですが、それによりインターフェロンの効果が更に高まるかどうかは解明されていません。過ぎた飲酒は肝の線維化を進めるので控えたほうがよいでしょう。副作用が問題ですが、早期に有効な対策をとるためには患者と医療スタッフの連携が不可欠です。

 Q:HCV感染者ですが肝機能検査の値はおおむね正常です。肝炎を発病しているのでしょうか?

 A:肝機能検査についてaLT(GPT)を中心にご説明します。

 aLTは肝細胞内の酵素で、肝細胞が壊れると血液中に漏れてきます。従って、血液中のaLTを調べると肝炎の程度がわかります。

 HCV感染者200万人のうち約70万人はaLT正常とされていますが、「正常」をどうとらえるかが問題です。

 日本では、aLTの正常値(基準値というのが正しいのですが)の上限を40~45U/Lとしている施設が多いようです。しかし、インターフェロン治療でHCVが駆除されると、aLTは、30以下になるのです。30~40歳ならばaLTは20前後の方が多いようです。

 一方、血液中のHCVが陽性でaLTが40前後の方に、肝臓の組織検査をすると肝炎がみつかることはとても多いのです。つまり、健常者のaLTは基準値の上限(40~45U/L)よりはかなり低く、40前後の方は肝炎が既に発症している可能性が高いのです。

 Q:それではHCV感染者でaLT値が40位なら治療を受けたほうがよいでしょうか?

 A:ぜひ専門医にご相談ください。

 治療を決めるにあたっては、肝生検で慢性肝炎の程度を調べる事をおすすめします。肝組織の炎症が確認され、線維化が進んでいるようならインターフェロン治療に踏み切るべきです。肝生検ができない場合でも、肝臓の線維化の目安とされている血小板数が15万/ml未満なら治療を考えたほうがよさそうです。

 HCV感染が確実でaLTが30前後の場合は、3カ月毎の検査を定期的にうけ、aLTが変動するかを観察してください。エコーやCT検査で肝臓の変化が無いようならば、肝炎がそれほど進行しているとは言えないし、インターフェロン治療を急ぐ必要はありません。しかし、高齢になるほど(とくに女性では)インターフェロン効果が下がるため、40歳代以降の方は近い将来の治療を念頭に専門医に相談するほうが良いでしょう。

 Q:C型肝炎では医療費助成が受けられると聞きましたが。

 A:08年4月からインターフェロン治療を受けるb、C型肝炎患者さんに対して、公的な医療費助成制度が始まりました。ペグインターフェロンとリバビリン併用療法は助成の対象です。過去にインターフェロン治療を受け効果がなかった方が再びインターフェロン治療を受ける場合にも適応されます。表の自己負担限度額を超えた薬剤、診察、入院費用に対し助成され、自己負担額は収めた地方税の金額によって決まります。治療費用は通常で月に7万円程度ですが、1~5万円に軽減されます。申請の方法は肝臓病専門医のいる医療機関で問い合わせるとよいでしょう。

 この制度の問題点は治療費助成期間が1年間であることです。C型慢性肝炎難治例に対するペグインターフェロン/リバビリン併用では、治療に対する反応が遅い場合は治療期間を48週から72週へ延長する必要がある事は既に述べた通りです。その場合は、治療期間が1年(52週)を超えるため、後半の20週は医療費の助成は受けられず、従来の負担額に戻ることになります。(姜貞憲先生、手稲渓仁会病院消化器病センター、札幌市手稲区前田1条12丁目、TEL 011・681・8111)

[朝鮮新報 2008.7.9]

2008年07月08日 (09:57)

「高度医療」適用第1号は肝切除術

厚生労働省は7日、薬事法で承認前の医薬品・医療機器などを使う際、保険診療の併用を認める「高度医療評価制度」の適用第1号として、肝臓がんを特殊な装置で焼く治療法を選定した。

 来月の中央社会保険医療協議会に諮り、9月から正式に併用できるようにする。

 認められたのは「腹腔鏡(ふっくうきょう)補助下肝切除術」。肝がんを切除する前に、低周波のラジオ波で焼き固める。

 この治療は岩手医大病院が申請した。

(2008年7月8日 読売新聞)

2008年07月08日 (09:52)

免疫細胞活性化抑えるタンパク質を発見 京大グループ、がん療法に道

がん細胞などを攻撃する免疫細胞のT細胞が活性化するのを抑えるタンパク質を、京都大再生医科学研究所の坂口志文教授らのグループが見つけた。体内で免疫反応を抑えている制御性T細胞(Treg)の表面にあるタンパク質CTLA-4で、その働きを抑えることにより、がんなどの免疫療法になると期待されている。米国科学アカデミー紀要で8日発表した。

 Tregは、臓器移植での拒絶反応や、重い糖尿病や甲状腺炎などの自己免疫疾患を抑えたりする。逆に、Tregの働きを弱めれば、がん細胞や病原菌を攻撃する免疫細胞の働きを強めることができる。

 T細胞は、細菌やウイルスのタンパク質断片(抗原)と結びつくとともに、細菌やウイルスを食べる貪食細胞のタンパク質B7からの刺激を受けることで活性化され、がん細胞などへの特異的な攻撃性を備える。

 坂口教授は、マウスのTregと活性化されていないT細胞を一緒にして抗原との結びつきを実験した。Tregが抗原と強く結びつくとともに、TregのCTLA-4が貪食細胞のタンパク質B7の働きを弱めており、T細胞のほとんどが活性化されないことが分かった。

 坂口教授は「TregのCTLA-4に結びついてその働きを弱める『抗体』ができれば、がん細胞や病原菌への免疫反応を高めることができるのではないか」と話している。

2008年07月07日 (22:37)

すい臓がんの手術後の再発抑える本格的な薬

すい臓がんの手術ができる人は幸運だ。すい臓がんは体の奥深くにできて見つかりにくく、自覚症状が乏しい。だから発見されたときには手遅れで手術もできない人が多く、日本では発症2年以内に9割近く(約2万人)が亡くなる。
 しかし、もし仮に手術ができたとしてもホッとできないのが、すい臓がんの恐ろしいところだ。例えばすい臓がんの中で70%を占めるすい頭部がんは、再発率が約90%と非常に多い。がんが消えても、まったく安心できないのだ。そんな極悪がんに苦しむ患者にとって、今年のASCO(米国臨床腫瘍学会)は一条の光ではないか。
 国立がんセンター中央病院肝胆膵内科の奥坂拓志医長が言う。
「実はすい臓がんには、手術後の再発予防のための標準的治療法が存在しません。科学的根拠(エビデンス)のある効果的な治療法が見つかっていないからです。それで、再発予防のために、“手術後の抗がん剤治療はやってもムダ”という医師が少なくありませんでした。今回のASCOで延命効果が期待できる本格的な手術後の補助化学療法が報告されたのです」
 ドイツの研究者がすい臓がんの切除手術をした354人に対し、手術後にゲムシタビンという薬を投与したグループとしないグループとを比較。症状が進行しなかった期間は前者が13.4カ月、後者が6.9カ月。5年生存率も前者が21%、後者は9%だったという。
「ゲムシタビンは進行すい臓がんに効くことは知られていましたが、手術後の再発を抑える働きがあることが報告されました。欧米人の患者が対象とはいえ、2倍以上の差があったのは大変なことです。発表後のディスカッションでも、最高のエビデンスが得られたと評価されました。今後、ゲムシタビンは進行すい臓がんだけでなく、術後の補助化学療法の標準治療になると考えられています」(奥坂医長)

 毎年10万人が新たな患者になる胃がんは、肺がんに次いで2番目に死亡者数が多い。今年のASCOで注目されたのは、転移があって、手術の施しようがないほど進行した状態の胃がんに対する新たな治療法だった。癌研有明病院化学療法科の陳勁松医師が言う。
「日本で5年ほど前から広く行われてきたS―1+シスプラチンの2剤併用療法が昨年のASCOに報告され、日本での標準療法とみなされています。今回は、この2剤にドセタキセルと呼ばれる抗がん剤を加え、“薬の上乗せ効果”があるかどうかが検討されました」
 札幌医科大学第4内科の佐藤康史医師の報告では、31人中27人(87.1%)の患者のがん細胞の大きさが半分以下に縮小し、手術で取りきれないがんが手術可能近くまで縮小したり、完全に“消失”した例もあった。平均的な生存期間はこれまでの12.8カ月の2倍近い22カ月、症状が悪化しない期間は8カ月だったという。
 一方、重症な副作用は70%以上で見られたが、適切な治療で回復できていた。
「期待が持てる治療成績です。ただ、症例数が31人と少なく、強い副作用報告もある。今後さらに研究されるべき治療法だと思います」(陳医師)

2008年07月04日 (21:32)

子宮頸がんの最新治療(上) 開腹せず、出産可能性残す

子宮の入り口部分にできる子宮頸(けい)がんは、最近は二十-三十代の女性に目立つ。妊娠・出産期の年齢に当たるため、子宮の摘出を避ける治療法が注目される。第一回は頸部の一部を切除する手術について-。 (杉戸祐子)

 東京都内の主婦(30)は二〇〇六年二月、総合病院で子宮頸部の一部を円錐(すい)状に切除する「子宮頸部円錐切除術」を受けた。がん検診で前がん状態の「高度異形成」が見つかり、経過をみていたところ「施設によっては『初期がん』と判断するかもしれない状態」と診断され、同術を受ける決心をした。

 日帰りで手術を受けた。全身麻酔で約三十分間眠っているうちに、器具を膣(ちつ)から挿入して切除した。目覚めると「下腹部に軽い生理痛のような痛みがあった」。当日と翌日は月経の二、三日目と同程度の出血があり、徐々に少なくなった。ほかに目立った異常はなく「本当に手術を受けたのかと拍子抜けするほどだった」と振り返る。

 術後の病変検査で、見立て通りの「高度異形成」だった。だが病変はすべて切除できたと判明した。「切りたくない気持ちはあったが、病変部分を完全に取れたとわかってすっきりした」。「妊娠の可能性は残った。まずは治すことが大切と考えた」。当日の治療費は健康保険の三割負担で約五万円だった。

     ◇

 「開腹せずに治療でき、患者の負担の少ない治療法」。慶応義塾大医学部の青木大輔教授(産婦人科)はこう説明する。対象となるのはこの主婦のような高度異形成か、妊娠・出産を希望する初期がん患者だ。同大病院(東京都新宿区)では同術を一九八九年以降に約千七百件実施し、再発は「1%以下」(青木教授)。

 同病院では三泊四日の入院で行う。治療時間は二十-三十分。メリットは子宮頸部の一部だけを切除するため、妊娠・出産の可能性を残せる点。ただし、妊娠時に子宮体部を支える役割を果たす頸部が短くなるため、早産の確率が通常(妊娠者の約一割)の約二倍になるという。治療後、頸部が閉塞(へいそく)して月経血が出なくなる症例が全体の約2%あり、この場合は再手術で開通させる必要がある。同切除術は各地の総合病院などで受けられる。

     ◇

 同術の対象となる段階よりがんが進行した場合、開腹しての子宮摘出が標準治療となる。だが患者が妊娠・出産を強く希望する場合、頸部の一部を切除して頸部の残りと膣をつなぎ合わせる「広汎性子宮頸部摘出術」を用いるケースがある。

 青木教授は「妊娠の可能性は残せるが、がん治療としての成績は不明。標準治療を理解した上での選択肢」と位置付ける。同院では二〇〇二年以降に約六十件を実施、再発したのは約一割。患者のうち一人が出産(早産)し、三人が現在妊娠継続中という。

<メモ> 年間約8000人の女性が新たに子宮頸がんと診断され、特に20-30代に増えている。国立がんセンターの「人口動態統計によるがん死亡データ」によると、2006年の年齢別死亡率(人口10万人当たり)は1986年に比べて20代後半で3倍、30代で約2倍に増加。頸がんの原因はヒトパピローマウイルスで、大半が性行為で感染する。ワクチンが有効な予防策とされ、欧米では広く接種されているが、国内ではまだ承認されていない。検診受診率の向上と併せ、早急な対策が求められている。

2008年07月03日 (21:33)

無煙たばこ、口腔がんのリスクを80%上げる=WHO研究

噛みたばこや嗅ぎたばこは肺がんとの関連性がないものの、こうした無煙たばこ製品は口腔がんのリスクを80%上昇させるという研究結果を、世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)が1日に発表した。

 IARCの疫学者、パオロ・ボフェッタ氏は、同研究の狙いについて、これまで専門家の見解にばらつきがあった無煙たばこのリスクを数値化しようとしたと説明。

 世界各地で行われた11の研究を調査したところ、噛みたばこや嗅ぎたばこを使用する人々は、食道がんとすい臓がんを発症するリスクも60%高かったという。

2008年07月03日 (21:31)

ブロッコリーをたくさん食べる男性は前立腺がんにかかりにくい、英研究

2日のオンライン科学誌「PLoS ONE」に、ブロッコリーをたくさん食べる男性がなぜ前立腺がんにかかりにくいのかに焦点を当てた論文が掲載された。

 アブラナ科の野菜(ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、芽キャベツ、チンゲン菜、ケールなど)を多く摂ると前立腺がんや慢性疾患になるリスクが軽減されるという可能性は、これまでの研究で既に指摘されていた。

 今回、英国食品研究所は、世界で初めて、ブロッコリーが人体にどのように作用するのかの臨床試験を行った。

 実験では、前立腺がんが発症するリスクのある被験者たちに、通常の食事に加え、1週間あたりブロッコリー400グラムまたは豆400グラムを摂取する食生活を12か月間継続してもらった。

 研究チームは、実験開始時、6か月経過時、12か月経過時の計3回、被験者の前立腺組織を採取し、がん関連遺伝子の変化を追跡調査した。

 その結果、ブロッコリーを食べ続けたグループでは、豆を食べ続けたグループよりも、遺伝子発現の変化が大きいことがわかった。こうした変化は、発症リスクの減少に関係している可能性があるという。

 こうしたことから、チームは、アブラナ科の野菜を日常的に小量しか摂らない場合、遺伝子が発現する細胞核に情報を伝達する「細胞内情報伝達路」に変化が起こり、がん遺伝子が発現しやすくなるのではないかとみている。

2008年07月03日 (21:27)

子宮頚(けい)がん検診を受けよう

子宮頚がんは、子宮頚部(子宮の出口にあたる部分)の悪性腫瘍です。最近、ヒトパピローマウイルス(Human Papilloma Virus; HPV)の感染が癌化に関係することが明らかになりました。

 この病気が10~20代でとても増えています。これは、性交開始年齢が低下したことの影響と考えられます。HPVに感染し癌化のプログラムが始まると、はじめは子宮頚部異形成という前癌状態になり、徐々に性質が悪くなり子宮頚がんに至ります。前癌状態であっても軽ければ自然治癒する場合も多い一方で、随分短期間でがんに進行する例もあります。

 このような事情から子宮頚がんの検診開始年齢が引き下げられ、20歳以上の女性が検診の対象となりました。1年に1回の検診さえ受けていれば前癌状態の段階で見つかりますし、ごく早期の子宮頚がんまでなら子宮頚部の部分切除でほぼ100%の治癒が期待でき、子宮を温存することができます。

 HPVは性交で感染します。どんなに愛があっても、どんなに真剣に交際していても、性感染症を完全に防ぐことはできません。人間にとって性は必要なもの、命につながるもの、豊かに生きるためのもの。なのに、子宮頚がんという病気自身と性感染症への偏見が二重に当事者を苦しめています。性感染症にかかるリスクを背負う人は、人を愛することができる人。性感染症は生活習慣病であって自分も関係がある病気という認識をすべての人に持ってもらい、偏見をなくしたいと願っています。

 私は、産婦人科医として働くことのおもしろさを考えると、女に生まれて良かったと思っています。おそらく男に生まれようが女に生まれようが今と同じ働き方・生き方を選択したと思いますし、女に生まれて損だと思ったことはありません。しかし性感染症、とくに女性が男性より重篤な健康被害を受けるクラミジア感染症(卵管閉塞を来たして不妊になる)と子宮頚がんを診ると、女は損、と思うことがあり、性感染症の問題にはついつい熱くなります。

2008年07月03日 (09:56)

世界で初めて有効性が認められた進行肝がん薬の威力

  飲み薬だから、今の有力治療を受けられない患者も大丈夫

世界中のがん治療関係者が注目した今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)の肝がん分野での最大のトピックスは、アジア人の進行肝がんに世界で初めて有効とみられる画期的な薬が報告されたことだ。その名はソラフェニブ(商品名ネクサバール)。日本では腎がんの薬として承認されている分子標的薬で、がん細胞に栄養を送る新生血管とがん細胞そのものを攻撃する働きがある。
 これまで進行肝がんの治療は極めて難しく、この薬が世界の標準治療法になる可能性があるという。東大大学院医学系研究科消化器内科の小俣政男教授に聞いた。
 台湾人医師の発表によると、進行肝がんのアジア人患者226人を2グループに分けて、それぞれソラフェニブと偽薬を投与したところ、前者は後者に比べ病状が悪化しない期間で2倍(1.4カ月)、生存期間は約1.5倍(2.3カ月)も長かったという。
「実は欧米人を対象にした同様の研究内容が昨年のASCOで発表され、大きな話題になりました。しかし、肝がん患者の75%はアジア人で欧州人の患者は少ない。薬の効果は人種差があるため、アジア人に対する規模の大きな臨床試験が待たれていました。その意味で今回の研究は大きな意味があります」
 現在、肝がんの治療法は(1)手術による切除(2)高周波の電流によりがん細胞を壊死(えし)させるラジオ波熱凝固療法など内科的局所療法(3)がん細胞を兵糧攻めにする肝動脈塞栓術などがある。
 しかし、いずれも早期肝がんに対する治療法だ。肝がんをすべて切除したり死滅させたりしても、肝臓そのものがウイルスに侵されているため、およそ1年で約20%、5年で80%以上の患者が再発する。
 どの治療法を選択しても効き目が徐々に低下。やがて肝がんが腸や胃などから栄養分を集めて肝臓に送る門脈へがん細胞が浸潤し、進行肝がんへと移行する。そのため、進行肝がんの有効な治療法開発は急務だった。
「患者数が多い日本では肝臓がんの研究は世界トップクラス。世界には知られていない、進行肝がんの有効な治療法があります。例えば“インターフェロン併用5―FU動注化学療法(INF併用肝動注療法)”です。日本では今後、INF併用肝動注療法とソラフェニブとの比較試験が行われるはずです。その結果をみて、新薬を併用して使うのか、単独で使うのか考えるべきでしょう」
 実際インターフェロン注射をしつつ、太腿から挿入したカテーテルでがん細胞に直接抗がん剤を投与するINF併用肝動注療法の生存期間は、今回発表されたソラフェニブより長い例もあった。
 とはいえ飲み薬であるソラフェニブの登場で、INF併用肝動注療法ができない患者まで治療が可能になるのは事実。進行肝がんの治療効果が上がるのは間違いない。


2008年07月02日 (21:45)

「バイオラバー」をFDAに申請、がん抑制効果を期待

 特殊合成ゴムメーカーの山本化学工業(大阪市生野区)は2日、健康用特殊素材「バイオラバーメディカル」を、がん抑制に効果のある医療具としての認可に向け、米国FDA(食品医薬品局)に申請したことを明らかにした。認可取得後は日本でも同様の手続きを進めるとしている。

 「バイオラバーメディカル」は高純度の石灰石に、貴金属や炭素などを混合して製造する。ミクロ単位の細かな気泡を内包し、微弱な遠赤外線を放射するため保温性が高く、体温を恒常的に0・36度上昇させる機能がある。

 この機能に着目した兵庫医科大学の島博基教授が、がん細胞の増殖を抑制する効果について、マウスを使って実験したところ、がん細胞の自滅(アポトーシス)を促す遺伝子が活性化し、がん細胞が減少。抗がん剤と併用することで、細胞が死滅することを確認したという。

 同社は装着するだけで、副作用を心配せずにがんの治療が可能な、新しい素材としての普及を図りたいと考えており、関心を持つ世界中の研究者に同素材を無償提供するとしている。

 同素材は現在、健康用特殊素材として日本、米国など6カ国で販売しており、売上高は年間約15億円。

2008年07月02日 (21:44)

酸化悪玉コレステロール、動脈硬化進行に関与

動脈硬化を起こして心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の原因となる悪玉コレステロール(LDL)のうち、酸化LDLだけが動脈硬化の進行にかかわっていることを、東北大大学院医学系研究科の片桐秀樹教授(代謝学)と岡芳知教授(同)らの研究グループが解明した。動脈硬化の治療法開発につながる研究成果として注目される。

 グループは、(1)酸化LDLに結合するタンパク質の遺伝子を肝臓に注入して酸化LDLを吸着させ、血液中の酸化LDLの濃度を抑えたマウス(2)コレステロールに作用しないタンパク質の遺伝子を肝臓に注入したマウス―の2匹を比較した。
 2匹とも高脂血症マウスで、総コレステロール、LDLの数値は変わらない。

 1週間後、(1)は酸化LDLの血中濃度が(2)の3割に低下した。4週間後、血管の変化を観察したところ、(2)は動脈硬化が15%増えたのに対し、(1)は進行が止まっていた。

 片桐教授は「酸化LDLの値が低いマウスの動脈硬化が進まなかったことから、酸化LDLが動脈硬化の原因と特定できる」と説明する。

 心筋梗塞などは動脈硬化の病変部の破裂をきっかけに、血管が詰まって発症する。酸化LDLが少ないと病変部を平滑筋が覆い、破れにくくなることも分かった。

 LDL全体のうち酸化LDLは数%程度。現在はLDLを減少させる内服薬が普及しているが、下げすぎるとがんの発症リスクや死亡率が高まるとの指摘もある。

 片桐教授は「酸化LDLだけを取り除く薬剤が開発されれば、動脈硬化の改善も可能」と話す。

 酸化LDLが動脈硬化に影響するのは、細胞レベルの実験で確認されていたが、動物体内での作用を突き止めたのは初めて。研究成果は1日、米科学誌に掲載された。
2008年07月02日水曜日

2008年07月02日 (21:43)

メディビック、「非小細胞肺がん」のテーラーメイド化学療法開発につながる抗がん剤候補を確認

主な肺がん「非小細胞肺がん」を対象とした新抗がん剤候補の効果を予測
これまで困難だった投与前の予測も実現、個の医療を促進へ

~メディビックの薬効予測技術を活用~


 このたび、当社の子会社である株式会社メディビックは、日本医科大学と共同で、肺がんの約80%にあたる「非小細胞肺がん」のテーラーメイド化学療法開発につながる知見を見出しましたので、お知らせいたします。

肺がんの8割を占める、それが非小細胞肺がん

 肺がんは、年間6万人以上の方が亡くなる死亡率の高い病気です。
 肺がんは、がん細胞を顕微鏡で見ることによって、小細胞肺がんと非小細胞肺がん(腺がん・扁平上皮がん・大細胞がん)と大きく2つに分類されます。治療法も、小細胞肺がんと非小細胞肺がんで異なります。全体の約8割を占める非小細胞肺がんは、抗がん剤や放射線治療などの化学療法で治療の効果が出やすい小細胞肺がんと異なり、化学療法の効果が限定的です。そのため、非小細胞肺がんに対する化学療法について、新しい抗がん剤の開発や、既存の抗がん剤や放射線治療との新たな併用療法の開発が、長らく望まれていました。
 また、抗がん剤による化学療法は、一般的に強い副作用がみられます。そのため、効果が期待される患者を投薬前に予測して、副作用が少なく効果の高い投与を行う、テーラーメイド化が強く求められていました。

メディビックの技術を活用した薬効予測アルゴリズムで、HDAC阻害剤が「非小細胞肺がん」の
抗がん剤候補になることを見出す。さらに薬効の事前予測ができることも確認。

 日本医科大学では、HDAC阻害剤(*1)と呼ばれる抗がん剤としての効果が期待される薬剤を細胞に作用させた場合の効果が検討されていました。メディビックは日本医科大学と共同で、検討によって導きだされた遺伝子発現データをもとに、遺伝子発現解析技術とパスウェイ解析技術、さらにデータマイニング技術といった高度なデータ解析技術を組み合わせ、その薬剤に効果があるかどうかを予測することができるアルゴリズムを開発(*2)しました。
 その結果、HDAC阻害剤に抗腫瘍効果が認められ、さらに開発したアルゴリズムが、複数の遺伝子の発現をもとにして、HDAC阻害剤への感受性を高い精度で予測できることが確かめられました(*3)。
 この成果によって、HDAC阻害剤が非小細胞肺がんの新たな抗がん剤候補となること、ならびに非小細胞肺がん治療のテーラーメイド化が促進されることが期待されます。
 なお、以上の内容については、ガン治療学界における学術雑誌「分子がん治療2008年7月号(Molecular Cancer Therapeutics July 1 2008, Volume 7, Issue 7)に掲載されます。

 今回得られた成果は、切除した肺がん検体を対象にして、診断技術へと応用できる可能性があります。今後は、これをもとに、実際に化学療法を行う際の診断方法の開発や、実施に向けたバリデーション試験を計画し、早期の実用化を目指してまいります。


(*1) HDAC阻害剤
 ヒストンとよばれるDNAの折りたたみに関係する酵素を阻害する一群の薬剤。この酵素の働きを抑制することによって、様々な遺伝子の発現が変化することが知られている。また、がん細胞の増殖抑制作用が観察されるため、抗がん剤としての利用が期待されている。今回は、この一群の薬剤のうち、主にトリコスタチンA(Trichostatin A)という薬剤を使用した。

(*2) 予測アルゴリズムの開発
 日本医科大学が行った、非小細胞肺がんの細胞に対して、HDAC阻害作用のある薬剤の1つトリコスタチンAを作用させた際の遺伝子発現実験のデータを元に、この薬剤の作用により発現が変動した遺伝子の一群を選び出した。さらに、遺伝子の間の関係を解析する”パスウェイ解析”という手法を用いて、選び出された遺伝子の一群の中から、HDACの作用に直接関係する可能性が高い9つの遺伝子を選択。従来は遺伝子発現の変動だけに着目していたが、今回パスウェイ解析を組み合わせることによって、生物学的に意味のある遺伝子だけをうまく選択することが可能となった。日本医科大学医学部の弦間昭彦先生が中心となり、日本医科大学とメディビックが共同で開発を行なった。

(*3) HDAC阻害剤への感受性の高い精度での予測
 非小細胞肺がんの細胞を複数用意し、効果がはっきりと出る6系統の細胞のデータをもとにしてアルゴリズムを開発。別の7系統の細胞のデータを用いて、正しく効果が予測出来るのか検討した。実験の範囲内では、ほぼ100%の精度で予測でき、高い精度で薬剤の効果を予測できることが確認された。これにより、遺伝子発現データの統計解析だけでなく、生物学的な機能を加味して利用する遺伝子を選択する手法が十分に機能することを実証することができた。


株式会社メディビックグループ
 当社グループは、個人の体質に合わせて副作用の少なく効果の高い薬を処方できるテーラーメイド創薬の実現を目指す企業です。具体的には、医薬品開発や研究などを行う製薬企業や研究機関などに対し、個別化医療やテーラーメイド創薬を推進するサービスや製品を提供しています。
 薬の効き目の個人差を示す体質は、遺伝子によって決められています。個人の遺伝子タイプが分かれば、体質に合ったより効果の高い薬を選択し処方することができます。また、投薬前に効果を確認することで、副作用も最小限に留めることができます。そのために、製薬企業では遺伝子と薬の関係を調べて医薬品開発をするようになってきています。そのために必要となるのが、PGx試験です。導入企業は年々増加しています。
 当社グループは、PGx試験を総合的・戦略的に支援できる体制を整えています。当社グループが独自に築いた、バイオ最先端の技術・情報網、そして医療機関・製薬企業などとの幅広い人的ネットワークの活用により、PGxに対するニーズを的確に掴み、顧客の要望に適した満足度の高いサービスを提供しています。
 当社グループは、PGx試験を総合的・戦略的に支援できるユニークな存在として実績を積み重ねることにより、圧倒的に優位なビジネスポジションを築いています。
 当社グループに対する詳細な情報は、 http://www.medibic.com をご覧ください。

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