ガン完全克服マニュアル

当ブログはガンを克服するための最新治療法を全て掲載しています。
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日本生化学大会で発表された新しい癌治療法SOLWEED

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2014年07月30日 (17:06)

iPSを応用して人工大腸がん幹細胞を作製 がん細胞の研究が大きく前進


 京都大学の医学研究科/iPS細胞研究所研究員の大嶋野歩氏、医学研究科教授の坂井義治氏、iPS細胞研究所教授の山田泰広氏および神戸大学医学研究科内科系講座iPS細胞応用医学分野特命教授の青井貴之氏らの共同研究グループは10日、iPS細胞誘導技術をがん研究に応用することで、人工的に大腸がん幹細胞を作製することに成功した。

 この技術は、iPS細胞誘導に使用されるOCT3/4、SOX2、 KLF4をがん細胞に導入し、iPS細胞を作製するのではなく、がん細胞にがん幹細胞の特徴を誘導する新しい技術であるという。がん組織からは十分量の採取が困難ながん幹細胞と同様の特徴をもつ細胞(人工がん幹細胞)を人工的に作製し、回収する新しい方法だ。作製した人工大腸がん幹細胞はヒト大腸がん組織の特徴を繰り返し再構成できる。このため、がん組織から採取困難だったがん幹細胞の詳しい研究が可能になり、がん幹細胞を標的とする新しい診断・治療法(創薬)開発への応用が期待されるとしている。

 がん幹細胞は、がんの転移・再発・治療抵抗性の原因となる細胞で、いわば「がんの親玉細胞」と考えられている。そのため、このがん幹細胞を「たたく」新しい治療法の開発が期待されているが、まだその治療法は未確立の状態だ。その理由の一つとして、がん幹細胞はヒトのがん組織中でごく少数しか存在せず十分な量の採取が難しいために、がん幹細胞の詳しい解析が行いにくいことが挙げられる。

 そこで、同グループは、人工的にがん幹細胞を作製することで、がん幹細胞を豊富に入手することができれば、がん幹細胞研究を推進することができると考えた。その結果、iPS細胞誘導の際に用いられる遺伝子(OCT3/4, SOX2, KLF4)を大腸がん細胞株に導入した後、iPS細胞作製とは異なる培養環境を用いることで、一部のがん細胞に大腸がん幹細胞でみられる特徴を獲得させることに成功し、人工大腸がん幹細胞と名付けた。さらに、この人工大腸がん幹細胞を選択的に回収する方法も開発した。また、この人工大腸がん幹細胞を詳しく調べた結果、ヒトがん組織中のがん幹細胞と同様の特徴を示すことを確認した。

 この研究成果によって、これまで採取が困難であったがん幹細胞と同様の特徴をもつ細胞を豊富に入手することが可能になる。これによって、がん幹細胞がもつ性質について、より詳細な研究が可能となり、がん幹細胞を標的とした新しい診断技術・治療薬の開発に役立つことが期待されるとしている。

 筆者の父は大腸がんで亡くなった。調べると大腸がんはがんの中でも遺伝性が強く、親が患った場合その子供がかかる確率は50%にも上るという資料もあった。このようなニュースがあるとなんだかホッとする。(編集担当:慶尾六郎)

Economic News
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2014年07月30日 (10:59)

肝がん撲滅へ市民公開講座 松山


 日本肝臓学会(東京)主催の肝がん撲滅市民公開講座が27日、愛媛県松山市のホテルであり、愛媛大医学部の医師や栄養士ら5人が講演し、市民ら約180人が肝がんの予防法や進化した治療法を学んだ。
 愛媛大医学部付属病院栄養部の利光久美子部長は、外食では肝臓に必要なビタミン類や食物繊維が不足しがちだと指摘し「良質なタンパク質が取れる肉や魚、卵のメーン料理と野菜2品を組み合わせて」と栄養バランスの大切さを説いた。野菜は発がん抑制効果もあるとし「肝臓を守ることは全身を守ることにつながる」と語った。
 消化器・内分泌・代謝内科の三宅映己助教は「生活習慣病の一つである非アルコール性脂肪性肝疾患の一部は、肝硬変や肝不全、肝がんにつながる」と説明。脂肪肝の治療には「食事と運動による適正体重の維持が最も重要」と述べた。

愛媛新聞社

2014年07月29日 (16:57)

かぼちゃがアンチエイジングに訊く理由

女性が好んで食べる野菜の一つがかぼちゃ。ほっくりとした食感とフルーツのような甘みが特徴で、料理はもちろんスイーツにも使われます。昔から「かぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれるほど栄養価の高い緑黄色野菜。アンチエイジングに効く野菜としても期待されています。かぼちゃの持つ力を、管理栄養士・料理研究家の関口絢子(せきぐち・あやこ)さんが詳しく解説します。



* * *


■野菜には珍しくビタミンEが豊富


かぼちゃは「アンチエイジング野菜」といえるほど、老化予防に役立つビタミンが豊富。中でも注目したいのがビタミンEです。ビタミンEはひまわり油、綿実油などの油脂や、アーモンド、松の実などのナッツ類などに多く含まれている脂溶性のビタミン。かぼちゃに含まれる量は野菜の中でもトップクラスで、ゆでたものを100g食べると、1日に必要な量の約半分になります。



ビタミンEは細胞膜に多く存在して酸化を防ぎ、老化やがんの予防に働くと考えられています。また、悪玉コレステロールの酸化を抑えて動脈硬化を防いだり、血液の流れをよくして冷えを解消する効果も期待されています。


■すば抜けたβ-カロテンの作用でダメージを抑えて健康をキープ


かぼちゃの栄養を語るうえで、絶対に外せないのがβ-カロテンです。β-カロテンはカロテノイド色素の一つで、トマトのリコピンもその仲間です。β-カロテンには強い抗酸化作用があり、活性酸素の増加を抑えて老化や生活習慣病を防ぐ働きがあるといわれています。



また、β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。ビタミンAは視力低下を防ぎ、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあり、不足すると髪が抜けやすくなったり、肌がかさかさになったり、風邪をひきやすくなることがあります。ですから、栄養たっぷりのかぼちゃを食べて、美しさと健康を維持しましょう。



β-カロテンもビタミンEと同じく脂溶性なので、油と一緒に炒めると吸収率がアップ。さらに、かぼちゃは皮にも栄養が豊富に含まれているので、堅いところを取り除いて皮ごと食べると、よりむだなく栄養をとり入れることができます。


■選び方
ヘタが乾燥し、くぼんでいるものほど熟成が進んでいる証拠。カットしたものは、ワタがある程度乾燥していて、大きくしっかりした種があるものを選んで。


■保存法
カットしたものは種とワタを除き、ラップに包んで冷蔵庫の野菜室へ。



テキストでは、イタリアンレストランのオーナーシェフを務める神保佳永(じんぼ・よしなが)さんが、かぼちゃを使ったラビオリやリゾットのレシピを提案しています。



■『NHK趣味Do楽 わたしと野菜のおいしい関係 知って、作って、食べて』より

NHK出版

2014年07月29日 (11:56)

子宮頸がん早期発見を 岡山で予防啓発イベント

 子宮頸(けい)がんの予防啓発をテーマにしたトークイベント(山陽新聞社主催)が27日、岡山市北区柳町の同社さん太ホールであり、検診による早期発見、治療の必要性を訴えた。

 岡山大病院産科婦人科の小川千加子助教が講演。年間約1万1千人が発症、約2700人が命を落としているのに、検診の受診率は諸外国に比べて低い現状を説明し「早く発見できれば出産も可能。20歳を過ぎたら定期的に検診を」と強調した。

 自らも子宮頸がんになり、現在は患者支援を行っているNPO法人理事長の河村裕美さん(47)=静岡県=も高額な治療費やつらい後遺症、再発の不安などに苦しんだ闘病生活を明かした。

 約200人が聴講。倉敷市、公務員女性(47)は「子宮頸がんについて真剣に考え、万が一に備えて家族とも話し合いたい」と話した。

2014年07月28日 (16:50)

市村正親、早期胃がん公表 舞台休演し治療に専念

 俳優・市村正親(65)に早期の胃がんが見つかり、25日より開幕したミュージカル『ミス・サイゴン』の全日程(29日~10月5日)を休演することが27日、明らかになった。舞台を制作する東宝と所属事務所が発表した。

 市村演じるエンジニア役はすでに同役を演じている駒田一に加え、筧利夫が代役を務める。市村が出演を予定していた回のエンジニア役は7月いっぱいは全て駒田が担当し、8月以降は後日発表される。

 所属事務所によると6月下旬に体調不良のため病院で診察を受けたところ、急性胃炎と診断され入院。その際に受けた精密検査の結果、胃に腫瘍が見つかり、病理検査の結果、悪性であると診断された。

 市村は当面の間治療に専念するため27日公演を最後に同舞台の降板を決め、キャストには夜公演終了に直接自らの口で報告した。今後は約2週間の入院の間に腹腔鏡手術を受け、退院後は自宅療養に入る。11月からのミュージカル『モーツァルト!』には出演予定としている。以下は市村正親からのコメント全文。

     ◇

 この度は、私事で皆様にご心配とご迷惑をおかけしております。
 公演を楽しみにお待ちいただいているお客様には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 俳優として一番悲しいことは、楽しみにしてくださるお客様の前に立って舞台からご挨拶できないことであり、一番悔しいことは、共に作品を作り上げるために稽古場で闘ったスタッフ及びキャストに迷惑をかけることです。

 この『ミス・サイゴン』は私にとって俳優人生の転機となった作品です。22年前の日本初演、エンジニアという役をいただき、『アメリカン・ドリーム』を歌う中で、私自身が俳優として大きな夢を見させていただきました。

 今の私の夢は、再びお客様の前でこの曲を歌うことです。そのために私は治療に専念しますが、『ミス・サイゴン』のスピリットは変わることなく、頼りになる仲間たちによって、毎日すばらしいパフォーマンスが繰り広げられます。

 演劇の神さまが、僕に与えてくれたこの舞台が、一人でも多くのお客さまに愛され、そして、皆さんが楽しんでくださることを心から祈っています。

市村正親

2014年07月28日 (11:48)

移植後にGVHDを合併していない急性白血病患者のQOLは化学療法と変わらない、患者調査の結果【臨床腫瘍学会2014】

 急性白血病患者において、同種造血幹細胞移植後は化学療法と比べて身体的QOLは低下するが、精神的QOLは高いことが、横断的な患者調査で明らかになった。また移植後に移植片対宿主病(GVHD)を合併した場合はQOLが低下するが、GVHDを合併していない患者では化学療法を受けた患者と変わらないこともわかった。7月17日から福岡市で開催されている第12回日本臨床腫瘍学会学術集会で、国立がん研究センター中央病院造血幹細胞移植科の福田隆浩氏らが発表した。

 20歳以上の急性骨髄性白血病(AML)および急性リンパ性白血病(ALL)患者を対象に、QOL調査票(SF-36、FACT-LEU、EQ-5D)と、治療や生活状況に関する調査票を用いて、移植後と化学療法後のQOLを評価した。

 患者会や血液内科外来、ホームページから参加を募り、調査票と同意書が返送された578人(回収率82%)を解析対象とした。AML患者は74%、男性は47%、50歳以上の患者が半数を占めた。同種移植を受けた患者は63%(356人)、化学療法(自家移植を含む)は37%(222人)だった。

 また移植時期は第一寛解期の患者が66%、再発後の患者が33%であった。移植後にGVHDを有した患者は47%、GVHDが見られなかった患者が35%、わからないと答えた患者が17%だった。

 今回の解析ではSF-36の3つのサマリースコア(身体的健康度、役割/社会的健康度、精神的健康度)およびFACT-LEUの総得点が用いられた。

 年齢などで調整した平均を比較すると、SF-36の身体的健康度は化学療法群のほうが有意に優れており(p<0.001)、スコアは国民標準値(50)をやや下回る程度だった。役割/社会的健康度も化学療法群で有意に高かった(p=0.080)。一方、精神的健康度は移植群で高く(p=0.012)、FACT-LEU総得点は両群ともほぼ同じだった。

 移植後の精神的QOLが化学療法に比べて高かったことについて、福田氏は「移植を受けた患者さんは厳しい治療を乗り越えたという気持ちが強く、一方、化学療法を受けた患者さんは再発に対する不安があるようだ」と話した。

 次に移植後のGVHDの有無で分けると、SF-36の身体的健康度および役割/社会的健康度は化学療法群とGVHDなしの群はほぼ同じスコアだが、それに比べてGVHDありの群は有意にスコアが低かった(p<0.01)。精神的健康度はGVHDなしの群で有意に高く、化学療法群とGVHD群なしの群のスコアはほぼ同程度だった。FACT-LEU総得点でもスコアはGVHDなしの群で高く、続いて化学療法群、GVHD群ありの群の順だった。

 また移植群において、身体的健康度および役割/社会的健康度は治療終了後の年数が上がるにつれてスコアも高くなったが、精神的健康度のスコアは低下する傾向が見られた。なおGVHDありの群では身体的健康度も年数が上がるにつれ低下した。このため「移植においては特定のHLA型や血縁者間/非血縁者間などで、GVHDを起こしやすい人を見分けることがより大切であることが示された」とした。

 今回は移植と化学療法の比較のみが発表されたが、さらに詳細な解析を秋に開催される学術集会で報告する予定であるとした。

2014年07月27日 (16:47)

ALK陽性NSCLCの1次治療として、アジア人患者でもクリゾチニブは化学療法よりも無増悪生存期間を延長【臨床腫瘍学会2014】

 ALK陽性非扁平上皮非小細胞肺癌(NSCLC)の1次治療として、アジア人患者においてもクリゾチニブは白金系抗癌剤ベースの化学療法よりも無増悪生存期間(PFS)を有意に延長し、奏効率も高いことが明らかとなった。1次治療としての効果を評価したフェーズ3試験PROFILE 1014のサブグループ解析の結果、示されたもの。7月17日から19日まで福岡市で開催されている日本臨床腫瘍学会で、近畿大学の中川和彦氏によって発表された。

 PROFILE 1014試験は多施設無作為化オープンラベルフェーズ3試験で、進行ALK陽性非扁平上皮NSCLCを対象とし、1次治療としてALK阻害剤のクリゾチニブと標準的な化学療法であるペメトレキセド‐白金系抗癌剤の有効性と安全性を比較する目的で実施された。

 同試験は未治療のALK陽性進行非扁平上皮NSCLC患者を、クリゾチニブ250mgを3週間を1サイクルとして1日2回投与される群と標準的な化学療法を受ける群(3週おきにペメトレキセド500mg/m2とシスプラチン75mg/m2かカルボプラチンAUC5から6を6サイクル以下投与)に1対1に割り付けた。 投薬はRECIST評価で増悪となるか、不耐容の毒性、インフォームドコンセントの取り下げ、死亡のいずれかが起きるまで継続された。維持療法は認められていなかった。両群とも増悪後は、継続またはクロスオーバーが認められていた。また、患者はECOG PS(0/1と2)、アジア人と非アジア人、脳転移の有無で層別化されていた。

 2011年1月から2013年7月までに343人が無作為化され、46%にあたる157人がアジア(日本、韓国、中国、香港、シンガポール、台湾)人だった。アジア人の内訳は中国人38%、韓国人36%、日本人20%、その他6%だった。全体で化学療法に割り付けられた169人のうち、91人(64%)がペメトレキセド/シスプラチン群、78人(46%)がペメトレキセド/カルボプラチン群で、アジア人では89人のうち、35人(44%)がペメトレキセド/シスプラチン群、45人(46%)がペメトレキセド/カルボプラチン群だった。

 主要評価項目は無作為化された患者全部を対象とした、独立画像評価委員会によるRECIST評価でのPFSだった。副次評価項目は奏効率、全生存期間、安全性などだった。

 患者背景に大きな差はなく、クリゾチニブ群の年齢中央値は52歳(22-76)、男性が40%、白色人種が53%、アジア人が45%で、化学療法群の年齢中央値は54歳(19-78)、男性が37%、白色人種が50%、アジア人が47%だった。アジア人に限っても患者背景に大きな差はなかった。

 試験の結果、PFS中央値はクリゾチニブ群が10.9カ月、化学療法群が7.0カ月で、ハザード比0.45(95%信頼区間:0.35‐0.60)、p<0.0001で有意にクリゾチニブ群で長かった。年齢、性別、人種、喫煙歴などに関係なくクリゾチニブ群が良好な結果だった。アジア人に限定するとクリゾチニブ群が13.6カ月、化学療法群が7.0カ月で、ハザード比0.44(95%信頼区間:0.30‐0.65)、p<0.0001で有意にクリゾチニブ群で長かった。

 奏効率も、全体は、クリゾチニブ群が74%、化学療法群が45%で、群間の差は29%(95%信頼区間:20-39)で、有意(p<0.0001)にクリゾチニブ群が良好、アジア人に限定しても、クリゾチニブ群が70%、化学療法群が54%で、群間の差は16%(95%信頼区間:1-31)で、有意(p=0.048)にクリゾチニブ群が良好だった。

 奏効までの期間中央値はクリゾチニブ群が6.1週(2.7‐41.4)、化学療法群が12.1週(5.1‐36.7)、奏効期間中央値はクリゾチニブ群が49.0週(95%信頼区間:35.1‐60.0)、化学療法群が22.9週(95%信頼区間:18.0‐25.1)で、クリゾチニブ群の方が速く深い奏効が得られていた。

 データカットオフ時点では68%の患者が経過観察中で、OS中央値は両群ともに未到達だった。クリゾチニブ群に数字上の改善があり、ハザード比が0.82(95%信頼区間:0.54‐1.26)、p=0.180だった。化学療法群が79%(95%信頼区間:71‐84)となった。化学療法群の70%が増悪後にクリゾチニブの投与を受けていた。

 副作用は全体とアジア人の間に差はなかった。

2014年07月27日 (11:45)

実地臨床におけるレゴラフェニブの安全性と効果はCORRECT試験とほぼ同様、単施設の報告【臨床腫瘍学会2014】

 転移性大腸癌に対する実地臨床でのレゴラフェニブの安全性と効果は、CORRECT試験の日本人サブグループの結果とほぼ同様であることが、単施設のレトロスペクティブな解析で確認された。また有害事象による治療中止を減らすために、投与初期は毎週のモニタリングを行って投与量を調整することが重要であることも示唆された。7月17日から福岡市で開催されている第12回日本臨床腫瘍学会学術集会で、国立がん研究センター東病院消化管内科の福岡聖大氏らが発表した。

 対象は、2013年5月から2014年3月までにレゴラフェニブ治療を受けた転移性大腸癌患者83人。毒性のモニタリングが1サイクル目には毎週行われた。患者の年齢中央値は64歳、男性が55.4%、ECOG PS 0の患者が69.9%、KRAS変異を有する患者が39.8%だった。化学療法による前治療が2回の患者は全体の33.9%、3回以上が66.1%だった。

 レゴラフェニブの初回投与量は160 mgの患者が70人(84.3%)、120mgが13人(15.6%)だった。治療期間の平均は12週、中央値は8.7週であった。

 投与量の調整が行われた患者は92.7%(77人)、レゴラフェニブの減量は65.1%、投与中断は91.5%だった。投与量調整までの期間中央値は11日。投与中止の理由は画像評価によるPDが82.2%、臨床的PDが12.6%、有害事象による中止は5.1%だった。

 投与量調整を要した77人における投与量調整の理由は、手足症候群53%、発熱7%、高血圧7%、血小板数減少7%、疲労6%、その他18%であった。

 また全患者における主なグレード3以上の有害事象は、手足症候群21.7%、蛋白尿13.3%、高血圧9.6%、血小板数減少7.2%だった。AST/ALT上昇は4.8%で、CORRECT試験よりも頻度は低く、疲労も1.2%、下痢1.2%、発疹は0%と少なかった。

 無増悪生存期間の中央値は64日、無増悪生存期間が120日以上の患者が22%であった。奏効率は0%、病勢制御率は42.3%だった。また追跡期間中央値325日で、全生存期間中央値は6.8カ月だった(イベント発生率60.2%)。

 以上のことから、今回の結果はCORRECT試験の日本人サブグループの結果とほぼ同様であり、実臨床においてレゴラフェニブは忍容性が確認され、副作用も管理可能であったとした。また福岡氏は「最初の1-2サイクルでは毎週のモニタリングで、早期に投与量を調整することが、有害事象による治療中止を減らすために重要だろう」と話した。

2014年07月26日 (16:44)

NCCNガイドライン日本語版 造血器腫瘍ガイドラインを新規公開

 先端医療振興財団 臨床研究情報センター(神戸市中央区、以下TRI)はこのたび、NCCNガイドライン日本語版サイトにおいて、造血器腫瘍領域の下記5種類のガイドラインを新たに公開した。

・ホジキンリンパ腫
・ワルデンシュトレーム・マクログロブリン血症/リンパ形質細胞性リンパ腫
・多発性骨髄腫
・全身性ALアミロイドーシス
・骨髄増殖因子

 「ホジキンリンパ腫」「ワルデンシュトレーム・マクログロブリン血症/リンパ形質細胞性リンパ腫」「多発性骨髄腫」「全身性ALアミロイドーシス」の4種類を日本血液学会が、「骨髄増殖因子」を日本癌治療学会が監訳・監修した。

 NCCNの造血器腫瘍ガイドラインは全10種類あり、日本血液学会の監訳・監修の下、残り5種類を随時公開する予定だ。すでに公開中の大腸がん、泌尿器がん、肺がん、婦人科がん、膵腺がん、原発不明がんの領域に、造血器腫瘍領域が加わり、7領域、計26種類のガイドラインを閲覧できるようになった。

 NCCNガイドラインは、全米の主要ながんセンターが非営利目的で結成したガイドライン策定組織NCCNによって作成された、世界的に利用されているがん診療ガイドライン。TRIはNCCNガイドライン日本語版を、2010年からウェブサイトを通じて配信している。

2014年07月26日 (15:43)

国立がん研究センターと米MGHが癌の治療と研究分野での協力などを目的に覚書締結

 独立行政法人国立がん研究センターは米国Massachusetts General Hospital(MGH)と、癌の治療と研究分野での協力、最高の治療についての情報交換や人事の交流を主な目的とした覚書を2014年5月1日に締結した。7月17日に発表した。米国国立がん研究所との締結に続き、米国の施設とは2番目の覚書締結となった。

 MGHとの覚書による最初のプロジェクトとして、国立がん研究センターの看護師を派遣し、化学療法、癌診療、入院患者のケア、MGHの医療の質と安全を守るためのプロセスや、研究プロトコールの開発について学ぶことを計画しているという。

2014年07月25日 (16:13)

テルモ、ベトナムの工業団地内に生産工場を建設

 2014年7月18日、医療機器・医薬品の製造販売を手がけるテルモは、アメリカのコロラド州にある子会社テルモBCT社が、このほどベトナムのホーチミン市近郊に血液関連製品の生産工場を建設し、7月17日に現地で竣工式を行なった、と発表した。

 会社名はテルモBCTベトナム株式会社でホーチミン市郊外のロンドウック工業団地内に約1億ドル(約100億円)を投資して、建物面積約9万1440平方メートルの工場を建設する。操業開始は2015年春頃を予定し、血液バッグや成分採血キットを生産する。製品は、ヨーロッパ、アメリカ、日本、中国、東南アジアに輸出される。

 新興国における手術件数の増加、がん化学療法にともない、必要とされる血小板製剤需要の増加など、今後、世界の医療市場において輸血需要の拡大が見込まれる。

 テルモBCT社では、これら需要増に対応するため、この度の新工場設立に加え、米国、北アイルランド、インドの工場への追加投資を行なうなど、生産体制の強化を図っている。

 テルモでは、2011年4月に買収したアメリカのカリディアンBCT社と、既存の血液システム事業との統合を経て、2012年4月よりテルモBCT社が始動していた。
【編集:YK】
Global News Asia

2014年07月25日 (14:17)

がん治療での脱毛悩み緩和 宮崎県ウイッグ協会設立へ

 抗がん剤治療に伴う脱毛の悩みを緩和しようと、宮崎県内の美容師約30人は、医療用ウイッグ(かつら)などの情報提供を無料で行う「県ウイッグスタイリスト協会」(大野家信代表理事)を立ち上げる。28日に宮崎市内で発起会を開き、県内11店舗で活動をスタートさせる。

宮崎日日新聞

2014年07月23日 (16:11)

女性の貧血、あなどらないで!

女性に多く見られる症状の一つ、「貧血」。重大な病気が原因で起こる場合もあるため、注意が必要だと話すのは慶應義塾大学 教授の岡本真一郎(おかもと・しんいちろう)さんだ。女性に多い鉄欠乏性貧血について詳解していただく。

* * *

■貧血とは
貧血とは、血液中の赤血球や赤血球に含まれるヘモグロビンが減少した状態を指します。

■貧血の症状
貧血では、「軽い動作でも動悸(どうき)や息切れがする」「疲れやすい」「頭が重い」「集中力がなくなる」などの症状がよく見られます。ヘモグロビンは全身の酸素供給に重要な役目を担っているので、ヘモグロビンが減少すると、体内に十分な酸素が巡らず、低酸素状態を起こすからです。

また、体内の酸素不足を補うために、心臓や肺が平常な状態を超えて働くことになります。その結果として、“軽い動作でも”動悸や息切れがするなどの症状が起こったり、重篤な場合には、心不全などを起こしたりするケースもあります。頻度は高くありませんが、「爪が割れやすい」「氷水や氷を飲食したくなる(氷食症)」などの症状を訴える人もいます。

なお、座っていて急に立ち上がったときなどにクラクラと感じる立ちくらみ(起立性低血圧)は、俗に“脳貧血”と呼ばれます。貧血と混同されがちですが、両者は異なるものです。立ちくらみは、一時的に脳への血流が減少するものですが、貧血は血液そのものが変化を来しています。

■貧血の原因
赤血球は、骨髄の中にある造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)が分化や増殖を繰り返して作られます。それらの過程で何らかの異常が起こると、赤血球が正常に作られなくなります。

例えば、造血幹細胞自体の数が減ると、再生不良性貧血が起こります。がん化した白血病細胞が骨髄内に増殖し、赤血球、白血球などの正常な血液細胞を作る場所がなくなる白血病でも貧血が起こります。ただし、これらの頻度はそれほど高くありません。

貧血には、造血幹細胞から赤血球が作られる過程で必要なホルモンや栄養が不足して起こるものがあります。例えば、赤血球の産生に必要なエリスロポエチンというホルモンは腎臓で作られるため、腎機能が低下すると正常な赤血球が十分に作られなくなり、貧血が起こることがあります(腎性貧血)。また、鉄、ビタミンB12、葉酸などの栄養が不足しても、赤血球を正常に作ることができなくなります。貧血の中で最も頻度が高いのが、体内の鉄が不足して起こる鉄欠乏性貧血です。

今回は、女性に多い鉄欠乏性貧血を中心に解説します。

■鉄欠乏性貧血
■鉄欠乏性貧血とは
ヘモグロビンはヘム(鉄)とグロビン(たんぱく質)から構成され、ヘムは酸素と結合して、全身に酸素を運ぶ役割を担っています。したがって、体内の鉄が不足すると、ヘモグロビンが十分に作られず、全身に十分な酸素を運ぶことができなくなり、貧血を起こします。

通常、人間の体内には、血液中や肝臓、脾臓(ひぞう)、骨髄などに合計して約3~4g の鉄が蓄えられています(貯蔵鉄)。また、食事から1日に約1mg の鉄が吸収され、ほぼ同じ量の鉄が汗や尿、便などから排泄(はいせつ)され、バランスがとれています。

ところが、長期間にわたって出血が続くと、出血した赤血球に含まれる鉄が慢性的に失われ、鉄の吸収と排泄のバランスは負に傾き、貯蔵鉄も底をついて、鉄欠乏性貧血が起こります。

女性の場合、月経量が多い人は喪失する鉄の量が増え、貧血を起こしやすいといえます。また、成長期には多くの鉄を必要とするので、相対的に鉄が不足する場合もあります。さらに、妊娠と授乳でも鉄を消費し、鉄欠乏性貧血を起こしやすくなります。

そのほか、子宮筋腫(きんしゅ)や子宮がんなどの病気により慢性的な出血が起こり、鉄欠乏性貧血を起こすこともあります。
これらは女性特有の原因のため、鉄欠乏性貧血は女性に多くなります。しかし、胃・腸の潰瘍、ポリープやがん、痔(じ)などによって慢性的な出血が起こる場合もあるため、男性でも鉄欠乏性貧血が起こることがあります。

■『NHKきょうの健康』2014年7月号より

2014年07月23日 (13:06)

木久扇 初期喉頭がん…完治まで1カ月半 代役立てず「笑点」10・12放送分まで空席

 落語家・林家木久扇(76)が21日、初期の喉頭がんであることを公表し、放射線治療を受けるため、休養することを発表した。完治まで1カ月半と見込まれており、秋に復帰予定。日本テレビによると、レギュラー出演している「笑点」(日曜、後5・30)を、10月12日放送分(収録予定は9月13日)まで休むとしており、代役を立てずに空席のまま復帰を待つという。

 木久扇は「7月初旬から喉に違和感があり、声が出にくい状態」となったため、精密検査を受けたところ初期の喉頭がんと診断されたという。

 直筆署名の入ったFAXで、「幸い初期でありましたが、放射線治療による完治まで約1カ月半の予定」と説明した。治療期間はすべての仕事を休み治療に専念するといい、「より一層おもしろくなってみなさまの前に帰ってまいりますので、それまでお休みをいただきたく思っております」とコメントした。

 「笑点」は10月12日放送分まで欠席し、代役は立てない。今月27日の放送で、司会の桂歌丸(77)が木久扇の欠席を説明する。

 治療前最後の出演となった20日放送(今月5日収録)の「笑点」では、すでに声がかすれていた。放送前に診断結果は出ていたものの、「視聴者にご心配をおかけしたくない」という本人の希望もあり放送を決定。木久扇は自己紹介で「一生懸命しゃべっているのに声が出ないんです」と語り、隣に座る三遊亭好楽(67)にネタを吹き込む大喜利を披露。病気を逆手に取り、笑いを取っていた。

 木久扇は以前、「病気を知られるのは格好の悪いこと。芸能人は格好をつける商売」と自身の美学を語っていた。2000年、胃がんを患ったときも、ほとんど休むことはなかった。

 今回は落語家の生命線ともいえる声に支障をきたし、治療に専念。早くても復帰は9月下旬となるが、黄色い和服姿で再び笑いを届ける姿が待たれる。

2014年07月22日 (16:44)

覚えておきたい胃がんの原因菌「ピロリ菌」対策の基礎知識

胃がんなど重大な胃疾患の原因とされるピロリ菌。その存在を解明した研究者にノーベル賞が贈られたことからも、ピロリ菌の脅威と影響力の大きさがうかがえる。主な対策として除菌治療が有効とされているが、近年では、ある乳酸菌の存在も注目されているのだ。

 ピロリ菌の「ヘリコバクター・ピロリ」の学術名だけを見ると、アニメのキャラを連想させるが、実は胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんの原因菌であるピロリ菌。日本では50代以上のピロリ菌感染率は70%を超えており、先進国では異例の多さだ。また、胃がんで亡くなる人も年間5万人以上にのぼる。

 その対策としては、胃の中のピロリ菌を“退治”する除菌治療が有効とされており、2000年11月から健康保険が適用されるようになった。当初こそ消化性潰瘍と診断された患者に限定されていたが、近年はその範囲も拡大。現在は内視鏡検査で慢性胃炎と診断されれば、健康保険で除菌できる。しかし、最近は適用される疾患の範囲が広がる一方で、耐性菌の出現により除菌率の低下も懸念されている。

「日本人の胃がん患者の90%以上がピロリ菌の保有者といわれるほど、胃がんとピロリ菌には強い関係性があります。つまり、このピロリ菌を除菌して胃をきれいにすれば、胃がんになるリスクを大幅に低減することが可能。除菌は薬を1週間服用するだけ。また、除菌の成功率を上げるために最近ではLG21乳酸菌を併用する方法も効果があると注目されています」(医療法人社団 博健会 ますみつ消化器科 医学博士 益満 博院長)

ピロリ菌保菌者は、ほぼ全員が胃炎を起こすものだが、自覚症状がない場合が多いため要注意。早めの検査と除菌で胃がん予防を図ると同時に、LG21乳酸菌の存在を覚えておきたい。

■CHECK POINT.1 学術名は「ヘリコバクター・ピロリ」

ピロリ菌の正式な学術名は「ヘリコバクター・ピロリ」(Helicobacter pylori )。“ヘリコ”はらせん、“バクター”は菌、“ピロリ”は胃の幽門部(十二指腸につながる胃の出口部分)を意味する。体長は約4μm。らせん菌の存在は100年前から指摘されていたが、培養ができなかった。しかし、オーストラリア人のバリー・マーシャルは自分を実験台にして培養に成功。師であるロビン・ウォーレンとともにノーベル賞を受賞した。

■CHECK POINT.2 「胃がん患者の98%はピロリ菌保菌者」

日本の胃がん患者数は先進国の中でも、異例といえる多さ。このうち年間約5万人が亡くなっており、がんの死因としては肺がんに次ぐものとなっている。また胃がん患者の98%がピロリ菌の保菌者という報告もある。

■CHECK POINT.3 ピロリ菌はなぜ胃の中で生きられるのか?

胃の内部で分泌される胃酸は強い酸で、通常の菌類は生息できない。しかしピロリ菌は自らの体から出すアンモニアでこれを中和してバリアを作り、“ヘリコ”状に回転しながら、胃の粘膜を動き回る。そんな中、注目されているのがLG21乳酸菌の存在。これは、東海大学医学部・古賀泰裕教授が中心になって解明された乳酸菌。このLG21乳酸菌入りヨーグルトを摂取するとピロリ菌の数が抑制され、しかも除菌の際、併用すれば除菌率が向上することが試験で確認されたのだ。

■CHECK POINT.4 LG21乳酸菌とは?

LG21乳酸菌は正式にはラクトバチルスガッセリー(Lactobacillus gasseri )OLL2716と呼ばれ、ガセリ菌の一種。東海大学医学部・古賀泰裕教授が中心となって、約2500種から選ばれた菌株だ。そんなLG21乳酸菌の最大の特徴は、胃の中のピロリ菌の活性を抑制すること。胃酸への抵抗性も高く、ほかの乳酸菌よりも、胃内潜在性にも優れている。もちろん、人体への安全性も確認済み。食品に向く風味でもある。

DIME編集部

2014年07月22日 (11:01)

「胃が悪いならジャガイモはNG」食品がもたらす健康効果

 医学の常識は日々動いている。極端なケースでは、昨日までの常識が、今日からは非常識になることも。それだけに最新の情報をマメにチェックしておくことはとても重要になってくる。そこで、胃腸とアンチエイジングの第一人者で、江田クリニック院長の江田証先生が、最新の知見を解説!「意外な食品が健康をもたらす!体にいい食べ物・悪い食べ物」とは。

【キャベツは十分冷やして千切りで食べる】
 近年、増えているのが「逆流性食道炎」。胃酸が食道に逆流し、食道に炎症を起こしてしまう病気だが、逆流性食道炎が長く続くと食道がんができる危険性が。これを防いでくれるのがキャベツだ。キャベツに含まれるビタミンUは熱に弱い性質があるので、胃酸を抑える効果を期待するなら、生で千切りにして食べるのが効果的。しかも、キャベツは冷やすとビタミンUが増えるので、冷蔵庫で数日間冷やすこと。ただし、千切りにしたあとで水にさらすと栄養成分が溶け出してしまうので要注意。

【イカ、タコは刺身で食べると胃の細胞の自殺を防ぐ】
 胃の細胞は、生まれてからある程度の時間がたつと自動的に死んでいく。これがアポトーシス(細胞自殺)。人間が子孫を残すと死んでいくのと同じで、この胃の細胞のアポトーシスを抑え、長生きさせてくれるのが「タウリン」という成分。タウリンには抗酸化ストレス作用があり、細胞の老化や細胞自殺を予防してくれる。タウリンを効率よくとるには、ビタミンCを同時にとること。ビタミンCはタウリンの効果を長持ちさせるのだ。

【豆とじゃがいもは胃の不調を悪化させる】
 近年、胃の不調は腸の中で作られている「水素」が原因ということがわかってきた。胃の不調の多くは、胃が過剰にふくらまされることで起こる。大腸に存在するはずの腸内細菌が小腸の中で増えすぎて、糖を代謝するときに小腸内で水素ガスが作られる。これが小腸や胃をふくらませて症状を悪化させているのだ。食べると多くの水素ガスが出るのが、吸収されにくい炭水化物(低吸収性短鎖炭水化物)。とくに、100gの炭水化物を食べたときに呼気中の水素ガスが多いのが、豆とじゃがいもだ。胃が悪い人は豆やじゃがいもは控えたほうが無難。

2014年07月21日 (16:52)

医師が教える健康常識「がんになりやすい職業とは…」

 医学の常識は日々動いている。極端なケースでは、昨日までの常識が、今日から非常識になることも。そこで、健康常識をアップデート。胃腸とアンチエイジングの第1人者、栃木市の江田クリニック院長・江田証先生に、最新の知見を解説してもらった。

【背の高い女性はがんになりやすい】
 20歳くらいまでの成長ホルモンがたくさん出ていた人が高身長になるのだが、成長ホルモンは発がん性があり、がんを大きくしやすい。また、背の高い人は低い人に比べてより多くの細胞をもっているので、それだけ細胞のがん化につながる遺伝子の突然変異を生じる機会が多いのだ。

 背の高い女性は、大腸がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん、腎臓がん、脳腫瘍、悪性リンパ腫、白血病には特に注意し、早めにがん検診を受けること。がんの原因となる遺伝子の損傷を防ぐためには、抗酸化物質を多く含んだ食事(にんにく、ブロッコリーなど)を心がけるように。

【ナースやCAは乳がんになりやすい】
 職業として、ナースやキャビンアテンダントは乳がんになりやすい、という報告がある。これはシフト勤務者に共通したこと。原因はメラトニンの減少だ。

 メラトニンは夜間に多く分泌される「睡眠ホルモン」といわれるもので、乳がんを予防する効果がある。海外では乳がんの術後、メラトニンをサプリメントとして飲んでいる人が多いのはこのためだ。

 しかし、生活リズムが半日ほどずれる勤務状態ではメラトニンが分泌されにくく、細胞に異常が起きて、がんが生じやすくなる。この対策として、メラトニンは光があると分泌しにくいため、寝るときは真っ暗にして眠ること。メラトニンが豊富な牛乳、チーズ、バナナ、納豆を多くとること。そして、定期的に乳がん健診を受けることだ。

2014年07月21日 (11:13)

乳がん手術を受けた方へ 乳がん看護認定看護師

 おおもと病院(岡山市北区大元)では、乳がんの手術を受けた方に対して退院後の生活に必要な情報提供や相談できる環境づくりを行っています。

リンパ浮腫の早期発見

 乳がんの手術では、リンパ節の切除など治療によって手術した側の腕や手がむくむことがあります。そのため、リンパ浮腫の予防のために生活で注意していただくことを退院前にお話ししています。ただ、注意していてもリンパ浮腫は起こってしまうこともあるので、早い段階での発見とケアが必要になります。自分でリンパ浮腫に気づくことができる方法を説明しています。

術後のリハビリテーション

 手術による「運動機能の障害を残さない」ことや「リンパ浮腫の予防」などを目的として、専用のパンフレットを用いて看護師が一緒にリハビリを行います。運動は、リハビリとしてだけでなく体調管理においても大切なので退院後も継続してもらえるようにお話しします。

補整のパットや下着を選ぶときに

 まずその方の希望を知った上で具体的な話をします。手術後の下着は、前開きで肌にやさしいソフト素材のものやカップやワイヤー付きのようなバストラインを整えるものなど、術後の回復段階に合わせた下着を紹介しています。パットは外見だけでなくバランスや衝撃の緩和の目的もあります。素材や形もさまざまあるので、実際に見たりつけたりして選んでもらいます。

 また入院中に手作りでパットも作れるようにしています。自分の下着で型をとって中に綿を入れ、重みは手芸用のビーズを中に入れて調節します。入院中に準備できると退院の時に着けて帰ることができます。

術後の自己検診

 乳がん再発や反対側乳房の異常を早期発見するために定期的な自己検診をすすめています。月に1回生理の後に、閉経後の方は自分で日を決めてチェックしてもらうようにお話しします。

相談できる場所と人を

 退院後は不安や悩みを相談できる環境が大切になります。入院中に院内での相談窓口や連絡先を伝えて、どこで相談できるのかを知ってもらうことが必要と考えています。がん看護専門看護師や乳がん看護認定看護師が予約による看護相談も行い、落ち着いて話ができる環境をつくるようにしています。

患者会

 「おおもと会」と「おおもとピンクリボンの会」という二つの患者会があり、定期的に会を開いています。同じ病気を経験した方の交流の場として、体験や悩みを話したり、情報交換などをしています。また医師、看護師、薬剤師や栄養士などさまざまな職種が参加して会をサポートしています。

 乳がんの治療はほとんどが通院で行われ、治療期間も長期にわたることが多い状況です。おおもと病院では乳がんを体験した方が病気とつきあいながら、自分らしく前向きに生きることができるようにチームでサポートしていく必要があると考えています。その中で乳がん看護認定看護師は、困ったら気軽に「相談してみよう」と思ってもらえる存在になりたいと思っています。

2014年07月20日 (17:50)

PM2.5からホルムアルデヒドが初めて検出=発がん性あり健康へのリスク高い―日本メディア

2014年7月19日、日本メディアによると、熊本大大学院自然科学研究科の戸田敬教授らの研究グループは18日、PM2.5(微小粒子状物質)の中に、発がん性があり、シックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドが含まれることを初めて確認したと発表した。中国新聞社が伝えた。

気体のホルムアルデヒドは吸い込んでも多くが気管までで消失するが、PM2.5と結びつくと肺に到達しやすいという。戸田教授は、「健康へのリスクが高いと考えられる」と指摘している。(翻訳・編集/NY)

2014年07月20日 (14:48)

究極のアンチエイジング物質「ALA」を効率よく作る睡眠術

◎すべての生命の根源といわれる「ALA」

 私たちの生命活動にとても重要な働きをするタンパク質「ヘム」(heme)をご存知でしょうか。ヘムは酸素運搬(ヘモグロビン)、デトックス(P450)、シトクローム(電子伝達系)の原料として、また、男性ホルモン(テストステロン)合成に不可欠な物質です。そこで今回は、そのヘムの原料であり、最強のアンチエイジング物質といえる「ALA」(アミノレブリン酸)についてお話しします。

 ALAとは天然のアミノ酸で、動植物すべての生命の根源といわれる物質です。人間においては毎日、ミトコンドリアの中で、「グリシン」と「サクニシルCoA」という物質から生成されます。このALAを原料としてヘムが作られます。これを「ヘム合成」といい、正常な細胞でのみ行なわれ、がん細胞では行なわれません。このメカニズムを応用して、最新医療では、ALAを用いてがんの検査(ALA-PDD)、治療(ALA-PDT)も始めています。

◎22~2時にぐっすり眠ることが重要

 では、どうしたらALAを効率よく作ることができるのでしょうか。実は、ALAが生成される時間帯は体内時計によって決まっています。ゴールデンタイムは、夜22時から夜中の2時の間です。何かに似ていると思いませんか? 何度かお話ししてきた免疫力アップに欠かせないホルモン「メラトニン」の分泌される時間帯と同じなのです。

「『親時計』は睡眠と光によって制御されているため、早起き、早寝、真っ暗にして寝ること、『子時計』は1日3食を、なるべく毎日決まった時間に食べること」で正常に働きます。男性ホルモンや筋肉量と同様、ALAの生成量も加齢による低下は免れません。だからこそ、夜12時に寝て朝7時には起きること。そして、食事は必ず3回摂ること。朝はバナナ1本かリンゴ1個でも構いません。会食続きでカロリー過多になった場合、翌週はカロリーリストリクション(腹八分目)を意識しましょう。

 こうしたバランスを重視した生活習慣でALAを効率的に生成し、正常細胞のミトコンドリアは元気になります。見た目が若々しく、疲れにくく、ぐっすり眠ることで、さらに免疫力を高め、弾力性のある皮膚、保湿力のある肌となります。糖尿病や動脈硬化、がんとは無縁の体を作ることもできます。体内でALAを最大限に作りだすライフスタイルこそ、究極のアンチエイジング。また、ALAをサプリメントとして摂取することも40代の働き盛りの皆さんにおすすめです。


文/齋藤真嗣
1972年生まれ。ニューヨーク州医師。専門は、腫瘍内科・感染症。著書に70万部超の『体温を上げると健康になる』。毎月~金5:55~6:00、TOKYO FM『明日に架ける橋~健康スイッチ~』に出演中。

2014年07月19日 (17:35)

健康にはいいけど汚染が心配!? 魚は食べるべきか避けるべきか

 食、医療など“健康”にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。  魚介類消費量の減少が取りざたされて久しい日本ですが、魚が今も重要な食材であることは間違いないでしょう。  今回はそんな魚を食べるメリットとリスクについて解説します。

●魚を中心としたヘルシーな和食が長寿の秘訣と考える米国人

 魚の栄養のすばらしさについては、健康意識の高い人々の間ではもはや常識になりつつありますよね。

 オメガ3脂肪酸だけではなく、魚には、良質なタンパク質、ビタミンやミネラルも含まれています。このため、日本人が世界でトップの長寿国を誇る秘訣のひとつは、魚を中心としたヘルシーな和食にあると、多くの米国人は考えています。

 一方で、最近、さまざまな科学者が、汚染された魚を食べることによる健康への影響を懸念しています。私たちは、この相反する問題にどう折り合いをつけ、どう食生活に反映させていくべきでしょうか。

●脂肪分の多い魚は心臓病による死亡リスクを低減する!

 ハーバード公衆衛生大学院のモツァファーリアン教授とリム教授は、20の研究(参加者総数は何十万人超)を分析。サケ、ニシン、サバ、イワシなどの脂肪分の多い魚を約85g、週に1~2回(オメガ3脂肪酸にして週に2g)食べると、心臓病による死亡リスクが36%低減すると結論付けています。オメガ3脂肪酸は命にかかわる心臓リズムの乱れを防ぎ、安定させ、血圧や心拍数、血管機能を調整し、中性脂肪の値を下げ、炎症を緩和させる効果もあるとされている不飽和脂肪酸です。

 モツァファーリアン教授とリム教授はさらに、観察的研究と比較対照試験の両方から、魚のオメガ3脂肪酸は赤ちゃんの脳や神経系の発達に重要で、妊娠中や授乳期に魚の摂取が少なくオメガ3脂肪酸が不十分な女性の子どもは、脳の発達が遅れることが証明されているといいます。週に1度ないし2度魚を食べると、脳卒中、うつ病、アルツハイマー病、およびその他の慢性疾患のリスクを減らすともしています。

■参考文献 HARVARD SCHOOL OF PUBLIC HEALTH「Fish: Friend or Foe!?」

 ちなみに、週に1回程度魚介類を食べるのは米国人としては多いほうで、全体の約3分の1程度の人口に留まっています(米国人の半数以上がまったく、もしくはたまにしか魚を食べません)。一方、農林水産省のデータによると、日本人は1人1日あたり約80gの魚介類を食べているといいます。

■参考文献 農林水産省「我が国における魚介類摂取の特徴」

 魚を食べる文化は、日本の財産とも言えるでしょう。

 ところが、魚に含まれる汚染物質から、かえって健康に悪影響を受けることを懸念している人もいます。実際は、どうなのでしょうか?

●魚食のリスク…残留性有機汚染物質(POPs)とは?

 確かに魚についても、果物や野菜、卵、肉類と同じように、非常にさまざまな化学物質汚染が懸念されています。特に今、最も懸念される汚染物質は、残留性有機汚染物質(Persistent Organic Pollutants;POPs、ポップス)、そして水銀です。

 POPsは、次のような性質を持った化学物質の総称です。

[1]環境中で分解されにくく(難分解性)、地球上で長距離運ばれうる [2]食物連鎖により生体内、特に脂肪に多く蓄積しやすい(高蓄積性) [3]人の健康や生態系に対し有害性がある(毒性または生態毒性)

 代表例として、しばしばゴミの焼却灰から検出されて問題になっているダイオキシン類や、電化製品の絶縁にかつて多用されたPCB(ポリ塩化ビフェニール)、以前は安価で効果の高い除草剤および殺虫剤として広く使われたDDTに代表される有機塩素系(organochlorine;OC)農薬などが挙げられます。

 1990年代後半までに環境や人体への影響が世界的に問題となり、2001年、スウェーデンのストックホルムで、PCBなど12の物質の削減や廃絶等に向けた「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)」が採択されました。日本は2002年8月にこの条約を締結し、現在ではPOPsの製造および使用は禁止されています。

 ところが、POPsは意図せず生成されることがあるほか、自然に分解されづらく環境中に長く留まるため、放置された廃棄物から漏出し、人知れず長距離移動して広がっている可能性もあります。また海外では、いまだにPOPsを使用している国があります。

■参考文献 環境省「POPs(Persistent Organic Pollutants)」

●魚は避けるべきではない?

 では魚食によるリスクはどの程度あるのでしょうか?

 ハーバード公衆衛生大学院のモツァファーリアン教授らは、米国環境保護庁などのデータを検討し、10万人が週2回、70年間養殖サーモンを食べ続けた場合の死亡リスクへの影響を計算しました。

 その結果、ポリ塩化ビフェニール摂取のために24人ががんで死亡する可能性がある一方、少なくとも7000人は心臓病による死亡リスクが下がることが分かりました。また、魚類中のポリ塩化ビフェニールおよびダイオキシンのレベルは、肉、乳製品、および卵のダイオキシンレベルと同様、非常に低く、米国人が食品から摂取するポリ塩化ビフェニールおよびダイオキシン類の90%以上は、肉、乳製品、野菜、そのほか魚以外の食品から摂取されていることを指摘しました。

 以上から教授らは、ポリ塩化ビフェニールおよびダイオキシン類を気にして魚を避けるべきではないと指導しています。ただし、唯一の例外は、知人や家族が地元の川や湖等で釣った淡水魚を食べる場合には、魚ごとに摂取許容量について地元当局の勧告を考慮すべきでしょう。

●カニのミソは食べてはいけない!?

 一方、米国カリフォルニア州環境保護庁環境健康有害性評価局(OEHHA)は、より慎重な姿勢を示しています。

■参考文献 OEHHA(Office of Environmental Health Hazard Assessment)「PCBS IN FISH CAUGHT IN CALIFORNIA: INFORMATION FOR PEOPLE WHO EAT FISH」

 同局によると、サンフランシスコ湾やその近海の魚の数種から、高濃度のポリ塩化ビフェニール汚染が確認されています。特に、ほかの魚をエサにし、脂肪分が多く、工業地帯の近くで獲れた魚介類にポリ塩化ビフェニールが多く含まれていて、例えば脂肪の多いシログチ(white croaker)からは最高レベルのポリ塩化ビフェニールが検出されました。

 ポリ塩化ビフェニールは、IARC(国際ガン研究機関)では「ヒトに対して恐らく発ガン性がある」物質(2A)に、米国家毒性計画では「ヒトの発ガン物質であると疑われる」(動物実験で発がん性確認)物質に分類されています。また肝臓や消化管、神経を損傷するリスクがあり、生殖や免疫系に影響をおよぼす可能性も指摘されています。さらに母親が妊娠中にポリ塩化ビフェニールにさらされたり、母乳がポリ塩化ビフェニールに汚染されていると、赤ちゃんにポリ塩化ビフェニールが移行することが問題視されています。

 使用禁止措置以降、魚のポリ塩化ビフェニールレベルは減少してきましたが、まだ調査されていない領域から、ポリ塩化ビフェニール汚染された魚が見つかっているため、注意が喚起されているのです。

 ポリ塩化ビフェニール類を含む複数の化学物質は、魚の体の中でも特に脂肪や肝臓などの内臓に蓄積します。OEHHAは安全な魚の食べ方として、ポリ塩化ビフェニール汚染の可能性がある魚は、脂肪や皮膚、内臓を食べないようにし、また、カニやロブスターなどの甲殻類は、柔らかな緑の部分は避けるべきと注意しています。さらに、汚染されていない地域で獲れた小さな若い魚を、偏りなくいろいろ選んで食べることを勧めています。

●世界的な大問題になっているメチル水銀

 ご存じの通り日本では、メチル水銀化合物の水環境汚染のため、食物連鎖によって引き起こされた「水俣病」を経験しています。工場排水として排出されたメチル水銀化合物が川や海を汚染し、メチル水銀を多量に蓄積した魚介類をたくさん摂取した人々やその子どもたちは体をむしばまれ、命を落としたり重篤な障害に苦しんできました。

 ところが今やメチル水銀による環境汚染問題は、世界中で大問題となっています。米ハワイ大学、ミシガン大学の研究者らが先日『Nature Geoscience』に報告したところによると、北太平洋の深海に棲息する魚の水銀濃度の上昇が明らかとなり、原因として、中国やインドの石炭火力発電所から排出される水銀の関与が示唆されています。

■参考文献 Nature Geoscience「Methylmercury production below the mixed layer in the North Pacific Ocean」

 米国民健康栄養調査のデータによると、米国では胎児の7.8-15%が過剰な水銀にさらされていることが判明し、妊娠中の魚の摂取に対する注意が促されています。

■参考文献 American Pregnancy Association「Mercury Levels In Fish」

●妊婦さんは魚の選択は慎重に

 日本では、厚生労働省の規制の対象は、妊婦が注意しなければならない魚種は、メチル水銀の濃度が高い可能性があるマグロ類(マグロ、カジキなど)、サメ類、深海魚類、鯨類(歯鯨、イルカ)で、それ以外の魚類を控える必要はなく、むしろ積極的に魚介類は食べたほうが健康に良いと考えられています

■参考文献 厚生労働省「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて」

 魚の汚染物質に対する見解は、専門家によっても、意見が分かれるようですが、ここまでの研究成果をまとめると、妊婦さんは魚の選択は慎重にすべきですね。また、一般の成人は、いろいろな種類の魚を摂取することが、ポイントだと思います。例えば、お寿司はさまざまな種類の魚介類を食べることができるのでお薦めですが、毎日マグロ丼ばかり食べるのは控えるべきでしょう。

2014年07月19日 (13:34)

「オメガ3脂肪酸」は脳に良い脂肪酸? くるみの魅力を学ぶ

去る7月17日、都内にて『カリフォルニアくるみ ブレインフード ペアリング ランチミーティング』が開催された。


 同イベントは、カリフォルニアくるみ協会が主催となり、くるみの魅力や、くるみを活かした料理を紹介するために行われたもの。

 くるみは、脳に似た形や栄養素から“ブレインフード”と呼ばれており、ナッツ類の中でもっともオメガ3脂肪酸を多く含んでいるという。オメガ3脂肪酸には、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、ALA(α-リノレン酸)などがあり、認知機能の改善、心臓病、脳卒中、がん、糖尿病、高血圧、肥満などの生活習慣病の予防に向く脂肪酸だといわれている。

 今回のイベントでは、医学ジャーナリストである山田雅久氏が、「脳の可能性と最強のブレインフード“くるみ”」と題した講演が行われた。

 山田氏は、「脳に良い脂肪酸を摂る」「抗酸化物質で酸化を防ぐ」「血管の健康を保つ」ことが、脳を老化させないための3つの要素だと説明。

 続けて山田氏は、「くるみに多く含まれているオメガ3脂肪酸は脳に良い脂肪酸で、マーガリンやショートニングなどに使用されているトランス脂肪酸は、脳に悪い脂肪酸なのです。また、くるみには10種類もの抗酸化物質があり、ポリフェノールの含有量は、ワイン2杯以上に相当します。さらに、悪玉コレステロール(LDL)の値や血圧を下げ、心臓や血管を健康にする働きもあります」と、くるみの魅力を紹介していた。

 イベントに参加した人たちは、山田氏の講演が行われている間、料理研究家の川瀬ゆき枝氏がレシピを開発した「カリフォルニアくるみ ブレインフード ペアリング レシピ」メニューを試食することができた。

 メニューの内容は、「くるみ入りグリーンスムージ」「冷たい前菜3種(白インゲン豆とくるみのスプレッド)(サーモンタルタル)(ワカモレ入りデビルドエッグ)」「ズッキーニボード」「トマトと赤パプリカの冷たいスープ」「ローストビーツとくるみのサラダ」「あじのソテー シラントロソース」「鶏胸肉のくるみがけグリル」「チョコレートムース」の8品。これに加え、金沢製粉と伊藤製パンが協力して製造したくるみパン「頭脳パン(原料:頭脳粉)」も振る舞われた。

 なお、カリフォルニアくるみ協会の公式サイトでは、くるみの魅力や栄養価、くるみを使ったレシピが紹介されている。

2014年07月18日 (15:31)

<ボイス>日本、13種のがんを一度に発見できるシステム開発に着手=「成功すれば話題に」―中国人医師

2014年7月16日、日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は今年6月、胃がんや大腸がんなど13種類のがんを1回の採血で発見できる診断システムの開発プロジェクトに着手すると発表した。プロジェクト期間は2018年末までの5年間。がんの早期診断、早期治療の実現を目指す。

このニュースについて、中国人医師・于鶯(ユー・イン)氏は「このプロジェクトが成功すればホットな話題となる。癌の早期発見は、患者の自覚症状や健康診断での発見に頼る部分が大きいのだから」と期待を寄せている。(翻訳・編集/NY)

2014年07月18日 (13:01)

競走馬の試練見詰め続け 大病経験「力もらった」 平野さん調教風景スケッチを川崎競馬場に寄贈

 競走馬の調教風景に魅了され、スケッチを続ける男性がいる。雨の日も、冬の寒い日も-。川崎競馬の小向練習馬場(川崎市幸区)へ通い、描きためること約8千枚。このほど、水彩画に仕上げた作品が競馬場に寄贈され、観覧席に展示されることになった。薄明かりの早朝、トレーニングセンターを疾走する馬の姿に、かつて大病を患った男性は「力をもらい、救われた」と話す。

 時速約60キロ。砂の走路を駆け抜ける一瞬を切り取り、脳裏に焼き付ける。五感を研ぎ澄ませ、大型馬で500キロ超の重量感や、ひづめで砂をかく力強さを記憶し、紙の上へと落とし込んでいく。

 「描いている時が一番無心になれるし、安らげるんです」

 平野幸一郎さん、67歳。練習馬場の近くに住むアマチュア画家はほぼ毎朝、1周約1200メートルのコースを望む土手に腰を下ろす。調教風景に向き合って6年。きっかけは、自身の病にあった。

 大腸がん。そう診断されたのは、定年を2年余り残して役所勤めを終えた直後だった。20代で専門学校に学び、仕事の合間には京浜工業地帯など地元の風景画を描き続けてきた。早期退職後、さあ本格的に、と考えた矢先である。

 がんは肺に転移し、一時は「延命治療しかできない」ほど、瀬戸際まで追い込まれたという。その後、病状は回復したが、「家にいると病気のことで落ち込む。それを忘れられる時間だった」。自宅から直線距離で約100メートル。練習馬場へ足を運ぶのを一日の始まりとした。

 およそ600頭。早朝3時から9時すぎまで、入れ替わりで馬場を踏みしめる。放牧期を除き、毎日の調教が不可欠な厳しい世界だ。1時間半ほどでスケッチは30枚ほど進む。「馬が暴れたり、調教を嫌がったりという面白さが練習馬場にはある」。印象的な場面があれば、水彩画へと仕立てていく。

 そのうちの一点が、知人らを通じて競馬場に寄贈された。「雨の中の調教」(縦47センチ、横60センチ)と題した4年前の作品だ。馬体の黒と調教助手の帽子の赤、雨がっぱの紺。わずか3色で「主役」を鮮明に浮かび上がらせた。

 「競馬場が晴れの舞台ならば、それは馬にとって1パーセントくらいのもの。残りの99パーセントは風雪の中、砂(すな)埃(ぼこり)舞う中で調教されている」。一握りの勝者と、無数の敗者が混在する練習馬場で繰り広げられる、地道な鍛錬の日々。人間の営みにも似ているのでは、と平野さん。退職後、海外を回る夢もあったが、現在の心境は違う。「一生、追い掛けたいと思えるものが、こんな近くにあったとは。病気になって初めて分かった」

2014年07月16日 (16:43)

光老化防止に絶必!「IR(赤外線)カット」

 こんにちは。光老化防止対策に余念のないデルマトロジスト、小柳衣吏子です。今回は、Infrared Ray(赤外線)、略してIR対策についてお教えしましょう。

 えっ、でもちょっと待って! ノーケアでUVを浴びてしまったですって!?

 その結果の日焼けは、れっきとした「火傷」なのですよ! 「サンバーン(日光皮膚炎)」すなわち「急性UV傷害」は、太陽光を浴びた後8~24時間ぐらいで発症します。

 ヒリヒリと痛みを感じるようでしたら、肌が炎症状態になっているということですので、よく冷やしてください。

 冷やさずダメージを放っておくと、お肌の細胞の核が傷ついたり「線維芽細胞(お肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを作り出す)」が壊されたりして、シワ・たるみの原因になるだけでなく、皮膚がんの発症リスクを高めます。

 万が一、ガマンできないほどの痛みを感じたり、皮膚が赤くただれていたりするようでしたら、迷わず近くの病院へ。処置は早いほうがいいので、夜間であれば救急にかかってください。

 では、気を取り直して、IR対策について! まず、電磁波スペクトルの図(※図1)をもう一度見てみましょう。

 虹の橋のUV(紫外線)の逆サイドがInfrared Ray(略して「IR」)つまり赤外線です。一言で「赤より外」とくくっていますが、前述のとおり光のパワーの過半数は「赤より外」なわけです。

 IRのうち、赤に近い「近赤外線」はIRAと呼ばれます。IRAは通信分野で大活躍しています。リモコンや光ファイバーです。

 そしてお肌でもなんと、コラーゲン再合成促進・エラスチン産生促進という素晴らしい働きをしてくれます。がしかし、そのメリットを発揮するには、当院にあるような特殊な装置(「タイタン」)を用い、一瞬で照射しなければなりません。

 日常の生活でふつうに浴びていると、IRAはお肌の敵になります。なんと「UVの老化作用(光老化)を手助けする」というとんでもない働きをするのです。さらには、「皮膚の抗酸化物質を減らす」なんてヒドいことまでします。

 「UVカット」の日焼け止めをお顔にいくら塗っても、迫り来るIRを止める機能はありません。「IRカットのサンスクリーン」が製品化されるまでは、とにかく物理的に日光を避けるしかありません。

 すなわち日陰を選んで歩く、日傘やハットを使うといった防衛手段です。

 またIRの余計な働きに対抗して、抗酸化物質を肌に追加供給してあげることも有効です。UV事後対策同様に、これまたビタミンCが大活躍するところで、最新技術で抗酸化作用を増強した高級化粧品も市場に出てきています。

 人は、太陽光の恵みによって生かされていますが、同時に、太陽光によって老いていきます。とくに、お肌の老化の原因は7割くらいが光のせい、と言われているのです(残りは酸化と糖化)。

 UVとIRを制するものが、Well Aging を制する!? この項目については、今後も最新情報を発信していきますので、またお付き合いくださいませね。

 今日の努力が10年後の肌をつくる!
 気合を入れて、夏を楽しみましょう。

<プロフィール>
小?衣吏子(こやなぎ・えりこ)
アオハルクリニック院長。1972年福岡県生まれ。98年、順天堂大学医学部卒業後、同大学病院勤務などを経て、2011年よりアオハルクリニック院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会専門医。 アオハルクリニックHP:http://www.aohalclinic.jp/ ブログ:http://ameblo.jp/aohal-koyanagi/

2014年07月16日 (11:51)

医師が教える健康常識「がんになりにくい入浴法とは…」

 医学の常識は日々動いている。極端なケースでは、昨日までの常識が、今日から非常識になることも。そこで、健康常識をアップデート。胃腸とアンチエイジングの第1人者、栃木市の江田クリニック院長・江田証先生に、最新の知見を解説してもらった。

 湯船につかると、「ヒートショック・プロテイン」(HSP)というタンパク質が作られる。“熱い”というショック(ストレス)によって増えるタンパク質なので「Heat Shock Protein=熱ショックタンパク質」と名づけられている。

 HSPは、いろいろなストレスによって細胞のタンパク質が傷ついたとき、修復したり、免疫力を高めたりする重要な役割を果たしている。がんの温熱療法は局部を高熱にするもので、これは家庭ではできないが、お風呂の入り方で同じような予防効果が期待できる。そこで、がんになりにくい入浴法を紹介しよう。

〈1〉入浴前にコップ1杯の水を飲み、水分補給をする。
〈2〉40度の湯温に20分間程度つかる。
〈3〉高齢者や持病のある人は、半身浴で湯温40~42度、20~30分の入浴でOK。
〈4〉入浴後に、体温38度になることを目安にする(体温計を口に入れて測る)。

 逆にいえば、シャワーだけで湯船につからない人はがんになりやすい、とも。あくまでも無理のない範囲で湯船につかって、しっかり体を温めたい。毎日が無理なら週2~3回でもOKだ。

2014年07月15日 (16:39)

乳房再建手術が可能に 金大病院、専門医着任で初実施

金大附属病院の皮膚科形成診療班は、乳腺科と連携し、乳がん治療で失われた乳房を元の形に復元する再建手術を初めて実施した。これまで同病院には形成外科の専門医がいなかったが、4月に金沢医科大から2人が移籍。6月に乳房再建用インプラント実施施設に認定され、手術を行える環境が整った。外傷や熱傷など幅広い疾患への対応も可能となった。

 日本形成外科学会によると、形成外科は、切り傷や擦り傷などの外傷、やけど、床ずれ、先天的な病気の治療に加え、乳房の再建手術などを行う。

 これまで、金大附属病院には乳がんの手術を行う乳腺科はあったが、形成外科はなかった。乳房を復元する場合は別の病院に移って再建手術を受けるしかなく、患者にとって手間と負担が大きかった。

 そこで、皮膚科の竹原和彦教授が金沢医科大に呼び掛け、形成外科の医師2人を金大に移籍させた。今年度から皮膚科内に形成診療班を新設し、乳腺外科医と形成外科医が所属する日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会から再建手術の実施施設として認められた。

 手術は7月に入って2件行われ、いずれも、切除後の乳房にシリコンを注入する方法で元の形に近い状態を復元した。同病院では、患者自身の皮膚や脂肪などを移植する手術も実施できる。再建を希望する患者は多く、今後6、7件の依頼が入っているという。

 手術を受けた女性患者の一人は「乳がんの手術と復元を別の病院で受けなければいけないのは煩わしい。ワンストップになり、非常に助かった」と話した。

 手術を執刀した金大附属病院皮膚科の小室明人講師は「乳腺科をはじめ、各診療科と連携し、質の高い治療を提供していきたい」と話した。

北國新聞社

2014年07月15日 (13:31)

中国人科学者、がん治療に役立つ新材料を開発、理論的には手術せずに完治も―中国紙

中国科技大学の曽傑(ズン・ジエ)教授が率いる研究チームは、金と銅を結びつけることで、光熱変換効率と触媒性能の高い、星形の新型ナノ材料「金銅合金ナノ材料」を開発した。この「ナノスター」と呼ばれる新型材料は、マウス乳がんを効果的に治療することが可能で、がん治療の新たな手段になる可能性がある。関連成果はこのほど、ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に掲載された。人民日報が伝えた。

この金銅合金ナノ結晶は、近赤外領域で高い光吸収性、光熱変換能力を持つ。研究チームはこの特性を利用し、マウス乳がんを患ったマウスに30マイクログラムの金銅合金ナノ材料を注射し、腫瘍に近赤外線レーザーを10分間照射した。ナノ結晶は近赤外線を吸収し熱を生むため、局部の高温を引き起こし、がん細胞を死滅させることができる。実験でマウスに毎日10分間照射したところ、4日で体内の腫瘍が死滅した。

曽教授は、「ヒトを含む圧倒的多数の哺乳類の正常な体温は37-42度の間で保たれており、高温状態が一定時間続けば、がん細胞は消滅する。理論的には、この方法をヒトの腫瘍の治療に用いることができる。同治療法は手術を必要とせず、組織を損ねず副作用が小さいことから、理想的な治療法と言える」と指摘した。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

2014年07月14日 (14:16)

7月14日は「内視鏡の日」、オリンパス広告に「青い」宮崎あおい

 7月14日は「内視鏡の日」。世界で初めて胃カメラを実用化したオリンパス(本社・東京都新宿区)はこの日に合わせて、イメージキャラクターである人気女優、宮崎あおいさんを起用した企業広告を実施する。(画像提供:オリンパス)

 「内視鏡の日」に合わせ、同社は「オリンパスは、ずっと青い。」というキャッチコピーと、青いワンピース姿の宮崎さんの姿が印象的な新聞広告を展開。広告はオリンパスが胃カメラを開発した歴史について説明し、「あの頃のオリンパスの青く若々しい志は、今も色あせない」とアピールする内容だ。

 同社はまた、広告や内視鏡に関するコンテンツを掲載したスペシャルサイトを開設。健康応援ポータルサイト「おなかの健康ドットコム」では、内視鏡検査に関する意識アンケートキャンペーンも実施している。

 同社はこうした活動を通じて、胃がんや大腸がんなどの病変の早期発見・早期治療に役立つ内視鏡について、より多くの人に理解してもらうよう、働きかけたい考えだ。(編集担当:佐藤節)

2014年07月14日 (14:12)

かかりやすい病気の値段、コース別介護の値段

 日本人の死亡原因( 厚生労働省「2010年人口動態統計」)は男性の場合、1位がん、2位心臓病(心疾患)、3位肺炎、4位脳卒中(脳血管疾患)。女性はがん、心臓病、脳卒中、肺炎の順で多く、4疾病による死亡者数が全死亡者数のおよそ65%を占める。つまり男女を問わず、かなりの確率でこれらの病気と命を懸けて闘うことになるわけだ。

 そこで心配になるのが「病気の値段」。治療にはいくらかかるのだろう。表を見ていただきたい。手術前・術中・術後まで含めた「周術期」にかかる医療費は罹患率が高い胃がんで124万円、死亡率の高い肺がんで159万円(約8割を占める非小細胞肺がん)、脳梗塞、脳出血などの脳血管疾患で150万円が目安。さらに、抗がん剤などで治療する場合は年間92万円かかる。

 命を救うためとはいえ驚くような「値段」だが、これらの病気には健康保険(医療保険)が適用され、病院の窓口負担は3割で済む(※1)。

 それでも胃がんでかかる医療費124万円に対する窓口負担分は37万2000円にもなるが、治療費が一定の金額を超えた場合には「高額療養費制度」が利用できるので、70歳未満の一般的な所得(月収53万円未満など)の人では28万2170円の高額療養費が還付されて実際の負担は8万9830円、高所得者でも15万7400円になる(※2)。

※1 70~74歳の高齢者は2割、75歳以上は1割(両者とも現役並みの所得者は3割)。
※2 70歳以上は高額療養費の上限が4万4000円、現役並み所得者は70歳未満の一般的な所得の人と同じ計算式が適用される。


 しかし、一時的とはいえ40万円近い支払いは大変。そこで事前に加入している健康保険組合から「限度額適用認定証」を取り寄せておこう。窓口で提示するだけで8万9830円の支払いで済む。また直近の12カ月間に3回以上高額療養費の支給を受けたときは、その月の負担の上限額が一般で4万4400円、上位所得者で8万3400円に引き下げられること、同じ保険を使う家族の中で療養中の人がいれば合算して制度の適用を受けることができることも知っておきたい。

 高額療養費制度は患者にとってありがたい制度だが、窓口に支払うすべての費用に適用されるわけではない。医療ジャーナリストの田辺功さんによれば「入院時の食事代、差額ベッド代、先進医療代には適用されません。通院時の薬代、通院の交通費、病室に備え付けられた有料テレビ代も自己負担ですね」。また高額療養費の支給は月の初めから終わりまでの暦月単位で行われるため、「月をまたいで治療した場合の自己負担額の合算はできません」(田辺さん)。例えば9月中にすべての治療が終わって124万円請求されたのであれば窓口負担は8万9830円で済むが、同じ1カ月でも9月と10月にまたいで治療が行われ62万円ずつ請求された場合は、9月と10月に8万3630円ずつ払わなければならない。治療が長引けば高額療養費制度を利用したとしても負担は重くのしかかる。

 手術後の身体機能回復の鍵を握るリハビリテーションの重要性も、もっと認識されるべきだと田辺さんはいう。「リハビリ設備や理学療法の専門家が不足していて遅れ気味です。評判のよいリハビリ施設ほど混雑していて1カ月待ちということもある。でも、それでは手遅れ。夫なり妻なりが倒れたときはリハビリまで想定して病院を決めるべきです」。
■介護は最初の半年で200万円必要

 リハビリで回復できればよいが、退院後に介護が必要になることも多い。現役世代は親の介護と、自分たち夫婦の介護を考えることになる。

 「差し迫った課題は親の介護ですが、一番軽んじられているのは、どの時点で死を考えるかということ」と介護の現場にも詳しい淑徳大学准教授の結城康博先生は指摘する。

 「今の医療技術では突然死でない限り、胃に栄養を入れる胃ろうや人工呼吸器をつけることで命を救うことはできるので、10年くらい寝たきり生活が続くこともありうる。でもそれでは家族の負担ばかりが増えて介護疲れしてしまいます。そこで本人が意思表示できない場合は医師任せにせず、家族や兄弟で尊厳死を考える必要がある。できれば親が元気なうちに決めておくべきでしょう」

 そこまで深刻な状態に陥らなくても、親が倒れただけで家族に危機が訪れる。結城先生によれば救急車で運び込まれた大学病院や総合病院は20日程度、長くても1カ月以内に退院させられ、転院先の中小病院で治療を受けながらリハビリを行う場合は毎月総額18万~25万円程度の費用がかかるという。本人が厚生年金を受け取っていれば5万円程度の差額の負担はなんとかなるが、国民年金では差額が15万円程度にもなる。しかも転院先の病院でも3~5カ月以内に再転院を促され、その先が見つからなければ在宅介護になる。共働き夫婦なら片方が仕事を辞めざるをえなくなり、収入は半減するだろう。しかも結局、在宅介護に踏み切るまでの半年間で150万~200万円の費用がかかることを覚悟しておかなければならない。

 在宅介護ができないときは介護施設の世話になるのだが、ここでもお金の壁に突き当たる。入居型施設には有料老人ホーム、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護療養型医療施設(療養病床)、今後の拡大が期待されているサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などがある。

 有料老人ホームに入居できるだけの財力があれば介護の問題の多くが解決するが、そうでないときは他の施設を検討することになる。特養は介護保険が利用できて費用が安価だが、要介護度が3~4以上(中度から重度)でないと後回しにされがちだし、待機者が多く入居には1年以上もかかることが珍しくない。老健は要介護者の帰宅を目指す施設なので長期利用を前提としていないし、治療を受けながら自宅復帰を目指す療養病床は18年3月末で廃止されることになっている。サ高住は、バリアフリーなど高齢者が暮らしやすい配慮のある賃貸住宅のことで、介護事業所が併設されているので訪問介護や訪問看護を利用することができる。どの施設にも利用のしやすさや費用面で長短があり、親の状態、経済状態を見ながら選ぶしかない。

 在宅介護も低廉というわけではない。自分たちで何でもやれればいいが、介護できる家族がいない場合は、訪問介護でまかなえない部分を私設ヘルパーに依頼するしかない。日中の世話を毎日お願いすることになると月30万円はかかる。高額に思えるが、有料老人ホームの月額費用と同等なので、お金がある人は選択肢の一つとして考えることができる。

 介護施設や費用の問題は、自分たち夫婦にもそのまま当てはまる。

 「退職後は旅行に行きたい、趣味を楽しみたいと、お金をどんどん使ってしまうと、介護状態になったときに行き詰まってしまいます。80歳になったとき1人1000万円の貯金を残しておきたい。夫が先に倒れるケースが多いので、そこで貯金を使い果たすと妻の分がなくなってしまいます」(結城先生)

山本信幸=文
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