ガン完全克服マニュアル

当ブログはガンを克服するための最新治療法を全て掲載しています。
ガンの部位別に適した治療法のわかる国内最大級の完全データベースです。

2009年1月28日より、新しく掲示板と、病院評価ランキングを追加しました。 どんどん活用して下さい。


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2015年01月31日 (17:09)

第1回泌尿器癌局所療法研究会が2月1日に京都で開催

 泌尿器科医と放射線治療医が集まって、低侵襲治療を研究する日本で初めての研究会である第1回泌尿器癌局所療法研究会が、2月1日、京都ホテルオークラで開催される。

 日本泌尿器癌局所療法研究会は、通常の手術、放射線療法以外の放射線治療、経皮的アブレーション治療、インターベンション治療などの局所療法の技術を包括的に評価することで、泌尿器腫瘍に対する局所療法について最新の情報を共有し、臨床の現場に提供することを目的として、泌尿器科医と放射線治療医の有志によって、2014年8月に結成された。

 会長である京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器外科学の三木恒治氏によると、癌局所療法(Focal therapy、FT)は、癌だけをピン・ポイントに治療することで、癌の制御とともに標的臓器の機能温存を図り、低侵襲治療として治療に伴う合併症を軽減することで治療の適応の拡大をはかり、患者のQOLを高めることを可能にするという。またFTは原発巣のみならず、転移巣であっても、通常の放射線や手術療法などに代わる、より低侵襲治療な局所のコントロールのための方法として有用であると考えられるという。

 研究会では幅広い見地から、患者のための泌尿器癌局所療法について、今後の方向性を示す。

 研究会の主要プログラムは、1.前立腺癌の局在診断、2.前立腺癌に対する局所療法、3.小径腎癌に対する局所療法、4.膀胱癌に対する局所療法、5.泌尿器癌転移巣に対する局所療法。
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2015年01月31日 (11:38)

lenvatinibが腎細胞癌対象フェーズ2で主要評価項目を達成

 エーザイは1月30日、分子標的型抗癌剤lenvatinibが、切除不能または転移性腎細胞癌を対象としたフェーズ1/2試験(205試験)のフェーズ2パートで、主要評価項目を達成したと発表した。

 フェーズ2試験は、VEGFおよびその受容体を標的とする薬物による治療歴を有する切除不能または転移性腎細胞癌を対象に、lenvatinib/エベロリムス併用投与、lenvatinib単剤投与、エベロリムス単剤投与の3群の有効性と安全性を比較した、多施設共同無作為化非盲検試験。153人が、lenvatinib(18mg)とエベロリムス(5mg)の併用投与群(併用投与群)、lenvatinib単剤(24mg)投与群、エベロリムス単剤(10mg)投与群の3群に1:1:1の割合で無作為に割り付けられた。

 試験の速報結果では、併用投与群およびレンバチニブ単剤投与群は、エベロリムス単剤投与群に比べて主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を延長し、特に併用投与群は、エベロリムス単剤投与群に比較して統計学的に明らかな有意差でPFSを延長したという。根治切除不能または転移性腎細胞癌の2次治療としてNCCNの診療ガイドラインで推奨されている薬剤の1つであるエベロリムス単剤よりも、併用投与の方が優れていることを示す結果となった。

 エーザイは試験結果を審査当局と共有し、フェーズ3試験の実施の必要性も含めて、今後の開発計画を協議する予定としている。

 詳細な試験結果は、今後、学会で発表される予定だ。

2015年01月30日 (15:57)

国がんが国際共同プロジェクト「国際がんゲノムコンソーシアム」の胃癌、胆道癌プロジェクトを立ち上げ

 国立がん研究センターは、1月29日、国際共同ゲノムプロジェクト「国際がんゲノムコンソーシアム」(International Cancer Genome Consortium:ICGC 、www.icgc.org )において、胃癌と胆道癌のプロジェクト(プロジェクト責任者:研究所がんゲノミクス研究分野長柴田龍弘氏)を新たに立ち上げると発表した。2つのプロジェクトは、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター、東京大学先端科学技術研究センターと連携して行われる。

 国際がんゲノムコンソーシアムは、臨床的に重要な癌を選び、国際協力で少なくとも各500例の包括的かつ高解像度のゲノム解析を行って癌のゲノム異常の包括的カタログを作成し、網羅的癌ゲノム情報を研究者間で共有および無償で公開することにより癌の研究と治療を推進することを目的に2008年に発足した。現在、アジア、オーストラリア、欧州、南北アメリカの17カ国が参画し73の癌種についてプロジェクトが進められている。

 胃癌のプロジェクトでは、組織型・疫学的背景を踏まえた大規模なゲノム解析を行い、分子治療・診断開発を目指した日本人特有のゲノム異常の同定や、ヘリコバクターピロリ菌感染以外の発癌要因の解明を目指す。

 胆道癌については、国立がん研究センター研究所(研究所長:中釜斉氏)においてもこれまで積極的に研究を進めており、新規FGFR2融合遺伝子を標的とする臨床試験が計画されるなどの成果をあげている。今回のプロジェクトでは更に徹底的な解析を行い、新たな治療標的の同定とその臨床開発を進める。また、同じく胆道癌のプロジェクトを開始したシンガポールとも協力することで、国際共同研究による多様な人種・疫学背景との関連を含めた発がん要因の解明といった解析も期待されるという。

 日本ではすでに国立がん研究センター、理化学研究所、東京大学が共同で、肝細胞癌を対象としたプロジェクトを行っている。これまでに、重要なゲノム異常の同定や、日本人特有の発癌要因の存在の推定に成功するなどしているという。

2015年01月30日 (10:56)

ノギテカンが子宮頸癌対象に適応拡大申請

 日本化薬は、1月28日、抗悪性腫瘍剤ノギテカンについて、子宮頸癌の効能・効果追加申請を行ったと発表した。

 ノギテカンについては、学会等から子宮頸癌への効能・効果追加要望があり、2010年12月13日の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」における医療上の必要性が高いという評価に基づく開発要請を受けて、開発に着手していた。

2015年01月29日 (16:00)

「オラパリブ」、卵巣がんや前立腺がんに効く新しい薬、イスラエルのグループが報告

BRCA1/2遺伝子の突然変異のある人に効果
がん

 前立腺がんや卵巣がんをはじめとしたがんに対して、BRCA1/2遺伝子の突然変異の起きている場合に、「オラパリブ」と呼ばれる新しい薬が有効である可能性が示された。

 イスラエルのシバ医療センターを中心とした研究グループが、ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー誌で2015年1月20日に報告している。

前立腺がんでは半数が改善

 オラパリブは飲むタイプの抗がん剤だ。

 「ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ阻害薬(PARP阻害薬)」と呼ばれる種類に当てはまる。BRCA1およびBRCA2(BRCA1/2)という2つの遺伝子に突然変異が起きている乳がんと卵巣がんに対して効果を示すと見られている。

 正常であれば、BRCA1とBRCA2はがんを抑え込んでいる。突然変異が起こすことでがんの増殖を促す変化が起きる。オラパリブはがん細胞のDNAの修復を抑えてがんの増殖を止めようという薬だ。

 研究グループは、BRCA1/2遺伝子の突然変異が関係するがんで再発した人を対象にオラパリブの有効性と安全性について評価した。

幅広いがんに効果

 その結果、計298人の患者が治療を受けて評価対象となった。

 がんに対する反応の見られた割合は、全体で26.2%(298人中78人)だった。

 卵巣がんでは約3割(193人中60人)、乳がんで1割強(62人中8人)、膵臓がんで2割強(23人中5人)、前立腺がんで5割(8人中4人)だった。

 最も多かった有害事象は疲労感、心臓に影響が出る悪心、嘔吐。グレード3以上の重い有害事象は患者54%で報告され、貧血症が最も多かった(17%)。

 さらなる検証に進むことになりそうだ。

 酸化ストレスから赤ちゃんと母親自身を守るために妊娠中はビスフェノールAにさらされないよう注意するとよいという。

2015年01月29日 (11:24)

抗PD-L1抗体RG7446の膀胱癌対象フェーズ3とベバシズマブの子宮頸癌対象フェーズ2を中外が開始

 中外製薬は1月28日、改変型抗PD-L1抗体製剤RG7446(MPDL3280A)の膀胱癌を対象とした国際共同フェーズ3試験を1月に開始したことを明らかにした。また、ベバシズマブの子宮頸癌を対象にしたフェーズ2試験も1月に開始した。

 同日に都内で開催された2014年12月期決算説明会で明らかにしたもの。

 膀胱癌を対象とした国際共同フェーズ3試験は、RG7446と化学療法(ドセタキセル、パクリタキセルのいずれか)を比較するもの。中外製薬もまもなく症例エントリーする予定だ。

 ベバシズマブの子宮頸癌を対象にしたフェーズ2試験は、シスプラチン+パクリタキセルと併用するもので、国内で日本人における忍容性を確認するための小規模なもの。海外でのフェーズ3試験データと共に2015年内に申請する予定だ。

2015年01月28日 (17:18)

がん研有明病院が1位!がんに強い病院ランキング500

総合力で見て、がんに強い病院はどこか。患者数、手術数といった治療実績だけでなく、専門医数や医療体制などのデータも参考に、がんに強い病院ランキングをダイヤモンドQ編集部が作成した。

1 がん研有明病院 東京都 98.9 17.5 17.5 6.4 7.5
2 静岡県立静岡がんセンター 静岡県 90.9 15.2 12.1 6.1 7.5
3 国立がん研究センター中央病院 東京都 89.8 13.5 11.3 7.5 7.5

順位 病院名 住所 得点合計(100点満点) 患者数 手術数 専門医数/病床数 医療体制

 がん部門で1位になったのは「がん研有明病院」。1934年に、日本初のがん専門病院として開設されて以来、「がん医療はかくあるべし」という指針を示し続けてきた先駆者だ。


がん研有明病院の門田病院長

 そうした歴史を踏まえ、門田守人病院長は、「もはや名医や神の手の時代ではない」と言い切る。

 難しい手術や新しい手術ができる、英雄的な外科医が主役となる医療から、専門家たちが一人一人の患者のために結集し、チームで診療するトータルケアに、がん医療は移行しているというのだ。昨今、「患者が主役のチーム医療」はどの病院も掲げている。しかし、同院のそれはレベルが違う。

 例えば昨年10月に婦人科医長に就任した金尾祐之医師は、これまで2500例以上の腹腔鏡下手術を手掛けてきた日本屈指の腹腔鏡の名手である。

「婦人科がんの腹腔鏡下手術は、傷痕が小さいだけでなく、腸閉塞などの合併症を起こすリスクを減らすこともできる非常に優れた方法です」と自信をのぞかせる。「もちろん症例によっては開腹の方がいい場合もある。私の専門は腹腔鏡ですから、普通だったら腹腔鏡に偏ってしまう。でも当院では、1人の患者さんを治すための全ての選択肢に専門家がいて、それぞれがなんのてらいもなくディベートし、最高の医療を提供することができます」と目を輝かせて話す。

 単に病気を治すにとどまらない「全人的ケア」にも注力している。とりわけ手術で切除する部分を極力減らす「機能温存手術」の開発には熱心だ。「胃を切除する場合でも、上部にある味覚や食欲に関係するグレリンというホルモンを分泌する部分を、ほんの少し残すのと残さないで全摘するのとでは、術後の食生活に、天と地ほどの違いがあります」と語るのは、消化器外科胃担当部長で日本を代表する胃がんの名医・比企直樹医師。体の「機能」に関する研究は、われわれの想像以上に進んでいるようだ。

 現在同院では、「がん研パワーアッププロジェクト」と称し、放射線治療施設の拡充と健診サービスの充実を進めている。今年1月からは、健診センターにおいて、一般のレントゲンと同じ線量で放射線被ばくを最小限に抑えたCT検査が受けられる「低線量CT」の稼働が開始された。これにより従来はできなかった大腸CT検査と上部内視鏡検査の同日検査が行えるようになる。

 開設から80年を過ぎてなお、がん研有明病院のパワーアップは止まらない。
並み居る首都圏の大病院を抑え
静岡がんセンターが2位

 並み居る首都圏の大病院を抑え、2位にランクインしたのは「静岡県立静岡がんセンター」。同センターの構想段階から参画し、「早期がんからみとりまで、患者に寄り添う理想の病院づくり」を追求してきた山口建総長は、「病院には研究志向型と患者志向型がありますが、われわれは最高の患者志向型病院を目指してきました」と語る。


静岡がんセンターの山口総長

 理想の実現へ向けて、同センターでは「がんを上手に治す」「患者と家族の徹底支援」「成長と進化を継続する」という3本の柱を掲げ、まい進している。「上手に治す」とは、治せるがんについては軽い負担、短い時間で治し、治せないがんは、悔いが残らないような治療をすることを示す。

「そのために、国立がん研究センターなど日本中からベストな医師を呼び集め、最高の設備で治療しています」と胸を張るだけに、陽子線治療装置、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」など、医療機器も最新鋭のものがそろっている。また、遺伝子解析などを生かして個々の患者に適した理想の医療を実現する世界初の試み「プロジェクトHOPE(希望)」にも、全センターを挙げて取り組んでいる。

「ベストな医師」の中でも、最も旬なのは消化器科の布陣だ。肝胆膵外科の上坂克彦医師、大腸がんのダ・ヴィンチ手術症例数日本一の絹笠祐介医師、内視鏡治療のためのITナイフ開発の第一人者、小野裕之医師といった顔触れは「世界一」だといわれる。
 例えば上坂医師は、最も治療が難しいがんの一つとされる膵臓がんについて、術後に経口抗がん剤「S―1(エスワン)」を投与する補助療法により、従来は10%といわれていた5年生存率を数倍に高めることに成功しつつあり、「年内には、世界を驚かせる成果を発表できるでしょう」とほほ笑む。

 名峰富士を望む静岡県の病院が、世界のがん医療を大きく進化させようとしている。
診療と研究の総本山
3位は国立がん研究センター

 3位は「国立がん研究センター 中央病院」。誰もが認める、日本のがん診療と研究の総本山である。
「全ての種類のがんを扱い、治療することと、最新のがん情報を入手して検証し、評価していくのがわれわれの一番大事な仕事です」と荒井保明病院長。


国立がん研究センター中央病院の荒井病院長

 2014年6月には「希少がんセンター」を設立し、「全ての種類のがん」を扱う体制を一層強化させた。患者数の多い五大がんに比べ、民間主導の研究が進みにくい小児がん、肉腫 (サルコーマ)、GIST(消化管間質腫瘍)、脳腫瘍、といった患者数の少ないがんについて、診療科の枠を超えた専門家チームをつくり、患者や家族のサポートから、診断・治療・研究、情報発信までを担っている。

 地元の病院などで「大変まれながんです。うちでは診ることができません。早く専門の先生に診てもらってください」と宣告された場合には、迷わず同院を受診すればいいのだ。

 一昨年新設された「先端医療科(早期・探索臨床研究センター)」も同院ならではの診療科だ。

 新薬の早期開発を目指し、標準的な治療が功を奏さなかった進行がんや、適切な治療法が確立されていない進行がんの患者を対象に、未承認の新規抗がん剤を用いて治療を行う。「診療科横断型のチームを組み、患者さんによくお話しした上でご協力いただき、治験を進めるのが役割です」と荒井病院長。諸外国に比べ、新薬の認可まで著しく時間がかかる日本にあっては、望みをつなぐ、最後のとりでにもなりそうだ。

 さらに昨年末には、「IVRセンター」も開設した。IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)治療とは、画像診断装置で体の中を透かして見ながら、体を大きく切開せずに、体内に挿入した器具で行う画像下治療のこと。手術、放射線治療、化学療法に次ぐ、がん治療における4本目の柱として欧米で広く活用されつつある。

 これまで、原則として同院の患者のみを対象に行ってきたIVR治療を、他院の患者にも提供できるようにするとともに、IVRによる緩和ケアの治療と普及を目指す。こうした活動も、ナショナルセンターならではのものといえる。日進月歩といわれるがん医療の紛れもない最先端が、ここにはある。

 なお、がんに強い病院ランキング4~500位は、『ダイヤモンドQ』(創刊準備3号)に掲載している。

●ランキング表の作成方法と見方
◎対象:DPC対象病院(1803)
◎調査方法:患者数と手術数はDPCデータ(2013年度)、専門医数は学会のホームページ、医療体制は各厚生局に公表されている施設基準からデータを取得した。調査期間は14年10月。DPCデータの提供・分析、専門医数の調査の一部は、リーズンホワイの協力を得た。
◎指標の説明と配点
【DPC病院基礎点】(50点)
→DPC対象病院の実績を評価し、全てに基礎点として50点を加点
【医療の実績と体制の評価】(50点満点)
①患者数:17.5点満点
②手術数:17.5点満点
③専門医数/病床数:7.5点満点
④医療体制(施設基準):7.5点満点
※医療体制(施設基準)の内訳
・ 病理診2:3.0点
  →病理医の配置に関して最も難しい基準を満たす
・ がん指1~3(全てあり): 1.5点
  →がん患者への治療に関する指導・説明の体制が充実している
・ 外化1:1.0点
  →外来による化学療法体制に関して最も難しい基準を満たす
・緩診:2.0点
  →緩和ケアの医療チームがある
①~③は、多いほど良い。最大値を満点として、比率で算出。④は各施設基準を取得している場合に配点分を加点した。
※得点は小数点第2位以下を四捨五入している。

2015年01月28日 (10:43)

がんを「フル攻撃」させる薬剤、悪性リンパ腫で効果、有力医学誌で報告

日本から生み出された「抗PD-1抗体」のニボルマブ
がん

 がんへの攻撃する力を高める薬剤が、血液のがんの一つ、悪性リンパ腫に対して結果を出した。

 米国のメイヨー・クリニックを中心とした研究グループが、有力医学誌ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌で2015年1月22日に報告している。

がんの攻撃をかわす仕組み

 この薬剤は抗体と呼ばれるタンパク質。抗体は本来人間が持っている異物に対抗する仕組み。

 ターゲットに直接効果を表すのが特徴だ。 

 今回検証されたのはニボルマブという名前の薬。日本の小野薬品工業が薬の発見から関係していると知られている。「PD-1」という人間が持っているタンパク質をターゲットに効くことでがんへの攻撃力を高める。

 PD-1はがんを攻撃するための細胞の一つ「T細胞」の働きを抑える役割を持っている。ニボルマブはこの抑制を取り払い、T細胞ががんに対してフル攻撃可能とする薬となる(「がん征圧」の初夢、実用見据える「免疫療法CART」「遺伝子エクソーム解析」、西川伸一を参照)。

 このたび悪性リンパ腫の中でも、再発したり、ほかの薬が効かなかったりした特に難しいタイプの「ホジキンリンパ腫」に対して効果と安全性が検証された。

約9割に何らかの効果

 ホジキンリンパ腫に特徴的な細胞として、「リード・シュテルンベルク細胞」と呼ばれる細胞が見られる。この細胞は、PD-1を利用して人間の免疫からの攻撃を避けていると見られている。

 研究グループは、抗PD-1抗体のニボルマブがこのがんによる免疫を回避する仕組みを邪魔するという仮説を立てて、23人を対象として薬剤を使用した。

 完全にがんが消えるか、がんが進んでしまったり、薬による有害な作用が起こったりするまで2週間ごとに薬を使った。

 体重1kg当たり3mgの用量とした。

 その結果として87%に当たる20人で何らかの効果が認められた。副作用も許容範囲に収まると分かった。

 今後さらに検証が進むことになると見られるが、初期の検証結果としては良好と言えそうだ。

2015年01月27日 (16:34)

日本化薬 抗がん剤ハイカムチンに子宮頸がんの適応追加申請

日本化薬は、抗がん剤ハイカムチン注射用1.1mg(一般名:ノギテカン塩酸塩)の適応に「子宮頸がん」を追加する承認申請を行ったと発表した。学会等から適応追加の要望があり、厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」が開発の必要性を認め、同省から開発要請を受けていた。同剤の現在の適応は小細胞肺がん、がん化学療法後に増悪した卵巣がん、小児悪性固形腫瘍。

2015年01月27日 (10:57)

かつての天然痘ワクチン、膵臓がんの「がんウイルス療法」に、抗がん作用の増強成功

「インターロイキン10」作らせ、免疫に排除されづらい仕組みに
がん

 かつて天然痘のワクチンとして使われた「ワクシニアウイルス」。現在は膵臓がんの「がんウイルス療法」に利用する研究が進行している。

 このたび、ワクシニアウイルスを改変して、抗がん効果を増強、かつ長続きさせることに成功した。

がん細胞だけを殺す「がんウイルス療法」

 英国のロンドン大学クイーン・メアリーを中心とする研究グループが、がんの臨床研究の国際誌クリニカル・キャンサー・リサーチ誌オンライン版で、2014年11月21日に報告したものだ。

 最近、「がんウイルス療法」と呼ばれる、ウイルスを利用したがんの治療法が注目を浴びている。これは、がん細胞だけを殺してしまう特徴を持つウイルスを利用した治療法だ。ヘルペスウイルス、アデノウイルスの研究が特に進んでいるが、「ワクシニアウイルス」もその1つで、膵臓がんに効くとして注目されている。

 しかし、がんを殺すウイルスも、体にとっては「ウイルス」であり、「外敵」。ウイルスに対する免疫反応をいかに抑えて、抗がん効果を持続させるかが課題となっている。

「インターロイキン10」を作るワクシニアウイルス

 研究グループは今回、本来、白血球が生産する免疫物質である「インターロイキン10」(IL-10)を産生するワクシニアウイルスを作った。

 インターロイキン10は、免疫の働きのうち「外敵への攻撃」を抑える作用を持つ物質だ。ワクシニアウイルスは、インターロイキン10を作れるようになったことで、免疫系からの攻撃をかわして長い期間、体内に留まることができるようになり、その結果、ウイルスの抗がん作用が最大限に生かせると予想された。

 今回の研究では、インターロイキン10を作るようにしたワクシニアウイルスと、作らない通常のウイルスを、膵臓がんの細胞や膵臓がんモデルマウスに感染させ、ウイルスが膵臓がんにとどまる期間やがんを殺す能力などを比較した。

免疫に攻撃されづらいウイルスで抗がん効果アップ

 その結果、実際に、インターロイキン10を作るワクシニアウイルスは、作らないウイルスよりも、膵臓がんモデルマウスの体内に長くとどまり、優れた抗がん効果を発揮した。また、その効果はより長期間にわたって続くことが確認された。

がんを殺すT細胞がよく増えた

 がん細胞を殺す作用を詳しく調べたところ、このウイルスは、免疫細胞のうち「T細胞」と呼ばれるリンパ球の作用を増強させる効果があると分かった。

 さらに、T細胞のうち、がんを攻撃するT細胞は増えていたが、ウイルスを攻撃するT細胞はあまり増えていなかった。

 また、がん細胞も殺すがウイルスが感染した細胞も殺してしまう「NK細胞」は特に増えていなかった。

 今後の開発に期待したい。

2015年01月26日 (16:34)

肺がん悪性化の新たな分子メカニズム発見-国がん

不明だったがん抑制遺伝子p53の失活に関するメカニズム

国立がん研究センターは1月20日、肺がんの悪性化に関わる新たな分子メカニズムを明らかにしたと発表した。この研究は、同センター研究所難治進行がん研究分野の江成政人ユニット長らを中心とした研究グループによるもの。研究成果は、米国科学アカデミー紀要「PNAS」に発表されている。

これまでの研究から、肺がんの進展には肺がん細胞やその周囲の間質細胞におけるがん抑制遺伝子p53の失活が関与していることが示唆されていたが、その詳細な分子メカニズムは不明なままだった。そこで同研究グループは、肺がん進展過程における肺がんと間質の相互作用に着目。がん進展に関わる分子メカニズムを解明することを目的として研究を行ってきた。

有用な治療標的となり得るTSPAN12とCXCL6

研究グループは、肺がん細胞から分泌される因子によって、がん周辺間質の主要な細胞である線維芽細胞のがん抑制因子p53の発現が抑制されることを発見。そして、この線維芽細胞はp53発現低下によって、活性化型の線維芽細胞に似た形質を獲得することが明らかになったという。

さらに、抑制因子p53発現が低下した線維芽細胞では、TSPAN12(テトラスパニン12)というたんぱく質が発現し、線維芽細胞とがん細胞との細胞間接触依存的に肺がん細胞の浸潤能及び増殖能を促進していることが分かったという。このTSPAN12は、分泌性因子であるCXCL6の発現を誘導するが、これらも肺がん細胞との相互作用により増殖能や浸潤能が増加し、肺がん進展に協調的に働くことが判明したとしている。

これらの結果から、今後、TSPAN12及びCXCL6はがん周辺の間質の有用な治療標的となり得ると考えられ、これらのたんぱく質に対する抗体、ペプチド、低分子化合物等が、既存の抗がん剤との併用で治療効果をもたらすことが期待される。(遠藤るりこ)

▼外部リンク
・国立がん研究センター プレスリリース

2015年01月26日 (10:41)

毎日食べてたら要注意!「がんを誘発する」危険性が高い食品5つ

毎日口にする食品がどこから来て、どうやって作られているのか深く考えたことはありますか?

食品の安全性を妄信して「スーパーの特売で安いから買った」「産地や材料などはよく見ていない」などという人もいるかと思いますが、自分の食生活は自分できちんとコントロールしたほうがよいのです。

そこで今回は、海外の健康ニュースサイト『Natural ON』の記事を参考に、“がんを誘発する可能性のある”注意すべき食品をご紹介します。毎日の食品選びにおいて、ぜひ参考にしてくださいね!



■1:オーガニック栽培でない果物

「フルーツは健康よね!」と食生活に多く取り入れるのはいいことですが、皮や実に残留している、人体に有害な農薬や殺虫剤について考えたことがありますか?

これらの農薬や殺虫剤は、洗っても落ちない場合があります。特に、皮がないものや、皮のまま食べるものには注意が必要。野菜もまた同様です。

特に残留農薬が多い果物は、リンゴ、いちご、オレンジ、ブドウなどだそう。輸入ものはもちろん、国産でも注意するに越したことはありません。



■2:加工肉

ソーセージ、ハム、ベーコンなど、加工して作られた肉には、味をよくしたり、長持ちさせるために多くの化学物質や保存料などが含まれています。

ヨーロッパで13年間にわたり行われた研究によると、加工肉を多く食べた人は、食べなかった人よりも44%程度早期死亡率が高かったというのです!

朝食や、サンドイッチなどの具としても便利な加工肉ですが、多用しないことをオススメします。



■3:電子レンジで作るポップコーン

電子レンジで手軽に作れるポップコーン。この袋の内部にはペルフルオロオクタン酸(PFOA)という毒性のある化学物質が塗装されているそうです。このPFOAを多く摂取すると、女性の不妊や腎臓、膀胱、肝臓、すい臓、睾丸などのがんの原因になり得るとか……。

ちなみに、ポップコーンそのものにも“ジアセチル”という肺病の原因ともなる化学物質が含まれているそうです!



■4:養殖された鮭

オメガ3脂肪酸を含む鮭は、健康にいい魚として人気ですよね。しかし、最近は天然ものよりも輸入ものの養殖鮭が多く出回っているようです。

記事によると、養殖鮭は混雑した環境で飼育され、化学物質や抗生物質、色をキレイなオレンジ色にするための色素などを与えられるそうです。このためPCBやダイオキシンなど、がんを誘発する可能性のある化学物質を多く含有するとか。

鮭が狭い場所で飼育されることは、魚が持つ野生の本能に反することになってしまいます。鮭を買うときは、高くても天然のものにしましょう。



■5:トマト缶

缶詰の内部には、BPA(ビスフェノールA)と呼ばれる人体に有害な化学物質が使われており、ヨーロッパではこの物質の使用が禁止された国もあります。

「ということは、缶詰食品ならば全部危険なの?」と思いがちですが、トマト缶の場合が特に危険とのこと。トマトは酸が強いことからこのBPAが溶け出し、食品に直接混入する危険性があるんですって。

トマトは加工前のものを購入するか、ガラス瓶詰めにしましょう。



以上、がんを誘発する可能性を持つ食品をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? 毎日の食生活にこれらのものを多く取り入れている場合は要注意! ほかにも、精製された小麦粉や砂糖などは摂取を避けたほうがよいそうです。

なるべく地元、それも無農薬でオーガニック栽培された食品を多く使うようにすれば、自分と家族の健康、そして私たちの住む環境も安全になるのです。

2015年01月24日 (16:27)

ジオトリフ 非小細胞肺がん国際共同P3でOSを有意に延長 特定のEGFR遺伝子変異で

ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、ジオトリフ(一般名:アファチニブマレイン酸塩)のEGFR陽性非小細胞肺がんを対象とした2つの国際共同第3相臨床試験(P3)の解析から、Del19遺伝子変異陽性患者において全生存期間(OS)が有意に延長したと発表した。2試験は、日欧米などが参加したLUX-Lung 3とアジアで実施したLUX-Lung 6。今回の結果の詳細はThe Lancet Oncologyに掲載された。

いずれのP3もEGFR遺伝子変異陽性の転移非小細胞肺がん患者を対象とし、ジオトリフ群と化学療法群を比較した。その結果、主要評価項目の無増悪生存期間(PFS)がジオトリフ群で有意に延長したが、副次評価項目であるOSについては、全体では両群で有意な差が示されなかった。ただ、最も一般的な遺伝子変異であるエクソン19欠失(Del19)を有する患者での解析では、OS中央値がLUX-Lung 3試験でジオトリフ群33.3 カ月に対して 化学療法群21.1カ月、LUX-Lung 6でも同様に31.4カ月に対して18.4カ月となり、いずれの試験でもジオトリフ群で1年以上のOSの延長が認められた。なお、L858R遺伝子変異を有する患者ではOSに差はなかった。

国立台湾大学医学院がん研究センター主任のジェームズ・ヤン教授は、今回の解析結果について「ジオトリフ群のOSに肯定的な結果が示されたことは、Del19遺伝子変異を有する非小細胞肺がん患者を勇気づけるもの。既存のEGFRを標的とする治療は、いずれのEGFR遺伝子変異を有する肺がん患者のOSのベネフィットも示していない」とコメントしている。

2015年01月24日 (10:49)

末梢性T細胞リンパ腫治療薬のライセンス契約を締結−Meiji Seikaファルマとソレイジア

PTCL治療薬「darinaparsin注射剤」について

Meiji Seikaファルマ株式会社と、ソレイジア・ファーマ株式会社は1月19日、末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)治療薬「darinaparsin(国際一般名)注射剤」について、日本における開発、承認申請、販売に関するライセンス契約を同日付で締結したと発表した。同剤は、再発・難治の末梢性T細胞リンパ腫を対象疾患として、日本と韓国で第1相臨床試験を実施している。

darinaparsinは、多数の血液がんおよび固形がんの治療のために開発が進められてきた新規ミトコンドリア標的薬剤(有機ヒ素化合物)。米国で実施された第2相臨床試験において、リンパ腫、特にPTCLに対する有効性が示されている。ソレイジアが実施している日本及び韓国における第1相臨床試験においても、同剤の有効性と安全性が示されているという。

Meijiは国内での同剤の販売、流通およびプロモーションを担当

ソレイジアは、米国ザイオファーム オンコロジー社より同剤の開発・商業化に関する全世界の権利を獲得し、日本をはじめとするアジア諸地域での開発を推進していた。今回の契約締結により、ソレイジアは再発・難治のPTCLを対象疾患とする同剤の開発を引き続き担当、アジア国際共同第2相臨床試験を今年中に開始し、日本国内で承認申請するという。

Meijiは、日本国内における同剤の販売、流通およびプロモーションを担当する予定。また、再発・難治のPTCL以外の適応症を対象疾患として日本国内で同剤の開発および販売を行う権利を確保するとともに、同剤の製造に関するオプション権などを有することになる。

なお、同契約締結に伴い、Meijiはソレイジアに対し、契約一時金、開発進捗や販売に応じた一時金およびロイヤルティを支払うとともに、ソレイジアが当月に実施する第三者割当増資を引き受けるという。(遠藤るりこ)

▼外部リンク
・Meiji Seikaファルマ株式会社 プレスリリース

2015年01月23日 (17:02)

Meiji Seika ファルマ 血液がん治療薬ダリナパルシンを導入 新規のミトコンドリア標的薬

Meiji Seikaファルマは1月19日、再発・難治の末梢性T細胞リンパ腫の適応でソレイジア・ファーマが開発中のダリナパルシン(一般名、英文表記darinaparsin)について、日本国内に導入するためのライセンス契約を締結したと発表した。Meijiは、同薬承認後に販売、流通を担当する。また、再発・難治の末梢性T細胞リンパ腫以外の適応症を対象とする同薬の国内開発・販売権を獲得した。

ダリナパルシンは、種々の血液がんや固形がんの治療薬として開発された新規のミトコンドリアを標的とする注射剤。米国で実施された臨床第2相試験(P2)では再発・難治の末梢性T細胞リンパ腫への有効性が示された。日本ではP1が進行中で、2015年中に日本を含むアジアで国際共同P2を開始する予定。

Meijiは、テラルビシンやダウノマイシンといった血液がんに適応を持つ抗がん剤を持っており、新薬の導入でこの領域での強化を図る。ソレイジアは欧米で展開しているがん領域医薬品を日本や中国などアジアに早期に提供する目的で、2006年に伊藤忠商事と米国MPMキャピタルが設立した企業。

今回の契約締結に伴い、Meijiはソレイジアに対して契約一時金を支払うほか、開発や販売に応じた一時金およびロイヤルティを支払う。詳細は非開示。

2015年01月23日 (11:17)

進行胆管癌の1次治療にゲムシタビン+オキサリプラチンへのパニツムマブ追加は上乗せ効果の可能性

 進行胆管癌の1次治療として、ゲムシタビンとオキサリプラチン併用療法(GEMOX)にパニツムマブを加えることで、GEMOX単独よりも有効性が高い傾向のあることが、ランダム化フェーズ2試験(Vecti-BIL)の予備的な解析で明らかになった。イタリアUniversity of Turin Medical School/Candiolo Cancer InstituteのFrancesco Leone氏らが、1月15日から17日までサンフランシスコで開催されている2015 Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で発表した。

 対象はKRAS野生型の転移性もしくは切除不能の胆管癌で、治療歴のない患者とした。

 GEMOX療法は、ゲムシタビン1000mg/m2を1日目に、オキサリプラチン100mg/m2を2日目に投与した。パニツムマブは6mg/kgを1日目に、2週ごとに12サイクルまで投与した。さらにパニツムマブ併用群で、臨床的効果のあった患者には、メンテナンス療法としてパニツムマブ単剤の投与が許可されていた。

 主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目は 奏効率(RR)(RECIST version 1.1)、全生存期間(OS)、安全性とした。

 試験はイタリアの12施設で実施され、89人が登録した。年齢中央値は64歳で、転移性胆管癌の患者が78%を占めた。腫瘍部位は胆嚢が31%、肝外胆管21%、肝内胆管47%だった。

 治療サイクルの中央値は7サイクルだった。12サイクルの治療を受けた患者は、パニツムマブ併用群では29%、GEMOX単独群は34%だった。またパニツムマブ併用群でメンテナンス療法を受けた患者は20%であった。

 フォローアップ期間中央値37.1週で、PFS中央値はパニツムマブ併用群で7.7カ月(95%信頼区間:4.7-10.6)、GEMOX単独群で5.5カ月(95%信頼区間:3.2-7.8)だった(p=0.10)。

 奏効率はパニツムマブ併用群24.4%、GEMOX単独群は18.2%だった(p=0.47)。

 OS中央値はパニツムマブ併用群 9.5カ月(95%信頼区間:5.7-13.3)、GEMOX単独群 9.9 カ月(95%信頼区間:5.1-14.6)で有意な違いはなかった(p=0.49)。

 主な有害事象は、パニツムマブ併用群で皮膚毒性(71%)、悪心(67%)、倦怠感(53%) で、GEMOX単独群では悪心(64%)、神経毒性(57%)、倦怠感(52%)だった。主なグレード3/4の有害事象は、パニツムマブ併用群で肝毒性(20%)、下痢(13%)、悪心 (13%) であり、GEMOX単独群では胆汁うっ滞(14%)、呼吸困難(9%)、下痢(9%)だった。

 これらの結果から「予備的な結果では、KRAS野生型胆管癌に対し、GEMOXとパニツムマブの併用はGEMOX単独に比べて、PFSや奏効率は良好である傾向を示した」とした。

2015年01月22日 (11:30)

術前補助療法でcCRを得た局所進行直腸癌患者に対する非手術的治療は安全で直腸温存に有効な可能性

 局所進行直腸癌患者では、術前補助療法で臨床的完全奏効(cCR)を得た後の非手術的治療(nonoperative management:NOM)は安全で、高率に直腸を温存できる有効な方法と考えられることが、レトロスペクティブな検討から示された。現在、これらの知見を検証する前向きのフェーズ2試験が進行中である。1月15日から17日まで米国サンフランシスコで開催されたGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で、米Memorial Sloan Kettering Cancer Center(MSKCC)のJesse Joshua Smith氏が発表した。

 局所進行直腸癌に対する標準的治療は、術前化学放射線療法(CRT)と外科的切除となっている。術前補助療法でcCRを得た後にNOMを行うことは、標準的なアプローチとなっていない。

 しかし、Smith氏はNOMの根拠として、術前CRT施行後に行われる直腸間膜全切除(TME)では合併症の可能性があること、病理学的完全奏効(pCR)が得られる患者は12-38%であること、pCRはcCRと相関することなどがあり、「手術は常に必要か?」という疑問が生じるとした。複数の先行研究では、術前補助療法の後で「Watch and Wait」を行った患者と外科的切除を行った患者の転帰に差はないことが示されている。

 MSKCCでは、術前補助療法でcCRが得られた直腸癌患者に対し、2006年から患者を選択してNOMを行っている。Smith氏らは、臨床転帰からNOMの安全性と有効性を評価するため、2006年から2013年までにMSKCCで行われた症例のデータを集めて検討した。

 局所進行直腸癌で術前補助療法が行われた患者は442人だった。このうち、72人は外科的切除を行いpCRを得た患者(pCR群)、73人はcCRを得てNOMを行った患者(NOM群)だった。

 標準的治療として、MSKCCでは2011年までは5FUを用いてCRTを施行後、低位前方切除術(LAR)または直腸切断術(APR)を行い、術後化学療法を行っていた。2011年以降は、術前化学療法としてFOLFOX療法を行い、その後5FUを用いてCRTを施行し、LARまたはAPRを行っている。

 NOMではサーベイランスとして、1年目は直腸診と内視鏡検査を3カ月毎、画像検査を6カ月毎に行い、2年目はそれぞれ4カ月毎と6カ月毎、その後は6-12カ月毎に行っている。各検査におけるcCRの定義はMSKCCのコンセンサス会議で決定されており、インフォームドコンセントでは局所再発やサルベージ手術に関するリスクなどを詳細に説明している。

 今回の検討の患者背景では、pCR群と比べてNOM群は有意に年齢中央値が高く(57.8歳 vs 65.2歳、p=0.01)、肛門縁からの距離が短く(6cm vs 5.25cm、p=0.02)、臨床病期のI期の患者が多かった(1.4% vs 13.7%、p=0.02)。

 両群の追跡期間中央値は3.5年だった。NOM群では72人中54人(74%)で局所再発を認めなかった。4年時のcCRは72%だった。局所再発は19人(26%)で認め、サルベージ手術として17人にTME、2人に直腸局所切除が行われた。局所再発を認めた患者の98%はサルベージ手術の併用でコントロール可能だったが、1人(1.5%)はサルベージ手術後に骨盤内再発を認めた。局所再発の多くは12-13カ月に発生していた。

 生存については、NOM群とpCR群で同様の結果となった。4年時の疾患特異的生存率(DFS)はpCR群96%、NOM群91%(p=0.2374)、全生存率(OS)はそれぞれ95%と91%(p=0.4713)だった。

 遠隔転移は、NOM群では73人中10人(13.7%)、pCR群では72人中5人(6.9%)に認めた。1年時と4年時の遠隔転移の割合は、pCR群ではそれぞれ1.5%と8.6%、NOM群では7.2%と17.3%となり、両群に有意差はなかった(p=0.0897)。

 直腸温存については、NOM群ではcCRを維持した54人とサルベージ手術として直腸局所切除を行った2人の計56人で達成され、直腸温存率は77%となった。pCR群の直腸温存率は0%だった。

  Smith氏は「今回の知見を確認するための前向き試験が必要」と話し、現在、多施設共同、フェーズ2のランダム化試験が進行中であることを紹介した。同試験では、局所進行直腸癌患者にCRTと導入化学療法または地固め療法を施行後、TMEまたはNOMを行い、3年時のDFSを評価する。

2015年01月22日 (11:20)

進行肝細胞癌のファーストラインとしてベバシズマブとエルロチニブ併用はソラフェニブと同等の有効性

 進行肝細胞癌に対するファーストラインとしてベバシズマブとエルロチニブの併用は、ソラフェニブと同等の全生存期間(OS)に対する効果を持ち、副作用はより少ない可能性が明らかとなった。無作為化多施設オープンラベルフェーズ2試験の結果、示されたもの。ただし主要評価項目であったOSの延長効果は認められず、主要評価項目は達成できなかった。1月15日から17日まで米国サンフランシスコで開催されているGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で、米Medical University of South CarolinaのMelanie B. Thomas氏によって発表された。

 フェーズ2試験では患者がソラフェニブ投与群(ソラフェニブ群)とベバシズマブ、エルロチニブ併用投与群(併用群)に1:1に割り付けられた。28日間を1サイクルとして、ソラフェニブ群の患者には1日2回毎日経口で400mgのソラフェニブが投与された。併用群の患者には14日おきにベバシズマブ10mg/kgとエルロチニブ150mgの経口投与が連日行われた。ソラフェニブ群には43人が参加し、併用群には47人が参加した。両群の患者背景に有意な差はなかった。

 試験の結果、ソラフェニブ群のOS中央値は8.6カ月(95%信頼区間:5.7-12.2)、12カ月生存率は35%(同:22-55)だった。併用群のOS中央値は8.6カ月(95%信頼区間:7.0-13.9)、12カ月生存率は37%(同:25-55)だった。ハザード比は0.92(95%信頼区間:0.57-1.47)で差はなかった。

 Childs-PughAの患者に限ると、ソラフェニブ群(39人)のOS中央値は10.26カ月(95%信頼区間:5.9-13.0)、12カ月生存率は38%(同:25-59)だった。併用群(39人)のOS中央値は11.4カ月(95%信頼区間:7.5-16.0)、12カ月生存率は44%(同:31-64)だった。ハザード比は0.55で有意差はなかった。

 無イベント生存期間(EFS、増悪、毒性、死亡、投薬中止が必要となるその他の臨床的なイベントによる投薬中止までの期間)中央値は、併用群が4.37カ月(95%信頼区間:2.99-7.36)、ソラフェニブ群が2.76カ月(同:1.84-4.80)で、ハザード比は0.67(同:0.42-1.07)、p=0.09で併用群で長い傾向にあった。奏効率は併用群が15%(95%信頼区間:6.2-28)、ソラフェニブ群が9%(同:2.6-22)だった。

 安全性については、グレード3以上の副作用が両群で認められた。ソラフェニブ群の方が併用群に比べてより早く投薬が中止されていた。ソラフェニブ群43人中15人(35%)が1サイクル目で終了していた。併用群47人中6人(13%)が1サイクル目で終了していた。差はp=0.02で有意だった。

2015年01月21日 (17:29)

転移性大腸癌にFOLFOXIRIとベバシズマブはFOLFIRI+ベバシズマブに比べて有意にOSを延長

 転移性大腸癌に対し、FOLFOXIRI+ベバシズマブはFOLFIRI+ベバシズマブに比べて、全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)を有意に改善することが、TRIBE試験の長期フォローアップ結果で明らかになった。イタリアAzienda Ospedaliero-Universitaria Pisanaの Chiara Cremolini氏らが、1月15日から17日までサンフランシスコで開催された2015 Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で発表した。

 TRIBE 試験は、2008年7月から2011年5月までに508人を登録し、FOLFIRI+ベバシズマブ(A群、256人)もしくはFOLFOXIRI+ベバシズマブ(B群、252人)に無作為に割り付けた。治療は最長で12サイクルまで行い、その後5-FU/ロイコボリン+ベバシズマブをPDまで投与した。

 これまでに FOLFOXIRI+ベバシズマブはFOLFIRI+ベバシズマブに比べて、主要評価項目であるPFSを有意に延長し、奏効率も有意に改善することが報告されている。フォローアップ期間中央値32.2カ月の時点では、OSはFOLFOXIRI+ベバシズマブのほうが延長する傾向を示していた。

 今回の発表ではフォローアップ期間中央値48.1カ月におけるOSとPFSの結果が報告された。A群では200人、B群では174人が死亡した。OS中央値はB群が29.8カ月、A群が25.8カ月、ハザード比0.80(95%信頼区間:0.65-0.98、p=0.030)だった。この傾向はすべてのサブグループで同じだった。

 また3年生存率はA群が34.5%、B群が40.0%、4年生存率はA群が22.9%、B群が27.3%、5年生存率はA群が12.4%、B群が24.9%となった。

 PFS中央値はB群が12.3カ月、A群が9.7カ月で、ハザード比は0.77(95%信頼区間:0.65-0.93)、p=0.006であった。

 単変量解析で、ECOG PSが1または2、原発巣の位置が右側、同時性転移、非限局肝転移、原発巣の非切除、Kohneスコア高値が、PFSとOSの期間短縮に影響することが示された。そこでこれらの因子を用いて多変量解析を行った結果、PFSの調整ハザード比は0.77(95%信頼区間:0.64-0.94、p=0.01)、OSの調整ハザード比は0.77(同:0.61-0.96、p=0.020)だった。

 2次治療を受けた患者はA群で79.3%(180人)、B群で80.4%(176人)だった。このうちフルオロピリミジンがそれぞれ93%、81%、オキサリプラチンが63%、26%、イリノテカンが32%、63%、ベバシズマブが31%、32%、抗EGFR抗体薬が15%、29%に使われていた。また3次治療として抗EGFR抗体薬が使われていた患者は21%、13%であった。

 以上の結果から、FOLFOXIRI+ベバシズマブは切除不能の転移性大腸癌の1次治療として新たに重要なオプションであるとした。

2015年01月21日 (11:27)

進行大腸癌のセカンドラインとしてFOLFIRIとramucirumab併用はFOLFIRIとプラセボ併用よりもOSを有意に延長

 進行大腸癌に対するセカンドラインとしてFOLFIRIと抗VEGFR-2抗体ramucirumabの併用は、FOLFIRIとプラセボの併用よりも全生存期間(OS)を有意に延長できることが明らかとなった。フェーズ3試験RAISEの結果示されたもの。1月15日から17日まで米国サンフランシスコで開催されたGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で、スペインVall d'Hebron University HospitalのJosep Tabernero氏によって発表された。

 RAISE試験は日本を含め国際的に行われたフェーズ3試験で、標準的なセカンドライン治療であるFOLFIRIへのramucirumab追加の上乗せ効果と安全性について評価が行われた。ベバシズマブ、オキサリプラチン、フルオロピリミジン併用のファーストライン治療後に進行した転移を有する大腸癌患者で、ECOG PSが0または1で適切な臓器機能を有する患者を、2週間おきにFOLFIRIとramucirumab(8mg/kg)の併用投与を行う群(ramucirumab群)とFOLFIRIとプラセボの併用投与を行う群(プラセボ群)に1対1に割り付けて行われた。

 地域、KRAS変異の状態、ファーストライン治療開始後増悪までの時間で層別化されており、投薬は増悪、受容不可能な副作用の発現または死亡まで行われた。

 主要評価項目はOSで、副次評価項目は、無増悪生存期間(PFS)、奏効率、安全性などだった。

 2010年12月から2013年8月までに1072人が無作為に割り付けられ、ITTは各群536人だった。実際に投与を受けたのはramucirumab群529人、プラセボ群528人(安全性解析の対象)だった。ベースラインの患者(ITT)の背景に差はなかった。

 試験の結果、OSのハザード比(層別化)は0.84(95%信頼区間:0.73-0.98)、p=0.0219(層別化)で有意にramucirumab群で優れ、主要評価項目が達成された。OS中央値は、ramucirumab群が13.3カ月(95%信頼区間:12.4-14.5)、プラセボ群が11.7カ月(同:10.8-12.7)だった。PFSのハザード比(層別化)は0.79(95%信頼区間:0.70-0.90)、p=0.0005(層別化)で有意にramucirumab群で優れていた。PFS中央値はramucirumab群が5.7カ月(95%信頼区間:5.5-6.2)、プラセボ群が4.5カ月(同:4.2-5.4)だった。奏効率はramucirumab群が13.4%、プラセボ群が12.5%(p=0.6336)、疾患制御率はramucirumab群が74.1%、プラセボ群が68.8%(p=0.0587)で同等だった。サブグループ解析でもOS、PFSともにramucirumab群が優位だった。

 ramucirumab群の患者の5%超で起きたグレード3以上の副作用は、好中球減少症(ramucirumab群38.4%、プラセボ群23.3%)、高血圧(ramucirumab群10.8%、プラセボ群2.8%)、下痢(ramucirumab群10.8%、プラセボ群9.7%)、倦怠感(ramucirumab群11.5%、プラセボ群7.8%)だった。全体として副作用は管理可能と考えられた。

2015年01月20日 (16:56)

転移性大腸癌では血中ビタミンD濃度が高いほど生存は良好、CALGB/SWOG 80405試験の解析

 転移性大腸癌において、血中ビタミンD濃度と生存は有意に関連しており、ビタミンD濃度が高いほど生存は延長することが、CALGB/SWOG 80405試験のデータを解析して明らかになった。米国Dana-Farber Cancer InstituteのKimmie Ng氏らが、1月15日から17日までサンフランシスコで開催された2015 Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で発表した。

 ビタミンDは細胞増殖や血管新生を阻害し、細胞分化やアポトーシスを促すといわれている。ビタミンD受容体や1-α-ヒドロキシラーゼが大腸癌細胞では発現しており、細胞株ではビタミンDの増殖を抑える作用が確認されている。また大腸癌患者を対象とした観察研究では、血中のビタミンD濃度が高いほど、死亡リスクが低いことが報告されている。

 そこでCALGB/SWOG 80405試験に登録した転移性大腸癌を対象に、血漿中の25(OH)Dと全生存期間(OS) の関連性を検討した。CALGB/SWOG 80405試験はKRAS野生型の転移性大腸癌患者の1次治療としてFOLFOX/FOLFIRI+ベバシズマブとFOLFOX/FOLFIRI+セツキシマブを比較した試験だが、試験開始当初はベバシズマブとセツキシマブを両方加える群もあり、RAS変異型患者も含まれていた。

 今回の解析では、登録された全患者2334人のうち血漿中の25(OH)Dが測定できた1043人を対象とした。血漿中25(OH)Dレベルは放射免疫測定法でベースライン時に測定した。また食生活や生活習慣についても質問票を使って調べた。

 この結果、血漿中25(OH)D濃度の中央値は17.2ng/mL(2.2-72.7)だった。北部もしくは北東部に住んでいる患者、冬および春に採血した患者、肥満者、身体活動レベルが低い患者、ビタミンDサプリメントの使用を報告していない患者において、25(OH)D濃度は有意に低かった。

 25(OH)D濃度によって5群に分け、Q1群(2.2-10.8ng/mL)、Q2群(10.9-15.4ng/mL)、Q3群(15.5-19.2ng/mL)、Q4群(19.3-24ng/mL)Q5群(24.1-72.7ng/mL)とした。Q1群+Q2群、Q3群+Q4群、Q5群で比べると、濃度が高い群ほどOSは有意に優れていた(p=0.01)。OS中央値はQ1群では24.5カ月、Q2群は30カ月、Q3群は28.4カ月、Q4群は27.2カ月、Q5群は32.6カ月だった。

 無増悪生存期間(PFS)も同様に、25(OH)D濃度が高いほどPFSは良好だった(p=0.02)。

 次に多変量解析で、年齢、性別、人種、ECOG PS、化学療法歴、RAS変異の状態、採血の時期、居住地域、BMI、身体活動などで調整した結果、Q1群に対するOSハザード比は、Q2群では0.83、Q3群では0.81、Q4群では0.79、Q5群では0.65(95%信頼区間:0.51-0.83)だった(p trend=0.001)。

 同様にPFSも、Q1群に対するハザード比は、それぞれ0.99、0.84、0.83、0.79だった(p trend=0.01)。

 この結果は年齢、性別、人種、ECOG PS、化学療法、治療群、RAS変異の状態、BMI、身体活動で分けたサブグループでも同じであった。

 以上のことから、「転移性大腸癌患者ではビタミンDが不足していることが多い。血漿25(OH)D濃度は高いほど、有意にOSおよびPFSを改善する」とした。転移性大腸癌患者を対象に、FOLFOX+ベバシズマブにビタミンDを追加するランダム化フェーズ2試験が現在進行している。

2015年01月20日 (11:25)

大腸癌に対する腹腔鏡下手術と開腹手術でOSの非劣性は証明されず、しかし生存率は同等

 ステージII/III大腸癌において、全結腸間膜切除(CME)を伴う腹腔鏡下手術は、開腹手術に対する非劣性は証明されなかったことが、ランダム化比較試験(JCOG0404)の生存に関する結果で明らかになった。大分大学医学部消化器・小児外科学講座の猪股雅史氏らが、1月15日から17日までサンフランシスコで開催された2015 Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で発表した。

 JCOG0404試験は、組織学的に大腸癌と診断され、占居部位が盲腸、上行結腸、S状結腸、直腸S状部で、T3/T4(他臓器浸潤を除く)の患者を対象とした。開腹手術で大腸切除を行う群と腹腔鏡下で大腸切除を行う群に分けた。また病理学的にステージIIIの患者には5-FUとロイコボリンによる術後補助療法が行われた。

 主要評価項目は全生存期間(OS)、副次評価項目は無再発生存期間(RFS)、術後早期の治療成績、有害事象、腹腔鏡下手術群における開腹手術への移行割合とした。

 2004年10月から2009年3月までに国内30施設から1057人が登録した。開腹手術群528人、腹腔鏡下手術群529人だった。開腹手術への移行は29人(5.5%)だった。

 OSについて、開腹手術群に対する腹腔鏡下手術群のハザード比は1.056(90%信頼区間:0.790-1.413)、p=0.0732であり、腹腔鏡下手術の非劣性は示されなかった。5年生存率は開腹手術群で90.4% (95%信頼区間:87.5-92.6) 、腹腔鏡下手術群で91.8% (同:89.1-93.8)だった。

 RFSについては、開腹手術群に対する腹腔鏡下手術群のハザード比は1.065(95%信頼区間:0.822-1.381)だった。5年RFS率は開腹手術群で79.7%(95%信頼区間:76.0-82.9)、腹腔鏡下手術群で79.3%(同:75.6-82.6)であった。

 グレード2-4の晩期合併症は11.3%で、開腹手術群12.5%、開腹手術群10.1%だった。このうち便秘が開腹手術群6.0%、腹腔鏡下手術群4.4%、下痢が開腹手術群2.9%、腹腔鏡下手術群2.7%で、麻痺性イレウスが開腹手術群1.2%、腹腔鏡下手術群1.7%、小腸閉塞が開腹手術群3.1%、腹腔鏡下手術群2.1%だった。

 以上の結果から、ステージII/IIIの大腸癌において、OSでは腹腔鏡下手術の非劣性は示されなかった。その理由について、猪股氏は「両群とも予想外に予後が良く、イベント発生は50.4%と少なかった。試験を開始した10年前に比べて、再発後の治療や転移に対する手術が進歩したためだろう」と述べた。

 腹腔鏡下手術の非劣性は証明されなかったが、OSもRFSも2群でほぼ同等であったことから、「熟練した施設では腹腔鏡下手術もオプションになるだろう」と話した。

2015年01月19日 (17:24)

ハイブリッド低侵襲食道切除術は切除可能な食道癌の標準的治療となる可能性

 切除可能な食道癌に対し、腹腔鏡を用いる経腹的アプローチと開胸食道切除術を組み合わせたハイブリッド低侵襲食道切除術(hybrid minimally invasive oesophagectomy:HMIO)は、開胸・開腹食道切除術(OO)と比べて、肺合併症をはじめとする重度の合併症の発生を減らし、再発や生存にマイナスの影響は与えないことが、多施設共同、非盲検、フェーズ3のランダム化試験(MIRO試験)から示された。1月15日から17日まで米国サンフランシスコで開催されているGastrointestinal Cancers Symposiumで、フランスClaude Huriez University HospitalのChristophe Mariette氏が発表した。

 食道癌では開胸による経胸的食道切除術が標準的治療となっている。しかし、死亡は2-10%、術後合併症は30-50%に発生する。特に肺合併症はOO後の患者における大きな懸念であり、死亡例の半数は肺合併症が原因である。

 一方、胃食道逆流症に対する腹腔鏡下手術や腹腔鏡下胆嚢摘出術では、術後合併症の発生率の低下、手術創の縮小、換気メカニズムの悪化の軽減など、有望な結果が報告されている。食道癌手術でも、腹腔鏡を用いる経腹的アプローチにより、肺合併症の軽減をはじめ、複数の利点が得られる可能性がある。しかし、OOと腹腔鏡下手術をレトロスペクティブに比較したコホート研究はほとんどない。

 Mariette氏らは、腹腔鏡を用いる経腹的アプローチ(腹腔鏡下胃授動)は、食道切除術における重度の術後合併症を減らすとする仮説を立て、MIRO試験で検証した。

 開腹下で胃授動を行い、開胸食道切除術を行う群(OO群)、または腹腔鏡下胃授動と開胸食道切除術を行う群(HMIO群)のいずれかに、患者をランダムに割り付けた。主要評価項目は術中および術後30日目の合併症発生率(Clavien-Dindo分類でgrade II-IV)、副次的評価項目は術後30日目の術後死亡率、肺合併症発生率、無病生存率(DFS)、全生存率(OS)、QOL、医療経済評価だった。仮説では、術後30日目の重度の合併症発生率は、開腹術では45%、腹腔鏡下手術では25%に低下するとした。

 対象は、cTNM病期分類でI、II、II期の切除可能な胸部中下部の食道癌で、扁平上皮癌(SCC)または腺癌(ADC)の18-75歳の患者だった。手術技術は、現地の査察とビデオで標準化し、腹腔鏡下胃授動と右開胸手術を行い、Ivor Lewis切除に基づくこととした。

 2009年10月から2012年4月までに12施設から219人が登録された。適格性の評価の結果、207人がランダム化に進み、OO群104人、HMIO群103人となった。ベースラインの患者背景は両群でバランスがとれており、OO群とHMO群において、ADCの割合は63.1%と55.9%、腫瘍部位は中部が30.8%と31.1%、BMI中央値は24.8と25.7、術前補助療法を受けた患者は72.1%と74.8%だった。

 手術に関し、OO群とHMIO群の手術時間中央値はそれぞれ330分と327分、Ivor Lewis切除は96.2%と97.1%で行われた。術中合併症(grade II-IV)の発生率は低く、OO群3.8%、HMIO群1.0%だった。HMIO群のconversionは2.9%と低かった。R0切除率は、OO群98.1%、HMIO群95.1%だった。切除したリンパ節数の中央値はOO群22個、HMIO群21個で、pTおよびpNの分類でも分布は両群で同様だった。

 主要評価項目である術中および術後30日目の合併症は、OO群の67人(64.4%)、HMIO群の37人(35.9%)に発生し、オッズ比は0.31(95%信頼区間:0.18-0.55)となった(p<0.0001)。HMIO群で69%の減少が示され、仮定された減少率を上回った。

 術後30日目の時点において、術後死亡はOO群の2人(1.9%)、HMIO群の1人(1.0%)に発生した。grade II-IVの合併症は、OO群の41人(39.8%)、HMIO群の20人(19.6%)に発生した。重度の肺合併症の発生は、OO群の31人(30.1%)に対し、HMIO群では18人(17.7%)で有意に少なかった(p=0.037)。

 2年時のDFSはOO群54.5%、HMIO群63.1%(p=0.224)、2年時のOSはそれぞれ63.2%と76.7%(p=0.127)となり、両群間に有意差はなかった。

 Mariette氏は「今回の知見は、切除可能な食道癌患者にHMIOを適用する強いエビデンスとなる。HMIOは新たな標準的治療として考える必要がある」と述べた。

 今回の結果に対し、ディスカッサントを務めた米国Beth Israel Deaconess Medical CenterのMichael Kent氏は、「低侵襲食道切除術は、食道癌に対する標準的治療とすべきと考える。MIRO試験では経済解析とQOL指数が重要になる」と話した。

2015年01月19日 (10:23)

ベースラインのAFP値が正常値より高いほど肝細胞癌に対するramucirumabのOS改善効果が高い

 ベースラインでAFP値が正常値よりも高ければ高いほど、肝細胞癌に対するセカンドラインとしてのramucirumab投与による全生存期間(OS)改善効果が高い可能性が明らかとなった。AFP値が400ng/mL以上または正常上限値の1.5倍以上の肝細胞癌患者などで有意なOSの延長が確認された。セカンドラインとしてのramucirumab投与とプラセボ投与を比較したフェーズ3試験、REACHの後解析の結果判明したもの。1月15日から17日まで米国サンフランシスコで開催されているGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で、米Massachusetts General Hospital Cancer CenterのAndrew X. Zhu氏によって発表された。

 REACH試験は、肝細胞癌に対する第2選択薬としてramucirumabを単剤で用いた場合とプラセボを投与した場合を比較した国際的な二重盲検無作為化フェーズ3試験。27カ国で2010年に始まった。ソラフェニブ治療歴を有する18歳以上の肝細胞癌患者で、Child-Pugh分類のスコアが7未満、BCLC はステージC、またはステージBで、局所治療が不可能もしくは有効ではない病変を有する565人を登録、最善の支持療法とともにramucirumabまたはプラセボを投与した。主要エンドポイントは全生存期間(OS)だった。

 2014年9月に開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO2014)で試験の結果が発表されている。ramucirumab群283人、プラセボ群282人で、ITT対象でOSのハザード比は0.866(95%信頼区間:0.717-1.046)、p=0.1319、OS中央値はramucirumab群が9.2カ月、プラセボ群が7.6カ月で有意な改善は認められなかった。しかし事前に規定されたサブグループ解析で、ベースラインのAFP値(カットオフ値が400ng/mL)がramucirumabの生存利益に関する予測マーカーとなる可能性が示唆されていた。

 今回はベースラインのAFP値で分けた患者のより詳細な解析の結果が発表された。ベースラインでAFP値が400ng/mL以上だった患者はramucirumab群が119人、プラセボ群が131人。400ng/mL未満の患者と比べステージCが多く、血管浸潤も多く、年齢が高いなどの差があった。OSのハザード比は0.674(95%信頼区間:0.508-0.895)、p=0.0059で有意にramucirumab群で良かった。OS中央値はramucirumab群が7.8カ月、プラセボ群が4.2カ月だった。AFP値が400ng/mL以上だった患者は全てのサブグループ解析でramucirumabが優位となっていた。

 AFP値が400ng/mL未満だった患者はramucirumab群が160人、プラセボ群が150人。OSのハザード比は1.093(95%信頼区間:0.836-1.428)、p=0.5059で両群間に差はなかった。OS中央値はramucirumab群が10.1カ月、プラセボ群が11.8カ月だった。

 ベースラインのAFP値が標準値よりも高くなればなるほど、OSのハザード比、p値は減少していた。

 また、ベースラインでAFP値が正常上限値の1.5倍以上の患者はramucirumab群が205人、プラセボ群が212人だった。OS中央値はramucirumab群が8.6カ月、プラセボ群が5.7カ月で、OSのハザード比は0.749(95%信頼区間:0.603-0.930)、p=0.0088で有意にramucirumab群で良かった。

 安全性については、AFP値が高い患者でも全体の患者と同様だった。

2015年01月17日 (16:14)

カペシタビン+シスプラチン療法はS-1術後補助療法が奏効しなかった予後不良の日本人胃癌患者において安全で有効

 S-1術後補助療法が奏効しなかった日本人の進行胃癌患者においては、カペシタビン+シスプラチン(XP)療法が安全かつ有効であることが、多施設フェーズ2試験で示された。1月15日から17日までサンフランシスコで開催されているGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で、横浜市立市民病院の高橋正純氏が報告した。

 高橋氏らは、後方視的解析により、術後補助療法後の無再発期間が6カ月以内の日本人胃癌患者は、PFS 2.3カ月、OS 7.3カ月にとどまり、予後不良であることを報告している。日本では、S-1を含むレジメンが胃癌に対する術後補助療法および1次化学療法の標準治療とされているが、術後補助療法後の早期再発例に対する標準治療は確立されていない。

 今回、S-1を含む術後補助療法後6カ月以内に再発した日本人の進行胃癌患者に対するXP療法の有効性と安全性を評価する多施設フェーズ2試験を実施した。

 登録基準は、組織学的に確定診断されたHER2陰性あるいは不明の胃腺癌、20-74歳、ECOG PS 0-2、登録28日前に画像により病変が確認されていること(RECICT ver1.1での測定可能でなくても可)、S-1による12週以上の術後補助療法を受けていること、S-1療法終了または中止後6か月以内に再発、シスプラチン(CDDP)による術前療法は120mg/m2まで可、推定余命3カ月以上、文書による同意、適切な臓器機能を有すること――とした。

 主要エンドポイントは無増悪生存(PFS)、副次エンドポイントは全生存(OS)、奏効率(RR)、治療失敗までの期間(TTF)および安全性。

 2011年6月から2014年4月までに40例を登録。XP療法(カペシタビン1000mg/m2 1日2回14日間投与+シスプラチン80mg/m2 第1日、3週毎投与)を行った。登録時の年齢中央値は65.5(43-77)歳、男性が32例(80.0%)、術後補助化学療法はS-1単剤が34例(85.0%)を占め、投与コース数中央値は7.0 (3-18)サイクル、術後補助療法完遂は11例(27.5%)だった。

 2014年8月18日、XP療法実施サイクル数中央値4.5(1-25)での解析において、CR1例(2.7%)、PR7例(18.9%)、SD14例(37.8%)、PD3例(8.1%)、NR12例(32.4%)で、奏効率(RR)は21.6%(95%信頼区間:11-37%)、疾患コントロール率(DCR)は59.5%(95%信頼区間:44-74%)だった。

 PFS中央値は 20週(4.7カ月)(95%信頼区間:17-24週)で、プロトコールで想定していた閾値の2カ月よりも長かった。OS中央値は77 週(95%信頼区間:34週-NE)、TTF中央値は17週(同:13-22週)。

 頻度の高かったグレード3/4の有害事象(AEs)は好中球減少(17.5/5.0%)、 貧血(17.5/0%)、クレアチニン高値(12.5/0%)、疲労(13/0%)、下痢(7.5/0%)、食欲不振(7.5/0%)だった。

 高橋氏は、「XP療法は、S-1による術後補助療法に失敗した予後不良の日本人胃癌患者において、安全で有効な治療法である。S-1とカペシタビンのプロファイルが異なることを考慮すれば、これらの患者に対しては推奨できるレジメンだと考えられる」とした。

2015年01月17日 (11:13)

進行胃癌の1次治療でカペシタビン+シスプラチンとS-1+シスプラチンは同等の有効性

 進行胃癌の1次治療として、カペシタビン+シスプラチン併用療法(XP)とS-1+シスプラチン併用療法(SP)の有効性は同等であることが、2つの治療を比較したフェーズ2試験(XParTS II)で明らかになった。高知大学医学部附属病院がん治療センターの小林道也氏らが、1月15日から17日までサンフランシスコで開催されている2015 Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で発表した。

 対象は、20-74歳でHER2陰性の切除不能転移性もしくは再発胃癌患者。SP療法群では、S-1は40mg/m2を1日2回、21日間投与し、シスプラチンは60mg/m2を8日目に5週ごとに投与した。XP療法群では、カペシタビンは1000mg/m2を1日2回、14日間投与し、シスプラチンは80mg/m2を1日目に3週ごとに投与した。

 主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)で、副次評価項目は全生存期間(OS)、治療成功期間(TTF)、奏効率(ORR)、安全性と設定された。

 2011年11月から2013年6月までに、116人がランダム化された。年齢中央値は65歳、 男性が68%を占めた。組織学的にintestinal typeが63人、diffuse typeが53人だった。

 評価できた109人において、PFS中央値はSP療法群では25週、XP療法群は23週、ハザード比0.76(95%信頼区間:0.5-1.16、p=0.203)であった。OS中央値はSP療法群58 週、XP療法群56週で、ハザード比0.90(95%信頼区間:0.52-1.57、p=0.712)だった。またTTF中央値はそれぞれ19週、19週、ハザード比0.62(95%信頼区間:0.41-0.92、p=0.017)であった。ORRはSP療法群27.5%、XP療法群32.7%(p=0.562)であった。

 サブグループ解析の結果、diffuse typeではSP療法群のPFS中央値は24週、XP療法群21週で、ハザード比0.42(95%信頼区間:0.20-0.86、p=0.015)だった。一方、intestinal typeではSP療法群25週、XP療法群23週、ハザード比1.2(95%信頼区間:0.62-2.31、p=0.59)で、2群に有意な違いはなかった。

 グレード3以上の主な有害事象は、貧血がSP療法群で16%、XP療法群で20%、好中球減少症がそれぞれ9%、18%、食欲不振が18%、13%、吐き気が7%、11%、嘔吐が4%、4%、倦怠感が5%、5%、低ナトリウム血症が9%、13%であり、発現頻度は2群に有意差はなかった。ただしグレード3以上の下痢はSP療法群11%、XP療法群0%で、SP療法群で有意に多かった。

 以上のことから、XP療法とSP療法は同等で、いずれも進行胃癌の1次治療として推奨できるとした。

2015年01月16日 (17:11)

食道扁平上皮癌に対しネオアジュバント療法と手術による治療は化学放射線療法より予後良好の可能性

 ステージII/IIIの食道扁平上皮癌患者において、ネオアジュバント療法後に手術を行う治療は化学放射線療法よりも予後が良好であることが、2000年に開始された2つの試験(JCOG9907、JCOG9906)を解析した研究(JCOG1406-A)で明らかになった。愛知県がんセンター中央病院薬物療法部の野村基雄氏らが、1月15日から17日までサンフランシスコで開催されている2015 Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で発表した。

 ネオアジュバント療法後に手術を行う治療(NAC-S)は、ステージII/IIIの食道扁平上皮癌(ESCC)の標準治療となっている。また化学放射線療法(CRT)も手術を拒否あるいは手術が適応されない患者に対する治療選択肢となっているが、NAC-SとCRTを比較したランダム化試験は実施されていない。

 そこで、ステージII/IIIのESCCを対象としたJCOG9907試験とJCOG9906試験のデータを用いて、NAC-SとCRTが比較された。

 JCOG9907試験は、2000年から2006年に行われ、NAC-S群と手術+術後化学療法群が比較された。NAC-S群では、シスプラチン(80mg/m2を1日目に投与)と5-FU(800mg/m2を1-5日目に投与)による化学療法を2コース行い、その後、食道切除術を行った。結果、NAC-S群のほうが全生存期間(OS)は優れていた。5年生存率がNAC-S群は55%、手術および術後化学療法群は43%だった。

 JCOG9906試験は、2000年から2002年に行われたCRTの単群の試験。シスプラチン(40mg/m2を1日目と8日目に投与)と5-FU(400mg/m2を1-5日目および8-12日目に投与)による化学療法を2コース行い、さらに放射線療法(総線量60Gy)を行った。結果、5年生存率は37%であった。

 解析対象は、JCOG9907試験のNAC-S群(163人)、JCOG 9906試験のCRT群(73人)で、患者背景は2つの群でほぼ同じであった。

 その結果、無増悪生存期間(PFS)はNAC-S群が有意に優れており、調整ハザード比は1.76(95%信頼区間:1.24-2.48)だった。また各サブグループ(アルブミン値、T因子、N因子、ステージ、腫瘍部位)でもNAC-S群が良好の傾向が見られた。

 OSもNAC-S群のほうが優れており、調整ハザード比は1.73(95%信頼区間:1.19-2.51)だった。各サブグループでもNAC-S群のほうが優れていた。

 以上のことから、「今回の2つの試験ではNAC-Sの予後はすべてのサブグループで優れていた」とした。ただしJCOG9906試験のレジメンは現在一般的に用いられている治療とは異なる。化学療法と放射線療法の線量を調整したCRTの安全性と有効性を検討するための単群の試験(JCOG0909)が進行しており、その試験の結果との比較も必要であるとした。

2015年01月16日 (11:19)

高齢者HER2陽性進行胃癌にS-1とトラスツズマブの併用は有望な抗腫瘍活性を示し副作用も管理可能

 高齢者HER2陽性進行胃癌に対して、S-1とトラスツズマブの併用は有望な抗腫瘍活性を示し、副作用も管理可能であることが明らかとなった。フェーズ2試験JACCRO GC-06の結果、示されたもの。1月15日から17日まで米国サンフランシスコで開催されているGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で、愛知県がんセンターの舛石俊樹氏によって発表された。

 JACCRO GC-06試験は、HER2陽性進行胃癌患者で、65歳以上、胃癌に対して化学療法、放射線治療を受けていない患者を対象に実施された。患者には42日間を1サイクルとして、1日目から28日目までS-1(体表面積によって80mgから120mg)を投与し、トラスツズマブは1日目と22日目に体重1kgあたり6mgを投与した(初回のみ体重1kgあたり8mg)。期待奏効率は35%だった。

 試験には2012年3月から2014年2月までに51人の患者が登録され、50人が実際に投薬を受けた。37人が男性、年齢中央値は71歳(65-85)。HER2の状態はIHC3+が36人、IHC2+でFISH陽性患者が14人だった。

 試験中止理由で最も多かったのは病勢進行で36人(77%)を占め、副作用によるものは3人(6%)だった。治療コース数中央値は3(1-17)、Relative Dose intensityはS-1が88%、トラスツズマブが100%だった。

 完全奏効(CR)は6%(3人)、部分奏効(PR)は34%(17人)、病勢安定が46%(23人)で、奏効率は40.0%(80%信頼区間:31.1-48.9、95%信頼区間:26.4-53.6)、疾患制御率は86.0%(95%信頼区間:76.4-95.6)だった。

 副作用で多く認められたのは、全グレードでは、食欲不振(64%)、貧血(60%)、不快感(54%)、下痢(50%)などだった。グレード3以上の副作用は貧血が12人(24%)、白血球減少が6人(12%)、食欲不振が6人(12%)、好中球数減少が5人(10%)、下痢が5人(10%)などだった。

2015年01月15日 (16:14)

抗がん剤「ベバシズマブ」を助ける新薬、がん増殖の別ルートも絶つ抗がん剤候補「TRC105」

2種の併用、進行がんでの検証により安全性と有効性を確認
がん

 抗がん剤「ベバシズマブ」単独でがんを叩き切れない場合に、新しい抗がん剤候補「TRC105」を併用すると効果的であると分かった。

がんは「血管新生」を起こす

 米アリゾナ州のがん治療センター、ピナクル・オンコロジー・ヘマトロジーを中心とした研究グループが、がんの臨床研究の国際誌クリニカル・キャンサー・リサーチ誌2014年12月1日号で報告したもの。

  がんは進行すると、ますます増殖しやすいように、がんに届く新しい血管を開通させる。この現象は「血管新生」呼ばれる。

 血管新生を起こす代表的な物質は「VEGF」で、VEGFの働きを邪魔する薬「ベバシズマブ」は、抗がん剤として使用されている。

VEGFを邪魔するとエンドグリンが増える

 しかし厄介なことに、ベバシズマブを使ってVEGFを働けなくすると、今度は「エンドグリン」というタンパク質が増えてくる。

エンドグリンは、腫瘍血管の内皮細胞に存在し、やはり血管新生で重要な働きをしている。つまりがんは、VEGFのルートを絶たれると、エンドグリンのルートを増強しようとするわけだ。

「ベバシズマブ」と「TRC105」を併用

 「TRC105」という新しい抗がん剤候補は、別名「抗エンドグリンIgG1モノクローナル抗体」と言い、エンドグリンを働けなくする薬だ。これまでの研究で、ベバシズマブとTRC105を一緒に使うと、一層抗がん作用が強まる可能性が示されてきた。

 今回研究グループは、固形がん(血液のがん以外)の進行ステージである38人を対象にして、ベバシズマブとTRC105を併用した場合の安全性や有効性を検証した。

 副作用の頭痛をなるべく抑えるために、TRC105治療は、ベバシズマブ治療の1週間後に2日かけて行った。今回のTRC105の投与量 は10mg/kgとした。

副作用も重くなく、安全性を確認

 結果、ベバシズマブとTRC105を併用しても、それぞれの薬の副作用が強まることはなく、安全性が確認された。高血圧とタンパク尿が認められたが、ベバシズマブ単独治療のときよりも軽かった。

ベバシズマブ単独で効果が無かった人にも効いた

 抗がん作用も確認できた。ベバシズマブ、またはベバシズマブ類似薬単独で過去に治療していたが進行してしまった人では、今回の薬の併用により、がんが小さくなっていた。そのうち2人はがんが元の3分の2以下の大きさに縮小していた。6人は以前行っていたベバシズマブ単独での治療中よりも長い期間、がんが大きくならなかった。

 ベバシズマブとTRC105の併用につき、安全性と有効性が確認できたので、現在、ベバシズマブまたはベバシズマブ類似薬とTRC105の併用の、脳腫瘍の一種である膠芽腫、腎細胞がん、肝細胞がん、軟部肉腫での効果の検証が行われている。

2015年01月15日 (10:47)

進行胃癌のセカンドライン治療でパクリタキセルとramucirumabの併用効果は65歳以上でも65歳未満と同様

 進行胃癌または胃食道接合部(GEJ)腺癌のセカンドライン治療として、パクリタキセルに対するramucirumabの上乗せ効果は、65歳以上の患者でも65歳未満の患者と同様に認められることが明らかとなった。グレード3以上の好中球減少症と白血球減少症が65歳以上群で多く発現したが管理可能だった。国際的なフェーズ3のRAINBOW試験で、年齢別のサブグループ解析の結果示されたもの。1月15日から17日まで米国サンフランシスコで開催されているGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で、愛知県がんセンターの室圭氏によって発表された。

 RAINBOW試験では、進行胃癌またはGEJ腺癌で、ファーストライン治療で進行した患者を対象として、ramucirumab+パクリタキセルとプラセボ+パクリタキセルを比較した。治療は28日を1サイクルとして、ramucirumab(8mg/kgを1、15日目に投与)またはプラセボを、パクリタキセル(80mg/m2を1、8、15日目に投与)と併用した。

 今回発表されたサブグループ解析は、年齢が65歳未満と65歳以上の患者に分けて行われた。患者背景は一般的にバランスがとれていた。65歳未満群の、ramucirumab+パクリタキセル投与患者が204人(全員が投薬を受けた)で、うち男性が141人、平均年齢が54歳。プラセボ+パクリタキセル投与患者が212人(206人が投薬を受けた)で、うち男性が144人、平均年齢が53歳だった。65歳超群のramucirumab+パクリタキセル投与患者が126人(123人が投薬を受けた)で、うち男性が88人、平均年齢は70歳。プラセボ+パクリタキセル投与患者が123人(全員が投薬を受けた)で、うち男性が99人で平均年齢は71歳だった。

 全生存期間(OS)中央値は、65歳未満群がramucirumab+パクリタキセル群9.3カ月、プラセボ+パクリタキセル群7.1カ月、ハザード比0.753(95%信頼区間:0.604-0.939)、p=0.0112だった。65歳以上群がramucirumab+パクリタキセル群10.7カ月、プラセボ+パクリタキセル群8.7カ月、ハザード比0.861(95%信頼区間:0.636-1.165)、p=0.3394だった。

 無増悪生存期間(PFS)中央値は、65歳未満群がramucirumab+パクリタキセル群4.3カ月、プラセボ+パクリタキセル群2.8カ月、ハザード比0.572(95%信頼区間:0.460-0.711)、p<0.0001だった。65歳以上群がramucirumab+パクリタキセル群4.6カ月、プラセボ+パクリタキセル群2.9カ月、ハザード比0.673(95%信頼区間:0.506-0.894)、p=0.0066だった。

 奏効率は、65歳未満群がramucirumab+パクリタキセル群28.4%(95%信頼区間:22.7-35.0)、プラセボ+パクリタキセル群14.2%(同:10.1-19.5)でオッズ比2.66(同:1.60-4.44)、p<0.0001だった。65歳以上群がramucirumab+パクリタキセル群27.0%(95%信頼区間:20.0-35.3)、プラセボ+パクリタキセル群19.5%(同:13.5-27.4)でオッズ比1.55(同:0.85-2.85)、p=0.1529だった。

 グレード3以上の副作用は、全体として65歳未満群がramucirumab+パクリタキセル群79.4%、プラセボ+パクリタキセル群64.1%、65歳以上群がramucirumab+パクリタキセル群85.4%、プラセボ+パクリタキセル群60.2%だった。好中球減少症は65歳未満群がramucirumab+パクリタキセル群35.8%、プラセボ+パクリタキセル群16.0%、65歳以上群がramucirumab+パクリタキセル群48.8%、プラセボ+パクリタキセル群23.6%だった。白血球減少症は65歳未満群がramucirumab+パクリタキセル群14.7%、プラセボ+パクリタキセル群6.3%、65歳以上群がramucirumab+パクリタキセル群22.0%、プラセボ+パクリタキセル群7.3%だった。

 高血圧は65歳未満群がramucirumab+パクリタキセル群12.3%、プラセボ+パクリタキセル群1.9%、65歳以上群がramucirumab+パクリタキセル群18.7%、プラセボ+パクリタキセル群4.1%だった。発熱性好中球減少症は65歳未満群がramucirumab+パクリタキセル群2.0%、プラセボ+パクリタキセル群2.9%、65歳以上群がramucirumab+パクリタキセル群4.9%、プラセボ+パクリタキセル群1.6%だった。
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