ガン完全克服マニュアル

当ブログはガンを克服するための最新治療法を全て掲載しています。
ガンの部位別に適した治療法のわかる国内最大級の完全データベースです。

2009年1月28日より、新しく掲示板と、病院評価ランキングを追加しました。 どんどん活用して下さい。


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2015年08月31日 (16:06)

川西町特産・紅大豆で彩りアップ 小倉屋柳本(神戸)が「サラダ豆」発売


 煮豆・つくだ煮などの商品を展開する「マルヤナギ」ブランドの小倉屋柳本(神戸市、柳本一郎社長)は、川西町特産の紅大豆を使った「かんたんヘルシーズゴールド・彩り国産大豆の蒸しサラダ豆」を1日に全国発売する。

 紅大豆は町内の家庭で古くから栽培されてきた在来種。眼精疲労を予防する紅色成分の「アントシアニン」や、乳がんなどの女性疾患に有効な「大豆イソフラボン」が一般の大豆より多いなど、高い健康効果が実証されている。同町では、2006年から町紅大豆生産研究会(淀野貞彦会長)を組織し、本格的な増産に取り組んできた。年間収量は約12トン。町総合計画アドバイザーで、やまがた里の暮らし大学校まめ学部長の、中村智彦神戸国際大経済学部教授が紅大豆を同社に持ち込んだところ、他の大豆にない甘さや栄養価、色が担当者の目に留まった。紅大豆の生産量は国産大豆の約0.1%だといい、同社担当者は「現地視察を重ねて生産農家の声を聞き、量産できると判断、製品化にこぎ着けた」と話す。同社は当面、同研究会を通じて購入、契約栽培も見据えているという。

 「かんたんヘルシーズゴールド」は、調理過程で栄養素が失われにくい蒸し大豆や雑穀などを使った「かんたんヘルシーズ」シリーズの中でも、国産原料のみを使用したワンランク上の新ブランド。「彩り国産大豆の―」は紅大豆のほか黄大豆、黒大豆、青大豆が入っている。彩り、栄養とも豊かで「健康志向の消費者や食卓に彩りがほしいときにお薦めしたい」と同社担当者。ゴールドシリーズからはほかに「国産七種の雑穀ミックス」「鶴の子大豆の蒸し大豆」も発売する。

 全国のスーパー、量販店で販売。1袋85グラムで172円。
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山形新聞社
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2015年08月31日 (11:13)

がん相談、もっと利用を 大津の施設、開設半年

 がん患者やその家族らに寄り添う施設「淡海かいつぶりセンター」(大津市大萱1丁目)が13日で開設から半年を迎える。不安を抱える患者らの相談に看護師が応じるほか、がん患者同士で悩みを語り合う各種サロンも充実。一方で周知不足を課題にしており、県民の利用を呼び掛けている。
 同センターは、県内の医療関係者でつくる同名のNPO法人が「がんで悩む人たちが少しでも前向きになれるようサポートしたい」と運営。来所や相談は無料で、経験豊富な看護師ら3人が中心となって応対する。
 がんの子どもを持つ家族、大切な人を失った遺族、婦人科がんを患う人ら、さまざまな人に向けたサロンを月に1度開いている。地域の薬剤師や臨床心理士ら各種専門職が参加してアドバイスする。化学療法が毛髪やつめに影響を及ぼすため、ウィッグやネイルケアについて相談できるサロンもある。
 JR瀬田駅前にある立地もあって利用は大津市を中心に、彦根市や近江八幡市などの人にも広がっている。それでも、「まだまだ県内で認知されていない」とスタッフで看護師の時田由美子さん。がん患者は、家族に負担を掛けたくない思いから悩みを一人で抱え、後ろ向きになってしまう人もいるといい、時田さんは「気軽に来てほしい」と話す。
 運営は支援会費と寄付金で成り立っており、趣旨に賛同してくれる人や団体、企業を募っている。個人会員は年会費5千円(入会費5千円)、団体会員は同10万円(同5万円)。同センターTEL077(545)0232。

2015年08月29日 (17:09)

検査でがん…1年半放置 患者は昨年死亡 大垣市民病院

 大垣市民病院(岐阜県大垣市南頬町)は31日、検査でがんが見つかっていたにもかかわらず、担当した60代の男性医師が検査結果の確認を忘れたため、発見と治療が遅れ、昨年9月に市内の男性=当時(75)=が死亡する医療過誤があったと発表した。市は男性の遺族に1500万円の賠償金を支払うことで和解した。
 病院によると、男性は2012年12月6日、かかりつけ医の紹介で消化器内科を受診。検査を受け、同月21日、がんの結果が出ていたが、医師は結果を確認していなかった。医師は男性に結果が出たら、かかりつけ医に連絡すると伝えていたが、連絡も忘れ、約1年半放置していた。
 男性は14年4月28日、重い貧血と足のむくみで再度受診。検査で、胃がんと肝臓へのがんの転移が見つかった。手術は不可能と判断され、化学療法を続けたが、同年9月に亡くなった。最初の検査で治療を始めていれば、根治できた可能性があったという。
 藤本佳則副院長が31日会見し、「医師が検査結果を患者に伝えるため受診の予約をしていれば、結果を確認する機会はあった。患者、遺族に大変申し訳なく思っている」と謝罪した。
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岐阜新聞社

2015年08月29日 (10:55)

女性ががんにかかりやすい部位 1位乳房、2位は大腸、3位は肺

 日本人の2人に1人はがんにかかるといわれているが、女性ががんにかかりやすい部位もある。上位から順に見ていこう。

◇1位 乳がん

 30代後半から増加傾向に。日本人の12人に1人がかかり、女性では、大腸がんと並んでかかりやすいがんの1つ。

◇2位 大腸がん

 日本人の14人に1人がかかり、死亡率は女性の第1位。死亡者数はかかる人の約半数で、生存率が比較的高いともいえる。

◇3位 肺がん

 国立がん研究センターでは、本年、胃がんを抜いて3位になると予測している。また、喫煙者は非喫煙者の2~4倍、リスクが高まるといわれている。

◇4位 胃がん

 女性の胃がんは、男性と比較して若い年齢から発症する傾向にあるとされている。

◇5位 子宮がん

 子宮体がんと、子宮頸がんがある。子宮体がんは、卵巣ホルモンのバランスの崩れが要因であるといわれており、子宮頸がんはヒトパピローマウイルスの感染が大きな原因とされる。

※女性セブン2015年9月10日号

2015年08月28日 (16:01)

今、健康のために気になるファイトケミカル。何に入っているの?

知っているようで、実はよく知らない「ファイトケミカル」という言葉。「青山エルクリニック」院長の杉野宏子先生に、詳しく解説していただいた。
「おなじみとなったファイトケミカル(phyto chemical)またはフィトケミカルという言葉ですが、“phyto”はギリシャ語で植物、“chemical”は英語で化学成分、つまり『植物性の化学物質』ということです」

1万種以上もあるとされるファイトケミカルの中でも「カロテノイド」と「ポリフェノール」が有名だが、それ以外にも注目すべき主だった成分がある。
「まずは『有機イオウ化合物』と呼ばれるもの。これには、抗酸化作用・解毒作用・がん予防などに有効といわれるスルフォラファン、解毒作用や免疫力アップに効果ありとされるシステインスルホキシド、そして抗酸化作用と動脈硬化の予防に良いといわれるアシリンなどが該当します」

辛味や刺激臭が強いのが特徴で、それこそが抗酸化の元になっているそうだ。血流を良くするほか殺菌力にも優れているため、肉や魚料理の薬味としても使われる。
「スルフォラファンは、ブロッコリーなどアブラナ科の野菜に多く含まれますが、なかでももっとも含有量が多いのが発芽中のブロッコリースプラウト。これは成熟したブロッコリーの、7~20倍ものスルフォラファンを含むともいわれています。スーパーで手軽に買えるので、ぜひサラダなどに使ってみてください」と杉野先生。

これらの成分を多く含む食品は次のとおり。
●スルフォラファン・・・ブロッコリースプラウト、ブロッコリー、キャベツ
●システインスルホキシド・・・にんにく、たまねぎ、キャベツ、にら、ネギ
●アシリン・・・にんにく、たまねぎ

「そして『糖関連化合物』。これは抗酸化作用のほか、免疫力をアップさせるといわれています。そのひとつβ-グルカンは、不溶性食物繊維の一種で、血糖値やコレステロール、血圧の上昇を抑えるほか、便秘予防にも効果があると考えられています。またサポニンは、水溶性で、抗酸化作用、コレステロール値を下げる作用があるといわれています」
●β-グルカン・・・キノコ類
●サポニン・・・大豆などの豆類、穀物、ハーブ、高麗にんじん

「また、『長鎖アルキルフェノール誘導体』は、体を温め血行をよくする作用があるとされています。しょうがに含まれるジンゲロールは温めないと作用しないので、熱を加えてから食べるのがおすすめ。すりおろしたものを紅茶に入れてハチミツを少々加え、しょうが紅茶として飲むと体が温まりますよ」。
●カプサイシン・・・唐辛子
●ジンゲロール・・・しょうが

ファイトケミカルは、成分によっては熱に強いものと弱いものがあるが、熱に弱いものでもクタッと煮るのではなくサッと蒸して食べると、さほど成分を壊さずに食べられるとのこと。味付けは塩こしょうのみ、もしくは味噌をつけて食べたり、上質なビネガーとオリーブオイルをかけるなど、シンプルにするほど素材本来の味が楽しめるそうだ。
ただ、体にいい成分が含まれているからといって、特定の食材を大量にとるのはNG。
「健康のためには、バランスよくいろいろなものを食べることが大事ですよ」(杉野先生)

2015年08月28日 (10:38)

がん治療に光明 「ウイルス療法」で免疫の力を味方に〈週刊朝日〉

 パソコンの画面上でうごめく無数の細胞。それが時間経過とともに、みるみる小さくしぼみ始め、そして消えていった――。

「悪性の脳腫瘍細胞が入ったフラスコにがん治療用のウイルス“G47Δ(デルタ)”を入れて、時間を追ってその様子を撮影していったものです。まず脳腫瘍細胞の約30個のうちの1個がG47Δに感染し、2日間で全滅しました」

 こう話すのは、G47Δの生みの親、東京大学医科学研究所教授の藤堂具紀(ともき)医師だ。ウイルス療法研究の最先端拠点である米ジョージタウン大学とハーバード大学でがん治療用ウイルスの開発に関わり、G47Δを開発。その後、日本で臨床製剤の製造法を確立させ、がん治療薬として完成させた。

 現在、がん治療といえば、「手術(外科療法)」「薬物治療(化学療法)」「放射線治療」という3大療法が単独で、あるいは組み合わせて行われる。技術の目覚ましい進歩で治るがんも増え、がんサバイバーという言葉もあるように、がんと共存できるようにもなった。それでも国民の死因の第1位であることはかわらない。

 そんななか切望されているのが3大療法に次ぐ治療法の開発。ウイルス療法は有力な候補の一つだ。従来とはまったく異なるアプローチでがんをたたくというこの治療法。どんなものなのか。藤堂氏は解説する。

「ウイルスは宿主の細胞内に入り込み、細胞分裂の仕組みを乗っ取って、増殖していきます。細胞内である程度まで増えると、今度はその細胞の細胞膜を破壊して外に出ていき、また次の細胞に入り込む。これらの性質をがん治療に利用したのが、ウイルス療法です」

 G47Δのもとになったのはヘルペスウイルス(単純ヘルペスI型)。くちびるなどに水疱をつくるタイプで、成人の7~8割が一度はかかったことのあるありふれたウイルスだ。G47Δは、“γ(ガンマ)34.5”“ICP6”“α(アルファ)47”という三つの遺伝子を遺伝子工学技術によって改変したもので、藤堂氏は、正常細胞で増殖する機能を失わせてがん細胞だけで増え、極端に毒性を弱めることに成功した。

「抗がん剤や放射線治療で副作用が起こるのは、がん細胞だけでなく、正常細胞にも作用が及ぶためです。G47Δはがん細胞だけで増えるので、理論上は副作用を抑えることができます」

 さらに藤堂氏は、「ウイルス療法の注目すべき点は、“免疫の力も味方にする”ところ」と強調する。

 がんと免疫の関係は複雑だ。

 本来、がん細胞には免疫が働きにくい。本人の細胞から発生しているため、仲間の細胞とみなされるからだ。だが、最近になって、がん細胞は正常細胞とは違ったタンパクを持っていることが明らかになった。“がん抗原”と呼ばれるそれらのタンパクがうまく免疫システムに認識されれば、がん細胞は免疫に排除される。

 しかし、がん細胞は免疫がターゲットとする目印を自ら覆い隠してしまうなど、さまざまな“隠れ蓑”があるため、がん抗原が免疫システムになかなか見つからないのだ。

「免疫システムをすり抜けて生き残ったがん細胞は、どんどん増殖を始めます。ところが、G47Δに感染したがん細胞は、ウイルスのタンパクを持った状態で破壊されます。免疫がウイルスを排除する過程で、タンパクによってがん抗原が認識されるため、免疫細胞はウイルスだけでなくがん細胞にも攻撃を仕掛けるようになるのです」(藤堂氏)

“ウイルス感染による抗がん効果+免疫による抗がん効果”。この二つが期待できるところが、ウイルス療法の大きな特徴ということだ。最近、悪性黒色腫(メラノーマ)という皮膚がんに保険適用になった新薬に「免疫チェックポイント阻害薬」がある。これは、免疫細胞の攻撃性を抑えてしまうような信号が免疫細胞に入るのを防ぐ薬だ。「ウイルス療法に免疫チェックポイント阻害薬を併用すれば、有効性はさらに高まるのではないか」と藤堂氏は期待する。

※週刊朝日  2015年8月28日号より抜粋

2015年08月27日 (16:58)

プロテアソーム阻害薬carfilzomibが多発性骨髄腫対象に国内で申請

 小野薬品工業は、8月26日、プロテアソーム阻害薬carfilzomibについて、再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象に国内製造販売承認申請したと発表した。

 carfilzomibは、現在最も効果の高く、しびれが少ないプロテアソーム阻害薬と言われている。8月20日に、再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象に希少疾病用医薬品に指定されており、来年前半にも承認される可能性がある。

 国内の申請は、単剤投与した試験、レナリドミド、デキサメタゾンを併用したASPIRE試験など、国内外の臨床試験結果を基に行われている。

 なおファーストラインにcarfilzomibを用いるフェーズ3試験CLARIONも行われており、来年4月に終了予定だ。

 carfilzomibは、米国で2012年7月に、ボルテゾミブおよび免疫調節薬を含む少なくとも2回以上の前治療歴を有し、直近の治療期間中または治療後60日以内に疾患進行を示した多発性骨髄腫を対象に単剤療法で迅速承認され、2015年7月にはレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用療法について、1から3回の前治療歴を有する多発性骨髄腫を対象に承認を取得している。欧州では、2015年1月に承認申請が行われ、優先審査の対象とされている。

2015年08月27日 (11:19)

HR陽性HER2陰性乳癌を対象にCDK4/6阻害薬palbociclibの術後補助療法フェーズ3開始、日本も参加

 ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳癌の術後補助療法として、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬palbociclibの大規模フェーズ3試験、Palbociclib Collaborative Adjuvant Study(PALLAS)が開始されることが明らかになった。Alliance Foundation Trials(AFT)とAustrian Breast & Colorectal Cancer Study Group (ABCSG) 、米Pfizer社が8月26日に発表した。試験には日本も参加する。

 このフェーズ3試験は、Breast International Group (BIG)、German Breast Group (GBG)、National Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project (NSABP) 、PrECOGと共同で実施される。

 PALLAS試験は前向きの国際的多施設共同ランダム化オープンラベル2群比較試験。対象はステージ2/3のHR陽性HER2陰性乳癌で閉経前および閉経後女性。患者はpalbociclib+内分泌療法群または内分泌療法単独群に割付けられる。

 palbociclib+内分泌療法群では、28日おきにpalbociclib 125mgを1日1回、経口で1日目から21日目に投与し、その後、7日間休薬する。これを2年間行う。また標準的な内分泌療法を少なくとも5年間行う。一方の群では内分泌療法のみを5年間行う。患者は世界中から約4600人を登録する予定。

 「この試験では転移性乳癌に対して効果を示した新たなCDK4/6阻害薬を検証する。試験の目的はpalbociclibが外科的に切除可能な患者において無病生存割合を改善できるかどうかを検討することである」とAFT代表のMonica M. Bertagnolli氏は述べている。

 palbociclibは細胞周期の制御に関わるCDK4とCDK6を阻害する経口薬。これまでの研究で、CDK4とCDK6は特にHR陽性乳癌において重要と考えられており、palbociclibと内分泌療法との併用は進行乳癌患者において有用であることが示されている。

 フェーズ2試験PALOMA-1の結果から、米国では2015年2月に、palbociclibはレトロゾールとの併用でHR陽性HER2陰性進行乳癌の閉経後女性に対する初回治療として迅速承認されている。この承認の継続には今後の試験での臨床的有用性の確認が条件となっており、フェーズ3試験PALOMA-2が行われている。

 またフェーズ3試験PALOMA-3では、治療歴のあるHR陽性HER2陰性転移性乳癌を対象に、palbociclibとフルベストラントの併用療法はプラセボとフルベストラントの併用群よりも、有意に無増悪生存期間を延長することが報告されている。

2015年08月26日 (15:55)

全国最新データで見えた「日本人のがん新常識5」

 国立がん研究センターが、全国のがん診療連携拠点病院409施設で、’13年の1年間でがんと診断された患者の診療情報を8月3日に発表した。

「全登録数は65万人を超え、日本のがん罹患数の約7割にあたります。正確な情報に乏しかった部位別がんの罹患率や病院や地域ごとに集計していた5年生存率の精度を、より高めるきっかけとなります」

 こう語るのは、医学博士で医学ジャーナリストでもある植田美津恵さん。今回、140ページにおよぶ統計データから浮かび上がった“日本人のがん新常識”を解説してもらった。

《新常識1》女性の大腸がんが末期で見つかる理由
 通常、大腸がん検査は便の潜血反応検査を行い、陽性がでた場合に内視鏡検査を受ける。ところが――「検便や、肛門からスコープを挿入する内視鏡検査を“恥ずかしい”“つらい”と感じる女性は多いものです。また症状の1つである便秘も女性は日常のことと見逃しがちです」

《新常識2》乳がん増加はライフスタイルの変化が影響
「生理ではエストロゲンという女性ホルモンの分泌量が増加しますが、体がエストロゲンにさらされる期間が長ければ長いほど、乳がんリスクが高まります。現在、食生活の欧米化などで初潮が早まり、閉経年齢が上がるなど、生理期間が長くなる傾向に。妊娠期間中は生理が止まりますが、ライフスタイルの変化による未婚率の増加や子供を産まない女性が増えたことで、その機会も少なくなっています」

《新常識3》子宮頸がんが肝臓がんを抜き上位に
「子宮頸がん患者の割合はほぼ横ばい状態です。順位逆転は肝臓がん患者が少なくなったことが原因だと思われます。アルコールの大量摂取が肝臓がんと関係していると誤解している人もいますが、原因の8割がB型、C型肝炎ウイルスにあると周知されています。そのため感染者が、がんになる前に肝炎の治療や、肝機能のコントロールをするようになりました」

《新常識4》県別のがん発症差はいまだに不明
「気候や食生活は病気の発症に影響します。しかし、気候の特性は、その土地に10~20年以上住んでいる人を対象に調査するなど詳細な研究をしなければ、相関関係はわかりません。残念ながら、今回の登録では漠然とした傾向しか把握できませんでした」

《新常識5》ステージ4患者の薬漬けの実態
「50%以上が、副作用に苦しむ抗がん剤などの薬物療法をしていることがわかりました。しかしステージ4は他臓器にも転移しており、完治は難しい。本来ならがんの苦痛を取り除く緩和ケアに重点をおくはずなのに、『治療なし』はわずか20%ほどしかなく、驚きました。抗がん剤治療でよく言われるのは『がんは小さくなったけど、患者は死んだ』ということ。患者が痛みを取り除いて穏やかな時間を過ごせることを『治療』と考えていても、医療側はがんを小さくすることを『治療』ととらえてしまいがち。こうした意識のズレも顕著に表れました」

2015年08月26日 (10:54)

免疫機能低下、発がん性…海外論文が警告する「調味料の危険性」

「産地はどこかと食材には厳しい目を持っていても、“調味料”に関しては最初から安心して使っている人も多いのではないでしょうか。しかし、日本で一般的に使われている調味料の中にも、海外では問題視されているものがたくさんあるのです」

 近著に『健康でいたければ「それ」は食べるな』(朝日新聞出版)がある、米国ハーバード大学の元研究員で内科医・大西睦子さんが、そう疑問を投げかける。実際に海外の論文やレポートには“調味料の危険性”を調査したものが数多くある。なかでも代表的なものを5つ挙げてもらった。

【粗悪なオリーブオイルが免疫機能の低下を招く】’
 ’10年、米国カリフォルニア大学デービス校の研究チームらが、エキストラバージンオイルの輸入品186サンプルを分析。安価な精製油の混入、高温や光による酸化や劣化について調べている。
「国際オリーブ理事会(IOC)や米国農務省の基準と照らし合わせた結果、“本物”はたったの27%でした。価格が2倍のイタリアの高級品でも11%が基準外でした。酸化した油は下痢や嘔吐の原因になります。またマウス実験では、長期的な摂取で免疫機能が低下することが報告されています」

【“ノンオイルドレ”でサラダの栄養素がムダに!】
 緑黄色野菜に多く含まれるカルテノイドには、抗酸化作用が強く、心血管障害、がん、加齢黄斑変性などの慢性疾患の予防的効果があるが……。
「このカルテノイドや、ビタミンA、E、D、Kは油に溶けやすい性質があります。ですから、油と一緒に食べるとよく吸収されるのですが、ノンオイルのドレッシングで食べると“ロス”が多くなってしまうというわけです」

【“使い回しの油”から発見された発がん性物質……】
 倹約家の主婦なら、てんぷらやから揚げ用の油をつい繰り返し使ってしまうはず。だが、米国フレッド・ハッチンソンがん研究所が、その“リスク”についてレポートしている。
「それは、油の再使用や再加熱によって発がん性物質である、アクリルアミドが増加するというスタンフォード大の説でした。米国ダートマス大学の論文でも、調理後の油からアクリルアミドが検出されたとの報告があります。当然、外食産業ではコストを考えて“使い回しの油”も多くなるでしょうね」

【ソースにも使うカラメル色素には発がん性が?】
 カラメル色素には、4種類がある。カラメル1は砂糖を加熱した自然由来だから安全。カラメル2は糖類と亜硫酸化合物を合成したもの。ここで問題とされるのは、化学的に砂糖にアンモニアを合成させた、カラメル3とカラメル4だ。
「この3と4の製造段階で生成される4-MEIは、国際がん研究機関では『人間にとって発がんの恐れがある物質』と位置付けられています」

【かき氷のシロップで子供たちに行動障害が?】
 ’13年、米国バデュー大学の研究者らは「食品に添加される合成着色料が、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの行動障害を引き起こす可能性がある」と発表している。
「日本ではかき氷のシロップに使われている合成着色料、黄色4号ですが、これはEU内では、商品パッケージに『子供の活動や注意に悪影響を及ぼす可能性があります』との警告文が必要になるのです」

 食の安全基準は、日々アップデートされているのだ。

2015年08月25日 (17:13)

がん細胞を直に集中攻撃 極小カプセル「ナノマシン」の威力

 今年6月、がん治療の現場に朗報が舞い込んだ。切らずに治療できる「ナノマシン」の開発が発表されたのだ。このナノマシン、未来の医療に大変革を起こす可能性を秘めている。

 直径わずか50 nm(1nmは100万分の1mm)の「ナノマシン」が医療に革命を起こしている。

 ナノマシンとは、抗がん剤など様々な機能を詰め込んだ高分子の極小カプセルのこと。東京大学大学院工学系研究科/医学系研究科の片岡一則教授を中心とする研究チームがナノテクノロジーを駆使して開発している。

 その最大の特徴は、体内に取り込まれると自動的にがん細胞を検出し、抗がん剤を用いて「狙い撃ち」することだ。

 臨床ではまず、静脈注射や点滴でナノマシンを人体に注入する。通常、体内に入りこんだ異物は除去されるが、ナノマシンは生体適合性が高く、除去されない仕組みになっており、血管内をスイスイと泳ぐ。

 がん細胞の周辺には、高分子物質が集まる性質(EPR効果)がある。高分子の集合体であるナノマシンはこのEPR効果を利用して、血管の隙間からがん細胞内に侵入する。

「がん細胞の周囲は血管の目が粗く透過性が高い。ナノマシンは血管の目が細かい正常な細胞には届かないが、目が粗いがん細胞には届く絶妙な大きさになっています。そしてがん細胞の核に近づき、集中的に攻撃します」(片岡教授)

 がん細胞は正常の細胞とは違い、やや酸性だ。ナノマシンはpH値の絶妙な違いを感知し、抗がん剤を放出する。

「魔法の弾丸」と呼ばれるナノマシンは、ターゲットとなる組織や細胞に薬を効果的に到達させる「ドラッグデリバリーシステム(DDS)」を高度に発展させたもの。がん細胞のみを標的とするため、健康な細胞への副作用が少ないことが最大のメリットだ。通常の抗がん剤治療や放射線治療の難点を克服できる。

 さらにナノマシンと放射線を組み合わせた治療法も開発中だ。体外から中性子線を当てると反応してがん細胞を壊す放射線を出す物質をナノマシンに載せ、がん組織に集めるのだ。そのうえで患部に中性子線を当てれば、がん細胞だけが破壊される仕組みである。片岡教授らは、マウスでそれを実証した。この成果は今年6月に公表されたばかり。

「この治療法はMRIでナノマシンががん細胞に集まっていることを確認しながら中性子線を照射して、ピンポイントの放射線治療ができるのでより精度が高い。通常、がんの開腹手術は1か月近くの入院期間で費用もかさみますが、ナノマシンを利用した“切らない手術”が普及すれば、患者の負担を心身とも大幅に軽減できる。将来的にはがんの日帰り手術も期待できます」(片岡教授)

 すでに現在、ナノマシンを利用した5つの抗がん剤臨床試験が進んでおり、乳がん用のナノマシンは今年中にも厚労省に承認申請される予定だ。長寿命にとって大きな壁となるがんを克服する日は一歩一歩近付いている。今後はアルツハイマー病や再生医療への展開も考案中という。

※SAPIO2015年9月号

2015年08月25日 (10:50)

乳がんや卵巣がんの発症高まる“HBOC”って何?〈週刊朝日〉

 再発を繰り返す卵巣がんは、近年、複数の治療薬の研究が進行中だという。東京慈恵会医科大学病院産婦人科主任教授で、国際婦人科癌学会および日本婦人科腫瘍学会常務理事の岡本愛光(あいこう)医師に今後の展望を聞いた。

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 進行がんで見つかることが多い卵巣がんですが、初回の化学療法が奏効しやすいことから、治療薬の研究が進んでいます。

 がん細胞の特異的な性質を分子レベルでとらえて標的とする分子標的薬では、現在導入されている、がんがもつ血管をつくりだす作用をブロックするアバスチン(血管新生阻害薬)とは異なる作用をもつ「PARP阻害薬(パープ・インヒビター)」という薬が治験中で、遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)の人の卵巣がんに効果が期待されています。HBOCは、特定の遺伝子に変異があって高率に乳がんや卵巣がんを発症するもので、卵巣がん患者さんの約1割はHBOCと考えられています。女優のアンジェリーナ・ジョリーさんがHBOCで、予防的に乳房と卵巣を切除したことが知られています。わが国でもHBOCの検査・遺伝カウンセリング・治療体制づくりが進行中です。

 最近、がん細胞がヒトの免疫機能をブロックする仕組みを壊して、がん細胞に対する免疫を十分に働かせるようにする「がん免疫療法」が注目されています。卵巣がんでも免疫機能をブロックするPD―1、PD―L1に対する抗体の研究が進行中で、有効性が報告されています。近いうちに治験が開始されるでしょう。

 また、患者さんの卵巣がんの遺伝子変化を特定して、確実に効果が見込める薬剤だけを投与するといった、治療を個別化する時代になりつつあります。

 このように、さまざまな新しい薬物療法に期待が寄せられていますが、合併症などで手術ができない症例を除いては、やはり卵巣がんの治療は手術によるがんの完全切除を基本に考えるべきだと思います。残存するがん細胞の数がゼロに近いほど、予後がいいことがわかっているからです。

 なお、明細胞腺がんや類内膜腺がんは子宮内膜症が原因となって、比較的ゆっくりと進行することがあります。子宮内膜症がある人は定期検診を欠かさないようにしましょう。

 卵巣がんを疑われたら、婦人科腫瘍専門医のいる、症例を多く手がける施設を受診してください。

※週刊朝日  2015年8月28日号

2015年08月24日 (16:19)

放射線治療棟、11月稼働 静岡がんセンター


 静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は20日、11月から稼働する新たな放射線治療棟と放射線治療装置を報道関係者に公開した。11月には放射線治療科と陽子線治療科の両部門を一本化した「放射線・陽子線治療センター(仮称)」を発足させ、それぞれの治療の特性を生かして各患者に最適な治療を提供する。
 がんセンターで放射線治療を受ける患者は1日平均約130人で、全国トップクラスの実績。放射線治療は手術や抗がん剤治療と比較して患者への負担が少ないため、今後増加する高齢患者のニーズを見込み、新たな治療棟を増設した。
 本棟にある既存の放射線治療装置3台に加え、新棟には最新の装置1台が導入された。従来よりも照射部の形を細かく調整できるほか、高出力の照射が可能で治療時間の短縮にもつながるという。治療室は天井に青空の風景のパネルを設置するなど、患者の心理面にも配慮した。新棟の総事業費は14億3千万円で、このうち新装置購入が6億3千万円。
 新組織の放射線・陽子線治療センターでは、医師や看護師、技師などが連携を深め、治療のレベル向上を図る。西村哲夫副院長兼放射線治療科部長は「両治療を併用した新たな治療の開発にも取り組んでいきたい」と意欲を示した。

静岡新聞社

2015年08月24日 (10:36)

がん組織に埋め込むセンサー、無線でデータ送信

 がんを専門に研究する機関である米Koch Institute for Integrative Cancer Research*)は2015年8月、がん組織に直接埋め込み、バイオマーカーのデータを無線でリアルタイムに送信するセンサーを開発したと発表した。これによって、治療薬に対するがん組織の反応をモニタリングしやすくなり、治療法や治療薬を、より適切に調整できる可能性があるという。

*)Koch Institute for Integrative Cancer Researchは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)から派生したもので、MITのキャンパス内に本拠地を構えている。

 同センサーは、生体適合性のある医療用プラスチックで作られていて、生体検査用の針先でつまめるほど小さい。pHと溶存酸素のデータをリアルタイムに外部リーダー端末に送信する。

 pHと溶存酸素は、抗がん剤などに対するがん組織の反応を見るバイオマーカーだ。がん組織は、治療薬に反応すると、より酸性になる。また、がん組織の内部環境は低酸素なので、酸素レベルを知ることは、医師が放射線治療や薬物療法で、適切や照射量・投薬量を判断するために役立つ。Koch Instituteによれば、より低酸素なら、より放射線の照射量を増やすことが必要だという。

 腫瘍の大きさなどはMRI(核磁気共鳴画像法)で撮影するが、治療薬がどの程度効果が出ているのかは、一般的に生体検査で行っている。生体検査は患部の一部を切り取る侵襲(身体に傷をつけること)的検査なので、患者に心身ともに負担をかけることも多い。今回開発したセンサーは、最初の生体検査の時に埋め込めば、後はセンサーからのデータをモニタリングするだけで済むので、侵襲の程度を最小限に抑えることが可能になる。

MRI装置を使わない検査を

 センサーには10mlのMRI造影剤も含まれている。開発チームは4年前に、MRI装置で読み取れる生体埋め込み型センサーを開発している。Koch Instituteの研究者で、MITの材料科学学科で教授を務めるMichael Cima氏は、ニュースリリースの中で、「MRIの検査は費用がかかり、日常的に行うのは難しい。今回開発したセンサーによって、MRI装置を使わなくても同等の検査ができるようにしたい」と述べている。

ワイヤレス給電が可能

 センサーとリーダー端末の両方にコイルが搭載されていて、磁気共鳴方式のワイヤレス給電によって、センサーを充電することができるという。

 Cima氏ら開発チームは、マウスを使った実験に既に成功している。マウスにセンサーを埋め込んでまだ数週間しかたっていないが、Cima氏は、このセンサーを使って何年間も患者の状態をモニタリングできると確信しているという。「現在、心臓のペースメーカーや除細動器など、体内に医療機器を埋め込んでいながらも元気に生活している患者が何千人もいる。今回われわれが開発したセンサーは生体適合性のある物質を使っているし、小型であることから、長期間にわたり体内で使用しても問題はないと考えている」(同氏)。

2015年08月22日 (23:46)

免疫療法

リンパ球療法
NKT細胞療法

2015年08月22日 (16:40)

乳房を全摘出するか、部分摘出するか?

■「私の妻なら、乳房全摘出を勧めます」

 半年間の抗がん剤治療が終わり、妻の右乳房の3つのしこりもかなり小さくなって、いよいよ手術ができる状態になりました。手術について、主治医は「乳房を全摘出するか、部分摘出するかを選ぶことができます」と提案してきました。全摘出になると思い込んでいた妻には、思わぬ朗報でした。

 しかし、部分摘出することによって、画像診断では引っかからないがんが残ってしまえば、再発や転移の危険性が一気に増します。そこで妻は「私のような乳がんに先生の家族がなったら、どちらを勧めますか」と聞きました。「全摘出を勧めます」というのが主治医の答えでした。

 いまでは小さくなったとはいうものの、妻の乳がんが見つかったとき、すでに右脇のリンパ節にも転移しており、3つのしこりのうちの1つは5×3センチもあったのです。しかも「最悪の顔つき」とまでいわれていたのです。そのため手術ができず、妻は半年間も抗がん剤治療に耐えてきたのです。

 私は妻とは逆で、がんがかなり小さくなったのなら部分摘出に違いない、と思い込んでいました。ですから、乳房の全摘出か部分摘出かの選択の話が主治医から出たとき、全摘出なら抗がん剤治療をした意味がないような気さえしました。

 たしかに転移のリスクを考えたら、全摘出のほうがいいのでしょう。主治医の「全摘出を勧めます」という言葉が、「全摘出でなければ近い将来、命を落とすことになりかねない」といわれているように、私には聞こえました。

 それでも「全摘出にしてください」と承諾するには、気持ちの整理が必要でした。妻からすれば、女性の象徴でもある乳房を1つ失うことになるのです。主治医の答えに妻も決断できずにいたので、手術前日までに答えを出すことになりました。

 時間が経つにつれて、妻の命の安全を考えると、全摘出しかないように思えました。妻にはつらい選択となりますが、部分摘出を選択したがために転移し、命に関わるようなことになれば、悔やんでも悔やみきれません。手術前日までに妻を説得することができるか、自信はありませんでしたが、まずは妻の気持ちをじっくり聴こうと思いました。

 手術前日の夕方、病室のベッドに横たわる妻と乳房を全摘出にするか、部分摘出にするかについて話し合いました。妻は「部分摘出にしたい」と私に訴えました。その答えが苦渋の選択からなされたものであることは、妻の表情からすぐにわかりました。

 私は、命の安全を優先するため全摘出を勧めながらも、最終的には妻の決断に同意しました。命云々の前に、妻が生きる気力を失くしてしまうのではないか、と心配になってきたのです。これまで十分に頑張ったのだから、これ以上つらい目に遭わなくていい、と考え直すようになったのです。

 ところが妻は、主治医に乳房全摘出手術をする旨を伝えたのです。家族のためにも命に関わるリスクは負えない、と強く思ったのでしょう。妻の決断に、なんだかうれしいような悲しいような複雑な気持ちになりました。

■お見舞いに来てほしくない入院患者

 手術は午前に行われるとはいうものの、起床してから手術までの時間、なんとも重苦しい時間が流れます。私も胆のう摘出手術を受けたことがあるので、初めて手術を受ける妻の緊張、不安が痛いほど伝わってきました。ただ、全身麻酔での手術は、麻酔が効いてから目覚めると、すでに手術は終わっており、病室のベッドの上です。手術中の意識はないため、怖いことはないのです。私はそのことを何度も妻に話し、安心させようとしました。

 手術の時間となり、妻が歩いて手術室へと向かいました。私の場合、手術室まで滑車のついたベッド(ストレッチャー)で運ばれたため、患者が歩いて手術室へ向かうことに違和感を覚えました。ドラマでも患者が手術室へ向かうシーンはストレッチャーが定番なので、なおさらだったのかもしれません。

 後で聞いたのですが、手術室へと向った妻は、すぐに手術とはならず、控室で待たされたのです。しかも、そこには手術の順番を待つ人が4人もいました。抑えきれない不安を感じた妻は、手術室で麻酔をする前に、執刀医でもある主治医の顔を見たいと麻酔医に告げ、主治医が来てくれたことで落ち着くことができたのです。

 手術は成功し、ホッとしたのですが、右乳房を失った妻のことを考えると、単純によろこぶことはできませんでした。妻は、「胸がなくなるのではなく、病巣がなくなるんだ」と自分に言い聞かせて手術を受けましたが、やはり右乳房を失ったショックは大きく、看護師に「傷跡がきれいですね」といわれても、「なんの慰めにもならない」といっていました。

 乳がん患者に「切ったら治る」というのは禁句です。「切る」というのは部分摘出であっても「乳房を切り取る」ことを意味するからです。自分の身体の一部が切り取られてショックを受けない人はいません。しかも乳房の場合は、自分の目で確認できる場所で、女性の象徴でもあるのです。

 手術後、多くの人がお見舞いに来てくれました。しかし、妻は感謝しながらも、人と会う気分ではなかったのです。それほど右の乳房を失った悲しみが想像を超えていたのです。妻の場合、乳房だけでなく、すでに髪の毛も眉毛も失っています。放っておいてほしいという気持ちが生まれるのも、無理はないのかもしれません。

 ただ、主治医が摘出した乳房を調べたところ、画像診断では引っかからない小さながんが飛び散っていたため、やはり全摘出したのは正解でした。たしかに結果からすればよかったのですが、妻の悲しみを考えると、複雑な気持ちにならずにはいられませんでした。

フリーランスライター 桃山透=文

2015年08月22日 (10:43)

医師「むしろ難しい」 腹部がん手術で2割発症の「腸閉塞」とは〈週刊朝日〉

 腹部のがんの手術を受けた人の約2割に発症する腸閉塞。その基礎知識と治療、医師選びについて、大腸がんの腹腔鏡手術にその黎明期から携わり、下部消化管に詳しい聖マリアンナ医科大学東横病院病院長の宮島伸宜(みやじまのぶよし)医師に聞いた。

 腸閉塞は、機能性と機械性に分類されます。何も原因がないにもかかわらず、腸の動きが止まったり、無秩序に動いたりしてしまうのが機能性。手術後の癒着やポリープなど詰まる原因があるものが機械性です。

 機能性では、腸の機能を整える内科的治療を選択します。機械性は単純性と絞扼性(こうやくせい)に分けられ、血管が締め付けられる絞扼性は、緊急手術をしないと命に関わります。単純性は内科的治療と手術に分かれ、多くは、1週間ほどの入院により絶飲食と点滴で経過をみて、改善しなければイレウス管による治療などをおこなうとほぼ改善します。それでも改善しない場合に、手術をおこないます。

 腸閉塞は原因となる元の手術を、開腹手術よりも腹腔鏡手術でおこなったほうが発症しにくいと言われています。同様に、腸閉塞自体の手術をおこなう際も腹腔鏡手術のほうが再発が少ないです。ただし、腸閉塞は詰まった場所が数カ所に及ぶ場合もあり、見るだけでは限界があるので、閉塞部位が確定できたときに腹腔鏡手術を選択すべきです。腸閉塞の手術は、臨機応変な対応が必要なため、定型化されたがんの手術よりむしろ難しいです。腹腔鏡手術の熟練者のもとで受けることをおすすめします。

 また、大腸がんの閉塞に対するステント治療は、成功すれば緊急手術で人工肛門を作ることを避けるメリットがあります。一方、穿孔やステントのずれの危険もあるため、合併症で緊急手術になる場合もあります。さらにステントを使ったほうが予後が悪いという報告もあるため、ステントの経験が豊富な病院で治療を受けるべきでしょう。 

 高齢者は、腸閉塞になると、脱水状態に陥りやすく重症化しやすいです。手術経験のある高齢の方は、膨満感や腹痛、便秘や吐き気などの症状が出たら、腸閉塞も疑ってすぐに病院を受診しましょう。元の手術の執刀医師に診てもらうのが理想ですが、近隣の消化器病に強い病院も探しておきましょう。

※週刊朝日 2015年8月21日号

2015年08月21日 (16:58)

「がんになっても妊娠したい」を支援する体制が広がる


 一昔前まで、がんになったら治療が最優先で、治療後の妊娠は諦めざるをえなかった。だが、今年1月に厚生労働省の研究班が若年者のがんや小児がんの患者向けサイトを開設するなど、近年はがんの治療法に加え、生殖医療技術も進歩しており、患者が希望すれば、可能な限り将来の妊娠を支援する動きが広がってきた。

 女性のがんで治療や年齢によって不妊になる恐れがあるのは、乳がん、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、白血病などの血液がん。「乳がんでは、抗がん剤治療や長期間のホルモン薬治療の影響で、治療後に閉経したり排卵がなくなるリスクが。他のがんも同じだが、治療が一段落したら出産したい人は、治療前に主治医に気持ちを伝えることが大切」と国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科の清水千佳子外来医長。

 昨年9月には乳がん分野で、患者の将来の妊娠の希望を医師が確認し、治療の選択肢を示したり、必要に応じて生殖医療の専門医を紹介すべき、といった医師向け指針書が発行された。それを受けて治療後の患者の妊娠に目を向ける医療機関が増えている。背景には、がんが治って社会復帰する人が増えたこと、不妊治療など生殖医療技術の進歩などがある。

 子宮、卵巣など妊娠に直接関わる臓器のがんでは、進行度によっては子宮や卵巣を全部取らなければならないが、ごく早期ならこれらを残せる可能性も。

 血液がんでは、抗がん剤治療と全身放射線治療で月経や排卵が止まる恐れがあるので、1回目の抗がん剤治療の前に卵子を採取する人もいる(下表参照)。
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 ただ、受精卵の凍結など妊娠の可能性を残す生殖医療には保険がきかず、高額なのが難点。乳がんや子宮がんは治療法によっては、妊娠の可能性を残すためにがんの治療が不十分になる覚悟を強いられることもある。「がんとわかっただけで患者さんはパニック。なのに、自分の病気についてや、現時点で卵巣機能は保たれているか、将来子どもが欲しいかなど、考えるべきことが多くて大変。でも最終的に子どもを持たないと決めたとしても、主治医と相談したうえで、自分で選択したなら後悔は少ない」と清水外来医長。

 生殖医療の施設と連携する病院も増え、信頼できる情報源も増えている。「あのとき知っていれば」と悔いないようにしたい。 この人に聞きました国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科 外来医長 清水千佳子 1996年東京医科歯科大学医学部卒業。2012年より現職。専門は乳がんの薬物療法。厚生労働省の研究班の代表者として、『乳がん患者の妊娠出産と生殖医療に関する診療の手引き』を作成。

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文/福島安紀=医療ライター

2015年08月21日 (11:26)

京都府初の高精度陽子線がん治療システム

 日立製作所は2015年7月27日、京都府上京区内に建設予定の「永守記念最先端がん治療研究センター」向けに、陽子線がん治療システムを受注したと発表した。京都府での導入は初で、2018年度中の稼働開始を目指すという。

 陽子線がん治療は、放射線によるがん治療法の1つで、陽子を加速器で光の70%のスピードに加速させ、がん細胞に集中して照射することでがんを治療するものだ。治療に伴う痛みがほとんどなく、身体の機能と形態を損なわないため、治療と社会生活の両立が可能だ。そのため、生活の質(Quality Of Life)を維持しながら、がんを治療できる。

 今回、同社が受注した陽子線がん治療システムは、「スポットスキャニング照射技術」と「動体追跡照射技術」を採用した回転ガントリー2室を備えている。

 スポットスキャニング照射技術とは、がんを照射する陽子線のビームを従来のように拡散させるのではなく、細い状態のまま用い、照射と一時停止を高速で繰り返しながら順次位置を変えて陽子線を照射する技術となる。複雑な形状をしたがんでも、その形状に合わせて高精度で陽子線を照射でき、正常部位への影響を最小限に抑えることができる。陽子ビームの利用効率が高く、不要な放射線の発生が少ない上、患者ごとに準備が必要だった装置(コリメーター、ボーラス)も不要。そのため、患者や病院スタッフの負担を軽減でき、廃棄物の発生量も低減できるという。

 また、動体追跡照射技術は、呼吸などによって体内で位置が変動するがんでも高精度で照射できる技術。腫瘍近傍に2mmの金マーカーを刺入し、CT装置や2方向からのX線透視装置を利用して、透視画像上の金マーカーをパターン認識技術で自動抽出し、空間上の位置を周期的に繰り返し計算する。金マーカーが計画位置から数mmの範囲にある場合だけ照射することで、高精度な照射を可能にする。同技術は、動いているがんの範囲を全て照射する方法に比べて、照射体積を2分の1~4分の1に減らし、正常部位への照射を大幅に減らすことが可能だという。

 永守記念最先端がん治療研究センターは、日本電産の創業者であり代表取締役会長兼社長(CEO)の永守重信氏が京都府に寄付するもの。同システムや、その他最先端のがん治療機器を1カ所に集約し、京都府立医科大学附属病院の放射線治療施設として運営される。

2015年08月20日 (17:00)

抗PD-L1抗体atezolizumabがNSCLCで腫瘍縮小を認めたフェーズ2には日本人患者も含まれる

 中外製薬は、抗PD-L1抗体のatezolizumab(MPDL3280A)がPDL1陽性の局所進行または転移性の非小細胞肺癌(NSCLC)患者の腫瘍を縮小し、主要評価項目を達成した大規模フェーズ2国際試験であるBIRCH試験に、日本人患者も含まれていることを明らかにした。

 BIRCH 試験は、スイスHoffmann-La Roche社が行った多施設共同非盲検単群フェーズ2国際共同試験。PD-L1の発現が認められた局所進行または転移性のNSCLC患者667 人を対象に、atezolizumabの3週間毎の1200mg投与が行われた。腫瘍細胞(TC)および腫瘍浸潤免疫細胞(IC)でのPD-L1発現の有無は、Roche社の診断薬部門が開発中の免疫組織化学染色法(IHC)により判定し、スコアがTC2/3 もしくはIC2/3の患者が陽性とされた。

 主要評価項目は奏効率、副次的評価項目は、奏効期間、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、安全性などだった。

 なおNSCLC(PD-L1の発現に関わらず)を対象にしたatezolizumabのフェーズ3試験であるOAK試験はすでに開始されており、2014年2月から日本も参加している。プラチナ製剤を含む化学療法が無効となったNSCLC患者850例を対象に、セカンドライン/サードラインとして、atezolizumab単独とドセタキセル単独を比較するもの。主要評価項目はOSに設定されている。

2015年08月20日 (10:52)

悪性神経膠腫の小児患者では腫瘍の全摘出で生存期間が延長

 悪性神経膠腫の小児患者では、手術で可視性の腫瘍をすべて摘出できれば生存期間が延長することが、レトロスペクティブな検討から示された。詳細は、米国脳神経外科コングレス(Congress of Neurological Surgeons)のオフィシャルジャーナルであるNeurosurgery誌9月号に掲載され、オンライン版は8月18日より閲覧可能となっている(H. J. McCrea, et al. Neurosurgery 2015;77(3):443-453)。

 悪性神経膠腫の小児患者では、全摘出で生存期間が良好となることに加え、生存の有用性は男児よりも女児で高いことが示唆された。同論文の筆者の1人、米国Weill Cornell Medical College脳神経外科のJeffrey P. Greenfield氏は、「全摘出は女性患者でより重要であるという、説得力を持つエビデンス」が得られたとしている。

 悪性神経膠腫は重篤であるが稀な脳腫瘍で、小児および青少年の10万人に1人未満の割合で発生する。予後は不良で、小児では再発または増悪する割合が高く、高い死亡率につながっている。2年生存率は45%であるが、増悪を伴わない生存率は25%である。

 今回の検討の対象は、1988年から2010年までに悪性神経膠腫で治療を受けた小児患者97人で、年齢中央値は11歳だった。

 全摘出、すなわち可視性の腫瘍組織をすべて摘出することに成功した患者は、全対象の1/3だった。全生存期間(OS)中央値は、部分摘出を行った患者の1.6年と比べて、全摘出が可能だった患者では有意に改善し、3.4年となった。

 さらに、全摘出が可能だった患者の生存期間の改善は、性別により違いが認められた。OS中央値は、全摘出を行った女児では8.1年だったのに対し、男児では2.4年だった。全摘出が行えなかった患者のOS中央値は、男児と女児でともに1.4年だった。

 また生存期間は、脳内の腫瘍の位置に影響されていたが、悪性神経膠腫の細胞の種類による差はなかった。全摘出により、多型性神経膠芽腫の小児では無再発生存期間や無増悪生存期間が改善した。

 悪性神経膠腫が発生するのは、小児の脳腫瘍の8-12%、成人の脳腫瘍の約30%である。これまで脳神経外科医は、転帰に影響する因子はすべての年齢群で同様と考えていた。しかし、最近の遺伝学的な研究から、小児と成人には明確な違いがあることが示され、神経膠腫に関連する遺伝子変異の違いがどのように疾患の臨床的挙動に影響するのか、研究の必要性が強調されている。

 全摘出はすでに標準的治療となっているが、今回の検討から、悪性神経膠腫の小児患者では生存期間を延長するため、可視性の腫瘍をすべて摘出する重要性を改めて強調している。

 今回の知見に基づき、研究者らは「女性患者では全摘出の達成がより重要で、男性と女性では腫瘍の生物学に違いがあると考えられる」としている。現在、重要とされているのは、遺伝学的および分子的なサブタイプの違いによる影響、特に性染色体や性関連遺伝子の発現のパターンの違いによる影響を調査する研究であり、悪性神経膠腫の男児と女児の生存率の不一致を明らかにするうえで役立つと考えられている。

2015年08月19日 (16:42)

「食べる・動く・眠る」を見直せば、仕事の成果も上がり、寿命も延びる! トム・ラス著『座らない! 成果を出し続ける人の健康習慣』より

食べる・動く・眠る

 自分の健康を決めるのは日々の「選択」です。きょう正しく選択すれば、あすを活力に満ちたものにできます。これを繰り返して好循環をつくれば、元気に長生きできる可能性がぐんと高まります。

 現在あなたがどれほど健康であっても、日々の行動次第でもっとエネルギッシュになれるし、寿命も延ばせます。何歳であろうと、その気になればまさにこの瞬間から変化を起こせます。毎日どのように食べ、どのように動き、どのように眠るのがいいのか、少しずつでもいいからより良い判断を下していくのです。このように生活習慣を変えていくと、やがて想像もできないほどの成果が手に入るでしょう。

 私自身の体験からも、正しい選択の積み重ねで人生を変えられると断言できます。


「食べる・動く・眠る」を見直せば、仕事の成果も上がり、寿命も延びる! トム・ラス著『座らない! 成果を出し続ける人の健康習慣』より

人生の転機

 私が16歳の時のことです。友達とバスケットボールをしていると、視覚に何か異常を感じました。視界の中に黒くて丸い影を見つけたのです。最初は「いずれなくなるだろう」と思い、放っておきました。ところが、なくなるどころか悪くなる一方で、ついには母に事情を説明しました。すぐに眼科へ連れて行かれました。

 丸い影は、左目の奥にある大きな腫瘍であることが判明しました。眼科医からは失明のリスクを指摘されました。それだけでも十分にショックなのに、続けて「ほかの病気の可能性もありますね」とも言われました。そこで血液検査を受け、数週間後に母と一緒に再び眼科を訪ねました。

 すると、珍しい遺伝性疾患である「フォン・ヒッペル・リンドウ病(VHL病)」と診断されました。通常、VHL病は親からの遺伝で発生します。しかし私の場合、440万人に1人の確率で発生する新生突然変異でした。このような突然変異では強力な「がん抑制遺伝子」が機能せず、体全体にがん細胞が増殖します。

 がん宣告された日のことは今も鮮明に覚えています。大きな木製デスクを挟んで眼科医と向き合い、説明を聞かされました。残りの人生でどうやってがんと闘い続けたらいいのかについてです。そのうち、胃が締め付けられるような痛みを感じました。何か安心させてくれるような説明も聞かせてもらえないものか・・・。そう途方に暮れていたとき、痛烈な一撃を食らいました。網膜に加えてこれからは腎臓、副腎、膵臓、大脳、脊椎にがんを患う可能性がある、と言われたのです。

2015年08月19日 (09:53)

米国でブレンツキシマブ ベドチンが移植後の再発リスクが高いホジキンリンパ腫の地固め療法として正式承認

 米Seattle Genetics社は8月17日、ブレンツキシマブ ベドチンが、再発もしくは増悪リスクの高い古典的ホジキンリンパ腫を対象に、自家造血幹細胞移植(auto-HSCT)後の地固め療法として、米国食品医薬品局(FDA)から正式承認されたと発表した。

 ブレンツキシマブ ベドチンは、CD30抗原を標的とした抗体(ブレンツキシマブ)と微小管阻害作用を持つ低分子薬剤(モノメチルアウリスタチンE:MMAE)をリンカーで結合させた抗体薬物複合体(ADC)。日本では「再発又は難治性のCD30陽性のホジキンリンパ腫、未分化大細胞型リンパ腫」を適応として、2014年1月17日に承認されている。

 ブレンツキシマブ ベドチンは、2011年8月に、以下2つの適応症でFDAから迅速承認されており、今回は3番目の適応症となる。(1)auto-HSCT、またはauto-HSCTの適応でない患者の場合は少なくとも2回の多剤併用化学療法が不応となったホジキンリンパ腫患者、(2)少なくとも1回の多剤併用化学療法が不応となった全身性の未分化大細胞リンパ腫(sALCL)患者。

 今回の承認はフェーズ3試験AETHERAの結果に基づいている。また同試験のデータから、再発した古典的ホジキンリンパ腫に対するブレンツキシマブ ベドチンの迅速承認は正式承認となった。

 AETHERA試験におけるポジティブな結果は、2014年の第56回米国血液学会(ASH)で報告され、2015年3月にはLancet誌に発表された。同試験には、再発もしくは増悪リスクのあるホジキンリンパ腫患者329人が登録し、ブレンツキシマブ ベドチン群は165人、プラセボ群は164人だった。

 患者にはauto-HSCT後、3週おきにブレンツキシマブ ベドチンまたはプラセボを投与し、これを16サイクル(およそ1年)行った。

 この結果、主要評価項目であるPFSはブレンツキシマブ ベドチンにより有意な改善が見られた。ブレンツキシマブ ベドチン群のPFS中央値は42.9カ月(95%信頼区間:30.4-42.9)、プラセボ群24.1カ月(95%信頼区間:11.5-評価できず)だった(ハザード比0.57 、95%信頼区間:0.40-0.81、p=0.001)。

 20%以上に認められた有害事象(全グレード)は、ブレンツキシマブ ベドチン群では、好中球減少症(78%)、末梢性感覚神経障害(56%)、血小板減少症(41%)、貧血(27%)、上気道感染症(26%)、疲労(24%)、末梢性運動神経障害(23%)、吐き気(22%)、咳(21%)、下痢(20%)だった。プラセボ群では、好中球減少症(34%)、上気道感染症(23%)、血小板減少症(20%)が認められた。またブレンツキシマブ ベドチン群の患者のうち、67%は末梢性神経障害を経験した。

 AETHERA試験のデータは、販売承認のため、欧州医薬品庁(EMA)とカナダ保健省にも提出された。また臨床開発プログラムの一部として、ブレンツキシマブ ベドチンはさらに3つの臨床試験で検討される(ECHELON-1、ECHELON-2、ALCANZA)。 ECHELON-1試験とALCANZA試験の登録は年内に、ECHELON-2試験の登録は2016年に終了すると見られている。

 Seattle Genetics社と武田薬品工業は、ブレンツキシマブ ベドチンを共同で開発しており、米国とカナダではSeattle Genetics社が、その他の地域では武田薬品工業が販売権を持っている。

2015年08月18日 (16:24)

抗PD-L1抗体atezolizumabが進行NSCLC対象のフェーズ2試験で主要評価項目を達成

 スイスRoche社は8月17日、抗PD-L1モノクローナル抗体atezolizumab(MPDL3280A)が、局所進行または転移を有する非小細胞肺癌(NSCLC)でPD-L1の発現を認める患者を対象とした大規模なフェーズ2試験(BIRCH)において、主要評価項目である奏効率を達成したと発表した。

 atezolizumabは、腫瘍細胞と腫瘍浸潤性の免疫細胞に発現しているPD-L1を標的として、T細胞表面のPD-1およびB7.1との結合を阻害するようデザインされている。PD-L1を阻害することにより、T細胞の活性化を誘導すると考えられている。

 BIRCH試験は、非盲検、多施設共同の単群試験で、局所進行または転移を有するNSCLCでPD-L1の発現を認める患者667人を対象として、atezolizumabの安全性と有効性を評価した。PD-L1の発現は、腫瘍細胞と腫瘍浸潤性の免疫細胞の両方において、Roche Diagnostics社が開発中の免疫組織化学染色(IHC)法で評価した。同試験の適格基準には、このIHC法によるPD-L1の発現が腫瘍細胞で2/3、または腫瘍浸潤性の免疫細胞で2/3であることが含まれた。患者はatezolizumab 1200mgの静脈内投与を3週毎に受けた。主要評価項目は奏効率、副次的評価項目は奏効期間、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、安全性だった。

 同試験では、PD-L1の発現量が薬剤に対する奏効と相関することが示された。有害事象はatezolizumabの過去の報告と一致していた。同試験の結果は今後の学会で発表される予定である。

 米食品医薬品局(FDA)は今年すでに、PD-L1を発現しているNSCLCで、標準治療(プラチナ製剤を含む化学療法、EGFR遺伝子変異陽性またはALK遺伝子転座陽性の場合は適切な分子標的治療)の施行中または施行後に進行した患者の治療として、atezolizumabをBreakthrough Therapy(画期的治療薬)に指定している。Breakthrough Therapyの指定は、重篤な疾患を治療する薬剤の開発と再検討を促進するために設けられている。

 Roche社は、早期および進行期の肺癌患者に対する新たな治療選択肢として、atezolizumabの単剤療法または他の薬剤との併用療法を評価するため、7件のフェーズ3試験を有している。

 atezolizumabを評価するすべての試験において、SP142抗体を用いて腫瘍細胞と腫瘍浸潤性の免疫細胞におけるPD-L1の発現を測定する、IHC法の評価が行われている。バイオマーカーとしてのPD-L1で目標とするのは、atezolizumabの単剤療法、ならびに他の薬剤との併用療法により、最も有用性が得られる可能性がある患者を同定することだ。atezolizumabについては、肺癌、腎癌、乳癌、膀胱癌を対象として、現在11件のフェーズ3試験が進行中または計画中である。

2015年08月18日 (11:05)

ハイリスクの骨髄異形成症候群患者を対象とするrigosertibのフェーズ3開始許可を申請

 米Onconova Therapeutics社は、2015年8月13日、ハイリスクの骨髄異形成症候群(HR-MDS)で、脱メチル化薬(HMA)が奏効しなかった患者を登録し、rigosertibを静脈内投与する無作為化フェーズ3試験の治験申請を米食品医薬品局(FDA)に提出したと発表した。

 同社は欧州でも同様の申請をまもなく提出する予定。国際的なフェーズ3試験の開始は、2015年後半を予定しているが、そのためにはさらなる資金調達が必要になる見込みだ。

 Rigosertibに関する枢要な試験は、80歳未満で、先に行われたHMA治療の開始から9カ月以内に進行を見た、または、治療に反応しなかったHR-MDS患者を約225人登録する予定だ。主要評価項目は全生存期間に設定し、中間解析も行われることになっている。

 骨髄異形成症候群は、骨髄中の細胞に形態異常が生じるとともに、血球数が減少する病気で、急性骨髄性白血病に移行する可能性が高い。

 RigosertibはRas類似低分子で、RafキナーゼやPI3KのようなRasエフェクターたんぱく質のRas結合部位に結合することにより、Rasを介した信号伝達を阻止する。静注処方と経口処方の製品があり、両方について、欧米で臨床試験が進行中だ。

 日本ではrigosertibの開発は、シンバイオ製薬によって進められている。同社は、2011年7月にOnconova社とライセンス契約を結んで、rigosertibの日本と韓国における独占的開発権と販売権を得ている。現在、再発性・難治性の骨髄異形成症候群を適応として静注処方の製品を、また、治療歴の無い骨髄異形成症候群患者を対象に経口処方の製品を開発している。すでに国内で、静注処方のrigosertibに関するフェーズ1の患者登録が終了、経口処方のrigosertibについてはフェーズ1試験自体が終了している。

2015年08月17日 (16:39)

アレルギーの原因にも…すぐに変えたい“勘違い”な健康習慣

 毎朝、コップ一杯の水を飲むといい――。常識だと思っていた健康習慣が体の不調の原因だったということがある。延べ3000人の体質改善に携わった「クリアバランス」代表で「健康な人はコレを選んでいる」(ワニブックス刊)の長尾羊生乎氏は、西洋医学、東洋医学の両面からアレルギー・過敏症などの解消法を研究してきた。“勘違い”健康習慣が、アレルギーを悪化させたり、発症の原因になると警告する。

■人間に必要な菌も殺す除菌スプレー

「ソファや衣服の布用除菌スプレーは重宝しますよね。ウイルスやばい菌から身を守ってくれますが、殺菌作用のある成分は化学物質が原料であることが多いです。一方、本来、人の皮膚にいる菌は感染から身を守り、潤いを閉じ込めてくれるわけです。使い過ぎはお勧めできません。消毒液も同じ。化学物質で手を洗っているようなもので、肌荒れや目が痛くなる人は少なくありません」

 健常者も、頭には入れておくべきだ。

■朝の「コップ一杯の水」はよくない

「人は寝ている間に汗をかくため、起きがけの水分補給は大事です。問題はその温度で、内臓の温度より低い、冷えた水はもちろん、水道の常温水もお勧めできません。体温は平均36.5度前後です。常温水は20度程度。スポーツの後ならまだしも、起床直後の温かい体に体温より低い温度の水を入れると一時的に臓器の温度が下がる。毎日繰り返すと低体温になります。体温が1度下がると、免疫力は30%低下します。免疫力が低ければ、臓器の働きが鈍り、35度台ががん細胞が一番増殖する体温といわれています。低体温の人はがんになりやすいのです。できれば、60度、70度のお湯を飲みたいですね」

 健康のためには熱いくらいの温度の方がいいのだ。

■冷たいお茶の健康効果は疑問

 猛暑の季節、誰もが冷えた水やお茶が手離せない。しかし――。

「緑茶に含まれるカフェインは胃を荒らし、体を冷やします。冷たいお茶は内臓機能を低下させます。特に胃腸が弱い人は控えましょう。カフェインの入っていない麦茶などを温めて飲むのがいいでしょう」。体を冷やさないのが大事だ。

■焼き肉とビールの組み合わせは相性が悪い

「霜降りやカルビなど脂肪分が多いお肉を食べると胃腸に脂の膜ができます。そこに冷えたビールを飲んだらどうなるか。脂肪分が体の中で固まります。すると、老廃物を排泄するための繊毛運動ができず、胃腸の動きを妨げてしまう可能性が。実は、ビールに体を冷やす夏野菜の枝豆や冷ややっこも相性がよくありません。もちろん、体が温まっていれば固まりにくくなりますから、ビールを飲む前に温スープを飲むことをおすすめします」

 ユッケ、野菜サラダ、刺し身など“生モノ”は体を冷やす。同様に注意したい。

■発熱・保温下着は自律神経を乱す

「人には体温調節機能が備わっています。暑いときは体内の熱を外に放ち、寒い冬は体を震えさせることで体を温めます。発熱・保温下着を日常で使うことで、体機能の反応が鈍くなります。冷え性や自律神経が乱れることも。この手の下着は機能性を優先するため化学繊維を原料に作られていることが多い。かぶれの原因にもなります」

 アレルギーや過敏症の子供がいる家庭は覚えておこう。

2015年08月17日 (10:57)

韓国に朗報?「辛い物を食べると死亡率が下がる」の研究結果に韓国人が食いつく

2015年8月5日、韓国・ニュース1は、辛い食べ物を好んで食べる人ほど早死にする危険性が低くなるとする研究結果を伝えた。

英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルによると、英オックスフォード大学と米ハーバード大学、中国医学科学院の研究者が共同で研究した結果、辛い食べ物ががんや心臓病、呼吸器疾患による死亡のリスクを下げるという事実が明らかになった。30~79歳の中国人48万7000人を対象に、7年間にわたって行われた調査では、1~2日に1度辛い食べ物を摂取する人は、週に1度未満の人に比べて死亡率が14%低かった。専門家はトウガラシに含まれるカプサイシンが肥満や老化、その他さまざまながんや炎症を抑える効果があるためとみている。ただし、研究者たちは、「今回の研究は統計上の傾向を把握したものに過ぎず、辛い食べ物と寿命との関連性を明確にするにはさらに研究が必要だ」としている。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「韓国で胃がんの発生率が高いのは何なんだ?」
「辛い物も過度に食べたら問題だと思う」
「辛い物が好きでがんが急に進展して死亡した知り合いがいた」

「病院に行ったら、よく医者が『辛くて刺激的な物は食べないように』と言うのはなぜだ」
「韓国料理は辛い物ばかりだから、たとえ体に良くても結局今と同じということだ」

「辛い食べ物がすごく好き!健康にいいならこれからもずっと食べ続ける」
「体に悪いと思って食べていた辛い物が体に良いとは!これからストレスなく食べることができる」
「辛い物を食べるとストレスの解消にもなる」(翻訳・編集/三田)

2015年08月15日 (16:26)

がん宣告されるも「余命1か月がもう10年以上生きています」

 日本人の2人に1人がかかり、3人に1人の死亡原因だといわれる、がん。日夜、さまざまな治療法が紹介されているほど、国民の関心事といっても過言ではない。そこで街の人に、がんについての意見を聞いた。

「告知されたほうがスッキリすると思います。病名がはっきりしていれば闘病生活も覚悟して臨めるし、最悪のことも想定して残された時間で何ができるか考えることもできる。悔いが残るような闘病はイヤです」(40代・女性)

「そもそも自分の性格を考えると、がんだと告げてほしくないかな。現実と向き合えずに精神的にズドンと落ち込むと思う。しかも、独身なのでサポートしてくれる人もいないし……」(30代・女性)

「子どもも生まれたばかりですし、ネガティブなことは考えたくない。もしもなってしまったら……そのとき考えます」(30代・男性)

 向き合い方は人それぞれ。

「告知はしてほしいけど、“末期”であるなら伏せておいてほしい。一概に宣告といっても、状況によって変わるはず。配慮はあってしかるべき」(50代・女性)

「宣告を受けるところを想像したくない。宣告されたら、家族といたいか、ひとりになりたいか、どう考えるようになるのか……」(40代・男性)

「怖いとか死にたくないとか、自分の弱い部分を見せることができる場所があってほしい。家族、恋人、感情を吐き出せる人がいてくれるだけでいくらか気分が落ち着くと思う」(40代・女性)

 テレビ番組をはじめ、がんの予防に関する情報を目にする機会は多いけど、がんになってからの対処や心構えを知る機会は少ない。闘病はウイルスと闘うだけではなく、気持ちの面でも闘わないといけない。

「がんと告知されたときは、何で自分だけがこんな目に遭わなくてはならないかと怒りがこみ上げてきた。目の前が真っ白になって、どうやって家に帰ったのかも覚えていない」(50代・男性)

「タバコも吸わずお酒もそんなに飲まないのにがんになりました。どう受け止めていいのかわからなかったが、家族や医者の温かい言葉で前を向けるようになった。“ひとりではない”、そう思える環境があるかないかでは雲泥の差だと思います」(40代・女性)

 がんの患者会や相談センターなどもあるので、自分ひとりで抱え込まないようにすることが重要。

「うちの母は余命1か月と言われてから、もう10年以上生きています。医者が手を尽くしたあと、本人が回復できるかできないかは神様でもわからないんだなって(笑い)」(40代・女性)

 もちろん、逆のケースもあるだけに判断は難しい。

「どんな結果になっても、がんに生き死にを左右されるのではなく、自分の意思で“そうなった”と思いたい。たとえそれが右往左往してあがいている姿に見えようとも、それって生きている証じゃないですか」(60代・女性)

2015年08月15日 (11:22)

男性で最も多いがんは「大腸がん」…早期発見できれば完治の可能性も高い!

国立研究開発法人国立がん研究センターは、2013年の1年間にがんと診断された患者の集計結果を公表しました。それによると、男性の部位別症例数において、大腸がんが初めて胃がんを抜き、最も多いがんになったそうです。

同センターによる集計報告は2007年分から始まっています。7回目となる今回は、全国のがん診療連携拠点病院409施設でがん登録した約65万例の診療情報にもとづき、がんの種類、進行度、治療方法、年齢、来院経路、発見経緯などを都道府県別および施設別に集計しています。ここでは、日本人に多いがんをあらためて確認し、とりわけ増加傾向にある大腸がんの予防について確認しておきましょう。


◆日本人に多いがんは?
がんの割合(男女計)を部位別に見ると、次のようになります。

・大腸:14%
・胃:12%
・肺:11%
・乳房:10%
・前立腺:8%
・子宮頸部:4%
・肝臓:4%
・悪性リンパ腫:3%
・膵臓:3%
・食道:3%
・その他:28%
※「院内がん登録2013年集計報告」(国立がん研究センター)より作成


◆大腸が胃を抜いて、最も多いがんに(男性)
今回の集計では、男性における胃がん・大腸がんの逆転が話題となっています。2012年と2013年で比較すると次のようになります。

●2013年(2012年)
・胃   52,807(50,562)
・大腸  54,601(50,445)
・前立腺 50,257(48,341)
・肺   50,255(47,585)
・肝臓  17,266(16,749)
※「院内がん登録2013年集計報告」(国立がん研究センター)より作成

なお、女性については順位の入れ替えはありませんが、もともと大腸がんは乳房のがんに次いで2番目に多く、増加傾向にあります。


◆大腸がんの特徴
大腸は、消化吸収が行われた食べ物を最終処理する消化器官で、その長さはおおよそ1.8mです。肛門側から、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸に分けられ、これらの部位に悪性腫瘍ができると「大腸がん」となります。

大腸がんになる要因としては、食物繊維などの不足や動物性脂肪、タンパク質の過剰摂取など、食の欧米化があげられます。とくに、日本人の発症傾向として、直腸とS状結腸に悪性腫瘍ができることが多いとされています。男性、女性ともに60代が最も多く、70代、50代と続きますが、近年では30代、40代の発症も増えています。


◆便潜血検査と大腸内視鏡検査
大腸がんは早期に発見するほど負担の少ない治療を選択できる可能性が高まります。早期がんについてはほぼ完治が期待できるとされています。まだ筋層にまで達しておらず、リンパ節転移のない早期のがんであれば、お腹を切らない内視鏡治療で治すことができます(内視鏡治療後の病理検査によってリンパ節転移の可能性を判断し、必要な場合は腹腔鏡手術や開腹手術を行うケースもあります)。

便潜血検査は簡便な方法であり、スクリーニング(病気の疑いがあるかどうかの絞り込み)に適しています。大腸内視鏡検査はより精度の高い検査が可能で、早期がんの発見に優れています。

少なくとも便潜血検査を毎年受けるようにし、陽性となった場合は大腸内視鏡検査を受けます。また、罹患率が高くなる40代以降で、身内に大腸がんに罹った人がいる場合や、強い不安を感じている場合には便潜血検査の結果を問わず、大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。

大腸内視鏡検査は毎年受ける必要はなく、1度検査を受けて異常が見つからなければ、数年間は便潜血検査に切り替えて様子を見ます。大腸内視鏡検査と便潜血検査を上手く組み合わせることが、大腸がんの早期発見につながると考えられています。

<参考>
院内がん登録2013年集計報告(国立がん研究センター)
http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20150803.html

2015年08月14日 (16:20)

末期がんから生還した伝説のギタリスト、ウィルコ・ジョンソンを描いた映画とは?

 映画『LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』のジュリアン・テンプル監督が、新作『ザ・エクスタシー・オブ・ウィルコ・ジョンソン(原題)/ The Ecstasy of Wilko Johnson』について語った。

【写真】『LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』

 本作は、英国の伝説のギタリストで、ドクター・フィールグッドの元メンバーであるウィルコ・ジョンソンが、2013年に膵臓(すいぞう)がんで余命10か月と医者から宣告されたものの、抗がん剤を使用せずにライブ活動に専念していた過程を描いたドキュメンタリー。テンプル監督は、2009年の作品『ドクター・フィールグッド -オイル・シティ・コンフィデンシャル-』でウィルコの人柄に惹(ひ)かれて今作を製作する経緯となった。

 ウィルコとの接点について「子供の頃から彼の音楽を聴いて育ち、5年以上前の映画製作を通して彼と親しくなり、あらためて彼のコンサートでの鋭い目と、マシンガンを撃つようなスタイルでギターを弾く姿に引き込まれ、いろいろな意味で桁外れの人物と気付かされた。あの映画で、僕らが文学や天体などへの共通の興味を持っていることも知った。だがある日、彼が膵臓(すいぞう)がんで余命10か月と宣告され、それでも活動を続けていて、昨年の初期にロジャー・ダルトリー(ザ・フーのリード・ボーカル)とアルバムを制作した際に、僕はビデオ撮影を頼まれた。そして彼の病状を語ったものを録音したときから、今作の撮影が始まった」と明かした。

 今作には日本でのコンサートも含まれている。彼の日本への興味は「日本は彼にとっては特別なもので、随分長い間、頻繁に日本を訪れていた。1980年代に、最初にウィルコ・ジョンソン・バンドとして訪れ、その後何度も日本でコンサートを行った。おそらく彼は、京都の持つ静穏さに心地よさを感じていたと思う。彼はステージに上がると大きな音を立てて演奏するが、一方ではすごく静寂な空間を好んでいた」と答えた。

 活動を続けていたウィルコは、ついに大手術を受けることを決断し、10時間以上にわたる手術から奇跡的に生還した。「彼は死の宣告を受けてからも、それを受け入れ、自分の周りの状況をクリアに見つめながら楽しんで生きた。もし彼が抗がん剤を使用してなんとか生き延びようとしていたら、あの大手術から生還する体力が残っていなかったかもしれない。結果的に良かった」と語った。

 映画には、アーティストとして全力で生きるウィルコの姿が映し出されている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
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