ガン完全克服マニュアル

当ブログはガンを克服するための最新治療法を全て掲載しています。
ガンの部位別に適した治療法のわかる国内最大級の完全データベースです。

2009年1月28日より、新しく掲示板と、病院評価ランキングを追加しました。 どんどん活用して下さい。


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2015年11月30日 (16:26)

大腸がん、アスピリンで予防…検証へ臨床試験

 解熱鎮痛薬として知られる「アスピリン」の大腸がん予防効果を確かめる7000人規模の臨床試験を、国立がん研究センター(東京都)や大阪府立成人病センターなどのチームが始めた。

 数百人規模の研究ではすでに確認されている効果をさらに詳しく調べて予防法の確立を目指す。研究チームによると、別の病気の治療に使う薬でがんを予防する試みは初めて。

 臨床試験は、日本医療研究開発機構の支援で、10月に始まった。研究チームの代表を石川秀樹・京都府立医大特任教授が務め、全国約20施設が参加している。

 計画によると、大腸がんになる危険性が高い大腸のポリープ(腺腫)を切除した40~69歳の7000人が対象。ポリープの大きさが1センチ以上なら、25%ががんになるとされる。
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2015年11月30日 (10:47)

健康にいいみかんの皮 刻んで餃子やハンバーグに混ぜても

 冬になると特に意識せずに食べているであろうみかんだが、栄養についてはあまり知らない人が多いのでは? みかんに含まれる栄養は意外にすごく多く、効果的な食べ方をすれば、健康にも美容にも役立つ優れものだ。

 みかんの実の部分には、ビタミンCやクエン酸、房や筋には食物繊維、ポリフェノールの一種であるヘスペリジンが豊富に含まれる。

「みかんを3個食べれば、1日に必要なビタミンCが摂れます。一度に大量摂取しても排出されてしまうため、朝・昼・夜と分けて食べるのが効果的です」(料理研究家・栄養士の青木敦子さん)

 また、皮には食物繊維やカルシウムが含まれている。

「オリーブ油と一緒に摂ると、カルシウムの吸収を高めます。刻んだ皮とオリーブ油をご飯に混ぜる“みかんご飯”が手軽でおすすめです。

 他にも、皮は、刻んで料理に使うといいですよ。汁物やそうめん、パスタに入れれば、柑橘の香りがプラスされ、薬味のように使えます。餃子やハンバーグのタネに少量混ぜると、苦味が気になりません」(青木さん)

 みかんの橙色は、β-クリプトキサンチンという色素。理学博士の向井克之さんはこう説明する。

「10年前、発がん抑制作用が発見されてから注目されている成分で、抗酸化作用(アンチエイジング)、骨粗しょう症・糖尿病・動脈硬化・肝機能障害の予防効果が認められています」

 β-クリプトキサンチンの含有濃度が最も高い食べ物はとうがらしで、次に温州みかんとされる。

「一度に食べられる量で見れば、温州みかんがダントツです。脂溶性なので、乳製品と一緒に摂取すると吸収率が高まります。カルシウムも同時摂取できるので、牛乳やヨーグルトなどと一緒に食べるといいですね」

※女性セブン2015年12月10日号

2015年11月28日 (16:58)

関原健夫「5年生存率20%、転移5回からのがん完治」

■たとえば闘病記を読んで心構えを

 最初のがん告知は1984年、日本興業銀行ニューヨーク支店の営業課長を務めていた39歳のときでした。胃腸の調子がずっとすぐれず気になっていたとき、たまたま手にした週刊誌に大腸がんの記事があり、そこに書かれていた症状がどうも自分の症状と似ているのです。それで、よもやと思って検査を受けたところ、S状結腸に腫瘍が見つかりました。

 けれども、そのときはまだがんに対する知識があまりなかったこともあって、よくいわれるように頭が真っ白になるようなこともなく、会社にどうやって報告しようとか、手術はアメリカと日本のどちらでやろうとか、そういうことばかり考えていました。

 本当に衝撃を受けたのはニューヨークで手術を受けた後、病理検査の結果をドクターから知らされたときです。私のがんは多くのリンパ節転移があり、5年生存率が20%ということでした。それまでは考えもしなかった「死」を、いきなりわがこととして目の前に突きつけられたのです。

 転移や再発がどうやって起こるのか。治療はどうするのか。仕事は続けられるのか。一刻も早く日本に帰ったほうがいいのか……。私はすっかり頭が混乱し、何をどうしたらいいかわからなくなりました。

 そんな私にがん患者としての心構えを教えてくれたのが、古くからの友人で、やはりがんを患っていたニューヨーク在住のジャーナリスト、千葉敦子さんです。

 「あなたはあと5年生きられない。それを自覚して今後の人生を考えなさい」。彼女から届いた手紙を読んで、自分の置かれた状況の厳しさをあらためて自覚するとともに、とにかくいまの自分にできることを精一杯やろうと心に決めました。


 最初の手術から2年後、肝臓に転移が見つかります。当時は肝転移の手術はきわめて難しいと言われていたため、これで万事休すかと暗澹たる気持ちになりましたが、ほかに手はないので肝臓の50%を切除するという手術に踏み切りました。

 そして、その2年後に2回目の肝転移と手術。このころはだいぶ手術慣れしてきていて、それほど動揺もしませんでしたが、そのすぐ2カ月後に、がんが左の肺に転移しているのがわかったときは、「またか」とさすがに気持ちが切れそうになりました。

 でも、よく考えてみたら、医者が手術を勧めるのは、生きられる可能性があるからでしょう。それに手術をしなければ、どの道がんが大きくなり、苦しんで死ぬだけです。そう自分に言い聞かせ、半ば開き直って手術を受けました。

 その2年後、がんはもう一度左の肺、それから半年後右の肺にも転移します。そして、それらをすべて手術で取り去ったのが90年。以後、転移は起こっていません。完治したのです。

 日本人の場合、男性は2人に1人、女性は3人に1人ががんに罹ります。言葉を換えればがんにかかる確率は、誰にとっても決して低くはないのです。それなのに、ほとんどの人は、まさか自分ががんになるはずがないと思っている。この私もそうでした。だから、がんを宣告された途端に正気を失い、冷静な判断ができなくなってしまうのです。

 いざというときパニックに陥らないためには、自分が将来がんになったらどうするか、日ごろから折をみて考えておくといいでしょう。たとえば身近にがんで亡くなられた方がいたら、自分が同じ立場になったらどうするか想像してみる、あるいは家族と話し合ってみるのです。いまはがん患者の闘病記がたくさん本になっているので、そういうものを読んでおくのもいいかもしれません。

 医者の説明で不明な点や納得できないことがあれば、質問し納得して治療に臨むことも大切です。質問は患者の権利、遠慮することはありません。また、私が理事を務めている日本対がん協会にもコールセンターがあるので、電話をしていただければ、専門のスタッフがいつでも相談に乗ります。


■恵まれた日本の治療環境

 それから、手術を受けるなら「できるだけ腕のいい先生にお願いしたい」という気持ちはわかりますが、厚生労働省が指定している全国約400のがん診療連携拠点病院であれば、治療のレベルに大差はありません。ですから、胃腸や乳腺など身近ながんなら、病院や医者選びにさほど神経質にならなくても大丈夫です。

 セカンドオピニオンについても同様で、標準治療が定着しているため、同じ検査結果をみて専門医が異なる診断や治療をすることはまずありませんが、がん医療の進歩で抗がん剤や放射線治療での選択肢も広がっていますから、納得して希望をもってがんに立ち向かうために役立つこともあるでしょう。ただし、がんと診断されたら、その診断を下した、しかるべき病院の主治医の指示に従うのがいちばんいいと私は思います。

 がんで死なないために、ぜひ心がけていただきたいことが2つあります。タバコを吸わないことと、定期健診を受けることです。がんというのは火事と一緒で、いったん燃え広がってしまうと手がつけられなくなりますが、火が小さいうちならいくらでも対処のしようがあるからです。

 もしがんになってしまったとしても、絶対に希望を捨てないでください。日本の医療レベルは非常に高く、しかも国民皆保険のおかげで、誰もがそれを安い金額で利用できます。私がアメリカで手術したときは、費用が400万円近くかかりましたが、日本なら80万円程度ですんだはずです。しかも当時と比べてがん治療の技術は格段に進歩しています。そんな恵まれた環境にいるのですから、がんだと聞いても絶望することはありません。

 しかしながら、日本人の3人に1人ががんで亡くなっているのもまた事実です。ですから、がんに立ち向かう一方で、残りの人生をいかに充実させるかを考えることも同じくらい重要になってきます。どうせ人間はいつか死ぬのです。がんになったことでそのことを自覚し、先送りをやめてやりたいことを端から力いっぱいやるようにすれば、結果的にがんのおかげで充実した人生を送れたということになるじゃありませんか。

 また、安静にしていなければならない病気ではないので、仕事だってバリバリやってかまわないのです。ただ、日本ではがん患者に対する理解がまだ不十分なところがあり、会社によってはがんだというだけで第一線から外されたり、閑職に異動させられたりするようなケースもまま見受けられます。がんになったけど以前と変わらぬよう働きたいし、その能力も気力もあるなら、その旨を主治医から上司に説明してもらうのもひとつの手です。

 それから、普段から弱者への思いやりをもち、人のために役立つことを心がけることが大切です。そういう生き方をしていれば、病に伏しても多くの人が手を差し伸べてくれます。最後にものをいうのは元気なときの生き様なのです。

 ▼がんとよく生きるための3カ条
[1]現代医学を信頼する
[2]悔いなく生きる
[3]弱者をいたわる

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楽天銀行取締役 関原健夫
1945年生まれ。京大法学部卒。69年、日本興業銀行に入行。みずほ信託銀行副社長を経て、現在は楽天銀行取締役ほか複数の会社で監査役を務める。日本対がん協会常務理事。中医協公益委員。

2015年11月28日 (10:31)

がんには特有のニオイが 嗅ぎ分けてがん発見する研究も

 いまや2人に1人がかかり、3人に1人が亡くなる「がん時代」に突入。身近な病気であるわりに、デマや噂に惑わされないで本当に役立つ情報を見つけだすのは難しい。そこで、がんに詳しいスペシャリストたちに話を伺った。

・切らなくてもがんを治せる?

 手術は、がん治療の大きな柱のひとつ。しかし体力のない高齢者や重篤な合併症がある人にとって、大きな負担となることも。

「がんの種類にもよりますが、手術で切らなくても治せるがんはあります。例えば、皮膚がんの一種である有棘細胞がん。放射線治療で完治できるケースもあります」(ロンドン大学・小川徹先生)

 なかでも注目されているのが『重粒子線治療』。

「がんの大きさや位置に合わせて、重粒子線で狙い撃ちする治療法です。胃や腸のように動く臓器のがんは対象になりませんが、局所にあるがん、手術困難ながんなどに適しています」(小川先生)

 治療の傷痕が残らず、副作用が少ない。高齢者でも治療可能。通常のX線では届かない、深い部分にあるがんも治療できるなどのメリットがあるそう。

「デメリットは、治療を受けられる施設が限られていること。費用も高額です」(小川先生)

・「ニオイ」でがんを見つけられる?

「ホントです。がんには特有のニオイが存在します。これを嗅ぎ分けることによって、がんを見つける研究が進められています」(小川先生)

 その特性を生かし、なんと尿1滴で判定できる方法を編み出したのが九州大学理学部の研究グループだ。

「わずか体長1ミリの線虫が、尿のニオイによって高精度にがんの有無を識別できることを突き止めました」(小川先生)

 線虫は犬と同じように嗅覚のすぐれた生物。好きなニオイへ寄っていき、嫌いなニオイからは逃げるという走性行動があり、反応を容易に調べられるという。

「東京医科歯科大学でも、がん特有のニオイに注目。手のひらの小さな穴から出ている生体ガスのニオイで食道がんなどを早期発見する試みが研究されています」(小川先生)

・唾液や尿でがんがわかる?

「ホントです。がん細胞が分泌する物質に着目し、少量の唾液や尿、1滴の血液でがんを発見しようとする技術開発が国の主導で進められています。10種類以上のがんをターゲットとし、このうち乳がんと大腸がんについては実用化に向けて先行スタートしています」(小川先生)

 現に東京医科大学の研究グループは、唾液を使った膵臓がん検査の臨床試験を今年度から開始。実用化されれば、早期発見が困難な膵臓がんで“見つかったときは手遅れ”ということが大幅に少なくなる。国立がん研究センターや塩野義製薬は、尿から膀胱がんを見つける技術を開発中だ。

「がんの早期発見だけでなく、今後は転移の有無までわかるようになるかもしれません。治療法や病気の予後も大きく変わっていくことでしょう」(小川先生)

2015年11月27日 (16:30)

隠れ肥満にご用心 脂肪肝リスクを減らす「蜂ヤニ」とは?

 今や2兆円を超えるといわれる、ダイエット市場。「メタボ」という言葉が広まってからは、女性のみならず、男性も肥満を気にするようになっている。しかし、日本人は本当に「太っている」のだろうか?

 厚生労働省が毎年行っている国民健康栄養調査の結果を見ると、肥満度を示す指標「Body Mass Index(BMI)」による判定で25以上を示す女性の肥満者は、20歳から70歳以上で平均約20%。日本肥満学会による判定基準では、この数値は立派な肥満と言える、世界保健機構(WHO)の肥満判定基準はBMI≧30。この基準で判断すると日本人女性のほとんどは肥満ではないという判定になる。結局のところ、数値では測れないのかもしれない。
 
 見た目がぽっちゃりしているからと言って、数値的には必ずしも肥満とも言い切れないことだ。逆に、見た目は痩せていても、数値的にみると実は肥満という人も大勢いる。いわゆる隠れ肥満というやつだ。

 特に、気を付けなければいけないのは後者の方だ。たとえ体型がすらっと痩せて見えても、内臓にはフォアグラのようにびっしり脂肪がついている人は珍しくない。知らないうちに肥満が進み、高血圧や糖尿病、動脈硬化、肝障害の引き金になることもある。とくに肝臓の脂肪化や線維化(細胞で過剰にコラーゲンが作られ堅くなった状態)により肝臓の機能が正常に働かなくなる肝障害は、自覚症状に乏しく、肝炎・肝硬変・肝臓がんなどの重篤な病気に進行する恐れがあり、予防や早期の治療がとくに求められる。

 隠れ肥満の原因はやはり、運動不足。また、繰り返すダイエットのリバウンドによる場合も多いという。予防としては、普段から適度な運動をすることが望ましい。運動不足解消のためにジム通いをする人もいるだろうが、日々の生活に追われて、なかなか毎日続けて運動ができないという人も多いだろう。そんな人にお勧めしたいのが「蜂ヤニ」だ。「蜂ヤニ」とは、最近では「プロポリス」の名で健康食品として販売されているミツバチ産品で、ミツバチが植物の新芽や樹脂などの植物源から集めた樹脂製混合物のこと。株式会社山田養蜂場が近畿大学工学部・助教授の小川智弘氏らとの共同研究により、このプロポリスを継続摂取することよって、肝臓の脂肪化や線維化を抑制し、脂肪肝や非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に対して、予防効果の可能性があることを発表している。

 肥満はともかく、それが糖尿病や肝疾患、肝臓がんなどの命にかかわる病気につながることもある。見た目が痩せているからといって安心しないで、常日頃から気を付けておきたいものだ。(編集担当:藤原伊織)

2015年11月27日 (16:22)

放置治療でがんが消える説「小さくなることはあるかも」

 いまや2人に1人がかかり、3人に1人が亡くなる「がん時代」に突入。身近な病気であるわりに、デマや噂に惑わされないで本当に役立つ情報を見つけだすのは難しい。そこで、がんに詳しいスペシャリストたちに話を伺った。

・マンモグラフィー検診は受けても意味がない?

 タレントの北斗晶(48)が公表したことで、にわかに乳がんへの関心が高まっている。超音波とマンモグラフィーによる年1回の検診を欠かさなかったという北斗だが、早期発見はかなわず。検診で見過ごされたのではとの疑惑も浮上……。

「超音波とマンモグラフィーを併用すると、乳がんの発見率が1・5倍に上がることが東北大教授らの研究で明らかになっています。受けても意味がない、ということはありません。なにより乳がん検診でいちばん大きいのは、病気への啓発効果です」

 医学博士の植田美津恵先生は乳がんになった自身の経験をふまえて語る。

「ひきつれはないか、乳房のカーブがデコボコしていないか、乳首の大きさは変わっていないかなど……、鏡で見て触って、自己チェックすることを基本に考えたほうがいい。そうして私は乳がんを見つけました」(植田先生)

・本当に「抗がん剤は効かない」?

 書店やネットで頻繁に目にする煽り文句だけど、はたして真相は?

「抗がん剤だけでは完治は望めません。ただし小児の白血病、悪性リンパ腫など、かなりの効果が表れる病気もある。どんな薬にも副作用はありますし、そもそも抗がん剤は劇薬です。この薬を使ったから治る、治らないとは、一概に言えないのです」(植田先生)

 がんの治療で、一般的に抗がん剤が使われるケースは2通り。手術前のがんを小さくするため。それから手術後にがんの増殖を防ぐためだ。

「抗がん剤を使っても再発や転移は起こりえますし、抗がん剤を使った人と使わなかった人では、5年生存率が数%しか変わらなかったというデータもあります。本人にとって納得できる治療かどうかが肝心。がんは、個人の価値観が問われる機会でもあるのです」(植田先生)

・放置治療でがんが消える?

 治療らしい治療は何もしていないのに、いつの間にかがんが消えていた……。そんな夢のような話、本当にあるのだろうか?

「積極的な治療をしていないにもかかわらず、がんが小さくなっていたということは、まれにあるかもしれません。ですが、がん細胞そのものが消えてしまうことはめったにないでしょう」(植田先生)

 例外的にと挙げてくれたのが、前立腺がんの治療。

「前立腺がんで、あえて何もしない治療法として知られているものもあります。一般的に言って高齢者はがんの進行が遅く、じきに寿命が追いつくから……と思うかもしれませんが、実はそうとも限らない。

 年配の方でも、驚くほど進行が早い人はいます。がんは種類や性質によって個人差が大きく、治療の判断は専門医であっても難しい。素人判断で、何もしなくていいととらえるのは危険です」(植田先生)

2015年11月26日 (15:55)

「老親の介護をする人に、がんが多い」

■「夜3回のトイレ介助で頭が重い」

 病気のお年寄りや夫・妻を介護する人や、障がいを持つ家族の世話をする人……。

 ケアをする人(ケアラー)は、身体も心もいっぱいいっぱいです。いつ壊れてもおかしくありません。それくらい疲れ切っている人が多いのです。

 「夜3回のトイレ介助で頭が重く、寝不足がツラい。でも、見守っていないと何かあったとき、夫の兄弟に責められるのは私でしょう」

 「がんの夫を2年前からケアしています。家計が苦しく新聞配達もしています。疲れて人と会っても笑顔がでません。でも、代わってくれる人はいません」

 「介護がなければ生活がもう少し楽になるとか、そんなみにくいことを考える自分が情けなくなります」

 「テレビ、扇風機、エアコン。父は新しい家電の使い方がわからず、壊します。エアコンはリモコンの操作法がわからず電源OFFにできないため、通風口に棒を差し込みガチャガチャやってダメにしました」

 これらの声は、日本ケアラー連盟などがケアラーの介護体験を聞き取ったもの。介護のしんどさや孤独感がひしひしと伝わってきます。

 また、次のようなケアラーの実態や意識も浮かび上がっています。

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▼ケアをしている期間は? 
3年未満:28.1%
3年~10年未満:37.2%
10年以上:23.2%
▼身体の不調を感じている? 
はい:48.4%
いいえ:45.0%
▼「思う」(たまに+時々+よく+いつも)人の率
介護をしている人のそばにいると腹が立つ:67.7%
介護をしている人のしばにいると気が休まらない:61.1%
介護があるので家族や友人と付き合いづらい:51.5%
介護を誰かに任せてしまいたい:50.5%
出典:NPO法人 介護者サポートネットワークセンター・アラジン「全国の5つの地区の4000世帯(ケアラー2075人)を調査」
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 他の調査でも、「ストレスや疲労感が増した」「仕事を退職・転職した」「睡眠時間が減った」「自分の状況を理解してくれる人がいない」と感じるケアラーが多いことがわかっています。
■「がんになる人が目立つ」

 こうした“苛酷”な環境にいるからでしょうか、日本ケアラー連盟代表理事の牧野史子さんは「老親などを介護しているケアラーの方が身体を壊してしまうケースをよく見る」そうです。

 しかも、「とくに目立つのが、がん」だと牧野さんは言うのです。

 「ケアラーでがんになってしまわれる方がとても多いという印象があります。がんの発症要因のひとつはストレス。介護することで、一般の人以上に大きなストレスがかかっていることが関係しているのではないか。正式な統計はありませんが、そう感じています」

 たとえば、老親の介護をひとりでしている方が、がんで余命半年などと宣告されることは珍しくないそうです。介護に時間を取られ、健康診断やがん検診をを受ける時間がつくれなかったのかもしれません。

 親を看取るまで頑張ろうと思っていたのに、自分が先に逝けば親はどうなってしまうのか。その方の心中を察するに余りあります。牧野さんたちもがんに罹患したケアラーの方の話を聞いていると、「切なくなる」と言います。

 「こうした悲劇的な状況に陥らないためにも、そしてよりよい介護をするためにも、ケアラー自身、健康には常に気をつけておかなければならないのです」(牧野さん)

 ただでさえ肉体的に疲れているケアラーは様々な悩みを抱え込んだまま要介護者と向き合います。昼も夜も。中には、孤立し悩みが増幅され、介護うつのような症状を発症するケースも少なくありません。

 そこで、重要となるのが前回ご報告した「ケアラーズカフェ」のような同じ境遇の人が悩みを打ち明けられる場所です。そこではアドバイスを受けられますし、誰かに話を聞いてもらうことで少しは気分も晴れるかもしれません。「ツラいのは自分だけじゃないんだ」と思える効果もあります。

 ケアラーは介護の現場でケアマネージャーやホームヘルパー、訪問看護師など、その道の専門家と接することが多いです。でも、彼らは他にも多く利用者を担当しており、所定のサービスが終われば立ち去ります。なかには親切にアドバイスをしてくれる人もいますが、悩みを話せる信頼関係を築けないタイプもおり、現実的には相談相手になってもらうのは難しいわけです。

 よって、こうしたケアラーのための“駆け込み寺”を増やすことが急務なのですが、現状は全国で20カ所ほどと少ない。それも大半が週に1回とか、月に2回と開設時間は限定されており、誰もが駆け込める場にはなっていません。ほとんどのケアラーは孤立したまま放置されている、といっていいでしょう。

■介護者に絶大な人気の「手帳」

 それでも、サポートはゼロではありません。

 日本ケアラー連盟などが制作した「ケアラー手帳」がケアラーの間で話題になっています。A5版、26ページの薄い小冊子ですが、精神的に追い込まれたケアラーの気持ちを楽にする言葉や救いとなるアドバイスなどが載っているのです。

 悩み孤立し弱っているケアラーにとっては、ほんの些細な情報でも気持ちの支えになるもの。同手帳には、「1人でかかえこまないで介護仲間をつくろう」「自分をほめてあげよう」「がんばりすぎない」「健康に気をつけ自分を大切に」「(要介護者に)腹が立ってあたりまえ」といった同じ当事者目線の本音ベースの声も掲載されています。

 たとえば、「(要介護者に)腹が立ってあたりまえ」の欄には、

 「認知症の人には怒ってはいけないと言われますが、身内の介護では、そう簡単にできるものではありません。怒らないで介護できるようになるにはだれでも時間がかかります」

 とあります。

 私も父の介護経験がありますが、つい怒ってしまい自己嫌悪に陥るということを繰り返しました。もし、そのときこのアドバイスとコメントを読んでいれば、少しは気が楽になったはずです。

 介護体験事例もまとめられています。それも、ありがちな「こうしたら問題が解決した」といった美談ではなく、冒頭に紹介したような介護のあるがままのツラさを訴えるもの。だから、ケアラーの共感を呼んでいるのです。

 さらに、「気持ちが沈む日に」という欄もあって、ケアラーの気持ちをそっと癒してくれます。

 「やらなければならないことが山積みでウンザリしてしまったら、15分とか30分と決めて、気が向くまま過ごす自分の時間を作ってみては? 」

 「今日は無理せず過ごし、また明日からがんばると決めてしまうのも一手です」

 介護で疲れ果ててしまうのは、真面目でがんばり過ぎるタイプの人といわれますが、このアドバイスを読めば救われるのではないでしょうか。

 この手帳を見て「さすがケアラーが抱える問題を、よく知っているな」と私が思ったのは、ケアラー自身の健康チェックリストがついていたからです。「最近、あなた自身の健康状態について、気になることはありませんか? 」といった設問に答える形式で、「自分の身体や心をいたわる」気持ちを忘れずにすみます。病気が深刻化するのを防ぐことができるはずです。

 同手帳は1部200円。手元に一冊あると、少しは介護の悩みや孤立感を和らげてくれのではないでしょうか。日本ケアラー連盟のサイトからも購入可能です。

相沢光一=文

2015年11月26日 (11:13)

米国で扁平上皮非小細胞肺癌の治療薬としてnecitumumabがゲムシタビンとシスプラチンとの併用で承認

 米Eli Lilly社は11月24日、ヒト上皮成長因子受容体(EGFR)1を標的としたIgG1モノクローナル抗体necitumumabが、ゲムシタビンとシスプラチンとの併用療法で、転移を有する扁平上皮非小細胞肺癌(NSCLC)の1次治療薬として、米食品医薬品局(FDA)によって承認されたと発表した。なお非扁平上皮NSCLCの治療には適応されない。

 necitumumabは、遺伝子組み換えヒトIgG1モノクローナル抗体で、EGFR1のリガンド結合部をブロックする。necitumumabはFDAによってオーファンドラッグ指定を受けていた。

 今回のnecitumumabの承認はオープンラベル無作為化多施設共同フェーズ3試験SQUIREの結果に基づく。SQUIRE試験は、転移を有する扁平上皮NSCLCの1次治療として、necitumumabとゲムシタビン、シスプラチンの併用療法(necitumumab群)と、ゲムシタビンとシスプラチン併用療法(GC療法群)を比較した。主要評価項目は全生存期間(OS)であった。

 necitumumabの添付文書には枠組み警告として、心肺停止と低マグネシウム血症が記載されている。同社は、necitumumab投与の適格患者に対して、投与あたり25ドルの支払いのみとする共同負担プログラムなどの援助プログラムを提供するとしている。

 SQUIRE試験は26カ国184施設で実施され、ステージIV扁平上皮NSCLC患者1093人が登録した。両群とも最長6サイクルまで投与が行われた。またnecitumumab群では、病勢安定(SD)以上の患者では病勢進行もしくは許容できない毒性の発現までnecitumumabの追加投与が行われた。

 試験の結果、necitumumab群は有意なOS改善を示し(ハザード比0.84、95%信頼区間:0.74-0.96、p=0.01)、OS中央値はnecitumumab群が11.5カ月(95%信頼区間:10.4-12.6)、GC療法群は9.9カ月(同:8.9-11.1)だった。解析時点での死亡割合はnecitumumab群が77%(418人)、GC療法群は81%(442人)であった。

 無増悪生存期間(PFS)も、necitumumab群で有意に改善し(ハザード比0.85、95%信頼区間:0.74-0.98、p=0.02)、PFS中央値はnecitumumab群5.7カ月(95%信頼区間:5.6-6.0)、GC療法群5.5カ月(同:4.8-5.6)だった。全体の奏効率(ORR)は有意な違いがなく、necitumumab群31%(95%信頼区間:27-35)、GC療法群29%(同:25-33)だった(p=0.40)。

 SQUIRE試験では、心肺停止または突然死がnecitumumab群で15人(3%)、GC療法群は3人(0.6%)に起こっている。necitumumab群の15人のうち12人はnecitumumabの最終投与の30日以内に死亡しており、冠動脈疾患(3人)、低マグネシウム血症(4人)、慢性閉塞性肺疾患(7人)、高血圧(5人)の既往などの併存症を有していた。

 ただし重大な冠動脈疾患、6カ月以内の心筋梗塞、コントロールされていない高血圧や鬱血性心不全の患者はSQUIRE試験には登録されなかった。また冠動脈疾患や鬱血性心不全、または不整脈の既往のある患者では、それらの併存症のない患者に比べて、心肺停止もしくは突然死のリスクが高くなるかについてはわかっていない。

 試験では、低マグネシウム血症がnecitumumab群で83%の患者に起こっており、GC療法群では70%だった。グレード3/4の低マグネシウム血症はnecitumumab群で20%、GC療法群では7%に認められた。

 これらのリスクのため、necitumumabの添付文書には、電解質バランス異常のモニタリングと必要に応じた治療に関する指示が記載されている。また静脈・動脈血栓塞栓症イベント、皮膚毒性、注入に伴う反応、非扁平上皮NSCLC患者における毒性の増加と死亡率の増加、さらに胚胎児毒性に関して、追加警告と使用上の注意が記載されている。

 SQUIRE試験において、necitumumab群の有害事象(全グレード)のうち、発生率が15%以上で、GC療法群よりも2%以上多かったのは、発疹(necitumumab群44%、GC療法群6%)、嘔吐(同29%、25%)、下痢(16%、11%)、ざ瘡様皮膚炎(15%、0.6%)だった。グレード3/4の有害事象のうち、GC療法群よりもnecitumumab群の発生率が2%以上多かったのは、静脈血栓塞栓症イベント(5%、肺塞栓症を含む)、発疹(4%)、嘔吐(3%)だった。

2015年11月25日 (16:29)

難治性白血病の発症過程解明 京大グループ

 遺伝子変異が原因の難治性白血病の発症過程を、京都大医学研究科の横山明彦准教授と奥田博史助教らの研究グループが解明した。創薬など新たな治療法につながるという。英科学誌にこのほど発表した。
 グループが調べたのは、急性白血病の6~7%を占め、MLLと呼ばれる遺伝子の異常で生じる種類。抗がん剤投与や骨髄移植でも再発しやすく治療は困難で、詳細な発症メカニズムは分かっていなかった。
 今回のマウスを使った実験で、MLL遺伝子に変異が生じると、別の遺伝子発現に関わる転写因子などが組み合わさってタンパク質複合体をつくると分かった。この複合体は、細胞をガン化させる遺伝子を発現させる働きがあった。
 一つの転写因子が、2種類の遺伝子発現に関わるという事実も新たに発見した。横山准教授は「未知の部分はまだ多いが、治療に新たな道を開けると期待できる」と話した。

2015年11月25日 (11:08)

欧州でblinatsumomabがALL対象に条件付きで承認獲得

 米Amgen社は、2015年11月23日、欧州委員会がblinatsumomabの市販を条件付きで承認したと発表した。適応疾患は、成人の、フィラデルフィア染色体陰性の再発性/難治性のB前駆細胞型急性リンパ芽球性白血病(ALL)となっている。

 この疾患の患者は少なく、欧州における罹患者は年間900人程度と推定されている。治療は困難で、選択肢は限られており、生存期間の中央値は3-5カ月だった。

 今回の承認は211試験と206試験という2件のフェーズ2のデータに基づく。18歳以上の、フィラデルフィア染色体陰性の再発/難治性B細胞前駆型ALLの患者を対象に行われたオープンラベルの211試験では、blinatumomabの単剤投与により、評価可能だった189人中81人(42.9%、95%信頼区間:35.7-50.2)が、完全奏効(CR)、または造血系の回復(骨髄の芽球は5%以下、血中や髄外に芽球なし)を伴う完全奏効(CRh)を達成した。試験期間中に報告された重篤な有害事象は、感染、神経系イベント、好中球減少症、発熱性好中球減少症、サイトカイン放出症候群、腫瘍溶解症候群だった。

 blinatumomabは、独Micromet社専有のBiTE(Bi-Specific T Cell Engagers)抗体で、細胞障害性T細胞に、CD19を発現している悪性B細胞への攻撃を指示するよう設計されている。通常、抗体に対する受容体を持たないT細胞に、抗体は作用できない。BiTEは、一方でT細胞表面の受容体であるCD3を認識し、もう一方で特定の癌抗原(blinatumomabの場合にはCD19)を認識する組み換え抗体で、これを用いて細胞障害性T細胞と癌細胞を結合させれば、T細胞からパーフォリンやグランザイムが放出されて、癌細胞はアポトーシスに至る。 

 条件付きの承認とは、申請データの種類や量は十分ではないが、リスクと利益のバランスが良好で、現時点では治療の選択肢が無い疾患を適応としており、市販されれば公衆衛生上有意な利益がもたらされると見なされた製品に対して与えられるもので、期限は1年となっている。1年毎の更新は可能だが、申請者はできるだけ早く十分なデータを提出する必要があり、データが全て揃った段階で条件付き承認は通常の承認に切り替えられる。

 欧州では、blinatumomabは、今回承認された適応症を対象として2009年にオーファンドラッグ指定を得ている。

2015年11月24日 (17:05)

カチカチになった下腹部の不快感…。 便秘を解消する「腸をキレイにする食べ物」とは

現代女性の大きな悩みのひとつ「便秘」。今年9月に株式会社えんばく生活が30~40代の女性400名を対象に行った調査では、64.5%の女性が便秘に悩まされ「3日以上続けて出ないことがある」と回答しています。腸の調子が悪ければ、身も心も不調モード。

腸の調子を整えれば、1日を気持ちよくスタートできると思いませんか?

■便秘は「オバサン体型」の原因になる

便秘は、食べ物のカスが排出されることなく腸に長く停滞している状態です。健康な状態であれば便と一緒に排泄される病原菌も、排泄されないまま腸内に残ってしまいます。さらに便秘は次のような悪影響を及ぼします。

●おなかが張る
便が詰まっているため、放っておくとお腹を触るだけでもカチカチの状態になります。お腹が重かったり膨満感があったりと、非常に不快です。さらに、下腹部がぽっこりと膨らんでしまうので、せっかくのお洒落も台無しです。

●肌トラブルが起こりやすい
便秘が続くと腸壁や血液中に有害物質がどんどん吸収されるため、肌荒れや肌のくすみの原因になります。便秘のときに肌に吹き出物ができやすくなったり、乾燥肌になったりするのはこのためです。

●太りやすい
便秘をしているときは、排泄されない便のせいで食べ物の消化率や吸収率が悪くなります。そのため、脂肪や糖質を余分に吸収してしまいます。こうなると体重は増加する一方…。太りやすい体質になってしまいます。

■ヨーグルト以上?「プルーン」には腸をキレイにする効果があった

腸をキレイにすれば、病気の予防になるだけでなく美容にも効果的です。そして「腸をキレイにする食べ物」と聞くと、乳酸菌が豊富に含まれているヨーグルトを思い浮かべる人が多いでしょうが、最近の研究等で注目されている意外な食品があります。それは「プルーン」です。実は「プルーン」にも便秘を解消する効果があります。

●食物繊維がたっぷり
プルーンには「第六の栄養素」とも呼ばれる食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は大腸の機能を十分に発揮するのに欠かせない成分です。食物繊維は「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類があり、便秘を解消するにはどちらか一方だけでは効果がありません。プルーンはこの両方の食物繊維をバランスよく含んでおり、腸を活性化させるために欠かせない善玉菌を増やしてくれます。

●結腸がんのリスクも軽減
プルーンの効果は便秘解消だけに留まりません。テキサスA&M大学とノースカロライナ大学の研究者によると、ラットによる動物実験の結果、プルーンには抗酸化に役立つフェノール類が含まれているため、結腸内にある有用なバクテリアの維持に役立ち、結腸がんにかかるリスクを軽減する効果があることが示唆されたのです。

腸内環境を整える効果のあるヨーグルトと一緒に食べれば、便秘解消効果も高まります。

2015年11月24日 (10:46)

米国でニボルマブが腎癌に適応拡大、国内も申請へ

 米国食品医薬品局(FDA)は11月23日、抗PD-1抗体ニボルマブの既治療の進行または転移を有する腎細胞癌への適応拡大を承認した。欧州でも申請が受理されており、小野薬品は、国内の腎癌への適応拡大申請を「遠からず行いたい」(広報部)とし、年内にも行う見込みだ。

 ニボルマブの腎癌への効果と安全性は、抗血管新生療法歴が1か2の測定病変を有する淡明腎細胞癌を対象にニボルマブとエベロリムスを比較したオープンラベル無作為化フェーズ3試験、CheckMate-025で示されている。ニボルマブは、エベロリムスよりも全生存期間(OS)を有意に延長した。CheckMate-025試験には日本人の患者も含まれていた。


2015年11月21日 (16:52)

「コーヒーは健康・美容・長寿にいい万能薬」と近藤誠医師

多くの人が良いと思って実践している、あんな健康法やこんな健康法。しかしそれは、体に良いどころか、むしろ逆効果になってるかもしれない。

『先生、医者代減らすと寿命が延びるって本当ですか?』を上梓した近藤誠医師に、健康法の知識を教えてもらった。

 かつてコーヒーは、「がんになる」「シミを増やす」などといわれていたが、現在は、それらの説が次々と覆されている。

「国立がん研究センターを中心とする研究班は、40~69才の男女9万人を10年間追跡調査して、『1日に5杯以上コーヒーを飲む人の肝臓がんの発症率は、飲まない人の4分の1』と発表しました。

 がんで日本女性の死亡率がもっとも高いのは、大腸がんです。岐阜大学グループによると、コーヒーを飲まない人と1日1杯以上飲む人を比較したところ、後者の女性の大腸がん発症率が半分以下に抑えられているとわかりました」(近藤医師)

 コーヒーとシミの関係を調査したのは、お茶の水女子大学。

「30~60代の女性のシミを、お肌の奥に潜んでいる予備軍まで測定し、コーヒーを飲む量や日頃の生活習慣で比較。するとなんと、『コーヒーをたくさん飲む人ほど、シミの量が少ない』と、判明したのです。

 スウェーデンとフィンランドの合同チームの20年以上にわたる調査では、中高年でコーヒーを1日3~5杯飲んでいたグループだけが、高齢になった時にアルツハイマー病や認知症を発症するリスクが65%も低かったと報告されています。紅茶では、その差がみられませんでした。これらのデータから、『コーヒーは健康・美容・長寿にいい万能薬』といえるでしょう」(近藤医師)

※女性セブン2015年12月3日号

2015年11月21日 (10:34)

元東大医師が赤裸々に語るがん治療の真実! エセ医学にだまされないために

もしも、あなたが「がん」だと診断されたら、どう思うだろうか。多くの人は「がん」というショッキングな病名を聞いただけで、その事実にうろたえ、思考が止まってしまうことだろう。

 今や私たち日本人にとって、がんという病気は大きな脅威だ。日本人の2人に1人はがんを患い、そのうち3人に1人はがんによって命を落とす。あまりにも身近な病気でありながら、私たちのがんに対する“正しい知識”は乏しい。その証拠に巷には、科学的根拠に基づかないがんの治療法が当たり前のように、メディアに取り沙汰されている。日本人はがんを恐れていながら、がんに対して正しい知識を持たない、と『東大病院を辞めたから言える「がん」の話』(大場 大/PHP新書)の著者、大場 大(おおばまさる)は本書の中で語っている。

 「これでがんが治ります」とうたう本や研究論文の中には、その効果に疑問符がつくものが多い。高濃度のビタミンCを投与してがん治療を行う「高濃度ビタミンC療法」はノーベル賞学者が研究した治療法なのにもかかわらず、科学的根拠は乏しく、その効果は疑問視されている。「ノーベル賞受賞」という権威があるから多くの人はその効果を疑わないものも、大場 大からすれば「高濃度ビタミンC療法」の科学的根拠は疑わしいという。

 また「この食材を食べればがんが治る」という食事療法もオカルトの類に等しいということが、本書で説明されている。これらの治療法は個人差があるとうたうものが多いが、科学として再現性がなく、客観的事実に基づくと、その効果に期待ができない。だが巷では、このような“エセ医学”が蔓延している。そして、多くの日本人――著名人や芸能人たちほど、そのエセ医学を信じこみ、意味のない治療を続け健康寿命をすり減らし、がんとの戦いに敗れ死んでいく。

 残念ながら、これが「がん先進国」と自らを称える日本のがん治療の真実の姿だ。確かに日本の医療技術は先進国の中でもトップクラスなのは事実だろう。日本の医学界には「ゴッドハンド」と世界でも有名な外科医がいるが、手術の技術とがんの治療の関係はあまりない。なぜなら、がんは切れば終わりという性質のものではなく、再発させないために手術後のケアにも細心の注意を払わなければならない、長期的な病気だからだ。

 だからと言って「切らずに治す」というのも患者の状態によっては正しいとは限らず、「何もせずにがんを放置する」というのも患者のことを考えると決して正しい治療とは言えない。大切なのはがん患者の健康寿命を考え、精神的、肉体的にケアを行い「抗がん剤」や「モルヒネ」といった選択肢を外すことなく、本当に患者のことを考えて一人ひとりにあった治療を行うことが大切だと本書では語られている。

 「がん患者のために治療をする」ということは患者からすれば当たり前のことのように思えるが、治療を行う医師の側からすればそうではないらしい。科学的根拠に乏しいエセ医学で治療し、法外な金額を請求する利益追求型の医師や、すでに時代遅れとなったがん治療法を患者にほどこす、時代遅れの医師。かつて“名医”ともてはやされていた医師の中には、その腕が鈍ったのにもかかわらず、強引にがん患者に手術を行い、患者を死に至らしめてしまう、名医とはほど遠い死神のような医師も。

 本来ならば治るはずのがんにエセ医学をほどこされ、病状を悪化させられ、莫大な医療費を請求されるのもゴメンだが、医師の傲慢によって殺されては堪ったものではない。

 そういった恐ろしい医師の魔の手から逃れるための方法は1つしかない。それはがんに対する正しい知識を持つということだ。「がん」と聞いただけで思考停止におちいらず、エセ医学に騙されないだけの科学的知識を持ち、「がんが治る」という甘言に惑わされないということが重要だ。

 まるで「詐欺」に引っかからないための、苦言にも聞こえるアドバイスだが、それだけ「がんが治る」という詐欺に引っかかってしまう人が少なくないのだ。そして、詐欺のような治療をほどこす医師もまた、決して少なくはない。

 あなたやあなたのまわりの人間ががんと診断された時に、エセ医学や恐ろしい医師に騙されないためにも、本書を読んでがんに対する正しい知識を知るべきだろう。

文=山本浩輔

2015年11月20日 (16:57)

早期乳がんに陽子線、臨床研究始まる 新たな選択肢期待

 早期の乳がんに対して放射線の一種、陽子線で治療する臨床研究がメディポリス国際陽子線治療センター(鹿児島県指宿市)で始まった。早期の乳がんでは現在、乳房の一部切除が基本となるが、有効性が確認されれば治療の新たな選択肢になる可能性がある。

 乳がんに対するX線治療は心臓や肺などに障害を与える可能性があるため単独の治療としては実施されていない。乳房の一部を切除する「温存療法」で行われるX線治療は通常線量を下げてやる。

 陽子線はエネルギー量を調整して照射範囲を絞り込めるため、X線に比べて周囲の正常な細胞に悪影響を与えることなく、正確にがん病巣に当てることができる。ただ、心拍に伴って乳房が揺れるため固定させる必要があった。そこで患者の一人ひとりの乳房の30枚を超える画像をもとに3Dプリンターを使ってプラスチック製の「固定具」を作製する方法を独自に開発した。

朝日新聞社

2015年11月20日 (10:29)

5年生存率が高い乳がん 早期発見しやすく遅れても治療可

 今年9月、国立がん研究センターはがん患者の「5年相対生存率」(5年生存率)を全国規模で調査・集計し、初めて公表した。集計対象は、宮崎県をのぞく全国46都道府県にある177のがん診療連携拠点病院(がん拠点病院)で、2007年にがんと診断された患者約17万人。これらの患者が日本人全体と比較して、5年後にどれだけ生存しているかを示すのが「5年相対生存率」だ。全がんと、主要5部位(胃、大腸、肝臓、肺、女性乳房)のデータがそれぞれ公表された。

 5年生存率が5大がんのなかで最も高い乳がん(92.2%)は、都道府県別で見ても1位の長野(96.1%)からワーストの青森(81.1%)まで8割以上となった。がん治療に詳しい長尾クリニックの長尾和宏医師は「希望の持てる統計」という。

「患者が5年後に9割以上も生存しているのは喜ばしいことです。乳がんは早期発見がしやすく、遅く発見されても治療しやすくなった印象です」

 確かに乳がんは比較的若年時に早期で見つかりやすく、手術がしやすい特徴がある。  乳がんの5年生存率が全国トップの長野は「がん治療先進県」だ。今回の調査でも全がんの5年生存率は全国2位。「がん死亡率ランキング」ではこの20年トップを走る。

 他県がうらやむ好成績の理由について、がん拠点病院である長野赤十字病院の担当者は「がん診療の向上」を理由にあげる。

「長野県では行政による『がん診療連携拠点病院整備検討委員会』が拠点病院の調査・評価を定期的に実施し、会合では県内の拠点病院の関係者が互いに学びあっています。そうした取り組みにより、がん診療が向上していると考えられます」

※SAPIO2015年12月号

2015年11月19日 (17:10)

治療歴のある多発性骨髄腫患者を対象にdaratumumabが米国で承認

 米食品医薬品局(FDA)は、11月16日、前治療を3つ以上受けている多発性骨髄腫の患者の治療薬として、抗ヒトCD38モノクローナル抗体daratumumabを迅速承認したと発表した。

 daratumumabは、多発性骨髄腫の治療薬として初めて承認されたモノクローナル抗体。CD38を発現している腫瘍細胞に結合し、補体依存性細胞傷害(CDC)、抗体依存性細胞傷害(ADCC)、アポトーシスなどなどにより、細胞死をもたらす。

 FDA Center for Drug Evaluation and ResearchのRichard Pazdur氏は、「daratumumabは、他の治療に抵抗性となった多発性骨髄腫の患者に対する新たな治療選択肢となる」と話した。

 daratumumabの安全性と有効性は、2件の非盲検の臨床試験で示された。このうちの1件の試験では、daratumumabを投与した106人中、29%で完全奏効(CR)または部分奏効(PR)が得られ、奏効期間は平均7.4カ月だった。もう一方の試験では、daratumumabを投与した42人中、36%でCRまたはPRが得られた。

 最も多かった副作用は、注射関連反応、倦怠感、悪心、背部痛、発熱、咳嗽だった。またdaratumumabは、リンパ球減少症、好中球減少症、白血球減少症、貧血、血小板減少症を引き起こす可能性もある。

 血液銀行は、daratumumabの投与を受けている患者に対し、輸血が必要な患者に行われる抗体スクリーニング検査など、妨げられる検査がある可能性を通知しなければならない。妊娠している女性はdaratumumabを使用すべきではなく、妊娠を予定している女性はdaratumumabの投与中および投与後最低3カ月は有効な避妊を行う必要がある。

 FDAは、予備的な臨床のエビデンスに基づき、daratumumabに画期的治療薬に指定している。承認されれば、daratumumabは現在実施可能な治療を本質的に改善すると考えられている。さらにdaratumumabは優先審査の適用とオーファンドラッグの指定も受けている。

 daratumumabの販売は米Janssen Biotech社が行っている。

2015年11月19日 (11:16)

常識と真逆の新理論 「一本の注射」で慢性的な痛みは消せる

 五十肩や変形性膝関節症など、慢性的な痛みに悩んでいる人は、もしかしたら一本の注射が症状を劇的に改善してくれるかもしれない。江戸川病院運動器カテーテルセンター長の奥野祐次医師に聞いた。

 まずは、痛みのある箇所を軽く押してみてほしい。押している指の爪がやや白くなる程度の強さでいい。その箇所が別の箇所と比べて「痛い」と感じるなら、奥野医師が行う「血管による軽い炎症を抑える治療」が効く可能性がある。

 奥野医師は、慢性的な痛みの原因が「長引く軽い炎症にある」とみて、治療を行っている。従来の考え方は「炎症は1カ月もしないうちに治る。数年単位の慢性的な痛みは、炎症が原因ではない」と、奥野医師とは真逆。“新理論”に行き着いたきっかけは、乳がん患者の血管撮影だった。その患者は五十肩の痛みにも悩まされていた。

「私はがんの痛みを取る治療を行っていたのですが、乳がんの検査で撮った血管撮影を見ると、五十肩の痛みのところに細い新生血管が発生していて、微細な炎症を起こしていたのです」

 炎症が起こると、普通ならなんでもない動きにも神経線維が過敏に反応し、痛みの信号を脳に送る。新生血管による微細な炎症が患者の五十肩の痛みに関係しているのではないか――。そこで炎症を抑えるために、新生血管に薬剤を入れて血管をつぶす治療を行うと、痛みも改善した。

「炎症はどれくらいの期間続くかはっきり分かっていませんでした。しかし、その後の研究で、慢性的な痛みの患者さんには新生血管による微細な炎症があり、それが続くことで痛みも続くという結論に至ったのです」

■何をしてもよくならないなら…

 痛みを伴う疾患は、五十肩、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症、変形性股関節症、顎関節症、帯状疱疹後疼痛、線維筋痛症など非常に多い。また、検査をしても異常が見当たらず、「原因不明」「精神的なもの」と言われている人もいる。

「病名がついている人からそうでない人まで、さまざまな患者さんが全国から来ます。病名がどうであれ、慢性的な痛みの多くには軽微な炎症があり、触診や超音波検査で確認できます」

 今、痛みの治療には鎮痛剤がある。しかし、鎮痛剤のような全身に効く治療では、痛みがある箇所(局所)にできた新生血管による軽微の炎症には効果がない。ちなみに、「鎮痛剤が効かなければ炎症が原因の痛みではない」とこれまでされてきたが、それは局所の炎症に作用していなかったからだ。

 神経ブロック注射も痛みの治療で使われるが、神経ブロック注射は炎症部分ではなく痛みが脳に伝えられる途中の神経に作用する。やはり軽微な炎症には効果がない。

「軽微な炎症にピンポイントで薬剤を効かせなくてはなりません。そこで注射で新生血管をつぶす作用のあるステロイド剤などを投与します。ステロイド剤は、通常使う量の4~8分の1と少量で、局所に使うので副作用の心配はありません」

 重症例には、カテーテル(軟らかい極細チューブ)を血管内に挿入し、薬剤を直接投与する。注射の場合は2~3回で、カテーテルは1回で痛みが消え、その箇所については再発もまれだという。注射は保険適用。カテーテルは自費診療で、江戸川病院では1回12万円ほどになる。

 痛みは生活の質を著しく下げる。何をしてもよくならない、という人は、この治療が「軽微な炎症があったかどうか」の判定にもなる。検討してはどうだろう。

▽新生血管とは
なんらかの原因で新しくできた血管のこと。もともとないものなので、除去しても問題ない。

2015年11月18日 (17:08)

岡山県内でがん患者就労支援拡大 官民挙げ相談体制整備や冊子作製

 医療技術の進歩を受け、がん患者の就労を支援する動きが広がっている。岡山県内では、基幹病院に設けられた患者総合支援センターが相談に乗るほか、県社会保険労務士会もサポートに乗り出した。県は、がん対策推進条例(昨年3月施行)に官民挙げた支援充実を盛り込み、啓発に力を入れる。離職すると患者が経済的に困窮したり生きがいを失うこともあり、関係者は「できるだけ仕事を辞めないで」と呼び掛けている。

 「5年生存率が40%と告知された時は頭の中が真っ白になり、退院後の生活まで考えが及ばなかった」。パートで岡山市の学童保育の指導員を務める女性(54)が振り返る。

 女性は2010年に卵管がんが見つかり、仕事との両立は不可能と考え退職した。約8カ月の闘病を経て回復、3年ほど前から再び働き始めたが、正規職員で約280万円だった年収は約100万円に減った。元気になった今、退職したことを後悔しているという。

 厚生労働省研究班の調査(12年)によると、4人に1人ががんと診断された後に退職。内閣府の調査(13年)でも、仕事を続けながら通院できると考える人は約3割にとどまった。

 だが、副作用の少ない療法が普及し、治療中も働くことができるケースが増えている。岡山大病院腫瘍センター長の田端雅弘准教授は「化学療法や放射線療法は副作用の時期や症状をある程度予測でき、復職の見通しを立てられる場合もある。患者には離職しないよう訴えている」と言う。

 県社会保険労務士会は昨年、がん就労支援チームを結成。県内のがん診療連携拠点病院などを訪問し、患者から相談を受けた際は連絡してもらい連携して相談に乗るよう働き掛けている。チーム代表の日笠みどりさんは「働くことは患者の励みになる。事業所側にも労務管理上の配慮などを助言したい」と話す。

 今年8月からは同会のホームページでも就労支援の取り組みをPR。24日に岡山国際交流センター(岡山市北区奉還町)で開かれるセミナー(厚生労働省など主催)にも日笠さんが参加し、「大切な社員ががんになったら」のテーマでパネルディスカッションする。

 県は条例施行に合わせ、就労などの相談機関や社会保険制度などを説明した冊子「がんサポートガイド」を作製。患者の相談窓口となる患者総合支援センターなどで無料配布している。

 ただ、患者総合支援センターの認知度は低く、厚生労働省研究班によるがん専門病院の患者への調査(11~12年)では、センターを知らない人は65%に上った。関係機関の取り組みは緒に就いたばかりとあって、「仕事に関する相談が寄せられるのはまれ」(岡山大病院)という実情がある。

 県医療推進課の則安俊昭課長は「働ける人が退職してしまうのは事業所だけでなく、社会にとっても損失。啓発と環境整備に努め、働くがん患者を増やしたい」とし、官民連携でさらなる支援拡充を図る方針だ。

2015年11月18日 (10:51)

進行が極めて速い血液のがん「バーキットリンパ腫」とは

ニュースサイト『ハフィントンポスト』に掲載された高校生のスピーチが話題を呼んでいます。ニュージーランドのクライストチャーチ男子高校で生徒会長を務めるジェイク・ベイリーさんは、このスピーチの1週間前に、進行性のがんである「バーキットリンパ腫」に冒されていることが判明したのです。ここでは、この病気について見ていきましょう。


◆巨大な腫瘤を伴う悪性リンパ腫

バーキットリンパ腫は、最も増殖速度の速い高悪性度リンパ腫の一種です。悪性リンパ腫とは、リンパ系の組織から発生する血液のがんのこと。バーキットリンパ腫はリンパ球(白血球)の一種であるB細胞から発生するもので、「非ホジキンリンパ腫」のひとつに数えられます。

バーキットリンパ腫の特徴は、増殖が非常に速いこと。病気が発見された時には、すでに巨大な腫瘤(しゅりゅう=腫れ物)が生じているケースが多いと言われます。また、脳、脊髄などの中枢神経系に進展しやすい性質があります。

日本、欧米ともに成人の悪性リンパ腫の1~2%と、発症率はそれほど高くありません。一方で、小児の悪性リンパ腫の40~50%を占めるため、相対的に小児に多く見られる悪性リンパ腫と言えます。


◆症状と治療、予後について

バーキットリンパ腫の症状は、首や腋の下、脚のつけ根などのリンパ節に生じる腫瘤、発熱、体重の減少、寝汗などの全身の症状、体のかゆみなどです。また、腫瘍が急激に大きくなるため、腹部にできた腫瘤でお腹の張りが生じたり、鼻や咽頭に腫瘤ができた場合は気道が塞がれたりする場合もあります。

中枢神経に病気が広がることも多く、意識障害などの中枢神経症状をきたすケースも見られます。いずれも症状の進行が速いので、速やかな診断と処置が求められます。現在の主な治療法は、抗がん剤による化学療法です。

近年用いられるCODOX-M/IVAC併用療法と呼ばれる化学療法により、小児および成人の治癒率は90%以上と言われています。ただし、以下のような場合は生存率が大きく減少する、あるいは再発率が高くなります。

●高年齢である(40歳以上)
●リンパ腫の進行度がステージIIIもしくはIVである
●リンパ節以外の器官にリンパ腫の浸潤が認められる
●乳酸脱水素酵素LDHの値が高い
●健康状態が悪い


◆医師の反対を押し切りスピーチを敢行

ハフィントンポストの記事によれば、ベイリーさんは病気が発覚した際、治療を受けなければ余命は数週間であり、スピーチは無理だと告げられたそうです。しかし、彼にとってこのスピーチは極めて重要なものであり、反対を押し切って式に出席し、壇上にあがりました。

「生きている限り人生から逃げ出すことはできません。だから、与えられた機会に感謝し、それを大切にして勇敢に生きて下さい」

これはベイリーさんがスピーチで語った言葉の一部です。スピーチ後、会場はスタンディングオベーションに包まれ、生徒たちは彼を讃えました。また、同校のニコラス・ヒル校長は「ジェイク君の勇敢さは、教師や生徒だけでなく、世界中の多くの人々を勇気づけた」と語ったそうです。

ベイリーさんの容態がどのようなものであるかについて詳しくはわかっていません。彼が病気を克服し、再び人々を勇気づける機会が訪れることを願わずにはいられません。

2015年11月17日 (16:43)

課題は“誤診”と医師選び 「慢性胃炎治療」の意外な落とし穴

 日本人の6割に胃炎があるといわれている。慢性的な胃炎を引き起こすヘリコバクター・ピロリ菌が、胃がんなどの原因になっていることは知られているが、それを放置している人がまだまだ多いということ。医師にも問題があるという。

 慢性胃炎にかかっている人は、ほぼ100%がヘリコバクター・ピロリ菌に感染している。感染があると、ピロリ菌を退治しようとして大量の白血球が胃の粘膜に集まり、サイトカインという物質が放出される。しかし、ピロリ菌は胃の粘膜ではなく胃粘液の中を泳いでいるため、サイトカインが届かない。そのため“誤爆”で自分自身の粘膜を傷つけることになり、炎症を引き起こす。

 日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)は言う。

「アルコールやストレスなどが原因になる急性胃炎なら、放置しておいてもそのうち改善します。胃の粘膜は再生力が強いので、一時的な炎症があっても元に戻るのです。しかし、ピロリ菌によって起こる慢性胃炎は、除菌しない限り続きます。粘膜はジワジワと破壊され続け、そのうち粘膜がペラペラになってしまう萎縮性胃炎が進みます。これが、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因になるのです」

 胃とは関係ない病気も引き起こす。慢性胃炎があると、サイトカインも放出され続ける。サイトカインは全身の血管を巡って免疫の働きを狂わせ、慢性じんましん、慢性頭痛、悪性リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病といった病気の原因になる。

 血管も傷つけられるため動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中のリスクもアップ。また、脳神経系にも大きな影響を及ぼし、アルツハイマー型認知症の発症リスクが2倍になるという報告もある。

 まさに“万病のもと”といえる慢性胃炎をしっかり治すには、ピロリ菌を除菌するしかない。

「ピロリ菌を除菌すると、半年ほどで慢性胃炎はなくなります。すでに萎縮性胃炎になっている人も、10年弱で胃の粘膜が再生して萎縮が改善します」(江田氏)

■万全を期すなら他の検査法も

 ただ、慢性胃炎の治療には落とし穴がある。これといった自覚症状が出ないため、気づかずに放置している人が多いこともそうだが、“誤診”も少なくないという。

 現在、全国の都道府県で「ABC検診」と呼ばれる胃がんリスク検診が行われている。「ピロリ菌感染の有無」と「ペプシノーゲン検査」(胃粘膜から分泌されるペプシノーゲンの血中濃度を測定し、萎縮の進行度を診る)により、胃がんにかかりやすい人をスクリーニングする有益な検診といえるが、これだけでは感染を見落とすケースがあるという。

「ABC検診では、ピロリ菌がいない人をA群、ピロリ菌に感染していて胃の萎縮が軽い人をB群、萎縮がひどい人をC群に分けます。さらに、過去にピロリ菌に感染していたものの、胃が荒れすぎたためピロリ菌が自然消滅した人はD群に分類しています。D群の人は〈もうピロリ菌を除菌する必要がない〉と判断されるのですが、D群の人を尿素呼気試験で調査した研究によると、実際には50%の人にピロリ菌が存在し、除菌が必要だったのです」(江田氏)

 加齢が進むと血液中のピロリ菌の抗体の値が自然に下がってきて、消えてしまう人がいるのが見落としの原因だという。検診で「ピロリ菌陰性」と診断されても、万全を期すには他の検査法でも調べたほうがいい。

「診てもらう医師にも気をつけてください。ひと昔前の医師は、慢性胃炎を〈年をとれば誰にでも起こるもので、放っておいても問題ない〉と誤って解釈していました。こうした古い考えにとらわれている医師も、残念ながら少なくないのです」(江田氏)

 慢性胃炎を治すなら、新しい知識を持った「日本ヘリコバクター学会認定ピロリ菌感染症認定医」に診てもらうべし。

2015年11月17日 (11:16)

EGFR T790M変異陽性の転移性非小細胞肺癌対象に米国でosimertinibが承認獲得

 英AstraZeneca社は、2015年11月13日、米食品医薬品局(FDA)が、osimertinib(開発名AZD9291)を、上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)を用いた治療後に進行を見た、EGFR遺伝子にT790M変異を有する転移性の非小細胞肺癌(NSCLC)患者の治療に用いることを許可したと発表した。

 T790M変異の有無は、FDAの承認を受けたスイスRoche社のコンパニオン診断薬「cobas EGFR Mutation Test v2」を用いて判断する。

 EGFR-TKI治療後に進行を経験したNSCLC患者の約3分の2に、この種の薬剤に対する耐性を付与するT790M変異が認められる。そうなると治療の選択肢が限られてしまう。osimertinib は、EGFR T790M陽性の転移性NSCLC患者への適用が認められた初めての薬剤になった。

 新規経口分子標的薬osimertinibは、EGFRに活性化変異を有する腫瘍と、EGFR-TKI感受性の変異をEGFRに有する腫瘍、EGFR-TKIに対する耐性を付与するT790M変異を有する腫瘍において、EGFRの機能を阻害するよう設計されている。

 FDAの承認は、2件のフェーズII試験、AURA extensionとAURA2で得られたデータに基づく。それらは、EGFR-TKI治療中または治療後に進行したT790M変異陽性NSCLC患者411人に対するosimertinibの有効性を示した。2件の結果を合わせた全奏効率は59%(95%信頼区間:54-64)になった。忍容性も高く、患者の3.5%以上に認められたグレード3以上の有害事象はなかった。報告が多かった有害事象のほとんどが軽症から中等症だった。多くの患者が経験した有害事象は、下痢(あらゆる下痢は42%に発生、グレード3/4は1.0%に発生)、発疹(それぞれ41%と0.5%)、皮膚の乾燥(31%と0%)などだった。

 この製品は米国ではファストトラック指定、画期的治療薬指定を得ており、承認申請に対して優先審査と迅速承認制度が適用された。日本でも、2015年8月に同様の承認申請が提出され、厚生労働省は先頃、この製品を優先審査品目に指定した。欧州でも承認申請を提出済みで、やはり迅速審査の適用が決まっている。

 現在この製品については、オープンラベルの無作為化フェーズ3 AURA3試験などが進行中だ。AURA3は、局所進行性または転移性のNSCLCで、EGFR-TKI治療後に進行を見た、EGFR T790M変異陽性の患者を登録し、osimertinib、またはプラチナ製剤とペメトレキセドの併用に割り付けて、有効性と安全性を比較する設計になっている。

2015年11月16日 (16:34)

がん予防 野菜は皮ごと煮込み汁ごと食べるのが効果的と医師

 がん予防に効果的な栄養素、“ファイトケミカル”とは、植物が作り出す天然の機能性成分。毎日意識してしっかり摂ることで、がんを作り出す原因は撃退できる。

「健康な人でも、体内では毎日5000~6000個の“がん細胞の芽”が生まれています」(麻布医院院長 高橋弘さん・以下同)。

 つまり、誰もががんのリスクを持っているというのだ。1つのがん細胞が成長して、がんになるには、平均9年かかる。いち早くその芽を摘み取り、成長を食い止めれば、がんを防ぐことができる。

 がんによる死は、約35%が食事、約30%が禁煙、約10%がウイルス感染の予防で防ぐことができるといわれる。中でも重要なのが食事で摂る野菜の量だ。野菜の消費量とがんの発症率は密接な関係があると高橋さんは指摘している。

「野菜の色や香り、辛みなどの成分をファイトケミカルといいますが、この成分がすごいのは、活性酸素を除去する抗酸化作用、免疫力を高める作用、がん細胞の増殖を抑える作用、そのいずれもが非常に優れている点です。がんを防ぐには、このファイトケミカルを含んだ野菜を毎日350~400g摂ることが必要です」

 ファイトケミカルは、硬い細胞壁で覆われた細胞の中にあるため、野菜を生食したのでは、体内には吸収されにくい。

「加熱すれば、成分が細胞の外に溶け出てきます。特に豊富なのは皮や芯ですから、できるだけ皮ごと煮込み、汁ごと食べるのがおすすめです」

 逆に控えたいのが、鉄の多い肉類や魚介類。鉄は体内に酸素を取り込むのに欠かせないミネラルだが、取り込んだ酸素の約1%は活性酸素になるため、鉄が多すぎると、活性酸素が増えてしまう。しかも、鉄を介してできる活性酸素は毒性が強い。

「女性は閉経後、がんの発症率が上がります。それは、生理によって鉄が排泄されなくなるのも一因。特に閉経後は、鉄分の摂りすぎに注意。また、がん細胞の成長を進める高GI値(糖質が多い)の食品も控えめにしましょう」

※女性セブン2015年11月26日号

2015年11月16日 (11:40)

風邪撃退にはブロッコリー!プロ直伝つまみレシピ3選

最近その栄養価の高さに注目が集まっているのがブロッコリー。β-カロテンを多く含み、ビタミンCはレモンの2倍、ビタミンEはニンジンの6倍も含まれ、あらゆる病気やがんを予防する「抗酸化ビタミン」がたっぷりなんです。体の免疫力もアップさせるので、これからの季節、風邪やインフルエンザ予防にバッチリ!

ハイボールとアイデアつまみで人気の「ロックフィッシュ」、銀座の老舗カクテルバー「スタア・バー・ギンザ」、本格イタリアン系ワインバー「Vineria HIRANO」という3つの名バーのマスターが考案する10分でできる簡単レシピ連載、今回はスーパー食材のブロッコリーを取り上げます。栄養抜群レシピ、ぜひお試しください。


『ブロッコリーの酒盗炒め』 所要時間:5分

最近周りに風邪ひきが多いな~、外出時にはマスクをしてはいるけど、ちょっと心配。そんな時にはブロッコリーを食べましょう。

5分でできて食べ飽きないレシピをハイボールブームの火付け役「ロックフィッシュ」の間口さんが考案してくださいました。ブロッコリーの旨みを存分に引き立てた絶品メニューです。

材料はこちら!

【 材料 】
ブロッコリー…1/4株
オリーブオイル…大さじ3杯
酒盗…大さじ2杯


【レシピ】
鍋に湯を沸騰させ、ブロッコリーを1分ほど茹で、冷水にさらします(写真1)。
同じ鍋を熱し、オリーブオイルをしいて、酒盗を入れます(写真2)。
ふんわり香りがたってきたら、水をよく切ったブロッコリーを入れて手早く炒めます(写真3)。
酒盗とブロッコリーが馴染んだら出来上がり。

写真ではアードベッグのトニック割りを合わせましたが、熱かんにも合いそう。酒盗の味わいが後をひき一つ二つと進んでしまうメニューです。


お次は、超シンプル!たったの3分でできるブロッコリーレシピ!

『ブロッコリーのチーズのっけ』 所要時間:3分

お次は「スタア・バー・ギンザ」の国宝級マスター・岸さんが考案してくださった、超シンプルレシピ。でも、間違いがない美味しさです。ブロッコリーそのものの風味を活かしつつ、チーズでコクをプラスした一品。

材料はこちら!

【 材料 】
ブロッコリー…1/4株
とろけるチーズ…1/2枚
塩・こしょう…少々


【レシピ】
鍋にお湯を沸かし、ブロッコリーを1分茹でます(写真1)。
お皿に盛ったら、塩・こしょうを振ります(写真2)。
2 に、とろけるチーズをのせ(写真3)、ブロッコリーの余熱でチーズを溶けたら完成。


お酒は、イタリアのアぺロールというオレンジとハーブのリキュールを、お湯割りにします。温まって風邪も一撃のおつまみです。

口に広がるチーズのコクとブロッコリーの甘味がたまらない、お子さんのおやつにも向いているレシピです。


最後は、ブロッコリーをオーブンでカリッと!

『ブロッコリーとにんにくのオーブン焼き』 所要時間:10分

殺菌と滋養強壮に効くにんにくも入れて風邪を強力ブロック!
イタリアの食文化全般に造詣が深い、ワインバー「vineria HIRANO」の平野さんに伝授いただきました。にんにくとオリーブオイルの香りがブロッコリーにマッチし、食欲をそそるメニューです。

材料はこちら!

【 材料 】
ブロッコリー…1/4株
にんにく…1かけ
パルミジャーノレッジャーノ…20g
オリーブオイル…適量


【レシピ】
オーブン用のお皿にオリーブオイルを塗って、薄くスライスしたブロッコリーとにんにくを並べ、上からパルミジャーノレッジャーノを振りかけます(写真1)
1を、280℃に熱したオーブンで8分焼きます(写真2)。
きつね色にこんがり焼けたら、お皿に盛ってオリーブオイルをまわしかけます(写真3)。

チーズとにんにくの薫味に俄然食欲が倍増したところに、爽やかな微発泡の赤ワインのグットゥルニオ・フリッツァンテを合わせましょう。

パルミジャーノレッジャーノにベストマッチな微発泡の赤ワイン!ニンニクとワインで体はポカポカ。風邪なんて撃退できます!


3人のプロフィールはこちらから!

◆スタア・バー・ギンザ 岸 久さん
(社)日本バーテンダー協会会長。銀座バーテンダースクール開講中。http://bartender.ac/

【スタア・バー・ギンザ】
住所:中央区銀座1-5-13三弘社ビルB1F
営業:16:00PM~24:30
休日:日曜・祝日
03-3535-8005


◆ロックフィッシュ 間口一就さん
ハイボールブームの火付け役。『缶つまデラックス』(世界文化社刊)など著書多数。

【ロックフィッシュ】
住所:中央区銀座7-2-14第26ポールスタービル2F
営業:3:00PM~L.O.10:00PM(土曜・日曜・祝日~L.O.6:30PM)
休日:無休
03-5537-6900


◆vineria HIRANO
平野博文さん(お名前の正式表記は博の点なしです)
イタリアワインと料理を通じてイタリア文化の魅力を伝える伝道師。『イタリア文化事典』(丸善出版刊)にも寄稿。

【vineria HIRANO】
住所:渋谷区千駄ヶ谷2-5-5ウィルコート1F
営業:6:00PM~25:00AM
休日:日曜・祝日
03-5772-6230

東京カレンダー株式会社

2015年11月14日 (16:42)

がんにかかりやすい人の傾向とは?副作用の少ない治療法も

 女優・川島なお美さんの胆管がんによる死去や、元女子プロレスラーでタレントの北斗晶さんの乳がん告白・手術以来、女性のがんがあらためて注目されている。全国の病院では、乳がんなどの検診を受けようとする多くの女性の姿が目立つようになったが、病気に関心を持ち、正しい知識を求めようとする動きは悪いことではない。

 そこで、最先端のがん治療である免疫細胞治療について、『自分の細胞で治す 女性が知っておきたい最先端がん治療』(PHP研究所)などの著書がある瀬田クリニック院長の後藤重則氏に

・女性がかかりやすいがんとその予防法
・最新の治療法

などについて、話を聞いた。

●女性がかかりやすいがん

--女性の著名人が亡くなったり手術を受けたりして、最近は女性がかかりやすいがんに注目が集まっています。具体的に、女性がかかりやすいがんにはどのようなものがありますか。

後藤重則氏(以下、後藤) 卵巣がん、子宮がんなど、女性しかかからないがんのほか、乳がんなど男性でもかかる可能性はあるが大半は女性がかかるがんがあります。従って、それらが女性のかかりやすいがんといえます。

 また、がんの罹患率、死亡率は男女差があります。2013年の「人口動態統計によるがん死亡データ」によると死亡率が高いがんの部位は、男性が肺、胃、大腸、肝臓、膵臓の順で、女性は大腸、肺、胃、膵臓、乳房です。男女を合わせると、肺、胃、大腸、膵臓、肝臓となります。

 また、11年の「地域がん登録全国推計によるがん罹患データ」によると、罹患数(全国推計値)が多い部位は、男性が胃、前立腺、肺、大腸、肝臓、女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順となっています。男女合計では、胃、大腸、肺、前立腺、乳房の順です。

 このように、女性が男性に比較してかかりやすいがんの代表は大腸がんです。

--がん検診で見つけやすいがん、逆に見つけにくいがんについて教えてください。

後藤 検診で早期発見しやすいがんは、直視できて細胞の採取などが容易な部位です。胃や大腸などは内視鏡で容易に観察でき、あやしいところは生検【編註:病変の一部を切り取って検査すること】でがんかどうか確認することができます。子宮頸がんも腟鏡を用いて容易に肉眼での観察が可能で、また細胞の採取も簡単です。

 次に体表に近いがん、たとえば乳がんなども比較的に早期発見が可能です。マンモグラフィーや超音波検査法などで発見できます。また、がんの発生が血液でキャッチしやすい特別ながんもあります。その代表が前立腺がんで、罹患していると前立腺特異抗原(PSA)という物質が血中に増えてきます。

 一方、見つけにくいのは、内視鏡などで直接観察しづらい臓器にできるがんです。その代表が膵臓がんです。おなかの深い部分にあって、通常のレントゲンでは写らず、超音波などでも早期発見は難しいです。卵巣がんも大きくなるまで発見が難しいです。

--女性が日常的に注意すべきこと、またセルフチェックのポイントなどはありますか。

後藤 子宮頸がんなどは早期から出血、特に性行為に伴う出血が生じやすく、そのような場合はすぐに婦人科を受診するほうが良いでしょう。

 乳がんも自己チェックで発見できる場合があります。目で見て皮膚の変化、陥没などがないか、乳房から脇の下を十分に手で触診します。定期的に行うことで、わずかな変化にも気がつきやすくなります。病院での乳がんの検診は触診だけでは不充分ともいわれますが、自己チェックは細かい変化にも気がつきやすく意義があります。

●がんの予防法

--体質や遺伝、家系、生活習慣などで、がんになりやすい傾向はあるのでしょうか

後藤 正常細胞は細胞分裂する際に遺伝子を複製します。この時、複製にミスが生じると、遺伝子、DNAに異常が発生します。これが多段階にわたり、がん細胞が発生します。このがん細胞の発生は、喫煙などの発がん因子によって促進されることになりますが、発がん因子がなくとも偶発的に誰でも起こっています。しかし、がん細胞が発生したら必ずがんにかかる、発病するというわけではありません。

 DNAに異常が発生すると、それを修復する機構が働きます。あるいは、そのような異常な危険な細胞は自殺するような仕組みが備わっており、多くは消滅します。そのような働きが遺伝的に欠損している場合があり、例えばBRCAという遺伝子の異常があると、乳がんや卵巣がんが高い確率で発生することが知られています。アメリカの女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが予防的に乳房を切除したことは有名です。

 また、がんに関してもうひとつ重要なことは免疫の働きです。がん細胞は遺伝子の変異を伴い、異常な遺伝子、つまりもともと体に存在しなかった遺伝子を有するため、異物として認識され、体の防御機構である免疫が働いて攻撃、排除されます。このため、がん細胞が発生しても免疫の力で排除され、がんにかからなくて済みます。しかし、この免疫の働きが低下するとがん細胞を排除できず、がんにかかってしまうことになります。AIDS(エイズ)患者は抗ウイルス剤の進歩で寿命が著しく延びていますが、リンパ腫などのがんが高効率で生じています。また、免疫を低下させる薬剤や免疫の異常を伴う病気の患者は、がんにかかる確率が高いことも知られています。

 がんにかからないための方策としては、喫煙など発がん物質の摂取を避けること、そして免疫の働きを高めることです。免疫の働きを低下させないために日常生活で重要なことは、心身の健康的な生活を心がけることです。つまり、規則正しい生活、体に良い食べ物をバランスよく食べる。さらにもっとも重要なことは、ストレスをためず心の安定を保つことです。大きなストレスは大脳から間脳や副腎を介して、免疫系に大きな影響を与えることが科学的に明らかになっています。

●免疫細胞治療とは

--最近注目されている免疫細胞治療(免疫細胞療法・免疫療法)とは、どのような治療法でしょうか。どんな種類のがんに効果的なのですか。

後藤 免疫細胞治療は、体内でがん細胞と闘う免疫細胞を患者の血液から取り出し、人工的に数を増やしたり効率的にがんを攻撃するよう教育してから再び体内へ戻すことで、重い副作用なしにがんを攻撃する治療法です。

 現在がん治療では、手術、化学療法、放射線治療の三大療法が標準的に行われています。三大療法はいずれも、外部からの力でがん細胞を取り除いたり、攻撃したりするものです。その際には、正常細胞も傷を受けたり死んだりすることがあり、それが副作用として現れます。

 これに対して免疫細胞治療は、外部の力で直接がん細胞を攻撃するのでなく、患者の体の内部にある免疫細胞を培養・加工してがんを攻撃する点に大きな違いがあります。自らの細胞を使うため大きな副作用はなく、また三大療法と組み合わせて行うこともできます。

 治療の対象は一部の白血病を除いた、ほとんどのがんが対象となります。早期で手術後に再発を抑えるために治療を受ける方から、化学療法などの三大治療を併用して受ける方、かなり進行してすでに治療法がなくなった方まで、さまざまな方が治療を受けています。

2015年11月14日 (10:55)

重粒子線がん治療装置、3社が受注競争展開-山形大は東芝に軍配

 国内の重粒子線装置をめぐって、東芝と三菱電機、日立製作所の3社が受注競争を繰り広げている。東芝は今月、山形大から重粒子線がん治療装置を受注したと発表した。放射線総合医学研究所と共に開発したもので、受注は神奈川県立がんセンターに次ぐ2例目。100億円以上の整備費がかかることから、国内の需要は限定的なため、今後は海外を舞台に競争を繰り広げそうだ。【新井哉】

■東北・北海道で初施設、360度照射の回転ガントリー整備

 重粒子線がん治療は、炭素イオンを光の速さの70%まで加速して炭素イオン線(重粒子線)とし、体の外から“がん腫瘍”に照射する治療方法。外科手術に比べて体への負担が少ないのが特徴で、周囲の正常な細胞も傷つけにくく、難治性のがんに対しても高い治療効果が認められるという。

 山形大に導入が予定されている装置について、東芝では「山形大が提唱する次世代型重粒子線がん治療装置の厳しい要求を満たした、世界最高性能かつ国際展開を視野に入れた装置」と自負している。同大医学部附属病院で、2019年10月から治療を開始する予定だ。

 この重粒子線治療施設について、同大も「東北・北海道地域では初となる」と強調する。省エネルギーや省スペース、廃棄物ゼロ、容易で効率的な運用・保守のコンセプトの下、次世代型重粒子線がん治療装置(山形モデル)の研究・開発などを推進し、設置の準備を進めてきた。建物や装置の整備には約150億円の費用を見込んでいるという。

 東芝が今回受注したのは、固定ポートと回転ガントリー式の2つの治療室を含む重粒子線治療システム。回転ガントリーについて、東芝は「治療時に患者を傾けるなど不自然な体位を必要とせず、360度自由な角度から照射が可能」と説明。患者が楽な姿勢で安全に治療を受けられるとしている。

■大阪の施設への設置、本命の東芝退け日立が獲得

 国内の重粒子線治療装置の入札では主に、山形大から今回受注した東芝に加え、群馬大などに設置した三菱電機、大阪の重粒子線治療施設に納入を予定している日立製作所が受注競争を展開。神奈川県立がんセンターでの入札では、この3社から総合点が一番高かった東芝が選ばれていた。

 一方、大阪の施設での選定時には、東芝にほぼ決まっていたが、施設を運営する医療法人側から大阪府立病院機構に「装置の設置や保守点検業務を行う協力事業者を変更したい」と申し出があったため、日立製作所に変更されている。

 決定前にこの問題を議論していた有識者によるワーキンググループでは、日立には陽子線でのスキャニング法の実績はあるが、重粒子線での実績がないことを踏まえ、委員から「基本的には東芝で決めている」といった意見もあったが、最終決定で日立が巻き返した形だ。各社とも海外での重粒子線治療装置の受注を視野に入れており、今後、国内外で技術力を競う熾烈な戦いが繰り広げられそうだ。

2015年11月06日 (16:15)

進行乳癌患者ではインスリン抵抗性が独立した予後因子に

 転移を有する乳癌で、糖尿病ではないがインスリン値が正常よりも高い患者は、インスリン値が正常の患者と比べて有意に予後不良となることがわかった。この知見は、11月5日から7日までポルトガル・リスボンで開催されているAdvanced Breast Cancer Third International Consensus Conference(ABC3)で、イタリアE.O. Ospedali GallieraのNicoletta Provinciali氏によって発表される。

 早期乳癌患者におけるインスリン高値の影響は知られているが、今回の発表では、初めて進行乳癌患者でインスリ抵抗性が予後不良につながることが示された。

 Provinciali氏らのチームが検討の対象としたのは、転移を有する乳癌患者125人(年齢中央値約60歳)で、患者に糖尿病はなく、全例がHER2陰性で、臨床試験の治療の一部としてファーストライン治療で化学療法を受けていた。研究チームは、インスリン抵抗性と無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)との関係を評価した。

 研究者らはHOMA法を用いて、個々の患者のインスリン感受性を評価した。インスリン抵抗性指数の正常範囲は約2で、2.5以上の場合はインスリン抵抗性があると考えられる。今回の検討では、対象中46.95%がインスリン抵抗性ありに分類され、40.5%は過体重、16.37%はBMI 30以上の肥満だった。

 結果として、PFS中央値は、HOMA法によるインスリン抵抗性指数が2.5未満の患者では約11.5カ月、同指数が2.5以上の患者では約8.5カ月となった。

 Provinciali氏は「転移を有する乳癌患者ではインスリン抵抗性が有意に予後不良と相関し、代謝の状態が予後に影響することについて、明確なエビデンスを見出した。このような患者に予後を改善する機会を提供するため、インスリンに関する代謝をターゲットとする方法を考える必要がある」と話す。

 癌細胞の特徴の1つは、急速かつ制御不能に増殖し、癌以外の細胞で発生するプログラム細胞死に抵抗する能力である。癌の発生と進行には増殖因子が必須であり、インスリンは癌細胞の発生にどのように影響するかは不明であるが、全身組織の重要な増殖因子である。

 研究者らによると、今回明らかになった問題に取り組む方法として、食生活の改善や運動量の増加など、生活様式をシンプルに変えること、そしてメトホルミンのような安価で広く市販されている抗糖尿病薬の使用などが考えられる。さらに癌の進行に対するインスリン抵抗性の影響について意識を高めることも必要だ。

 Provinciali氏は「個々の患者の代謝について、今後は身体活動と食事の影響を評価する試験に目を向けていきたい。すべての進行乳癌患者は、このような生活様式の変化がもたらす効果について、助言を受けるべきと考える」と結論している。

2015年11月06日 (10:42)

進行乳癌コンセンサス会議で長期生存患者の問題を指摘

 ポルトガルで2015年11月5日から7日まで開催されている、Advanced Breast Cancer Third International Consensus Conference(ABC3)で、複数の進行乳癌患者代表が、長期にわたる癌患者としての生活経験に基づいて、患者を取り巻く環境をより良いものにするための要望を発表した。

 転移性乳癌を生存可能な疾患に変える研究に資金を提供している米国の非営利団体METAvivorの創始者の1人で、現在は会長をつとめるDian Corneliussen-James氏は、進行乳癌患者として9年間生きているという。

 同氏は、個人や組織が何気なく発するメッセージ、たとえば、健康な生活を送っていれば、癌になるリスクは非常に低く、転移はほとんどない、といった言葉に患者は傷つけられていると述べた。そうしたメッセージは、転移性乳癌の患者には何らかの落ち度があることを意味するからだ。転移は本人の責任と考えた早期の乳癌患者が、自分には転移は起こらないと考える可能性もある。これが転移性の患者を孤立させることになる。METAvivorは、そういう発言をする人に、発言が患者にもたらすダメージについて教える活動を開始している。さらに、一般の人々にも現状を知らせて、誤ったメッセージを信じないようにする必要がある、と同氏は語った。

 続けて、医師の一部は、転位のある患者は死亡リスクが高いと考えて積極的にかかわろうとせず、癌患者の団体の一部は、転移のある患者を集会や会議に呼ぼうとしない。早期の癌患者がポジティブな気持ちを維持できるよう、気が滅入るような患者は排除したいという気持ちが働くからだ。転移のある患者に対する悲観的な認識を変えるために、われわれは努力している。そうしなければ、結局はあらゆる患者団体が廃れていくだろう、と同氏は述べた。

 次に、米国の転移性乳癌ネットワークの会長で、2003年から転移性乳癌と闘っているShirley Mertz氏は、進行した乳癌で治療を受けながら長期生存している「長期レスポンダー」の増加によって懸念されるようになった問題を取り上げた。

 同氏が乳癌患者となって以降に、多くの新薬が承認された。たとえば、HER2陽性乳癌患者は、トラスツズマブを第2選択、第3選択として利用できるようになった。こうした薬剤の登場とプレシジョンメディシン時代の到来は、HER2陽性乳癌患者に希望を与えている。しかし、問題となるのは価格の高さで、そうした薬剤の持続的な使用を社会が可能にしてくれるかどうかを患者は心配している。社会的な支援がなければ、高額な治療は支払い能力のある患者だけのものになる。社会的な支援を可能にする政策が採用されなければ、長期生存できる患者の数は減るに違いない。しかしこれまでのところ、長期レスポンダーの声は、医療従事者や政策立案者の議論の場に届いていない、と同氏は語った。

 British Columbia大学の腫瘍内科の教授であるKaren Gelmon氏は、重篤な疾患を抱えて長生きしている患者の存在は、既存の研究データには含まれない種類の情報を提供する、と述べた。さらに、医師たちは、医療の進歩が生存期間を延長した慢性疾患、たとえばAIDSや嚢胞性線維症の患者から得られた知識を長期レスポンダーに対する治療に生かすべきだと語った。

 長く生存している患者を取り巻く問題の1つは、長期にわたる癌治療が身体に及ぼす影響に関する情報が少ないことにある。臨床試験の多くは追跡期間を限定しているため、そうした情報を与えない。また、有害事象の治療法として何が最善なのかについても検討していない。それ以外にも、患者の不安を減じ、病気とともに長く生きる気力を与える方法を構築する必要があり、長期レスポンダーの経済的な心配や雇用の問題に対処し、家族の問題や、患者の生活の質と緩和ケアにかかわる不安を解決する方法を考案しなければならない。患者と家族にとっての最大の問題は、どれだけ長く生きられるかがわからないことだろう。特に、生活の質が高い状態がいつまで続くのかがわからない。これが、健康な人のように生きつつ、金銭的な計画や支援のプランなどを含む将来の計画を立てたいと考える患者の気力を削ぐことになっている。

 2番目の問題は、どの症状が癌に由来し、どの症状が他の健康上の問題に由来するのかの区別が難しい点だ。患者は癌患者としての治療を受けるのみならず、慢性疾患とともに生きる人として治療を受ける必要がある。

 3番目の問題は、長期にわたって患者として生きること自体の難しさだ。患者は、定期的に受診し、検査や治療を受けながら、不安をコントロールし、慢性的な副作用と闘いつつ長期生存患者になるために努力しつづけねばならない。

 医療従事者は、患者の医療面での幅広い要求に対して、適切に気を配る必要がある、と同氏は語った。

2015年11月02日 (16:41)

胃がんの99%はピロリ菌原因 バリウム検査での発見率は低い

 厚生労働省は、来年度からの胃がん検診に、これまで唯一推奨してきたバリウム検査に加え、初めて内視鏡検査を「推奨」することを決めた。実はこの背景には、同省や関連組織が長くバリウム検査だけを推奨してきたことに対する現場の医師や患者団体からの強い不満と疑念があった。

 バリウム検査による集団胃がん検診は、全国で年間1000万人が受診しているとされる。しかし、実際には技術は古くてがん発見率は低く、しかも事故が多く受診者を大きな危険に晒すものであると専門医たちは口を揃えて批判する。検診機器に挟まれる、あるいは固まったバリウムにより大腸に穴が開くなどの事故で、死亡例も多数ある。

 この問題を初めてメディアで発表したジャーナリストの岩澤倫彦氏は、このほど上梓した新刊『バリウム検査は危ない』(小学館刊)で、専門医、検診関係者らに幅広く取材している。専門医のひとりは、こう言い切った。

「医者でバリウム検査を受ける人間は僕の知る限りいません。内視鏡のほうが何倍も胃がんを発見できることを知っていれば当然ですよ。僕ですか? ピロリ菌未感染なので、胃がん検診は受けていません」

 事実、医学的には胃がん患者の99%はピロリ菌感染が原因と証明され、この感染の有無と胃粘膜の萎縮度を示すペプシノゲン値を組み合わせた「胃がんリスク検診」を集団検診に採用すれば、胃がんの発見率は3~4倍に向上し、検診および治療にかかる医療費は5年間で4200億円も削減されるとする試算がある。内視鏡技術も日進月歩だ。日本人のピロリ菌感染率は4割程度と推定され、6割もの人が、不要で効率の悪い検査を毎年受けていることになる。

 しかも、バリウム検査は大量被曝という問題もある。最低8枚のX線写真を撮影するだけでなく、撮影の合間にも胃の状態を「透視」するために放射線を浴び続ける。1回の検査による被曝量は、実験によって最大13.4ミリシーベルトに達することが判明した。放射線被曝が100ミリシーベルトを超えると、がん発症率が上がることが知られており、これだけの被曝量の検査を毎年受けていることは大いに問題がある。世界で最も権威ある医学雑誌「ランセット」に発表されたオックスフォード大の研究では、75歳以上でがんを発症した日本人の3.2%は医療被曝が原因だとされている。

 それでも、先進国でいまや日本だけというバリウム集団検診制度が改まらないのは、巨大な利権があるからだ。国立がんセンターや集団検診を行なう地方自治体からの天下り組織となっている日本対がん協会と全国の傘下組織が検査を推奨・実施し、メーカーや医者・病院も潤う。その巨大な公共事業に投入される税金は年間600億円に達する。

 かつて血液製剤によるC型肝炎感染の実態を暴いて新聞協会賞、米・ピーボディ賞を受賞した岩澤氏らの追及により、「検診ムラ」の利権がついに崩れ始めている。

2015年11月02日 (10:52)

抗がん剤、「専門医は使わない」「WHOは禁止」は根拠ないデマ

がん診療にはさまざまな誤解があります。

 このブログでは、がん診療に関する、さまざまな誤解や嘘(うそ)、疑問などについて、一般の方にわかりやすく解説をしていきたいと思っています。日頃の疑問点などありましたら、質問などをお寄せいただければと思います。

◆専門医は使わない、WHOは禁止……根拠のないデマも

 さて、がん診療の誤解のなかで、最たるものが、抗がん剤に対する誤解です。

 「抗がん剤は効かない」

 「抗がん剤をやったら体がボロボロになる」

 抗がん剤は実際には、誰にでも効果があるというわけではなく、効果がある場合もあれば、効果がない場合もあります。また、使い方によっては、副作用で苦しむこともあります。

 これくらいでしたら、まだ許容できるのですが、

 最近では、だんだんエスカレートしていって、

 「抗がん剤で殺される」

 「自分ががんになっても、抗がん剤は使わないと、がん専門医の80%が言っている」

 「WHO(世界保健機構)は抗がん剤を全面的に禁止している」

 などのような、全く根拠のないデマが飛び交うようになり、それが一般的にもかなり信じられ、抗がん剤を拒否する方が続出するようになってきていることは困ったことと思っています。

◆殺細胞薬、分子標的薬、ホルモン療法薬、種類も様々

 ひとえに「抗がん剤」といっても、色々な種類があり、殺細胞薬のような副作用が比較的強いものから、最近の分子標的薬といって、副作用が比較的少ないものや、ほとんど副作用が軽く効果も高いホルモン療法薬までさまざまです。現在の抗がん剤は、実に120種類以上もありますので、これらを一緒にしてもらっては困るというものです。

 また、がんの種類によっても使う抗がん剤は異なります。同じがんでも、ステージや、全身状態、合併症などによっても、選択が異なってきますし、それぞれ効果も副作用も異なるものです。

 また、同じ抗がん剤をやっていても、効果・副作用には個人差がある、というのも抗がん剤の特徴的な点です。

 「昔、自分の父親が肺がんで抗がん剤をやった際に相当苦しんだので、今度は自分が乳がんになったが、あの副作用は味わいたくないので、抗がん剤だけはやめようと思っている」などとよく言われます。

 この誤解は何かというと、昔と今では、副作用を抑える治療が発達しているということと、がんの種類が違うので、効果も副作用も全く違う、ということです。

 また、最近で言いますと、女優の川島なお美さんも、『女優としての人生を全うするために抗がん剤治療を拒否した』とメディアで報道されました。

 これも、「抗がん剤をすると仕事もできなくなる」、という誤解があります。確かに一昔前までは、抗がん剤は絶対入院しなければならない、抗がん剤をやる際には、仕事を休まなければならない時代でした。

 しかし、現代は、抗がん剤をうまく使うことで、がんと上手に共存できる時代、抗がん剤をやりながら、仕事も可能、生活の質も保つことができる時代になってきているのです。

 抗がん剤は、日常的に使われる薬ではありません。

 がんという病気が「怖い」というイメージがありますので、それでなおさら、抗がん剤も「怖い」と思われるのも当然と思います。

 抗がん剤に対する誤解の具体的な点について、次から解説していきたいと思います。
(勝俣範之・日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授)
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