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2014年04月28日 (12:22)

ET-743が染色体転座有する悪性軟部腫瘍患者対象国内フェーズ2で無増悪生存期間を延長

ET-743が染色体転座有する悪性軟部腫瘍患者対象国内フェーズ2で無増悪生存期間を延長
横山勇生

 大鵬薬品工業は4月22日、抗癌剤ET-743(一般名:トラベクテジン)が、染色体転座が報告されている組織型の悪性軟部腫瘍患者を対象とした国内フェーズ2臨床試験で、無増悪生存期間を延長したことを発表した。

 ET-743は、2009年3月にスペインPharmaMar社と締結した開発・販売に関するライセンス契約に基づき、大鵬薬品が国内での開発を進めている。元々はカリブ海産のホヤの一種Ecteinascidia turbinataから単離された天然物で、現在は合成法が確立されている。ET-743はDNAに結合し、細胞分裂、遺伝子転写、DNA修復機構を妨げ、腫瘍微小環境にも作用するとされている。

 フェーズ2試験は、染色体転座が報告されている組織型の悪性軟部腫瘍患者を対象にET-743投与群の無増悪生存期間(主要評価項目)について、支持療法(BSC)群を対照として比較した。国内12の医療機関が参加し、2012年7月11日~2014年1月20日の間に76例が登録された。

 悪性軟部腫瘍の一部では、腫瘍特異的な染色体転座とそれに由来する融合遺伝子が存在することが分かっている。融合遺伝子は、腫瘍を発生させる原因となっている可能性が高いとされている。

 試験結果の詳細は、5月30日から6月3日に米国シカゴで開催予定の第50回米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表される。
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