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2014年12月13日 (16:45)

多発性骨髄腫で移植後のレナリドミド維持療法は長期間行う患者ほどPFSとOSは良好

 多発性骨髄腫に対し、自家幹細胞移植後にレナリドミド維持療法を長期間にわたり行うことが、無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)の延長につながる可能性が、レトロスペクティブな研究で明らかになった。米国The University of Texas Health Science CenterのIdrees Mian氏らが、12月6日から9日までサンフランシスコで開催された米国血液学会(ASH2014)で発表した。

 対象はMD Anderson Cancer Centerで2007年から2013 年に自家幹細胞移植を受け、レナリドミド維持療法を行った患者464人。男性が56%、移植時の年齢中央値は60.1歳で、全員がメルファランを中心とした移植前治療を受けていた。移植時に初回寛解に至っていた患者が83%、難治性患者が3%、再発患者が14%であった。レナリドミドは5-15mgを連日もしくは1日おきに投与した。

 診断から移植までの期間中央値は7.2カ月、レナリドミド維持療法の開始までの期間中央値は4.2カ月だった。またレナリドミド維持療法中の観察期間中央値は21カ月であった。

 この結果、CR率は移植前は8%だったが、移植後は40%、維持療法後は58%となり、CRに至るまでの期間中央値は13カ月だった。また移植前の奏効率は90%、移植後は99%、維持療法後は99%であった。

 全患者におけるPFS中央値は37カ月、OS中央値は78カ月だった。治療期間別に比較すると、1-2年間投与した群では0-1年間投与した群に比べてPFSハザード比は0.23、p<0.0001で、OSハザード比は0.26、p=0.0003であった。また2-3年間投与群は1-2年間投与群に比べてPFSハザード比は0.20、p<0.0001で、OSハザード比は0.17、p=0.0061だった。さらに3年を超えて投与した群は2-3年間投与群に比べてPFSハザード比は0.09、p=0.0004で、OSハザード比は0.06だが、p=0.09であった。

 なお、維持療法を早期に開始した患者(中央値3.2カ月)と遅れて開始した患者(中央値6.2カ月)では、PFSおよびOSに有意な違いはなかった。

 移植からレナリドミド維持療法までに改善が見られた患者は、改善しなかった患者に比べて、病勢進行もしくは死亡リスクが有意に低かった(p<0.0001)。また移植時に初回寛解に至っていた患者はそうでない患者に比べて有意にPFSが良好で(p<0.001)、OSも良好だった(p<0.001)。

 2次性発癌は13人(2.8%)で認められたが、レナリドミド使用期間との関連性は統計的になかった。内訳はMDS(骨髄異形成症候群)が4人、AML(急性骨髄性白血病)が1人、ホジキンリンパ腫が1人、肉腫が2人、黒色腫が2人、舌扁平上皮癌が1人、皮膚扁平上皮癌が1人、肺癌が1人であった。

 以上のことから、自家幹細胞移植後の多発性骨髄腫患者において、より長期間にわたるレナリドミド維持療法が良好なPFSとOSをもたらし、さらにレナリドミド維持療法による効果は病勢進行や死亡リスクの低下につながるとした。
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