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2015年01月17日 (11:13)

進行胃癌の1次治療でカペシタビン+シスプラチンとS-1+シスプラチンは同等の有効性

 進行胃癌の1次治療として、カペシタビン+シスプラチン併用療法(XP)とS-1+シスプラチン併用療法(SP)の有効性は同等であることが、2つの治療を比較したフェーズ2試験(XParTS II)で明らかになった。高知大学医学部附属病院がん治療センターの小林道也氏らが、1月15日から17日までサンフランシスコで開催されている2015 Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で発表した。

 対象は、20-74歳でHER2陰性の切除不能転移性もしくは再発胃癌患者。SP療法群では、S-1は40mg/m2を1日2回、21日間投与し、シスプラチンは60mg/m2を8日目に5週ごとに投与した。XP療法群では、カペシタビンは1000mg/m2を1日2回、14日間投与し、シスプラチンは80mg/m2を1日目に3週ごとに投与した。

 主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)で、副次評価項目は全生存期間(OS)、治療成功期間(TTF)、奏効率(ORR)、安全性と設定された。

 2011年11月から2013年6月までに、116人がランダム化された。年齢中央値は65歳、 男性が68%を占めた。組織学的にintestinal typeが63人、diffuse typeが53人だった。

 評価できた109人において、PFS中央値はSP療法群では25週、XP療法群は23週、ハザード比0.76(95%信頼区間:0.5-1.16、p=0.203)であった。OS中央値はSP療法群58 週、XP療法群56週で、ハザード比0.90(95%信頼区間:0.52-1.57、p=0.712)だった。またTTF中央値はそれぞれ19週、19週、ハザード比0.62(95%信頼区間:0.41-0.92、p=0.017)であった。ORRはSP療法群27.5%、XP療法群32.7%(p=0.562)であった。

 サブグループ解析の結果、diffuse typeではSP療法群のPFS中央値は24週、XP療法群21週で、ハザード比0.42(95%信頼区間:0.20-0.86、p=0.015)だった。一方、intestinal typeではSP療法群25週、XP療法群23週、ハザード比1.2(95%信頼区間:0.62-2.31、p=0.59)で、2群に有意な違いはなかった。

 グレード3以上の主な有害事象は、貧血がSP療法群で16%、XP療法群で20%、好中球減少症がそれぞれ9%、18%、食欲不振が18%、13%、吐き気が7%、11%、嘔吐が4%、4%、倦怠感が5%、5%、低ナトリウム血症が9%、13%であり、発現頻度は2群に有意差はなかった。ただしグレード3以上の下痢はSP療法群11%、XP療法群0%で、SP療法群で有意に多かった。

 以上のことから、XP療法とSP療法は同等で、いずれも進行胃癌の1次治療として推奨できるとした。
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