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2015年07月28日 (15:58)

「クローン病」や「潰瘍性大腸炎」とは? 治療につながる物質を神戸大が発見

「クローン病」や「潰瘍性大腸炎」の発症を防ぐカギとなるタンパク質を、神戸大学の研究グループが確認したことが発表されました。ここでは、クローン病、潰瘍性大腸炎(この2つを炎症性腸疾患と総称します)とはどのような病気なのか、また、今回の発見にどのような期待が寄せられているのか、見ていきましょう。
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◆国から難病指定されている炎症性腸疾患

「クローン病」や「潰瘍性大腸炎」の2つをまとめて、「炎症性腸疾患」と呼びます。最近では、脚本家の北川悦吏子さんが炎症性腸疾患であることを告白して話題になりました。北川さんはさまざまな薬を試し、大腸全摘の手術をして、ようやく症状が落ち着いたと報道されています。

炎症性腸疾患は、腸などの消化管に発生する病気で、国内の推定患者数は約20万人。国から難病指定されています。長期にわたって激しい腹痛や下痢の症状を伴う厄介な病気です。いずれもはっきりとした原因は不明で、根本的な治療法はまだありません。

ひどい場合には1日20回以上の下痢に悩まされ、腹痛に苦しみます。食事も十分に摂れない状態が続きます。重症度によって程度に差はありますが、長期にわたって治療を必要とし、多くの場合、症状を抑えながら生涯つき合っていくことになります。

◆すべての消化管に炎症が起こり得るクローン病

クローン病と潰瘍性大腸炎は、どちらも10~20代の比較的若い世代に多く見られる病気で、腸の炎症によって、激しい腹痛、下痢、発熱などの症状が出る点で共通しています。

クローン病の特徴は、炎症が口から肛門まですべての消化管に起こり得ることです。特に小腸、大腸を中心に、腸のあちこちで潰瘍ができ、悪化すれば腸に亀裂が入ったり、通り道が狭くなって腸閉塞を起こしたりすることもあります。

◆主に大腸に発症する潰瘍性大腸炎

一方、潰瘍性大腸炎は、主に大腸に限定して潰瘍やただれができる疾患です。重症の場合、血液が混じる下痢を繰り返し、貧血を起こす場合もあります。また、10年以上経過した「全結腸型」では、大腸がんのリスクも高まります。また、クローン病と比較すると高齢者でも発症する可能性があり、より幅広い世代で起こり得る点も特徴です。

クローン病と同じように、食事、薬物といった内科的治療が中心ですが、症状が落ち着いている状態と、悪化する状態を繰り返すことも多く、最終的には手術で病変部を切除する場合もあります。
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