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2015年05月28日 (15:53)

「薬の効かないがん」を「薬の効くがん」に、肺がんの「アキレス腱」発見、米国エール大学が報告

 薬が効かない肺がんの弱点。

 新しい2種類の新薬候補が「薬の効かないがん」を「薬の効くがん」に変える効果があると分かった。

 米国エール大学の研究グループが、米国化学学会誌で2015年5月14日に報告した。

EGFR標的薬剤が効かない

 肺がんには弱点があると知られている。

 「上皮増殖因子受容体(EGFR)」として知られるタンパク質の遺伝子に突然変異があると、薬の効果が上がるというものだ。

 イレッサ(商品名、一般名はゲフィチニブ)と呼ばれる薬をはじめ2000年代以降に登場している。もともと副作用も問題になったが、遺伝子の突然変異の有無で効果が変わると徐々に分かってきた。個別に治療方針を変えていく医療に期待を抱かせるものだった。

 問題はがんの多くで薬が効かなくなる変化が起こったところだった。

非抵抗性の形態に

 研究グループは、薬が効かなくなる秘密として、上皮増殖因子受容体の構造的な変化を発見した。

 さらに、最近の臨床試験で実用化に向けて検証が進んでいる2つの新薬候補が、この薬の効かない構造の変化を薬が効くように変化させると分かった。

 専門的に言えば、「薬剤抵抗性の上皮増殖因子受容体」でも効果があるというわけだ。

 「AZD9291」「ロシレチニブ(CO-1686)」という薬が有望となる。

 今後、構造的な変化を薬の「効く」「効かない」の指標として活用できる可能性がある。さらに、突然変異の状況次第でうまく使い分けのできる薬の登場にもつながる可能性がある。

 まずは2つの新薬候補の実力が注目される。


文献情報

Drug-resistant lung cancer may have Achilles heel

http://news.yale.edu/2015/05/19/drug-resistant-lung-cancer-may-have-achilles-heel
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