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2015年03月27日 (16:35)

大腸がんのリスク低下、鎮痛薬アスピリンやNSAIDに効果、遺伝的条件で異なる

まれな遺伝子型の人はむしろリスクが高まることも
がん

 鎮痛薬として知られている「アスピリン」や「非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)」の使用は大腸がんのリスク低下と関連しているようだ。

 なお、その効果は遺伝的な条件で異なり、条件次第ではリスクが高まるという事実も分かった。

 米インディアナ大学リチャードM.フェアバンクス校公衆衛生学部を中心とした研究グループが、有力医学誌ジャマ(JAMA)誌で2015年3月17日に報告した。

一塩基変異多型とリスクの相互作用を調べる

 研究グループは、アスピリンや他の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の使用と大腸がんのリスクとの関連を検証。

 さらに薬の効果につながる一般的な遺伝子の条件を検証した。

 調べたのは、「一塩基変異多型(SNP)」。人間の遺伝情報を保っているDNAは、30億ほどのATGCという4種類の塩基と呼ばれる分子のつながりから成り立っている。全員が同じ並び方ではなく、300~1000個に1個の割合でばらつきがある。これが「一塩基多型(SNP)」だ。「rs」と「通し番号」の組み合わせで分類されている。体の特徴や病気のなりやすさにつながることがある。

 今回、この変化と薬の効果の相互作用(遺伝子と環境)について調べたわけだ。

遺伝子型を確認した上で予防を

 アスピリンやNSAIDの使用は、「rs2965667」という一塩基多型が関係していると分かった。「TT」という遺伝子型の人では大腸がんの低リスクと関連していた。危険度は66%に下がるという計算だ。まれな遺伝子型(4%)である「TA」と「AA」では高リスクと関連しており、189%に高まるという計算になった。

 さらに、「rs16973225」という一塩基多型も関係しており、「AA」という遺伝子型だと、66%にリスクが現象。まれな遺伝子型(9%)のACとCCだと97%とリスクは下がらないと分かった。

 遺伝子を調べることで、薬で大腸がんを予防できるかが分かるという結果になる。

 今後、大腸がん予防に薬が使われるとすれば、必要な知識となってくるだろう。
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