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2017年03月09日 (15:12)

親のがん「子に伝えてよかった」8割以上 悩む子どもへの告知、親子関係特に変わらずが大半

がんは早期発見、治療により、完治できるケースも少なくないというイメージは広まってきたものの、やはり怖い病気だ。もし自分や配偶者ががんと告げられた場合、子どもに伝えるかどうかについては、さまざまな意見があるだろう。メディリード(東京)と子どもを持つがん患者の支援活動をする「キャンサーペアレンツ」は、「がんに関するコミュニケーション実態調査」を実施し、「お子さんに自身のがんを伝えること」に焦点を当てて分析を行った。 

 調査は、全国各地方34都道府県に在住する30~64歳のがん患者・経験者の男女133人(女性76%、男性24%)の回答を得た。がんの告知を受けた年齢は、「35~39歳」32%、「40~44歳」30%、「45~49%」17%、「34歳以下」と「50歳以上」が約10%ずつ。現在の年齢は「40~44歳」が32%、「45~49歳」が26%、「35~39歳」が24%、「50歳以上」が15%、「34歳以下」が3%。子どもの年齢は、「末子が6歳以下」39%、「末子が7~12歳」33%、「末子が13歳以上」28%。まさに子育て現役中にがん告知を受けた人たちの回答だ。がんであることを子どもに伝えた人は全体の73%で、伝えた時期はがんと分かってから「すぐに伝えた」が44%、「1カ月以内に伝えた」が36%と、8割が1カ月以内に伝えていた。伝えた人については「自分で伝えた」が78%、「配偶者・パートナーが伝えた」は16%だった。

 伝えた背景には、「理解して自分のできることやお手伝いをやってほしいと考えた」、「入院で突然いなくなるため、待っていてほしいと伝えたかった」、「死んでしまうかもしれないから心の準備をしてほしいと思った」、「病気を誰にでも起こりうることとして子どもにも考えてほしかった」など、それぞれの状況によりさまざまな思いがある。子どもの受け止め方も、「まだよく分からないようだった」、「泣いて取り乱したが応援してくれた」、「詳しく話したことで逆に安心してくれた」、「あまり反応が表れなかった」など色々だが、元気だった親が重い病気になることは、多かれ少なかれ子どもに影響がないはずはない。それでも87%が「伝えてよかった」と答え、親子の関係については「以前と比べて特に変化はない」(72%)、「良い方向に変化した」(27%)と、悪化した人はほとんどいないという結果だった。

 今回の回答者のがんの進行度を表すステージについては「ステージⅣ」28%、「ステージⅠ」18%、「ステージⅢ」13%、「ステージⅡ」11%の順で、がんが遠くの臓器に転移し手術が難しい状況とされるステージⅣの回答者の割合も低くはなかった。必ずしも「治る可能性があるから伝えた」という人だけではない。キャンサーペアレンツ代表の西口洋平さんは、「自分もがんの告知を受けた時、子どもにどのように伝えようか、そもそも伝えるべきなのかとても悩んだ」というが、伝えたことで、小学生ながら体調を気遣ってくれたり、食べ物のことを気にしてくれたり、これまでにはなかったコミュニケーションが生まれているという。今回の調査結果については、「子どもに自分のがんのことをまだ伝えられていない方には勇気を与えるものになる」と考えている。
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