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ガン完全克服マニュアル

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2009年05月25日 (17:06)

“声がれ”要注意…忌野清志郎さん襲った「喉頭がん」

発症から2年後に左腸骨(骨盤)にがんが転移し亡くなったロックシンガー・忌野清志郎(享年58)を最初に襲ったのが、この「喉にできるがん」。首から上にできる“頭頸部がん”の中では約3割を占めてトップ。とくにリスクが高い喫煙者は、“声がれ”に気づいたら要注意だ。

 【最初の“異変”は声がれ】

 喉の奥には、前側に吸った空気が通る「喉頭(こうとう)」、後側に食べ物が通る「咽頭(いんとう)」がある。喉頭がんは、喉頭にある左右1対の粘膜のヒダが振動して声を作り出している“声帯”周辺にできるがんだ。

 「約8割が声門部(声帯)、声門上が約2割、声門下にできるのはごくまれです。声帯はごく微小な病変でも“声がれ”を起こすので、他のがんに比べれば早期発見されやすい」と話すのは、東京逓信病院・耳鼻咽喉科の八木昌人部長。

 ただ、残り2割は進行しないと声の症状は出にくく、咽頭に近ければ飲み込むときの「しみるような痛み」や「血痰」。リンパ節への転移があれば「首の腫れ」などが初期症状になる場合がある。

 【ロッカーの職業病!?】

 海外でも過去に、ロッド・スチュワートやRストーンズのチャリー・ワッツ、元ビートルズの故ジョージ・ハリスンなどが罹った。それを考えるとロッカー特有のシャウトする喉の酷使が誘因になるイメージがある。が、シャウトは声帯ポリープの原因にはなっても、ポリープががん化することはない。

 八木部長は「声の使い過ぎががんの発症率を高めることはない」と、リスクをこう説明する。

 「最も悪いのはタバコ。発症者の9割は喫煙者で、男女比は10対1。たばこを吸わない女性がなることは非常に少ない。加えてお酒の飲み過ぎは促進因子になります」

 タバコ、男性、飲酒。つまりロッカーには、この3大要因をもつ人が多いのが発症を目立たせている真相のようだ。

 【声帯残せるかは早期治療がカギ】

 一般の人でもカラオケ好きや普段、大声を出すような職業の人で注意したいのは、声がれの原因が声の出し過ぎと思い込み、がんの早期発見を遅らせてしまうことだ。

 喉頭がん全体でも5年生存率は約70%と比較的治癒率は高い。が、早期に受診し、いかに声帯を残せるうちに放射線や抗がん剤の併用で治療を開始できるかが、声を失わずに済むかを左右する。

 声帯ポリープや風邪の炎症なら、鼻から入れる内視鏡検査ですぐ見分けがつく。がんだった場合、3カ月も放置すると進行がんで声を失う恐れがある。とにかく声がれが表れたら早めに鑑別してもらうことが大切だ。

 「早期がんであれば放射線治療だけでも5年生存率90%以上の確率で治ります」と八木部長。

 偉大なロッカーの早過ぎる死を無駄にしないためにも、名曲と共にこのがんの存在を忘れずにおこう。

 ★「喉頭がん」チェックリスト

 □1カ月以上も声がれが治らない

 □のどに異物感を感じる

 □のどがいがらっぽい

 □飲み込むときに違和感がある

 □飲み込むときに痛みを感じる

 □首の付け根(顎の下)に腫れやシコリがある

 □血痰が出る

 「声がれ」もしくは該当が多ければ疑いがある。とくに喫煙者はリスクが高いので検査を受けよう

 *東京逓信病院・耳鼻咽喉科/八木昌人部長作成

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