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ガン完全克服マニュアル

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2007年08月21日 (18:24)

抗がん剤専門医不在の病院が3割 中国地方のがん拠点31ヵ所

▽山陰で特に不足 本社アンケート

 厚生労働省が地域のがん医療の核として「がん診療連携拠点病院」に指定する中国地方の三十一病院のうち、三割の九病院に抗がん剤治療の専門医がいないことが中国新聞社のアンケートで分かった。慢性的な医師不足の中、新たな患者側のニーズに応える人材育成が間に合っていない。とりわけ山陰両県に専門医が少ない地域格差も浮き彫りになった。

 五県の三十一の拠点病院に抗がん剤治療の専門医の数や、緩和ケアの実施状況、相談支援センターの充実度などを尋ね、二十日までにすべての病院から回答を得た。

 抗がん剤治療のスペシャリストにあたる「がん薬物療法専門医」と専門医を養成する「暫定指導医」の合計数は広島三十人▽山口十五人▽岡山十八人▽島根四人▽鳥取八人―で、八割以上が山陽側だった。一方で、両方がともにいない病院は、広島四病院▽山口一病院▽島根三病院▽鳥取一病院だった。

 中でも、日本臨床腫瘍(しゅよう)学会が昨年から認定制度をスタートしたばかりのがん薬物療法専門医は、首都圏などに比べると絶対数が少なく、五県の拠点病院では岡山四人、広島三人の計七人しかいなかった。山口、島根、鳥取の三県の拠点病院ではゼロだった。

 こうした現状の背景には中山間地や山陰地方で特に厳しい医師不足がある。新しい抗がん剤が次々と登場する中、化学療法に専門的に取り組む体制づくりが緊急の課題として浮上している。しかし、医師の増員そのものが難しいのが実情だ。

 今年四月にがん対策基本法が施行され、がん対策は重要施策として位置付けられた。六月に国がまとめた「がん対策推進基本計画」では、抗がん剤治療の専門的なスタッフ養成を課題として掲げ、拠点病院の指定要件にも適切な人員配置を求めている。ただ、地方の医療現場では育成は追い付いておらず、アンケートの回答でも「自助努力にも限界がある」との声が出ている。(木ノ元陽子、平井敦子、西村文)

 ■機能強化求める

 厚生労働省がん対策推進室の木村慎吾室長補佐の話 拠点病院にはがん医療のけん引役を期待している。国としても、国立がんセンター(東京)での研修や診療支援、補助金交付など努力はしている。拠点病院としてのさらなる機能強化を求めたい。がん医療の充実のために病院には努力をお願いしたい。

 ●クリック がん診療連携拠点病院

 全国どこでも質の高いがん医療が受けられるよう、厚生労働省が2001年度から2次医療圏に1カ所程度の整備を進めている。抗がん剤治療などの専門医が診療に携わる体制づくりや緩和ケアチームの設置などが指定要件。07年1月末現在、全国で286病院が指定を受けている。「都道府県拠点病院」と「地域拠点病院」の2種類がある。





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