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2008年08月07日 (07:57)

ビデオゲームでがん治療に前向きに 若い患者にプラスの効果

がん細胞と戦うゲーム「Re-Mission」をプレイすることが、若いがん患者の治療意欲向上に役立つとの報告が発表された。(ロイター)
2008年08月07日 07時00分 更新
 特別に開発されたビデオゲームで遊ぶことは、若いがん患者が処方された治療を積極的に受けるのに役立つとの報告が、米医学雑誌Pediatricsで発表された。

 「ターゲットを絞り込んだビデオゲームは、若いがん患者の生活改善に役立つ。何より重要なのは、彼らのアドヒアランス(患者が自ら積極的に治療に取り組むこと)の向上につながることだ」と、研究報告の主執筆者であるオランダのユトレヒト大学医療センターのパメラ・M・カトウ博士は、Reuters Healthの取材に対して語った。

 アドヒアランスはこの年齢層の大きな問題だと、カトウ氏と同僚は報告で指摘している。小児がん患者では生存率の大幅な向上が見られているが、13~19歳層と若年成人の患者の死亡率は、そうした良い傾向を示していないと、同氏らは付け加えた。「彼らは少々難しいグループだ。なかなか治療に前向きになってくれないところがある」

 ビデオゲームで遊ぶことが治療に役立つかどうかを調べるため、研究者は、米国、カナダ、オーストラリアの医療センターで治療を受けている13~29歳の男女の患者から375人を無作為に選び、「Re-Mission」か「Indiana Jones and the Emperor's Tomb」を支給してプレイさせた。後者は、がん治療を特に考慮していない一般的なビデオゲームだ。

 Re-Missionは、非営利法人のHopeLabが開発したもので、プレイヤーは若いがん患者の体内を想定した3D環境の中で、「Roxxi」という小さなロボットを操作して動かす。プレイヤーはRoxxiを使って、がん細胞を破壊したり、副作用を抑えたりでき、ゲームに勝つには、化学療法薬や抗生物質を服用し、リラクゼーション療法を行い、食事をし、そのほかのセルフケアを継続していかなければならない。

 2つの患者グループはいずれも、支給されたゲームを週1時間以上プレイするよう指示された。Indiana Jones and the Emperor's Tombを支給されたグループの22%、Re-Missionを支給されたグループの33%が、3カ月の調査期間中、実際にそのようにプレイした。

 錠剤の服用状況の電子的な監視結果によると、Re-Missionを支給されたグループでは、処方された抗生物質薬全体のうち、服用されたものの割合が16ポイント上昇し、62.3%に達した。Indiana Jonesを支給されたグループでは、この数字は52.5%にとどまった。一般的な化学療法薬でも、Re-Missionグループの方が数字が高かった。

 Re-Missionをプレイすることは、がん関連の知識の向上にも関係していたと、カトウ氏らは指摘している。

 カトウ氏によると、Re-Missionがプラスの効果を発揮したのは、患者に、自分の病気に対する新たな見方を提供したからだ。それは例えば、「化学療法は、髪が抜ける嫌なことではなく、がんと闘う方法だ」といった見方だという。「若い患者は化学療法薬を飲むことに積極的な意味を見いだして、今までと違う考え方ができるようになったのだと思う」と同氏は説明した。

 Re-Missionは、患者や医療専門家向けにWebサイトから無料でダウンロード配布されている。

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