2011年09月30日 (16:13)
寸劇で緩和ケア紹介 がんの痛み和らげ
出演するのは、県在宅緩和ケア支援センター長の龍澤泰彦医師や相談員の木村美代看護師、乳がんを経験したおしゃべりヒーリング石川の今本桂子代表、BCSG石川の山口節枝世話人長ら。「ホスピス緩和ケア週間」が始まる10月2日に金沢市で開くイベント「あなたに伝えたい緩和ケア―がんと上手につきあう方法」(北國新聞社後援)で披露する。
「痛い、痛い。とにかく治して」と腹を押さえる患者。「どの辺が痛いですか、どんな風に痛いですか」と質問攻めの医師。寸劇では、医師と患者のちぐはぐな会話や心のすれ違いで意思疎通できない様子が描かれる。山口さんは「『こういうことってあるよね』という場面を考えた」と話し、患者側で楽しく台本を作り上げた。
木村さんは「緩和ケアは敷居が高いと感じる人もいる。医療者から患者に寄り添い、同じ風景を見ながら考えていきたい」と強調。「難しい話を聞くよりも、寸劇でがんと一緒に生きていく知恵を得られれば、うれしい」と意図を説明した。
「あなたに伝えたい緩和ケア」は午前10時からしいのき迎賓館で開かれ、アロマ・サシェ(香り袋)づくりやコンサート、ヨガ教室、相談コーナーなどが予定されている。寸劇は午後1時からで、台本の題材に使った「上手に“痛い”が言える本」の著者、田中祐次医師(東京女子医科大)による市民公開講座の中でお披露目される。